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ジミー・クリフ 来日直前特集
2年連続となる来日公演が5月に控えるレゲエ界の伝説 ジミー・クリフ。世の中に“レゲエ”という言葉すら存在しなかった時代からジャマイカの音楽シーンを支え、やがてレゲエをジャマイカから世界へと羽ばたかせた偉大なるその功績を、来日を前に改めて振り返る。
【ジミー・クリフ 来日公演/Jimmy Cliff - Billboard Live Tour 2014】
2014年5月20日(火)~21日(水) ビルボードライブ東京 >>公演詳細はこちら
2014年5月23日(金) ビルボードライブ大阪 >>公演詳細はこちら
★Opening DJが、ジミー・クリフ公演をさらに盛り上げる!※東京公演のみ
DR.IHARA + CLUB SKA presents VERSION CITY CREW (Martin- Kinoo and Yossy)
レゲエ歌手を夢見る青年“アイヴァン”を演じ、一躍その名を世界へ
1972年にジャマイカ社会の実情とレゲエ・ミュージックをフィーチャーした、同国史上初の長編映画『ハーダー・ゼイ・カム』で主人公・アイヴァン役を演じ、そのタイトル曲とともに一躍その名を世界へと轟かせたジミー・クリフ。昨年の来日公演では、二本の拳銃を持って立ち回る、同映画の象徴的なシーンを再現してオーディエンスを沸かせる一幕も。また、今回の来日にあわせて同映画のHDニューマスター版が2014年夏、日本公開されることも決定している。
>>映画『ハーダー・ゼイ・カム』オフィシャルサイト
映画は、歌手を目指してジャマイカの首都 キングストンへとやってきたジミー演じる主人公・アイヴァンが、次第に闇の世界へと身を染めていくというストーリー。ゲットーの熱気やマリファナの売買など、“リアル・ジャマイカ”を描いたこの作品は、本国はもちろん世界中でカルト的人気を博し、レゲエを世界へと羽ばたかせる決定的なきっかけとなった。
劇中では、ジミー・クリフの歌う表題曲「ハーダー・ゼイ・カム」をはじめ数々のレゲエ・ナンバーが使用されているが、なかでも強い印象を残すのがジミー・クリフの代表曲のひとつに挙げられる、壮大でドラマチックなバラード「遙かなる河 / Many Rivers To Cross」だ。同曲は1969年に発表されたナンバーだが、同映画のサントラ盤にも収録。日本ではスバル『レガシィ/LEGACY』のCMにも起用され、ジミー・クリフの名を知らない人にとっても耳なじみのあるナンバーだろう。
レベル・ミュージック界での存在感
「ハーダー・ゼイ・カム」などのヒットにより、レゲエ界のみならずパンク・ロックなどレベル・ミュージック(Rebel Music:社会や権力に抵抗する音楽)のシーンにおいても、カリスマ的人気を博すこととなったジミー・クリフ。彼を敬愛するアーティストの代表格として挙げられるのが、今は亡きザ・クラッシュのフロントマン ジョー・ストラマーである。
ザ・クラッシュ史上最高傑作といわれる名盤『ロンドン・コーリング』収録の「ブリクストンの銃 / Guns Of Brixton」は、映画『ハーダー・ゼイ・カム』からインスパイアを受けたジョーが、映画のストーリーをモチーフに制作したナンバー。物語の舞台をジャマイカのキングストンからバンドのベーシストでこの曲でボーカルを務めるポール・シムノンの出身地 ロンドン南部のブリクストンに置き換えた歌詞の内容となっている。2012年発表のジミー・クリフ最新作『Rebirth』では、なんとジミー自身が同曲をカバー。生前から親交のあったジョー・ストラマーに対し、「このカバーを通じて彼に敬意を払えれば、と思ったんだ」とレコーディング後のインタビューで語っている。
▲「The Harder They Come」Jack Johnson w/ Jimmy Cliff
そのジョー・ストラマーもザ・クラッシュ解散後に自身のバンドで「ハーダー・ゼイ・カム」をカバー。ほかにもザ・ローリング・ストーンズのキース・リチャースが1979年に同曲をソロ・シングルのB面としてレコーディングしている。ちなみに、ジミー・クリフはローリング・ストーンズの『ダーティ・ワーク』(1986年)にゲスト参加し、収録曲「トゥー・ルード」でキースとのデュエットを披露。また、最近では2011年のジャック・ジョンソンのコンサートにゲスト出演を果たし、ジャックとともに同曲をパフォーマンスしている。
来日公演情報
Jimmy Cliff - Billboard Live Tour 2014
2014年5月20日(火)~21日(水) ビルボードライブ東京
>>公演詳細はこちら
2014年5月23日(金) ビルボードライブ大阪
>>公演詳細はこちら
★Opening DJが、ジミー・クリフ公演をさらに盛り上げる!
※東京公演のみ
DR.IHARA + CLUB SKA presents
VERSION CITY CREW (Martin- Kinoo and Yossy)
20日(火)DR.IHARA + Yossy / 21日(水)DR.IHARA + Martin Kinoo
「LONDON NITE」「CLUB SKA」のメンバーとして Ska、Reggaeを中心にRhythm & Blues、SoulなどのRoots MusicをPlayし続け、近年ではFUJI ROCK FESTIVALのほか、ビルボードライブ東京で行われたグレアム・パーカー、ニック・ロウ公演でもオープニングDJを務めたDR.IHARA。今回は彼を中心に、CLUB SKAの姉妹イベント「Version City」よりレゲエ・サウンド“CHELSEA MOVEMENT”やアパレル・ブランド“POSTERIZE”で活動する Martin-Kinoo、CLUB SKA のメンバーでもありLONDON NITEでも活躍するYossy が各日、Vintage Jamaican Music をPlayする。
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珠玉のスタンダードを歌い継ぐシンガーとしての存在感
レベル・ミュージックの旗手である一方で、ジャンルを超越した珠玉のスタンダード・ポップスの歌い手であることも忘れてはならない。レゲエ独特のリズムと爽快なサウンドにのせて歌われる珠玉のスタンダード曲の数々は、これまでにも多数の映画やテレビ、CMなどに起用されている。
1971年発表のキャット・スティーヴンス「ワイルド・ワールド」のカバーは全英8位のヒットを記録。同曲はのちにMr.Bigや、同じくレゲエ・アーティストのマキシ・プリーストなどがカバーしヒットさせており、今もなおスタンダード・ポップスとしてジャンルや時代を超えて歌い継がれている。
そして、90年代には、ジョニー・ナッシュの全米No.1ソング「アイ・キャン・シー・クリアリー・ナウ」のカバーがスポーツ・コメディ映画『クール・ランニング』の主題歌に起用され大ヒットを記録。ジャマイカのボブスレーチームが冬季オリンピックに挑戦する同映画は日本でも人気を博した。ポジティヴな歌詞と爽快なメロディーが心地よいこの曲は、2005年に日本のTVドラマ主題歌にも起用され、再注目を集めたことも記憶に新しい。
“アイヴァン”から40年、今も第一線でレゲエの真髄を伝える
▲『Rebirth』
7年ぶりのリリースとなった2012年発表の最新アルバム『Rebirth』では、ランシドのフロントマン ティム・アームストロングのプロデュースのもと、オールドスクールなスカ/レゲエに徹底的に原点回帰を図るとともに、先述のザ・クラッシュ「ブリクストンの銃」や、ランシド「ルビー・ソーホー」など、彼にインスパイアを受けた後進によるナンバーをジミー自ら見事に“リヴァース”させ、高評価を獲得。同作品で2013年の第55回グラミー賞でベスト・レゲエ・アーティストに輝いた。
歌手を夢見る青年“アイヴァン”から40年以上が過ぎた今もなお、母国・ジャマイカの若きバンド・メンバーらとともに、精力的に世界中でライブ活動を行っているジミー・クリフ。
決して大柄とは言えないその体格からは想像もつかない、パワフルな歌声と迸る情熱で今もレゲエ・ミュージックの真髄を世界中の音楽ファンに伝え続けている。
2年連続となる今年の来日公演もまた、夏の到来を前にジャマイカの太陽と大地の香りを私たちにたっぷりと届けてくれるだろう。
来日公演情報
Jimmy Cliff - Billboard Live Tour 2014
2014年5月20日(火)~21日(水) ビルボードライブ東京
>>公演詳細はこちら
2014年5月23日(金) ビルボードライブ大阪
>>公演詳細はこちら
★Opening DJが、ジミー・クリフ公演をさらに盛り上げる!※東京公演のみ
DR.IHARA + CLUB SKA presents
VERSION CITY CREW (Martin- Kinoo and Yossy)
20日(火)DR.IHARA + Yossy / 21日(水)DR.IHARA + Martin Kinoo
「LONDON NITE」「CLUB SKA」のメンバーとして Ska、Reggaeを中心にRhythm & Blues、SoulなどのRoots MusicをPlayし続け、近年ではFUJI ROCK FESTIVALのほか、ビルボードライブ東京で行われたグレアム・パーカー、ニック・ロウ公演でもオープニングDJを務めたDR.IHARA。今回は彼を中心に、CLUB SKAの姉妹イベント「Version City」よりレゲエ・サウンド“CHELSEA MOVEMENT”やアパレル・ブランド“POSTERIZE”で活動する Martin-Kinoo、CLUB SKA のメンバーでもありLONDON NITEでも活躍するYossy が各日、Vintage Jamaican Music をPlayする。
関連リンク
再生~REBIRTH
2013/02/06 RELEASE
UICY-15195 ¥ 2,724(税込)
Disc01
- 01.ワールド・アップサイド・ダウン (MONO)
- 02.ワン・モア
- 03.クライ・ノー・モア
- 04.チルドレンズ・ブレッド
- 05.バン
- 06.ガンズ・オブ・ブリクストン (MONO)
- 07.レゲエ・ミュージック (MONO)
- 08.アウトサイダー (MONO)
- 09.レベル・レベル
- 10.ルビー・ソーホー (MONO)
- 11.ブレスト・ラヴ (MONO)
- 12.シップ・イズ・セイリング (MONO)
- 13.ワン・モア (オルタナティヴ・ヴァージョン) (MONO)
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