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【FUJI ROCK FESTIVAL '14】開催直前特集~注目アーティスト&見どころは?
いよいよ2週間後に開催が迫った国内最大規模の野外音楽フェスティヴァル【FUJI ROCK FESTIVAL '14】。1997年にスタートし、18年目を迎える今年の“フジロック”は、ヘッドライナーにフランツ・フェルディナンド、アーケイド・ファイア、ジャック・ジョンソンを迎え、新潟・苗場スキー場にて7月25日から27日まで開催される。そのヴァラエティ豊かなラインアップ、山々をバックにした壮大な景観、フジロックならではの雰囲気はもちろん、世界一“クリーンなフェス”と称され、毎年日本の音楽ファンはもちろん、海外からも大勢のファンが足を運ぶ。Billboard JAPANでは、200組以上にも及ぶ今年の出演者から、注目のアーティストをピックアップ、ライブの予習にもなるおススメのライブ映像とともに見どころを一挙ご紹介!
Photo: Masanori Naruse
OWEN PALLETT 7/28 12:40~ RED MARQUEE
誰もが熱望していたアーケイド・ファイアの来日が最高の形で実現!2008年の単独公演以降、約6年の間で、グラミー受賞、2度の全米、全英1位に輝き、 “世界最高のライヴ・バンド”へと変貌を遂げた彼らが、土曜日のヘッドライナーとして初登場。苗場の夜空のもとで「Wake Up」の大合唱をする予習は必須!さらにストリングスのアレンジなどを手掛けるマルチ・インストゥルメンタリスト、オーウェン・パレットも翌日レッド・マーキーに出演するので、こちらもお見逃しなく。
これまでに6度のグラミー賞に輝き、ジャンルを超えて様々な音楽ファンに愛されるビッグ・ボーイとアンドレ3000によるアウトキャスト。個々での活動は行っていたものの、デュオとして約7年近く活動していなかった2人が、デビュー20周年を迎えた今年再結成し、世界40以上のフェスに出演することを発表。そしてここ日本へもやってくる!独創的なパフォーマンスに定評がある彼らが、苗場をどんな色に染め上げるのか。ケリスの飛び入りゲストにも期待できそう?
そして約19年ぶりに再結成を果たしたスロウダイヴ。アラン・マッギーが設立したクリエイション・レコードに所属し、昨年フジロックに出演したマイ・ブラッディ・ヴァレンタインなどともに1990年代初頭のシューゲイザー・ムーブメントの中核的な存在。ここ数年メンバー個々では来日公演行っていたが、満を持してバンドで登場。重なりあう無数のリヴァーブ音が織りなす残響からなるノイズのシャワーを体いっぱい浴びたい。
他にはこんなアーティストがおススメ!
★THE WATERBOYS
7/26 14:00~ GREEN STAGE
★SYL JOHNSON, BOBBY RUSH & LAVELLE WHITE SOUL MUSIC LEGENDS
7/27 21:00~ ORANGE COURT
実はフジロックへは初出演となるザ・フレーミング・リップス。彼らのライブは、まさに“体感型”。ライブ冒頭からこれでもかというほどに降り注ぐカラフルなコンフェティ、フロントマンのウェイン・コインによる人間風船、ロボット、着ぐるみ…とにかく多くの人に体感してほしい、フジロックにピッタリな最強にハッピーでクレイジーなフレーミング・リップス・ワールド。因みに、ステージ脇で踊るダンサーたちは、ライブ前に観客の中から選ばれるので、もしかしたらそこのあなたもグリーン・ステージに立てちゃうかも?
マムフォード&サンズと並び、新世代フォーク・ムーヴメントの火付け役となったザ・ルミニアーズ。記録的大雪の中、今年2月に渋谷AXで行われた単独公演では、メンバー全員でフロアへ降りて演奏、気づいたらステルス君はアコーディオンとともに2階席へ!などなど、様々な演出で楽しませてくれた彼らがフィールド・オブ・ヘヴンに加え、グリーン・ステージにも登場。青空の下で大ヒット・ナンバー「Ho Hey」を合唱するのもよし、よりインティメイトな雰囲気でユルく楽しむのもよし、です。
22歳という若さにしてアイスランドの全人口の10人に1人がデビュー作を所有、アイスランド音楽賞全4部門の受賞を快挙を成し遂げたシンガーソングライター、アウスゲイル。今年2月に開催された【Hostess Club Weekender】で初来日し、その透き通る歌声とスケール感のライブで観客を魅了。ライブ後、「野外で観たい!」なんて声が多く聴かれたこともあって、新人ながらも音響系が映えるホワイト・ステージへの抜擢は嬉しい限り。 ■初来日時のインタビューはこちら>>
他にはこんなアーティストがおススメ!
★OZOMATOLI
7/27 11:00~ GREEN STAGE
★JACK JOHNSON
7/27 21:30~ GREEN STAGE
20歳の頃に“怒れるファンク・ガール”として注目を浴び、ミリオンセラー・アーティストとなったR&Bシンガーソングライター、ケリス。メインストリームからレフトフィールドまで、その幅広い音楽性で唯一無二の存在となった彼女が、デイヴ・シーテックを迎え制作したクラシカルなソウル&ファンクを軸とした最新作『FOOD』をひっさげ、再び苗場の地へ!ホーン隊などを率いた最高にファンキーでゴージャスなステージング、そしてR&B界の元祖ファショニスタな彼女の衣装も気になるところ。 ■『FOOD』リリース時のインタビューはこちら>>
ポリフォニック・スプリーやスフィアン・スティーヴンスのツアー・メンバー として活動をスタートし、今年4枚目のソロ・アルバムをリリースしたセイント・ヴィンセントことアニー・クラーク。人形のようなスレンダーなルックスからは想像できないパワフルで卓越したギタープレイに、印象的なテケテケ・ウォーク(観たことある人はわかりますよね)、そしてクチュールな装いでキメてるのにクラウド・サーフィンしちゃうことも。デヴィッド・バーンとのツアーを経て、ますます磨きがかかったアニー嬢の“ロック”なパフォーマンスは必見。
先日開催されたグラストンベリーのライブ映像がネット上で賛否両論を巻き起こしている言わずと知れた愛と平和の伝道師、ヨーコ・オノ。グラストでは、ヨ・ラ・テンゴのメンバーがバンドを務めていましたが、今回は小山田圭吾、あらきゆうこ、大野由美子、PIKA☆、本田ゆか、そしてウィルコのネルス・クラインとともにオン・ステージ。これだけの豪華メンバーをレッド・マーキーで観れる機会なんて、そうないです。元々は前衛芸術家ということで、音楽という域を超えたワン・アンド・オンリーのパフォーマンスに期待。
他にはこんなアーティストがおススメ!
★FIRST AID KIT
7/25 16:30~ WHITE STAGE
★WHITE LUNG
7/26 13:10~ GREEN STAGE
まずは一番注目のロード。全世界へ彼女の名を轟かせた「ロイヤルズ」は米ビルボード・アルバム・チャート9週連続1位記録、史上最年少でグラミーを受賞し、今最も注目されている17歳が遂に初来日。数々のフェスや授賞式、ニルヴァーナがロックの殿堂入りした際に行われたトリビュートにも出演し、貫禄溢れるライブ・パフォーマンスで、観る者を魅力する彼女。既にニュー・アルバムのレコーディングも行っているという噂もあり、もしかしたら新曲も聴けちゃうかも? ■2013年9月に行われたインタビューはこちら>>
2013年のコーチェラ・フェスティヴァルで再結成を果たしたザ・スリー・オクロック。80年代初期のポップ、パンクを基盤に60年代のサイケデリック&フォーク・ロックを融合し、R.E.M.、ドリーム・シンジケート、ザ・バングルズ、レイン・パレードなど当時LA音楽シーンを賑わしたペイズリー・アンダーグラウンドの中核として人気を博した。甘酸っぱいヴォーカルが魅力のオリジナル・メンバー、マイケル・クエシオ率いるザ・スリー・オクロックが、念願の初来日!
この日を待ってました!英国最高峰音楽賞マーキュリー・プライズにノミネートされるなど、高い評価を受けるUK出身のアート・ロック・バンド、ワイルド・ビースツ。最新作『プレゼント・テンス』で、自身のサウンドを確立したといっても過言ではない彼らが、遂に初来日。独創的なファルセット・ヴォイスのヘイデン・ソープ&トム・フレミングによるツイン・ヴォーカルが織りなす優艶で研ぎ澄まされたサウンドスケープを生で体感したら、彼らの虜になること間違いなし!
他にはこんなアーティストがおススメ!
★PARQUET COURTS
7/25 13:55~ RED MARQUEE
★PRESERVATION HALL JAZZ BAND
7/26 17:10~ ORANGE COURT // 7/27 16:00~ CAFE DE PARIS
フジロックと言えば雨ですが、そんな雨も滴る渋メン1人目は、元グレイトフル・デッドのベーシスト、フィル・レッシュ。 彼が2012年にカリフォルニアにオープンしたレストランであるテラピン・クロスロードに集って、演奏していた仲間達によるテラピン・ファミリー・バンドを率いて初来日。御年74歳となったレジェンドが、息子のグレハムをはじめ、若きミュージシャンたちとともに往年の名曲のカヴァー、オリジナル楽曲を披露する貴重なステージは見逃せない。
今年でソロ・デビュー40周年を迎えるNYブルックリン出身のガーランド・ジェフリーズ。ボブ・マーリーに「本当にレゲエを歌える唯一のアメリカ人」と称され、ロック、ブルース、ソウル、ドゥーワップ、ストリート・ミュージックなどを自由自在に操る唯一無二の存在。兼ねてから親交のあるブルース・スプリングスティーンが大絶賛した2013年リリースの最新作『Truth Serum』とともに、約27年ぶりの来日を果たすガーランド・ジェフリーズの魂の歌声に震えたい。
エルヴィス・コステロ&ジ・アトラクションズのキーボーディストとして数々の名盤に携わり、ロックの殿堂入りも果たしたスティーヴ・ナイーヴ。エルヴィス・コステロをはじめ、ロバート・ワイアット、ロン・セクスミスなどが参加した最新アルバム『ToGetGer』をひっさげ、アルバムにも参加したスティングを父親に持つベーシストのジョー・サムナー、ドラマーのタル・ユリシーとトリオ編成で登場。名キーボーディストが若手ミュージシャンたちと奏でる新たなる音世界を堪能したい。
他にはこんなアーティストがおススメ!
★JONATHAN WILSON
7/26 15:50~ FIELD OF HEAVEN
★NORMAN WATT-ROY
7/27 15:20~ FIELD OF HEAVEN // 7/27 23:30~ CRYSTAL PALACE TENT
レディオヘッド、ベースメント・ジャックス、M.I.A.など名だたるアーティストのリミックスを手掛け、デビュー・アルバムも高く評価を得た覆面ダンスミュージック・プロデューサー、SBTRKT。今年3月には、2ndアルバム制作中にレコーディングした楽曲を収録したEPシリーズ『Transitions EP』をリリース。初期のインスト中心のサウンドへ回帰した、彼のプロダクションが映えるナンバーが新作への期待を高まらせる中、レッド・マーキーへカムバック!
20代前半にもかかわらず、「2013年の音楽シーンは彼らなしには語れない!」というほどインパクトを残し、最近ではあのマドンナとのコラボも囁かれているディスクロージャー。名曲「Latch」、「White Noise ft. AlunaGeorge」をはじめ、捨て曲なしのデビュー・アルバムからヒット・チューンを立て続けに披露し、ホワイト・ステージを巨大なクラブ空間へと変えてくれること間違えなし!わがままを言えば、ジェシー・ウェアの「Running」リミックスも是非是非聴きたいですね。
正確に言えば、ダンス・アクトではないけれど、00年代の“踊れるロック”先駆者であるフランツ・フェルディナンド。デビュー作を彷彿とさせるエネルギッシュなロック・ナンバー満載な“踊れるフランツ”の新たなるフェーズとなった最新作『ライト・ソーツ、ライト・ワーズ、ライト・アクション』とともにヘッドライナーとして再び帰ってくる!2006年出演時のザ・クリブスやザ・ズートンズのメンバーを巻き込んだ「Outsiders」の圧巻のパフォーマンスを思い出しつつ、フジロックが大好きな4人に今回もスペシャルな演出を期待しちゃいましょう。 ■『ライト・ソーツ、ライト・ワーズ、ライト・アクション』リリース時のインタビューはこちら>>
他にはこんなアーティストがおススメ!
★BASEMENT JAXX
7/25 22:00~ WHITE STAGE
★THE BLOODY BEETROOTS LIVE
7/26 01:00~ RED MARQUEE (TRIBAL CIRCUS)
公演情報
【FUJI ROCK FESTIVAL '14】
日程:7月25日(金)~27日(日)
会場:新潟県・湯沢町苗場スキー場
INFO:
http://www.fujirockfestival.com
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