ロサンゼルス市長およびこの地区の医師たちは、先週末に開催され死者1名と数百人の負傷者を出した年恒例のRAVEイベント“第14回ELECTRIC DAISY CARNIVAL”に言及し、このような大規模なコンサートやRAVEイベントにL.A. COLISEUMのような民間施設が使用されること自体に問題があるとの苦言を呈した。この“第14回ELECTRIC DAISY CARNIVAL”は、MOBY、DEADMAU5、BASEMENT JAXX、SWEDISH HOUSE MAFIA、そしてBLACK EYED PEASのwill.i.amなど、多くのDJやアーティストがフィーチャーされたダンス・ミュージック・フェスティヴァルで、先週末の2日間で18万人以上もの参加者を動員した。

『LOS ANGELES TIMES』紙によると、あまりの大規模イベントだったため、会場には2日間通しで救急救命士たちが配備されており、結果的に226名の負傷者が報告され、その内114名が病院へ搬送されたという。さらにFOX 11 NEWSの報道によると、15歳の少女がドラッグの過剰摂取によって重体に陥り、回復の兆候が見られないことから家族が生命維持装置を取り外すことに同意。今週火曜日に病院で他界したという。

一方、『L.A. WEEKLY』紙の報道によると、L.A. COLISEUMの委員会のメンバーたちは特別ミーティングに招集され、このようなイベントに際してきちんとした健康・安全管理のもとでプロモーターたちが動いているのかを検証。委員会のトップは「メンバーを代表し、このような悲劇が起こったことに我々も驚きを隠せないし、亡くなった少女に対して深い悲しみを覚える。遺族の方々には、心からお悔やみ申し上げたい」とコメントした。

またL.A.地区の医師たちも、今回の事態を重く受け止めているようで、死者25名・負傷者130名以上を出したCHATWORTH METROLINKの電車衝突事故に匹敵する惨事だと非難。「なぜ上層部がこのようなイベントの開催を許可したのか、まったく理解できない」とコメントしている。