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2010/07/13

■KORN■ フロントマンがアルバム制作時の“拷問”を語る

最近、ニュー・アルバム『KORN III: REMEMBER WHO YOU ARE』をリリースしたばかりのKORNだが、フロントマンJONATHAN DAVISは「あれはまったくの拷問状態だった。地獄を見たよ」とコメントし、制作過程がいかに過酷なものだったのかを告白した。

これはDAVISがBillboard.com.の取材の際に語ったもので、良い部分も悪い部分も、すべてはプロデューサーを務めたROSS ROBINSONに因るところが大きかったそうだ。ROBINSONといえば、KORNのデビュー作とセカンド・アルバムを手掛けたプロデューサーだが、今回の作業ではDAVISの苦悩に満ちた歌詞を深く掘り下げるため、“悪魔と直接向き合え”と提言。ある時にはDAVISの妻をスタジオに呼び寄せ、彼女がじっと見守る中でDAVISに1曲を歌わせたのだという。

「俺とROSS (ROBINSON)は歌詞を1行ずつ吟味しながら、その背後に存在するあらゆる要素について語り合った。彼は歌詞を深くまで掘り下げようとしてくれたんだが、そのためにスタジオの中では“傷口に塩をすり込む”みたいなことを散々やられたよ。お陰で俺は最悪な場所へ連れて来られた感じだったし、精神的にもドン底状態になった。かなりキツかったね」と当時を振り返っている。

またROBINSONは、ドラマーのRAY LUZIERに対しても“心理戦”を仕掛けたそうで、やられたLUZIERはレコーディング終了後も長いことROBINSONとは口を利かなかったのだという。とはいえ、ROBINSONがこのアルバムを正しい形に導くために果たした功績が大きいことを認識していたDAVISは、「あれは必要悪だった。だから彼にはきちんと“ありがとう”と電話したよ。とにかく地獄だったけどね」とコメントしている。

そんなKORNだが、8月半ばにはROCKSTAR ENERGY DRINK MAYHEM FESTIVALで共同ヘッドライナーを務め、その後はヨーロッパへ飛んでロンドンでのOZZFEST(9/18)を始め、OZZY OSBOURNEと共に行うパリ、ミラノでの公演、10月の日本公演などを敢行する。

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