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<インタビュー>一度聴いたら忘れられない歌声――弱冠20歳の新星シンガー、シエナ・スパイロに注目

Edit: Mariko Ikitake
オリヴィア・ディーンやレイ、ハリー・スタイルズ、ピンクパンサレス……Billboard Hot 100の上位に食い込むUKアーティストが次々と現れるなかで、昨年秋から弱冠20歳の若きロンドンガールがロングヒットを記録している。彼女の名前はシエナ・スパイロ。今はまだ聞きなれない名前かもしれないが、来年の主要音楽アワードシーズンの頃には、“有力候補”としてその名を見ない日はなくなっているだろう。そう思わせる理由は、彼女の歌声を聴いた瞬間、わかるはず。
スモーキーでソウルフルなボーカルは、ボリュームのある60年代風ヘアスタイルとクラシカルなドレスと相まって、彼女にタイムレスな雰囲気をまとわせる。痛みと切実な願い、揺るがない愛が終盤に向けて高らかに叫ばれる「Die On This Hill」は、TikTok世代からミレニアル世代、そしてレコードコレクターまで、あらゆるリスナーに思わず息をのませる。この曲を通して感じる感動こそ、昨年10月のリリースから今なお多くの人に聴かれ続けている理由ではないだろうか。このパワフルで涙を誘うヒット曲について、シエナ本人に語ってもらった。
──「Die On This Hill」は非常に感情に訴えかける、映画のような楽曲ですね。この曲を書くきっかけとなったものは何ですか?
シエナ・スパイロ:この曲は、自分には同じことをしてくれないような人のために、一生を捧げてそばに居続けることを歌った曲です。これは私が人生を通じて感じてきた感情なんです。情熱や思いやり、そして愛に対して頑固であること。それは単に恋愛だけでなく、友情や家族、人生におけるあらゆる人間関係についてのものだと思います。
──この曲を書いたとき、これほど世界的なアンセムになると想像していましたか?
シエナ・スパイロ:いえ、まったく想像していませんでした。でも、この曲をとても愛していたので、今の状況には本当に感謝しています。
──この曲はアメリカ、イギリスの主要チャートやBillboard Hot 100にチャートインしました。国際的な成功によって、自身の音楽やキャリアに対する見方は変わりましたか?
シエナ・スパイロ:全く変わりません。どちらかと言えば、活動を続けるための自信を少し与えてもらったという感じです。何かが変わったということは絶対になくて、ただただ感謝すべきことであり、少しクレイジーな出来事でもありますね。
──この曲はTikTokで世界的に10億回以上の再生を記録しています。なぜこれほどまでに人々の心に響いているのだと思いますか?
シエナ・スパイロ:特定の国のことについては言えませんが、一貫して言うと、人々は誰もが心から何かを大切にしたいと思い、情熱を持ち、感情的になり、そして頑固だと思います。それがまさに私自身です。人々は感情を解放し、何かを感じ、何かを大切にする必要があるのだと思います。だからこそ、私自身も共感できるのです。
──人気YouTubeコンテンツシリーズの『COLORS』、その後の長寿音楽番組『Later... with Jools Holland』といったステージでのパフォーマンスは、あなたを新しい層の観客に引き合わせました。個人的に最も意味があったと感じるパフォーマンスはどれですか?
シエナ・スパイロ:おそらく『ザ・トゥナイト・ショー』です。あの番組を見て育ち、大好きなアーティストたちがそこでパフォーマンスするのをずっと見てきましたから。ジミー・ファロンはまさにアイコン的な存在で、彼が私のアルバムを手に持ってくださっていたのは少し頭が真っ白になるような出来事でした。
──批評家たちはあなたの音楽を「ソウルフルで、映画のようで、時代を超越している」と評しています。あなた自身は自分のサウンドをどのように定義しますか?
シエナ・スパイロ:正直(Honest)、悲劇的(Miserable)、劇的(Dramatic)です。
──あなたの音楽の方向に最も影響を与えたアーティストやジャンルは何ですか?
シエナ・スパイロ:やっぱりジャズとソウルですね。
──現在、ファンが期待できるような新曲や進行中のプロジェクトに取り組んでいますか?
シエナ・スパイロ:今はとてもインスピレーションが湧いているので、新曲に取り組んでいます。ただひたすら書いているところです。
──日本のファンに向けてメッセージをお願いします。
シエナ・スパイロ:日本の皆さん、愛しています! 近いうちに皆さんに会えること、そして日本でライブができることを願っています。すべてのサポートに本当に感謝しています。本当に、本当に、心から感謝しています。


























