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SKE48 『1!2!3!4! ヨロシク!』インタビュー
遂に完成! SKE48の魅力全開の最新作
AKB48の快進撃に揺れる2010年秋。姉妹グループとして名古屋は栄を拠点に活動するSKE48が、最新シングル『1!2!3!4! ヨロシク!』を完成させた。チームの魅力が方々で弾けるこの快心作について、今回は“W松井”の一角 松井玲奈への単独インタビューを敢行しました!
本当は1番だなんて思ってない
--先日、AKB48としてテレビ朝日系「ミュージックステーション」に出演していましたが、SKE48でもAKB48でも活躍する玲奈さんは、強烈に忙しい日々が続いているのでは?
松井玲奈:今年の夏はちゃんと一日休めた日が殆ど無かったくらい、毎日何かしらお仕事させて頂けました。凄くありがたいことに色んなメディアにも出させて頂けたので、たくさんの方にSKE48を知って頂けたんじゃないかって思いますね。(辛さは)全然無くて、私はずーっとお仕事してないとダメな人なんです。お休みになるとすぐに体調を崩しちゃうので(笑)、ずっと何かをしていたいんです。
--その甲斐あってか、7月の【SKE48リクエストアワー セットリストベスト30 2010~神曲はどれだ?~】では、自身のソロ曲『枯葉のステーション』がNo.1に輝きました。過去シングルにも全て選抜されている玲奈さんですが、珠理奈さんとの2枚看板として、SKE48の先頭に立つ自覚はありますか?
松井玲奈:ん~……、私、自分があんまり好きじゃないんです(笑)。「1番を獲りたいです!」とか言うんですけど、“頑張れ!”って自分に思わせるために言っている部分が大きくて、本当は1番だなんて思ってないんですよね。ただ、“しっかりしなきゃいけないんだな”ってポジションにいることは、最近感じるようになってきました。
今回は選抜の人数が増えたので、初めて選抜入りするメンバーもたくさんいます。教えてあげないと分からないこともいっぱいあるので、知らないことが多いメンバーは同じ歩幅で進めるよう、みんなを引っ張っていかなければいけないと思うようになりました。
--AKB48すら凌ぐ抜群のダンスワークとチームワークは、“アイドル戦国時代”と呼ばれる昨今のシーンにおいて、SKE48 最大の強みだと思います。
松井玲奈:みんな普段から仲が良くって、控え室にいても何かしらしゃべったり騒いだりしてるんです(笑)。コミュニケーションがあって、みんなステージが大好きで、一回でも多く公演がしたいし、ファンの方々にエネルギーを伝えたい。同じ方向をしっかり向けているので、チームワークが取れているんじゃないかって思いますね。
--では、今のSKE48にとって一番の目標を挙げるとすると?
松井玲奈:ひとりでも多くの人に自分たちの存在を知って頂いて、名古屋まで公演を観に来て頂けるのが一番だと思います。他会場のコンサートでは、初めての方やたまにしか観られない方からの期待感が凄く伝わってくるんですけど、名古屋だとみんなの「おかえりー!」っていう感じというか、“緊張しないで思う存分やっていいんだよ”って雰囲気が、ステージに出た瞬間から伝わってくるんです。
いつもは誰かしら、ちょっとはよそ行きの自分でステージに出ている所があると思うんですけど(笑)、ファンの方々が受け入れて下さる名古屋のコンサートやイベントの時は、より自分たちらしくパフォーマンスできていると思います。
--また、玲奈さん個人としては、ドラマなどにも出演するようになりました。
松井玲奈:やっぱりお芝居がしたいっていう気持ちは大きくあるんですけど、お芝居のための良い経験をさせて頂けてるんだなって、公演を通して感じるんです。人前で何かをするっていうのは、カメラの前で何かをするよりも緊張するので、度胸がつくんだなって。あと、今後は声だけで表現する声優さんやナレーションとか、自分の持っている武器がひとつしか使えないちょっと不利な状況、過酷な状況で鍛えていきたいって思います。
Interviewer:杉岡祐樹|Photo:佐藤恵
やっぱり分かってるんだ、秋元先生は!
--続いて11月17日にリリースとなりますシングル『1!2!3!4! ヨロシク!』についてですが、選抜16名ということが発表された時の率直な感想は?
松井玲奈:率直に、多いなって(笑)。今までは7人で自分より若い子たちが多かったので、気持ち的に何となく「引っ張っていかないといけないのかな?」って感じてたんです。でも、今回は普段からメンバーを引っ張ってくれる年上の中西優香ちゃんがいたりと、人数は多いけど前よりまとまるんじゃないかって感じるんです。
曲も今までは7人で歌うべき曲だったと思うんですけど、今回は賑やかな曲なので人数が多くないとダメだって感じましたし、主旋律となるメロディの後ろに色んな遊びが散りばめられているので、そういう所にも注目して頂けたらって。実は公演の曲にも、そういう仕掛けはいっぱいあるんですよね。
それにダンスは公演のフォーメーションに近いというか、常に動き回っているので、ファンの方の前にいるメンバーがコロコロ変わっていく、パワフルで激しいダンスがSKE48らしいと思います。
--また、セリフパートがあるのも大きな特徴ですよね。
松井玲奈:最初のレコーディングの時は恥ずかしかったんですけど(笑)、ステージで披露する時は大丈夫でしたね。というのも、レコーディングの時はセリフの部分だけを録ったので、「普段メンバーと話してる感じで」っていうさじ加減が難しかったんですよ!(笑) コンサートの時はテンションをどんどん作っていけるので、言い易いんですよね。
--共感できるセリフはありますか?
松井玲奈:全部共感できるんですけど、秋元(康)先生が書かれたっていうのが面白いですよね(笑)。「こういうのって少女漫画とかにも良くあって、共感できるよね!」ってみんなで話してた直後に、「……でも、これって秋元先生が書いたんだよね?」って(笑)。あと、(向田)茉夏の“理由? …知らない”っていうセリフが凄く彼女っぽくて! 「やっぱり分かってるんだ、秋元先生は!」って感動しました。
--ミュージックビデオは500人もの女子高生と共演し、迫力の映像となりました。
松井玲奈:(撮影は)凄く楽しみにはしていたんですけど、500人の女の子の前に行く機会が今まで無かったので、中には「正直言うと、やりたくない……」とか「SKE48って誰?」って子もいるんじゃないか、不安な気持ちはありました。
でも、校舎の中を歩いていたら元気に挨拶して下さったり、撮影時に聴いたこともないくらい大きな黄色い歓声で迎えて下さったりと、もうそれだけで本当に嬉しくて。ダンスも一生懸命、時間をかけて覚えてくれたことが、凄く嬉しかったです!
あと、MVをYouTubeの公式チャンネルにアップした後、その学校の方から連絡が来たみたいで、「あんなに使ってくれると思ってなかったので、嬉しかったです」って! 仙台の高校だったんですけど、普段なかなか訪れることができない場所との交流が生まれたことも、そこからまたSKE48が広がるんじゃないかってことも、本当に嬉しかったです。
--そして、カップリングには珠理奈さんとの期間限定ユニット“キネクト”として歌う『TWO ROSES』が収録されます。……何よりまず、ミュージックビデオが強烈で(笑)。
松井玲奈:撮影して下さったのは『1!2!3!4! ヨロシク!』と同じ監督さんなんですけど、着ている衣装も凄かったので、正直戸惑うことは多かったです(笑)。でも、撮影の合間に映像を観させて頂いたりすると、自分が自分じゃないというか、まったく違う人になっているんだって感じられて、ファンの方の反応が凄く楽しみになりました。
--玲奈さんは不気味に笑うシーンなどもありますからね(笑)。
松井玲奈:あのシーンは(ファンの反応が)怖いです!(笑)
Interviewer:杉岡祐樹|Photo:佐藤恵
大きい声で笑ったら、珠理奈に怖がられた
--では、撮影に挑む上での心構えなどは?
松井玲奈:曲と振り付けの時、先生から「人形みたいに無機質な感じでやって欲しい」って言われたんです。歌を録る時は感情を込めずに歌って欲しい。振りも表情ではなく、指先の動きや瞳の中で歌詞を表現してくれって言われたんですけど、どうしても哀しげな表情になってしまったりで苦戦しました。ただ、新しい表現方法を教えて頂くことができたので、成長できるきっかけとなるツールを手に入れた感じです。
--個人的には、やっぱりあの笑っているシーンが脳裏に焼きついてます!
松井玲奈:あれを撮っている時に、監督さんから「笑ってるシーンが撮りたいから、思いっきり笑って!」って言われたんです。で、凄い大きい声で笑ったら、珠理奈に怖がられてしまって……(笑)。……あのシーンは、やっぱり恥ずかしいんです!
--あそこまで行けば、しばらくは怖いモノはないですよね?(笑)
松井玲奈:とりあえず全身をペイントしたので、これ以上はちょっと……って思ってます(笑)。ただ、新しいことにチャレンジするのは、新しい自分に出会えることだと思うので、できるだけ……。できるだけ臆さず!(笑) 色々トライしていきたいです。
--また、今作のtypeA、Bにはそれぞれ、珠理奈さんが参加する“白組”と玲奈さん参加の“紅組”に分かれたメンバーによる楽曲『コスモスの記憶』と『青春は恥ずかしい』が収録されます。やっぱり白組には負けたくないって気持ちはある?
松井玲奈:『コスモスの記憶』と『青春は恥ずかしい』は対称的な曲だったので、その違いを出せるよう、ミュージックビデオの撮影ではとにかく盛り上がることを考えましたね。4期生の中には、MV撮影が初めてで戸惑っている子もいたりしたので、経験者のみんなで「とにかく笑っていこう!」とか「いっぱい声出して歌っていこう!」とか、一致団結して臨みました。
……というのも、実は最初、紅組には引っ張る人がいなかったんですよ(笑)。私も元々は引っ張っていくタイプではないので、ちょっと遠慮してたんですけど、撮影の時に「(紅組は)元気がない」って言われてしまって……。「言い方にトゲがありすぎたらどうしよう……?」とか、すぐマイナス志向になっちゃうんですけど(笑)、ミュージックビデオを良いモノにしなきゃって気持ちで、自分の殻を破って声をかけるようにしました。 あと、『青春は恥ずかしい』のダンスはお芝居が入っている振りになっているんです。例えば、井口栞里ちゃんはずーっとテレビ塔のマネをしてたりとか(笑)。細かい笑いがいっぱいあるので、そういう小技にも注目してもらいたいです!
--では、玲奈さんにとってシングル『1!2!3!4! ヨロシク!』はどのような1枚になりましたか?
松井玲奈:SKE48のミニアルバムみたいな感じでバラエティに富んだ内容になっているんですけど、『1!2!3!4! ヨロシク!』は誰が聴いても楽しめる曲になっていると思います。「楽しみたいッ!」って気持ちの時に聴いて頂いて、いっぱい歌って踊って頂いて、ストレス発散とかテンションを上げる時の曲として楽しんでもらえたら嬉しいなって思います!
Interviewer:杉岡祐樹|Photo:佐藤恵
1!2!3!4! ヨロシク!
2010/11/17 RELEASE
CRCP-10258 ¥ 1,676(税込)
Disc01
- 01.1!2!3!4! ヨロシク!
- 02.TWO ROSES
- 03.コスモスの記憶
- 04.1!2!3!4! ヨロシク! (off vocal)
- 05.TWO ROSES (off vocal)
- 06.コスモスの記憶 (off vocal)
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