2022/11/28 21:10
2012年にGEMのメンバー・村上来渚としてデビューしてから10年。ソロアーティストとしての活動をスタートさせてから4年。アコースティックスタイルとダンススタイルの二刀流で活動するLANAが11月20日、人生初となる自分だけのワンマンライブ【LANA 1st ONE MAN LIVE「HAJIMARI-2022-」】をShibuya eggmanにて開催した。
<夢が叶った初ワンマン「泣きそう! ありがとう、本当にみんな!」>
「ワンマンライブにお越しの皆さん、こんばんは! LANAです! 今日は私とみんなだけの時間なので、全力で楽しんでいきましょー!(お客さんが)いっぱいだ。うれしい!」とステージに登場するなり幸せそうな彼女が最初に届けたナンバーは、夢が叶った今のシチュエーションとぴったりな「ユメミライ」。自らが弾くギター、そして、ピアノの旋律と愛情溢れるハンドクラップに包まれながら、歓喜の歌声を届けていく。
「ずっとこういう活動をしてきて、自分だけを……ヤバい、泣きそう。どうしよう。自分だけを観てくれるライブって初めてなんですよ。だから泣きそう! ありがとう、本当にみんな!」ソロになって4年間、何があっても諦めなかった結果の初ワンマンである。想いが込み上がってしまっても無理はない。そんなシチュエーションで歌う、ここに至るまで自身を励まし続けてきた楽曲「ガンバレ!私!」も自然とエモーショナルに響き渡る。
そして「あと5日で4才になる娘を想って作った1曲です。ちゃんと聴いとくんだよぉ!」と、実は客席でこのライブの模様をおばあちゃんと見つめていた愛娘に向けて「あなたが大人になったら」をお届け。その後も、スペシャルVIPチケット購入者の想いを受け取って曲にする企画から生まれた「恋月夜」など、ピュアネス溢れる楽曲ばかりが披露されていく。
<生きて! あなたが生きた今日は誰かの希望になるから──>
ちなみに、同公演は、アコースティックスタイルとダンススタイルの二部構成となっており、その前半ブロックの最後には「生きて」という、彼女の人生観が最も反映されたナンバーを用意していた。
「今日11月20日は、私のお母さんがお空に行ってからちょうど8か月なんですよ。月命日。4年間目指してきたワンマンライブ、本当はママに観てほしかったんですけど、そこには悲しさもあり、でもこれもまた理由があるのかなと思っていて。次歌う曲は、コロナが流行ったときに、いろんな人たちが命を絶つニュースを見てきて、すごく苦しくなっちゃって。その頃からお母さんも体調悪くなっちゃって……いろいろ重なって私は生きる希望を失っていたんですね。そのときに、私は想いを言葉で伝えるのが苦手なので、歌で届けることしかできないと思って作った曲になっています。
生きていくことがツラいなと思うこと、みんなにもあったりすると思うんですけど、私は今日来てくれたみんなのことを知っているわけじゃないですか。で、今日この時間を一緒に過ごしてくれて、本当に自分の中で大事な存在になっていて……。なので、絶対にみんなのことを想ってくれる人が世の中には絶対いると思うんです。親だったり、友達だったり。だから、苦しくなったり、もうイヤだなと思ったときは、そういう人たちの存在を思い出してほしいなと思うし、その中のひとりに私はいるので。何かあったら私の曲を聴いて元気になってもらえたらいいなと思ったりするんですよ。
今こうして生きていることだったり、みんなと出逢えて一緒に過ごしている時間は、あたりまえじゃないんだなって。私は生きてきて、たくさん経験して思いました。だから、この時間を大事にしたいし、みんなにもそう思って生きていってほしいなと思います。」
そんな切なるメッセージを経て「届け! 届け! 言葉にならない想い あなたに歌い続けるから」「生きて! 生きて! あなたが生きた今日は誰かの希望になるから」と歌い叫ばれた「生きて」は、愛する娘や今は亡き母への祈りにも、支え続けてくれているファンへの願いにも、自分自身への鼓舞のようにも聴こえ、その歌は間違いなく彼女の人生から生み出された音楽だった。どうしようもなく悲しい別れとどうしようもなく“あなた”を愛おしいと想う気持ち。それを体験した者にしか歌えない音楽がこの瞬間、聴き手の生命力へと昇華されていく。
<あの頃の何十倍もホープフルな輝きと愛情に溢れたパフォーマンス>
その胸に秘めていた想いのすべてをさらけ出すように歌い上げたあとは、その体のすべてをフルテンションで動かしていくダンススタイルライブへ。この時間帯は彼女の無邪気で天真爛漫なキャラクターが完全解放され、ダンサーたちとキレッキレに踊り倒しながら、満面の笑顔で「Like Love」「あたしはあたし」「キミヘノオモイ」といった攻撃的でありながらポップなアッパーチューンを連発していく。アイドルグループ時代から歌い踊る姿がキラキラしている女の子だったが、それこそ紆余曲折あった人生を経験して「みんなと出逢えて一緒に過ごしている時間は、あたりまえじゃないんだ」と知った彼女のソレは、あの頃の何十倍もホープフルな輝きと愛情に溢れかえっていた。
その輝きと愛情を受け止めたオーディエンスと共にはしゃぎながら「up to you」「Let's High Five!」「cry」「Me」と多種多様なダンスナンバーをノンストップで畳み掛けていくと、小沢健二 featuring スチャダラパーの不朽の名曲「今夜はブギーバック」をとことんエッジィかつ享楽的に振り切ったアレンジでもってお届け。これで完全にリミッターを崩壊した彼女は、本編最後に再び「ユメミライ」をまるで空舞うようにどこまでも開放的に歌い踊りながら、音楽はこんなにも自由で楽しいことを全身全霊で証明して、この日最大の多幸感と一体感を生み出していった。
<悔しがってばかりいた自分に別れを告げる「call」>
ここまでのライブを見せられてアンコールを求めないわけもなく、会場にはハンドクラップが鳴り響き続ける。そして、再びステージに登場した彼女は「悔しい、もどかしい想いもたくさんしたけど、ずっと同じ気持ちで夢を目指し続けていれば、絶対にチャンスが来ると私は思っていて。そしたら、こうしてワンマンライブを出来ることになって。でも、本当に不安だったんですよ。初めてのワンマンだし、こんな環境でステージに立つのは初めてだし、みんな来てくれるのかなと思ったんですけど……たくさん来てくれて嬉しいです! 大好き!」と改めて喜びを言葉にする。
そして「私がグループからソロに転向したとき、ライブとか今までと全然違うし、規模も含めて、あんな感じで毎日ライブを出来ていたことはあたりまえじゃなかったんだなと気付けて。それで初めて自分で作詞した楽曲が「call」なんですけど、3年間ぐらいは苦しい想いで歌っていました。でも、この1年で考え方が180度変わって、自分に自信が持てるようになって、今はすごく前向きな気持ちで活動に専念できるようになって。だから、こうしてみんなも居てくれるし、今までの「call」にかけていた気持ちからは今日で卒業しようと思います」と、これまで悔しがってばかりいた自分に別れを告げるべく、その曲に未来への希望を込めて歌い上げた。
<アルバムリリース&東名阪ツアー開催決定>
そんな彼女の人生の大転機を目撃してくれたみんなへ重大発表が。アルバムリリースと東名阪ツアーの開催が発表され、エメラルドグリーン(アイドルグループ時代のイメージカラー)の光に染まった客席から祝福のクラッカーが響き渡る。そして「この曲に私からみんなへの想いが全部詰まってます!」と大切なファンと明るい未来へ向けて「キミとボクのミライ」を最後に披露し、みんなと満面の笑みで飛び跳ねながらライブは大団円を迎えた。
「今日はワンマンライブへ来てくれて本当に本当にありがとうございます! ここからがスタートなので、これからもみんなついて来てくれますか?(拍手喝采)みんなのこと、本当に大好きなんだからね! 以上、LANAでしたぁ!」
<グループでは立てなかった日本武道館でライブすることが夢>
◎LANA終演後インタビュー
--2012年にGEMのメンバーとしてデビューしてから10年。ソロアーティストとしての活動をスタートさせてから4年。初のソロワンマンライブを終えた今の心境を聞かせて下さい。
LANA:まだまだ届けたりないです! でも、始まる前は本当に不安で、初めてのひとりでのワンマンライブだったから、毎日夜中まで準備とか練習とか曲作りとか「終わんない、終わんない!」みたいな感じだったんですよ。あと、ヘンに「みんなに満足してもらわなければいけない。完璧にしなきゃいけない」と気負い過ぎていて。だけど、ファンの子に「大丈夫。LANAちゃんを観に来ている人ばっかりだから!」と言ってもらえて「そうか! 私のことだけを観に来ている人たちなんだ!」って気付いて、そしたら「純粋に楽しめばいいんだ! 私のしたいことを何でもしていんだ!」と思えたんですよね。それで、いざライブをやってみたら……言葉には表せない幸福感と達成感があって、同時に未来がすごく明るくなりました!
--長いトンネルを抜けた感覚になったんですかね。
LANA:ずっとずっと同じ位置で活動していることが苦しかったから……(涙を滲ませる)今日で救われたっていうか……希望が見えたんですよね。自分の「絶対諦めずにやり続ける」という気持ちは何があっても変わらなかったけど、やっぱり現実は厳しかったりして。だけど、今日、やっと「あ、いけるかも。まだまだいけるわ! 大丈夫だ!」と思えたんです。
--本当によくここまで諦めず頑張ってきましたよ。今日のワンマンライブに辿り着けた最大の要因は、諦めなかったことですもんね。ここからはどんな未来を歩んでいきたいですか?
LANA:私は昔から「音楽は一生やりたい。音楽で売れたい」と思い続けているんですけど、その為ならどんな道を辿ることになってもいいタイプで。だから、いろんなことに挑戦していて、そのひとつとして続けていたTikTokのフォロワーがワンマンライブ前日に10万人突破したんですよ。そんな感じで他のSNSとかも頑張っているんですけど、いちばんやりたいことはやっぱり歌だし、私は歌でみんなを救いたいんです。ライブに来てくれた人には元気になってもらいたいし、「また明日から頑張れる」と思ってもらいたいんですよね。私もファンの人から元気をもらっているので、その元気をお返ししたい。
--それを繰り返す為に歌い続けているんでしょうね。
LANA:そうなんですよ! それが本当に生き甲斐だから。あと、具体的な野望を言うと、東名阪ツアーを来年やらせて頂くんですけど、いつかはホールとか大きいところでライブがしたいんですよね。もっと言ってしまえば、グループでは立てなかった日本武道館でライブすることが夢なんです。そこで「やりきったー!」って死にたいぐらいですもん(笑)。だから何年かかっても諦めたくない。
--LANAさんって、過去の後悔や悲しかったこと、そういうネガティブな出来事すらも「全部あってよかったんだ!」と思えるところまで走り続けるタイプですよね。今日のワンマンライブもその象徴だったと思いますし。
LANA:例えば、私は良くないカタチでグループを辞めることになっちゃったんですけど、だから私のことを良く思っていない人も多いと思っていて。それは自分の責任だからすごく反省したんですけど、そういう人たちにもいつか今の私を見てもらったときに「あ、ちゃんと音楽がんばってるんだ」と思ってもらいたくて。過去の後悔や悲しかったことをそのままで終わらせたくないんですよね。むしろ、それすらもエネルギーにして突き進んでいきたいし、だからこそ途中で諦めたくないんです。
--では、最後に、これからの自分を見てほしい皆さんへメッセージをお願いします。
LANA:私の曲は、自分の人生そのものなんです。だから、わりとストレートな歌詞だし、本当に自分の感情をそのままさらけ出しているんですけど、自分と同じような境遇だったり……例えば、子供がいるお母さんとかにも届けたい曲がたくさんあるんです。みんな、人生でいろんなことがあるじゃないですか。そんな人たちの日常にちょっとでも「私の音楽が寄り添えたらな」と思いながら曲を作っているんですよね。なので……なんかマジメにいろいろ話しちゃいましたけど、とりあえず「元気出したいな!」と思ったら私のライブに来てください(笑)! 私に会いに来てくれたら、本当に元気にしちゃうんで!
取材&テキスト:平賀哲雄
◎ライブ【LANA 1st ONE MAN LIVE「HAJIMARI-2022-」】
2022年11月20日(日)Shibuya eggman セットリスト:
・アコースティックスタイル
01.ユメミライ
02.ガンバレ!私!
03.あなたが大人になったら
04.いつかその日まで
05.恋月夜
06.生きて
・ダンススタイル
07.Like Love
08.あたしはあたし
09.キミヘノオモイ
10.up to you
11.Let's High Five!
12.cry
13.Me
14.今夜はブギーバック
15.ユメミライ
En1.call
En2.キミとボクのミライ
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