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モーニング娘。 『リゾナント ブルー』

モーニング娘。 シングル『リゾナント ブルー』 インタビュー

 「復活!女性ボーカルグループ、モーニング娘。」というキャッチコピーが掲げられたニューシングル『リゾナント ブルー』のリリースを受けて、モーニング娘。に初めてのインタビューを敢行しました!今回出席してくれたのは、高橋愛、新垣里沙、久住小春、光井愛佳、リンリンの5人。「似てる子っていうのがひとりもいない」と本文でリーダーも言っていますが、ほんと、驚くほどの個性派集団で、とても楽しい、笑いの絶えないインタビューとなりました。

“今”が一番輝いているモーニング娘。でありたい

--今日は皆さん初めましてなので、新曲のお話を伺う前に、まずお一人ずつ質問をさせて頂きたいんですが、まず高橋さん!唐突でアレなんですが、リーダーとして一言、モーニング娘。のメンバーに物申したいことがあったら聞かせてください(笑)。

インタビュー写真
▲高橋愛

高橋愛:メンバーに対してですか!?え~っ!!そうですね、もっと自分を出していけば?って思います。もちろん自分もそうなんですけど、私がモーニング娘。に入った頃も「個性を出しなさい」ってすごく言われていて。いろんな個性を持った子がいて、似てる子っていうのがひとりもいないので、それをもっといろんな人に知ってもらえればなってすごく思うんです。なので、みんなもっと自分を出していこうと。

--続いて新垣さん!そんなリーダーに言いたいこと、もしくは直してほしいことがあれば、ぜひ聞かせてください。 (一同笑)

新垣里沙:え~!リーダーに言いたいことですか?そうですね~、私たちは同期で、もう長い付き合いなんですけど、だからこそ思うこともあって。リーダーって背負っているモノも大きいと思うし、大変だと思うんですけど、あんまり重く考えないで「大丈夫!大丈夫!」って、もうちょっと楽にしてやってもらいたいと思います。「やんなくちゃ・・・」ってなっちゃうときもあると思うんですけど、こんなに仲間がいるんだから「頼って」って。

--ちょっと感動じゃないですか?

高橋愛:そうですね。でも普段からよく「頼って」って言ってくれるんで、本当に頼りにしていて。私、背負ってる意識はないんですけど、やっぱり知らないうちにそうなっちゃってるみたいで。「大丈夫?」って言われることがすごく多いんですよね。そういう意味では、すごく頼りにしています。

--続いて久住(くすみ)さん!3年近くモーニング娘。のメンバーとして活動してきて「このメンバーのここには敵わないなぁ」という部分があったら聞かせてもらいたいんですが。

久住小春:えっ!?全部みんなに敵わないと思います。

新垣里沙:嘘。 (一同笑)

久住小春:本当に!本当に!みんなダンスも歌も「見習わなきゃなぁ」って思うことがたくさんあるんで、みんなを本当に尊敬しています。敵わないですね、全然。

--なんか、その言葉を信用してない空気も一部流れてますが(笑)。

新垣里沙:いやいやいや、どんどん俯いていきましたけど(笑)。

--では、光井(みつい)さん、逆に「私、ここは他のメンバーには負けないわよ!」ってところを教えてもらえますか?

光井愛佳:えっとですね、ほんまはすごいおしゃべりなんで、しゃべったら止まらへんっていうのと・・・、自分で言うのは恥ずかしいんですけど、ほんまいっつもニコニコしてるんですよね。

高橋愛:ほんと、いつもニコニコしてるよね~。

光井愛佳:恥ずかしいです。

--そしてリンリンさん、モーニング娘。の中では一番後輩になるわけですけど、「敢えて言いたい、モーニング娘。はこうしたらもっと良くなると思う!」ってところを聞かせてください(笑)。

インタビュー写真
▲リンリン

リンリン:なんか、今は、結構、すごい面白いです。

--(笑)。

リンリン:みんないろんな話とかで盛り上がるんですけど、盛り上がったらモーニング娘。の世界に入っちゃって、本当にみんな家族みたいになるんです。だから何でも話せます。食べ物の話で盛り上がることが多いんですけど(笑)。なので、今の感じがずっと続けばいいなと思います。

--さて、そんな各メンバーの本音を聞かせてもらったところで、ちょっとマジメな質問をさせてもらいたいんですけど、モーニング娘。って10年以上の歴史があって、これまでいろんなモーニング娘。があったと思うんですけど、その中で「今の私たちの代を一番輝かせたい!」みたいな気持ちってやっぱりありますか?

高橋愛:はい!もちろんその気持ちはありますね。モーニング娘。は常に進化しているので、卒業と加入を繰り返していって、その度に「更に良くなったね」って言われたい。私たちの代もそれを目標としてやっているので、やっぱり「前の方が良かったね」とは言われたくない。その気持ちはみんな持ってると思います。

--特に高橋さんと新垣さんに関しては、この中で一番多くの先輩と共に活動してきたわけじゃないですか。そういう意味では、いろんなことを先輩から学んだと思うんですけど、その中で2人が目指すモーニング娘。の理想像ってどんなものだったりしますか?

新垣里沙:私たちが見てきたモーニング娘。のメンバーはみんな卒業して、今の9人になって。で、モーニング娘。って今回の『リゾナント ブルー』で36枚目のシングルになるんですけど、今行っているツアーではそのシングル36曲すべてを歌ってるんですよ。要するにこのメンバーでモーニング娘。の今までの歴史を辿らせてもらってるんです。その中で改めて感じたのは、これまでもそうでしたけど、モーニング娘。はみんなが揃うとそれぞれ通常の倍のパワーを発揮できるんだなって。ひとりずつでも輝くけど、集まったらもっと輝ける。それがモーニング娘。の良いところだなと思うので、これからもずっと常にそうでありたいなって思う。そして“今”が一番輝いているモーニング娘。でありたいなって思います。

高橋愛:やっぱり「常に進化したい」というのがあるので、今までの先輩達が築いてくれたモノを残しつつ、「変わったね」「前とは違うね」って感じてもらえるのが理想ですね。

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--その理想に近付くために今回の新曲は大きな一歩になると思うんですけど、ニューシングル『リゾナント ブルー』、仕上がりにはどんな印象や感想を持たれていますか?

インタビュー写真
▲光井愛佳

高橋愛:楽曲はもちろんなんですけど、プロモーションビデオを観たときに「カッコイイ!」ってみんな言っていて。自画自賛で恥ずかしいんですけど(笑)、自分たちでも自分たちだと思えないぐらい格好良く仕上がっていて。今までもモーニング娘。ってカッコイイ曲も歌ってきたし、キラキラした衣装も着てきたし、倉庫で踊ったこともあったんですけど、でもなんか、今回の曲は今までと違うんですよね。自分たちの中で。私、洋楽がすごく大好きで、普段、洋楽のプロモーションビデオをよく観てるんですけど、何回も観たいと思えるモノってそんなに多くはないと思うんです。でも『リゾナント ブルー』のプロモーションビデオは何回も観たいと思えるぐらい、格好良く仕上がってると思って。パフォーマンス的にもいつもと違った、一段階レベルをアップしたダンスなんですよ。なので今回は基礎レッスンから始めていて。基本となるリズムをみんなで合わせてから振り付けをしていったんです。そうやって時間を掛けた分、良い作品になったなって。

--新しいモーニング娘。ですよね。プロモーションビデオも海外の作品みたいだし。

高橋愛:可愛い部分が残っていたのが今までのモーニング娘。だと思うんですけど、今回は可愛さをメイクを変えたりして消してるんです。

光井愛佳:笑顔も消してますよね。いつもは「笑顔を残して」みたいな感じなんですけど、今回は写真に関しても笑顔はなしで。

高橋愛:なので、みんな実年齢より上に見えると思います。

--『リゾナント ブルー』ってどういう意味なの?

光井愛佳:リゾナントは、共鳴とか反響。ブルーは、どよ~んとした感じのブルーじゃなくて、悲しいけど立ち上がろうとしているブルーかなって私は感じてます。落ち込んでるんだけど、それでも立ち上がろうっていうイメージ。

高橋愛:強いイメージだよね。

光井愛佳:はい。『リゾナント ブルー』っていう字面も強い感じやし(笑)。好きですね、こういう逞しい感じ。盛り上がるのも好きだし、合いの手が入るような曲がモーニング娘。のイメージなんで、そういう可愛い歌の方が私たちには似合っているのかなと思っていたんですけど、『リゾナント ブルー』の出来上がりを聴いて、プロモーションビデオとジャケット写真を見たら「かっこええやん」って思って。すごくハマっていて、好きになってしまいましたね。

--あの、この曲ってよく耳を澄ませてバックトラック聴くと、『LOVEマシーン』っぽいフレーズが聞こえてきますよね?

高橋愛:え!?

新垣里沙:どこですか?それ!

久住小春:初めて知った!

--よく聴いてみてください。ってなんで俺が教えてるのか分からないですけど(笑)。

(一同笑)

--つんく♂さんの狙いなのかなって思って。

高橋愛:狙いかもしれない。

新垣里沙:え~!すご~い!!

久住小春:意識して聴いてみよう!楽しいですね。

光井愛佳:楽しい!

高橋愛:教えてくれてありがとうございます(笑)。

--また、今作は紙資料に「復活!女性ボーカルグループ、モーニング娘。」とありますが。

光井愛佳:いつ“女性ボーカルグループ”じゃなくなったのか(笑)。

高橋愛:でもモーニング娘。の初期の頃、『LOVEマシーン』以前は、『サマーナイトタウン』とか『抱いてHOLD ON ME!』とか『Memory 青春の光』とか、女の子の切ない気持ちを歌った曲が多くて。そういう曲をみんなで歌うのは、今回の『リゾナント ブルー』が久々なのかもしれない。「復活!」ってなると「いつから・・・」みたいな感じはあるんですけど(笑)、そういう意味での「復活!」。中澤(裕子)さんにも「こういううたい文句でやってるんです」ってお伝えしました。

--そんな『リゾナント ブルー』、実際歌ってみていかがでした?

高橋愛:低いところと高いところの差がすごく激しいんです。Aメロは結構低いのにサビで一気に高くなる。あと、いくつも音が重なってる曲で、実際に音資料をもらったときも10種類ぐらいあって。そのすべてが重なって1曲になっているので、「どうやって憶えたらいいんだろう?」って。なのでレコーディングはいつもより時間が掛かりましたね。いつも大体1時間ずつなんですけど、今回は1人2時間ぐらい掛かって。みんな気合いを入れて頑張っていました。

光井愛佳:あと、歌詞カードの量も凄かったんですよ。10枚あって。それを最初見たときは「無理」って思いました(笑)。フェイクが多くて重なってるし、レコーディングはややこしくなりそうだなって思って。それでも歌詞カードとにらめっこして、曲を聴きまくって、自分の中で分かりやすく解釈していって。でも、いざレコーディングになったら、ものすごく緊張。「みんなもこんなに緊張するんやろか?それとも自分だけかなぁ」ってすごく悩んで、ちょっと憂鬱になってしまって(笑)。でも歌っていくうちに「カッコイイやん、こんな声が出るんだ」って嬉しくなりました。

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--今のお話を聞きながら思ったんですけど、モーニング娘。ってやっぱりアイドルとしての側面も大きかったりするじゃないですか。故に音楽以外の仕事も多いと思うんですけど、やっぱり一番は歌を世に届けていきたい!っていう想いなんでしょうね。

インタビュー写真
▲新垣里沙

新垣里沙:そうですね。先日、この『リゾナント ブルー』を初披露するコンサートがあって、画面を通してじゃなく生で新しいモーニング娘。を観てもらったんですけど、そういうときにすごく嬉しくなるんですよね。やっぱり私たちは歌ってパフォーマンスして、それを観てもらったときに声援が返ってくる瞬間、その瞬間が一番「モーニング娘。やっててよかったな」って思えるんです。なので、やっぱり一番は歌を届けていくことですね。

--また、今作『リゾナント ブルー』は、「遊びじゃキスしない」なんていう大人なフレーズが印象的なラブソングでもあります。そこで、ちょっとベタな質問をさせて頂きたいんですが、皆さんの理想の男性のタイプなんていうものを聞かせて頂きたいなと。

高橋愛:理想!?理想は・・・、ジョニー・デップみたいな人。 (一同笑)

高橋愛:あの、自分がやっぱり夢を追ってるから、夢を追ってる人に惹かれるんです。自分の信念を持ってるというか。それを感じられるんですよね、ジョニー・デップには。別に喋ったことがあるわけじゃないんですけど(笑)。

新垣里沙:何を言ってるの(笑)?

--(笑)。

高橋愛:いや、でも、出演する作品だったり、きっと拘ってるんだろうなって。私も拘っていきたいなって思わせてくれるんです。そういう人に私は惹かれます。

--なるほど。新垣さんは?

新垣里沙:よく「女の子はお父さんみたいな人と結婚する」とか言うじゃないですか。で、ウチのパパは本当に優しいんですよ。心が広くて、何でもやってくれたりする。私はそういう人に惹かれますね。それは彼氏としてじゃなくても。心が広くて、何でも受け止めることができるような人は、人としてすごく尊敬できる。尊敬できる人が好きですね。

--お父さんが読んだら感動すると思いますよ。

新垣里沙:そうですね(笑)。

--続いて、久住さん。

久住小春:小春、結婚したくないんで分からないんですよ。ずっと自分がやりたいことをやって楽しく生きていきたいなって思うんで。

--(笑)。

インタビュー写真
▲久住小春

高橋愛:憧れる人の共通点とかないの?

久住小春:憧れる人?そんなの考えたことないんですよ、本当に!

新垣里沙:考えてなさそうだぁ、本当に。

久住小春:考えてないんですよ~、毎日精一杯で。

新垣里沙:120才まで生きられれば、それで良いんだもんね。

久住小春:そうなんです。なので、まぁ楽しく一緒に生きていける人がいいかなって。結局楽しければいいみたいです(笑)。

--若くして達観してますね~。

新垣里沙:中学校卒業したばっかりなんですけどね(笑)。

--続いて、光井さん。

光井愛佳:私はすごく逞しい人が好きで。あんまりケンカとかはしてほしくないんですけど、仮にケンカしたとしても負けない、強い人。あと、普段は人が近寄りがたい人なのに愛佳の前ではすごく優しい笑顔を見せてくれる人。そういう守ってくれそうな人が良い。面白い人が良いですね。

--ん?最終的には面白い人? (一同笑)

光井愛佳:漫才混じりで喋れる人。

--リンリンさんはどうですか?

リンリン:今、みんなが話している間の時間で考えていたんですけど、なんか、アニメの中の人が良いです。

--(笑)。

リンリン:アニメの中には、格好良くて性格も良くて何でもできる人がいるじゃないですか。そういう人が良いです。

--あの、さっきの話じゃないですけど、よくこれだけ個性的な人間が集まりましたね。 (一同笑)

--まぁそんな個性を爆発させながらモーニング娘。にはこれからもどんどん突っ走っていってもらいたいわけなんですけど、今作『リゾナント ブルー』リリース以降はどんな展開を予定していたり、考えていたりしますか?

高橋愛:コンサートがしばらく続きますね。台湾でや韓国でのコンサートもありますし。

新垣里沙:今やっているコンサートはすごく大きな意味を持っているので、そこをちゃんと9人でやり遂げたいですね。

モーニング娘。「リゾナント ブルー」

リゾナント ブルー

2008/04/16 RELEASE
EPCE-5544 ¥ 1,100(税込)

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Disc01
  1. 01.リゾナント ブルー
  2. 02.その場面でビビっちゃいけないじゃん!
  3. 03.リゾナント ブルー(Instrumental)

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