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2009/09/09

APPLEの最高経営責任者が新作iPodを紹介

病気療養中でメディアの前から遠ざかっていたAPPLEの最高経営責任者STEVE JOBSが新サービスを紹介する同社のプレス・イベントに久々に姿を現し、アップグレードしたiTunesの新サービスに加え、録画ができるビデオ・カメラを搭載したiPod Nanoの新シリーズを発表した。

機能が向上したiTunesのソフトウェアの中には、これまで“Cocktail”という名称で呼ばれていたデジタル・ダウンロードによるアルバム販売プロジェクトもあり、このほどその正式名が“iTunes LP”となったことも明らかにされた。すでにBOB DYLAN、THE DOORA、DAVE MATTHEWSといったアーティストのアルバムが販売されているが、今回のアップグレード・ヴァージョンではアルバム1枚の音源に加え、iTunes Music Store独占のボーナス・トラック、ビデオ映像、写真、歌詞などの特典を17ドルで入手できるという。

また、これまでiTunesではiTunes Music Storeで販売されている楽曲を独自に使用して「着うた」を作ることは可能だったが、その音源自体が非常に限られていた。しかし今回の新サービスでは着うたに特化した販売もスタートすることになり、1曲につき1ドル29セントで提供されるという。通常の着うた販売価格は1ドル50セント〜3ドルほどなので、これは業界における最安値となる。

他にも、改良されたナビゲーション・システム、アップグレードしたGeniusの新サービス「Genius Mix」、FacebookやTwitterのアカウントとの連携など様々な新機能が加わることがわかったが、中でも目玉となるのはiTunesのユーザー同士が楽曲やビデオのコンテンツをシェアできる「Home Sharing」で、1つの家にある最大5台の認証されたコンピューターからライブラリーを共有できるシステムになっている。

そしてビデオ・カメラ付きの新型のiPod Nanoにはマイクロフォンとスピーカーも搭載されており、ポータブル・ビデオ市場に参入できる商品として注目されている。形態はこれまでどおりのスリムなものだが、FMラジオ、ボイス・レコーダー、さらにNike Plusと連動した歩数計なども組み込まれており、価格は8ギガ・バイドのモデルが160ドル、16ギガ・バイトのモデルが180ドルとのことだ。

APPLEでは、これまでに携帯音楽プレーヤー市場の74%のシェアにあたる2億2,000万台のiPodを販売。そのうちの2,000万台はiPod Touchモデルとのことで、これらとは別にiPhoneをこの2年間に3,000万台売り上げている。

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