2022/10/27
現地時間2022年10月26日午後、米カリフォルニア州マンハッタンビーチにあるフットウェア・ブランド、スケッチャーズのオフィスに、カニエ・ウェストことイェーが無断で現れた。同社は声明の中で、最近の反ユダヤ主義的な発言を受け、カニエは2人の幹部によって外に連れ出されたと述べている。
「カニエ・ウェストは、ロサンゼルスにあるスケッチャーズの社屋に、招待もなく無断でやってきました」と同社は声明で述べ、「また、イェーは無許可で撮影をしていたため、スケッチャーズの役員2名が短い会話の後、彼とその一行を建物から追い出しました」と説明した。
「このような状況下において、スケッチャーズはウェストと一緒に仕事をすることは考えておらず、そのつもりもありません」と同社は述べ、「彼の最近の分裂的な発言を非難し、反ユダヤ主義やその他のいかなる形のヘイトスピーチも容認しません。当社は、ウェストがスケッチャーズの社屋に予告もなく招かれもしないのに現れたことを再度強調させていただきます」と声明は続いた。
また、最近のイェーの人種差別的、反ユダヤ的な発言をめぐって、アディダス、ギャップ、フットロッカー、TJマックスなど、複数の企業や団体が彼を降板させたり、関係を解消している。
TJマックスは、「TJXでは、いかなる種類の差別、嫌がらせ、憎悪も許しません」という声明を米CNNに共有した。「私たちは、バイヤー・チームにこの商品を世界中の我々の店舗で販売するために購入しないよう指示しました」と同社は述べている。
また、フォーブスは、アディダスがカニエとの関係を絶ったことで、彼の純資産はアディダスとの契約による15億ドル(約2,200億円)から4億ドル(約600億円)に落ち込み、億万長者の地位を失ったと指摘している。
さらに、フットロッカーの広報担当者は米CNNに対し、同社は今後も「アディダスのパートナーであり、彼らのコレクションの幅広い品揃えを取り扱う」と付け加えた上で、「今後Yeezy製品はサポートせず、当社の小売業者には、当社の棚やデジタル・サイトから既存の製品をすべて引き上げるよう指示している」と語っている。
イェーの急転落は、10月3日にフランス・パリのファッション・ウィークのショーで「White Lives Matter」というフレーズがプリントされたシャツを着用したたことに始まる。その数日後、反ユダヤのヘイトスピーチを投稿したとしてTwitterとインスタグラムのアカウントを停止されている。また、米CNNのクリス・クオモやREVOLTの『Drink Champs』などとのインタビューでも彼のヘイトスピーチは続いている。
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