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ESCOLTA インタビュー
3人の声が折り重なったときにでる声を「ESCOLTA声」と呼んでいます。(笑)
??それぞれがソロ活動も並行して行うESCOLTA。異なるパートが集まって、一緒に歌おうとなったきっかけは?
吉武:ESCOLTAは今年で7年目になるんですが、きっかけは2006年に行われたオーディションですね。
田代:異なるジャンルの歌い手が集まって、ひとつのグループをつくるということは聞いていましたし、それが面白いと思ってオーディションに参加しました。
結城:オーディションの「ポップスR&B部門」ではラッパーの歌い手もいたので、そういうジャンルもすることになるのかと思いましたが、やはり何か新しいことができるだろうと思ったことがきっかけですね。僕は他の二人と違ってクラシック(の出身)ではないし、「テノール」「バリトン」というパート名があるのに、僕だけ「ヴォーカル」なんていうのはおかしいから、わかりやすく「ポップス・ボイス」と名づけられました(笑)。
??もしESCOLTAが無伴奏で歌うとしたら、どのようなことを意識されますか?
全員:まずはアレンジですね!(笑)
吉武:ESCOLTAでは、静かに寄り添うような歌声よりも、お互いの声をぶつけ合って、その反応から生まれる音に意識を向けることになると思います。以前、屋久島にてアカペラで歌ったのですが、無伴奏は自分たちの声がよく聞こえるので、自然の力を感じながら歌うという意識もできましたね。
結城:ポップス出身ということで、僕自身、いわゆる今テレビでやっているようなアカペラもしていたのですが、そのとき使っていたのは、和音(コード)でひとつのまとまりと考える、いわゆるそれぞれが寄り添う音でした。ESCOLTAでそれをやると、残り二人がクラシックの発声だから、かえって弾き飛ばされて合わないような場合もあるんです。放つように歌っているから、同じようにこちらも声を放つようにすると、びっくりするほど聞きやすく、クリアでいいサウンドが鳴りますね。
田代:ふたりを視界にかんじ、バランスはとるようにしています。僕らの歌自体が「u~」や「a~」で歌うものではなく、カンツォーネのような伝統的なタイプのアレンジが多いからこそ、こうした歌い方が合うんだと思います。そういう意味では、アカペラよりも、ゴスペルの演奏に近いかもしれませんね。
??『ESCOLTA』としての歌声の魅力とはなんでしょうか?
吉武: それぞれが歌詞をつないで受け渡したり、ツインでハモったり・・・でもやっぱり3人の声が折り重なったときにでる声(僕たちはその歌声を「ESCOLTA声」と呼んでいます。(笑))が個性であり、魅力だと思っています。
田代:ソロ活動もしているからこそ、会わない期間もあります。その期間を経て久々に会ったときに、それぞれが得た、違う要素を持って帰ってくるので、現在進行形で感性の変化を楽しめ、それを面白いと思える関係にいれるのがすごくいいことだと思っています。
結城:7年目になると、呼吸が似てきたり反応しあうところもありますね。僕自身声の響かせ方が変わったし、万里生君(田代さん)には、ポップスの要素がでてきたり、大地(吉武さん)はバリトンということで、普段は落ち着いた低音で演奏しているけど、明るく柔らかい優しいハイトーンがでてきたりとか。かつてはそれぞれの出身ジャンルやパートにこだわって、それをあえて明確にしようと歌っていたんですが、今は活動の中で、お互いの表現を取り込みつつそれぞれの歌声のスタイルを常に成長させている、これが一番の魅力じゃないでしょうか。
??ビルボードライブ大阪での公演を来月に控えるESCOLTA。どのようなライブを予定していますか?
田代:今までにない、新しいチャレンジをしようと思っています。自分たちがライブで歌っている既存の楽曲をバラード調に変えるなどアレンジを加えたり、楽器を使っての演奏などを考えています。
結城:楽器を使ったりすると、もっとお客様と近くになれるような気がするんですよね。そしてラグジュアリーな空間であるビルボードライブ大阪ならではの大人の雰囲気を出して、距離感を楽しんでいただけるライブが出来たらと思っています。
吉武:今回は、なんといっても1st公演と2nd公演の演目がかなり違うのが大きなポイントです。前編・後編と思って、どちらも楽しめるようになっています。
リリース情報
ESCOLTA
DVD『ESCOLTA Singing Drama ?Symphony? 2014』
- 2014/5/7 RELEASE
- [HPDC-D0015]
- 定価:¥6,480(tax in.)
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