2011/01/18
GET UP KIDSのフロントマンMATT PRYORが多忙を極めている。
バンドがリユニオンを果たし、セルフ・レーベルの元でニュー・アルバムを制作したほか、PRYOR自身は彼が電話中に大声で叫びまわるのが好きな3人の子供の父親として忙しい日々を送っているのだ。
そんなファミリー・マンという状況は別にしても、90年代半ばの“第2期エモ・ムーブメント”を引っ張ってきたPRYORと仲間たちは、長いあいだこの世界で忙しい生活を送ってきた。そして2005年にバンドは解散し、REGGIE & THE FULL EFFECTやNEW ASMSTERDAMといった音楽プロジェクトを始めたり、SPOON、MY CHEMICAL ROMANCEという新たなバンドを設立するなど、メンバーそれぞれが独自の活動にいそしんできた。
しかし2009年、GET UP KIDSはノスタルジーに満ちたリユニオン・ツアーで復活を果たし、結成10周年記念のアルバム『SOMETHING TO WRITE HOME ABOUT』をツアーと平行して再リリース。ファンの間では、ニュー・アルバムへの期待が高まっていった。
こうして彼らはニュー・アルバム『THERE ARE RULES』の制作に入り、1998年に創立されてから最初にアルバム契約を交わしたバンドの1つとして長年所属してきたレーベルVAGRANTを離れ、自分たちのレーベルQUALITY HILLを立ち上げて新作を1/25にリリースするに至ったのである。
ここに来るまでには様々な変化に直面した彼らだが、バンドの方向性は変ることなく新作にはパンク・テイストのある楽曲ばかりが収められ、カンザス州ミズーリで活動していた初期のころを彷彿とさせる作品に仕上がっている。そしてPRYORによると、彼が事実上のリーダーというよりも、バンド全員が“民主主義的”な平等な雰囲気の中で制作が進んだという。
そしてバンドは、元SUB POPのA&RのトップでMYSPACE MUSICでも活躍したJASON REYNOLDSと組んで新レーベルQUALITY HILL立ち上げ、昔のルーツである“Do It Yourself(何でも自分たちでやる)”という理念に立ち返っての活動を再開したのである。
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