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清木場俊介 『唄い屋・BEST Vol.1』インタビュー

清木場俊介 『唄い屋・BEST Vol.1』 インタビュー

 清木場俊介10周年記念インタビュー敢行!アルバム『唄い屋・BEST Vol.1』に参加しているEXILE ATSUSHIとの関係性についてや、尾崎豊、矢沢永吉、長渕剛、浜田省吾など影響を受けた大先輩の話も伺いつつ、清木場俊介の男道を語ってもらいました。

EXILE脱退の理由「どうしても自分の力でのし上がりたい」

清木場俊介 - 今。 (NEW RECORDING)【MUSIC VIDEO】
▲清木場俊介 - 今。 (NEW RECORDING)【MUSIC VIDEO】

--自分では、清木場俊介ってどんなアーティストだなと思いますか?

清木場俊介:まぁ……変わった奴だなとは思います!

--(笑)

清木場俊介:あと、拘りは強いかもしれないですね。曲を作る、レコーディングをする、ライブに向かう。音楽に対する姿勢、取り組み方はすごくマジメで真剣というか、結構追い込みますね。追い込まないと不安になります。例えばライブは生なんで、何が起こるか分からないから、ちゃんと体を絞ったり、気持ち的にも真っ直ぐしていないとブレちゃうんで。

--僕の中では、清木場さんを漢字一文字で表すなら「男」なんですけど、自分ではどう思いますか?

清木場俊介:ザ・男です。本当にくどいくらい男ですね。

--その性格や生き方を形成する、一番最初のきっかけは何だったんですか?

清木場俊介:男三兄弟の一番下だったんで、上からのプレッシャーが365日ありますから、上下関係もそこで教えられたし。あと、親がすごく厳しくて、親の親がバリバリの軍人とバリバリの刑事だったんで。

--子供の頃はどんな少年だったの?

清木場俊介:かなりやんちゃでしたね。あの頃から考えると今は、こんなに立派になりました(笑)。

--(笑)。女の子とデートするより男同士でつるんでるほうが楽しい。みたいな感じでもあったんでしょうか?

清木場俊介:小さい頃から男ばっかりだったんで、女性に対しては綺麗なイメージがすごく強いんですよ。だから男ばっかりで遊んでました。女性と遊ぶのが恥ずかしいんで。なので、いまだに男ばっかりで呑んだりすることが多いですね。

--でも清木場さんのライブには女性ファンもいっぱいいますよね?

清木場俊介:そうなんです。だから不思議でしょうがないですよね。地元に帰ると女の子なんて誰も声かけてこないのに。男しか集まらないのに、山口を出ると女の子が声をかけてくれる(笑)。

--清木場さんが以前所属していたグループも、ある意味で男臭い集団だったと思うんですけど。脱退してしまったのは、自分が追い求める形とは違ったから?

清木場俊介:どうなんですかね? 本当にたくさんの要素があったので。自分がどこに向かうか? 今みたいなものを想像できていたかと言ったら、できていなかったし。ロックがしたかったのかな……今、思うと。でも良い思い出しか残ってないですよ。すごく美しい思い出ばっかり。嫌で辞めた訳でもないし。まぁでもひとつあったのは、あまりやることがなくなっちゃったから。

--それは具体的に言うと?

清木場俊介:記録的にも、立ち位置的にも。CD出せば必ず1位だし、こんなこと言ったら怒られちゃうかもしれないけど、僕がそんなに気に入ってない曲でも1位を獲る。何十万枚も売れる。ライブをやればアリーナが埋まる。なんかね、何か物足りないっていうのがあって。そこに辿り着くまではすごく楽しかったんですけど。だから常に勝負してないとダメな性格なのかもしれないですね。何かを追っていないと。だからそのときはやり切った感があったのかもしれない。

--末っ子だからかもしれないですけど、常に上に打倒したい対象がいないと燃えないんでしょうね。

清木場俊介:燃えないです。あと、どうしても自分の力でのし上がりたい、っていう気持ちがすごく強い。組織の一員として、みたいな感じはあんまりやったことがなかったんで。で、組織作ったときも自分が一番だったし、会社やったときも自分が社長だったし、一番じゃないと気が済まないのかもしれないですね。

--EXILE脱退後は、自分が本来求めていた音楽を表現できたんでしょうか?

清木場俊介:いや、できないですね。最初は。全然浸透しないし、理解されないし、革ジャン着てるだけで「何、その恰好?」みたいな状況でしたから。やっぱりグループ時代のイメージが強すぎてね。街歩いてても「清木場俊介」とは呼ばれないですからね。「SHUNですよね?」って言われるんで、このクソ!っていう気持ちはずっとありました。でもライブの規模が広くなるにつれて、徐々に認知をされていって。テレビ出てバーン!ってやるタイプじゃないので、地道にライブを重ねていく中で、ようやく最近ですかね? すごくやりやすくなったのは。

--すぐには分かってもらえなかったと。

清木場俊介:だからやっぱり何かひとつ伝えるときには、歴史がすごく必要になってくる。「今日からロックやります!」「あ、ロックの人ですよね?」とはならない。ロックはすごく時間がかかるから。

--では、ソロになってからの日々は、ある種の代償もあったし、厳しい現実も味わってきたという。

清木場俊介:一番ビックリしたのは、人が変わりましたね。身近なスタッフさん、レコード会社のスタッフさんとかが。それまでは凄い待遇をしてくれていたわけです。でも辞めた瞬間に挨拶しても「…………」「無視かよ、おまえ」っていう。ザラにありましたよ。

--そんなに極端に変わるのか!っていう(笑)。

清木場俊介:そうそう。でもそれで燃えるんで。売れたときにガチガチにやってやるからなって、火をつけてもらえましたよ。「絶対売れてやる!」って。だからガムシャラでしたね。ただハングリーにのし上がってやる。それしかなかった。

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    敬愛する尾崎豊と矢沢永吉。
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清木場俊介「唄い屋・BEST Vo1.1」

唄い屋・BEST Vo1.1

2014/03/05 RELEASE
VICL-64078 ¥ 3,143(税込)

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Disc01
  1. 01.ROLLING MY WAY
  2. 02.Rockin’ the Door
  3. 03.なにもできない
  4. 04.いつか…
  5. 05.愛のかたち
  6. 06.唄い人
  7. 07.again
  8. 08.最後の夜
  9. 09.あのさ~
  10. 10.Baby
  11. 11.今。
  12. 12.忘れないで
  13. 13.そのままで…。
  14. 14.羽1/2

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