Special
モーニング娘。 『しょうがない 夢追い人』
モーニング娘。、変革の途中。
3月31日、Hello! Projectのエルダークラブとされるメンバー(安倍なつみ、矢口真里、松浦亜弥など)がすべて卒業。新たなアーティストとしてのスタートを切った。それは今後のハロプロの中核を担う、高橋愛をリーダーとするモーニング娘。にも言えることで、彼女たちは今この瞬間も次なる理想郷に向けて、グループの変革に勤しんでいる。高橋愛、亀井絵里、ジュンジュンの3人が語ってくれた。
今の私たちを知ってもらいたい
--今日は新曲『しょうがない 夢追い人』についてはもちろんなんですが、その前にですね、今年2月に行われたハロプロライブのエルダークラブ卒業記念スペシャルについて話を伺いたいんですが、あの日は今のモーニング娘。の皆さんにとってどんな1日になりましたか?
高橋愛:卒業式みたいな感じではあったんですけど、先輩たちが卒業していく実感が湧かなくて。送辞を読んでいるときはさすがに「もう一緒に歌う機会がないのかな~…」って寂しくなりました。でもこれでもう会えなくなるっていう訳ではなかったので。今でも不思議な感じですね。
亀井絵里:「ポケットモーニング。」っていう携帯サイトを開くと、今でも普通に卒業した先輩たちの顔があったりするから、同じハロプロメンバーの気がしちゃって。でもよく考えてみると、モーニング娘。とBerryz工房と℃-uteと真野(恵里菜)ちゃんとハロプロエッグしか居ないんですよね。
高橋愛:多分これからまたHello! Projectのコンサートとかも始まってくると思うんで、そこで実感するかもしれないですね。でも(ハロプロのリーダーだった)中澤(裕子)さんから新たにバトンタッチされたという部分で「しっかりしなきゃな」っていう想いはあります。
--エルダークラブが抜けた今のハロプロの最年長って誰になるの?
高橋愛:私です。でもエルダークラブとワンダフルハーツで分かれてコンサートをしたときから、私はワンダフルハーツの最年長だったんですよ。なので、そこの部分はあんまり気にしてないです。(亀井を見て)1コしか違わないしね。年齢がグッと縮まったんですよ。Berryz工房と℃-uteもモーニング娘。の5期メンバーとそんなに芸歴は変わらないですし。
--ちなみに3人がモーニング娘。に入る前に憧れていたハロプロメンバー、もしくはハロプロの一員になってから尊敬するようになったメンバーなどいたら、教えてもらいたいんですけど。
高橋愛:後藤(真希)さんには感動しましたね。私が入ってからすぐ卒業されたんですよ。私たち5期メンバーにとって初めての卒業生だったので。だからあんまり関わってなかったんですけど、その短い時間の中でもいろんなことを学んだし。自分だってすごく格好良いのに「私はやぐっちゃん(矢口真里)を見て成長したから、やぐっちゃんとか見ておいた方が良いよ」って言って、決して自分のことは言わないんですよね。そういうところに感動して。
あと吉澤(ひとみ)さんですね。吉澤さんはリーダーになってますます尊敬しました。その前は一匹狼的な存在で、結構自由奔放で「吉澤さんどこ行ったんだろう?」みたいな人だったんですよ(笑)。でも突然リーダーになることになって、すごく悩んだと思うんですけど、しっかりと私達をまとめてくれて。私がリーダーになったときも状況が似てたんですけど、そういうのもあって「私も吉澤さんみたいなリーダーになりたい」ってすごく思います。
亀井絵里:私はモーニング娘。に入る前からやぐっちゃんのことが気になっていて「この人はこんなに小っちゃいのに、なんでこんなに目が行くんだろう?」とか「なんでこんなにテレビの中で元気なんだろう?すごいなぁ」って思って、すごく好きになって。あとちょっとギャルっぽかったじゃないですか。自分もギャルになりたい時期があったので(笑)すごくメイクとかヘアスタイルとか可愛いなって、すごく憧れてたんです。で、実際にモーニング娘。に入って会ってみたら、大切なことを教えてくれて。
私はデビュー当時すごく声が小さくていろんな人に怒られていたんですけど(笑)なんで声が大きくなきゃいけないのか理由が分からなかったんです。でもそんな自分が変わった瞬間っていうのがあって。さくら組のダンスレッスンの模様をビデオに収めるときに、最初にひとりずつ自己紹介をしたんですよ。でも私は「亀井絵里です」ってボソッと言ってしまったんです。そのときにやぐっちゃんが「ああいうのは、自分が亀井絵里です!っていうのをいろんな人に分かってもらうためにやってるんだから、ちゃんと声を張って自信を持ってやんないとダメだよ」って言ってくれて。そのときに「自分はまだ新人で知られてないんだし、ちゃんとしなきゃ」って思えたんです。
ジュンジュン:私はモーニング娘。に入る前は、後藤さんですね。後藤さんは中国で凄く有名なんです。モーニング娘。を知ったのも後藤さんを好きになってからで。あとは、モーニング娘。に入ってからフットサルをやったんですけど、藤本(美貴)さんと一緒だったんですよ。で、一番最初はちょっと怖かったんですけど(笑)一緒にストレッチやってるときに「日本は慣れました?」とか気を遣って私に話し掛けてくれたりして。良い先輩だなって思いました。あと中澤さんの表現力は凄いと思います。「さすが先輩だな」ってすごく尊敬してるんですけど……私はバナナが大好きなんですけど、中澤さんはバナナが大っ嫌いなんです!
--(笑)。
ジュンジュン:だからバナナが好きって言えないんです。たまにバナナの話をするときは、絶対に中澤さんがいないときで。
--そんな尊敬するメンバーがハロプロを卒業した今、モーニング娘。を含む今後のハロプロをどんな存在にしたいですか?
高橋愛:モーニング娘。を作り上げてきた人たち、Hello! Projectを支えてきた人たちだから、私達はそこに甘えていた部分も絶対にあったと思うんです。なのでこれからは、先輩たちが作り上げてきてくれた部分を大事にしながらもそこに甘えず、不安になるのでもなく、今のモーニング娘。やHello! Projectを知ってもらえる良い機会だと思って頑張っていきたいですね。7月にはL.A.でのライブも控えてるし、もっといろんな人に今の私たちを知ってもらいたいと思います。
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Interviewer:平賀哲雄
しょうがない 夢追い人
2009/05/13 RELEASE
EPCE-5641 ¥ 1,100(税込)
Disc01
- 01.しょうがない 夢追い人
- 02.3、2、1 BREAKIN’OUT!
- 03.しょうがない 夢追い人 (Instrumental)
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