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ソニマニ・サマソニ 総力レポート

SUMMER SONIC

8月10日、11日にかけて【SUMMER SONIC 2013】が千葉・QVC マリンフィールド&幕張メッセと大阪・舞洲サマーソニック大阪特設会場で開催。鋼鉄過ぎたメタリカ、圧巻の完璧ステージだったミューズといった強力ヘッドライナー陣に加え、ももクロは入場規制でサマソニ伝説を再び巻き起こし、トラブルを演出に変えたミスチルの存在感など編集部が独自の観点でピックアップした出演の白熱ライブ・レポート。前夜祭として開催された【SONICMANIA】の模様も掲載。灼熱の中、絶頂に達した音楽の祭典を徹底特集。

 東京会場、初日から記録的な猛暑の中、マリンフィールドに設営されたMARINE STAGEではONE OK ROCK~マキシマム ザ ホルモンと国内バンドからフォール・アウト・ボーイ、ブレット・フォー・マイ・ヴァレンタインとずっしりとした重量級パフォーマンスが繰り広げられ、幕張メッセのMOUNTAIN STAGE、SONIC STAGEでも昼前おかフィドラーのおバカステージ、要注目グループ、チャーチズ初来日公演、UKからの超新星、ジェイク・バグと新世代の凄まじいアクトが展開。

 残念ながら初日のMOUNTAIN STAGEトリを務める予定だったビーディ・アイがギタリスト、ゲム・アーチャーの怪我の為、開催直前に出演キャンセルとなったものの、ステレオフォニックスが完璧なロックンロール・ショーで締めくくり、MARINE STAGEはヘッドライナーでもおかしくないリンキンパークがヒット曲のオンパレードでこの日の重量打線ラインナップを引き継ぎ、綺麗な弧を描く満塁ホームランを打ち、トリのメタリカが安定感ある鋼鉄サウンドでダブルアンコール、圧巻の2時間半のほぼフルセット・パフォーマンスで初日はフィナーレ。

 2日目は波乱の幕開けとなった。MOUNTAIN STAGEのトップバッター、ももいろクローバーZにはこのステージは小さすぎた。彼女たちの現在の勢いはもう幕張メッセでは収まりきれないのだ。早々に入場規制となる中、駆け付けたオーディエンスに熱狂のパフォーマンスを見せつけた。SONIC STAGEでもキャピタル・シティーズ、ザ・ロイヤル・コンセプト、ピースと海外から新しい風が吹き荒れる。

 MARINE STAGEは昨日と変わって色とりどりのアーティストがラインナップされ、“U2の再来”と呼び名の高いイマジン・ドラゴンズがスタジアム・ロックを叩きつけ、ジョン・レジェンドがその歌声で猛暑を和らげる。続くスマッシング・パンプキンズが圧倒的な音像を生み出し、新旧のヒット曲を炸裂させた。

 このステージトリ前となったMr.Childrenは重なる音響の不具合にも「トラブル大好き!」とそれすら演出に書き換え、終始大合唱で国民的ロック・バンドであることを証明してみせた。そして、2日間の大トリとなったのは、今年1月の単独公演でさいたまスーパーアリーナをソールドさせたミューズ。サマソニ第1回目のトップバッターを務めた彼らはモンスター・バンドとなって帰ってきた。映像・照明と圧巻のパフォーマンスでロック・ファン歓喜に導き、灼熱の2日間に最高の終止符を打った。

Billboard JAPAN編集部による
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