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<インタビュー>親友との特別なバンド――スティーヴ・ルカサーら世界最高峰プレイヤーが日本の為に集結したスーパー・グループ、Boone's Farmがいよいよ来日

Interview & Text: Koji Ishizawa
スティーヴ・ルカサーとマイケル・ランドウ……当代きっての人気ギタリスト2人が中心となり、今回のビルボードライブ公演のためだけに結成されたBoone's Farm(ブーンズ・ファーム)。
2007年8月に、ビルボードライブ東京のこけら落としを飾ったスティーリー・ダン公演でもドラムを叩いていた売れっ子のキース・カーロック、ラリー・カールトンのグループなどで度々ビルボードライブのステージに立つキーボードのジェフ・バブコ、2018年までテデスキ・トラックス・バンドに在籍し、デヴィッド・ボーイの遺作『ブラックスター』への参加でも知られるベースのティム・ルフェーブルという超豪華な5人組によるステージは必見。
この奇跡の公演に向け、実に約21年ぶりの共演となるルカサーとランドウの2人に話を聞いた。
※この記事は、2025年12月発行のフリーペーパー『bbl MAGAZINE vol.214 1.2月号』内の特集を転載しております。記事全文はHH cross LIBRARYからご覧ください。
新プロジェクト、Boone's Farm(ブーンズ・ファーム)
――今おふたりでギターを弾きながら打ち合わせをされていたとのことですが、それは1月のブーンズ・ファーム公演のためのリハーサルでしょうか?
スティーヴ:そうさ。今から気合が入っているよ。
――そもそもブーンズ・ファームはどちらが発案されたのですか?
マイケル:どちらがというよりは、前々からずっと一緒に何かやりたいと話してたんだ。特別なバンドを組んで、一緒に日本に行けたら楽しいねって。
スティーヴ:知っての通り、俺とマイケルは12歳の頃から長い付き合いの親友だからね。
――今でもおふたりはお互いに家を行き来されているんですか?
スティーヴ:昔はしょっちゅうだったけれど、近年は電話で話すことが多かったから、こうしてマイケルが家に来るのは久しぶりだよ。
マイケル:もう時効だろうから言うけど、ブーンズ・ファームというのは学生時代に仲間うちで隠れて飲んでいた安価な甘口のワインの名前なんだ。10代の頃にそれを飲みながら「俺たちはビッグになるんだ!」ってよく語り合っていたんだよ(笑)。
――ちなみに、前回おふたりが公の場で一緒にプレイしたのはいつ頃だったか、覚えていますか?
マイケル:さっきスティーヴとも話してたんだけど、もうかれこれ20年くらい前だよ。ボブ・ブラッドショウ(ルカサーをはじめとする多くのギタリストが愛用する、エフェクターのスイッチング・システムなどを開発&構築したエンジニアの第一人者)がベイクド・ポテト(L.A.の老舗ライブハウス)で自閉症の子供たちのために主催したチャリティー・ライブ・イベントがあって、そのときが最後だね。
――ということはブーンズ・ファームの公演は本当に久しぶりの共演なんですね。他の3人(ドラムのキース・カーロック、ベースのティム・ルフェーヴル、キーボードのジェフ・バブコ)はおふたりで決められたんですか?
マイケル:そう。例えばジェフとは長い付き合いで、今はスティーヴ・ガッド・バンドやジェイムス・テイラーのツアーなんかで一緒だし。
スティーヴ:ティムとキースはTOTOのアルバム『TOTO XIV〜聖剣の絆〜』に参加してもらっているしね。
マイケル:ただ、5人揃ってステージに立つのは初めてだよ。
――それにしてもよくスケジュールがとれましたね。
スティーヴ:本当だよ! マイケルは自分のバンド、それに今言ったけどジェフとともにスティーヴ・ガッド・バンドやジェイムス・テイラーのサポート、俺はTOTO にリンゴ・スターのサポート、キースはスティーリー・ダンやジョン・メイヤーで叩いているし、ジェフは人気テレビ番組『ジミー・キンメル・ライブ!』に長年レギュラーで出ているし、他にもドクター・ドレーやいろいろやってる。ただ、アメリカではツアーは大体が春以降で、1月は狙い目ではあるんだ。それでも5人が5人よく空いていたよ。みんなのスケジュールが押さえられたってことはそのプロジェクト自体が上手くいってるって証さ。
8年ぶりとなる日本のビルボードライブ・ツアー
――どんなステージになりそうですか?
スティーヴ:お互いのオリジナル曲、あとは俺たちが昔セッションでプレイしていたジミ・ヘンドリックスの曲なんかも演ろうと思っている。ただ、みんなが知っているような有名曲じゃあないかもね。
――「リトル・ウィング」とかじゃないんですね。
スティーヴ:もしかしたら東京公演の3日目くらいにやるかもしれない(笑)。セットリストはマイケルとの打ち合わせで概ね決まったけれど、いずれにしろ、ちょっとずつ変えるつもりだ。
マイケル:ブーンズ・ファームはインプロの要素が強いから、たとえ同じ曲をプレイしてもその都度違う感じになるしね。
――ビルボードライブに関してですが、スティーヴは2020年春に予定されていた【Steve Lukather andb Friends】公演がコロナ禍で中止になったので、おそらく2017年12月に自身のプロジェクト、ナーヴ・バンドルで東京と大阪に出演されて以来約8年ぶりです。
スティーヴ:そうだった、2020年はパンデミックでキャンセルになったのをすっかり忘れていたよ。年はとりたくないね。そうそう、2ヶ月前に孫が生まれてとうとうおじいちゃんになったんだ(笑)。
マイケル:私はスティーヴ・ガッド・バンドでたしか3回ほど大阪のステージに立っている。音響も良いし、お店の雰囲気も言うことないよ。
スティーヴ:まったくだね。ミュージシャンは概してホテルと会場を行き来するだけのことが多い。だけど、とにかく気分よく演奏ができる。あと、横浜は初めてだからそっちも楽しみだね。
マイケル:こっちは東京に加えて横浜も初めてだから倍楽しみだよ(笑)。
――2026年も相変わらずお忙しそうですね?
マイケル:実はL.A.で2025年1月にあった山火事で、私の自宅も被害に遭ってね。プライベート・スタジオも含めて建て直しているところなんだ。そこでソロ・ギターのインスト・アルバムを録音する予定だよ。それからブーンズ・ファーム公演のあとはジェイムス・テイラーのツアーなんかが入っている。
スティーヴ:12月にTOTOでメキシコなどに行ったらちょっと一休みして、年が明けると楽しみにしている日本でのブーンズ・ファーム公演だ。そのあとは再びTOTOでアメリカのツアーが予定されている。
――最後に日本のファンにメッセージをお願いします。
マイケル:とにかく楽しんでほしい……僕たちも心から音楽を楽しんで演奏するから!
スティーヴ:またビルボードライブに出演できること自体がファンタスティックだ! しかもマイケルや親しい仲間たちとだしね。もちろんTOTOでプレイするのも大好きだけれど、50年間TOTOのレパートリーを演っているから、そこから外れたフリーフォームでできるブーンズ・ファームは自分にとって新鮮ですごく貴重だよ。俺はリハーサルは苦手なタイプだけれど(笑)、本番は燃えるから楽しみにしていてくれ!
公演情報

【Boone's Farm featuring Steve Lukather, Michael Landau, Keith Carlock, Jeff Babko, Tim Lefebvre】
2026年1月12日(月・祝)-13(火)
大阪・ビルボードライブ大阪
1月12日(月・祝)
1st stage open 15:00 start 16:00
2nd stage open 18:00 start 19:00
1月13日(火)
1st stage open 16:30 start 17:30
2nd stage open 19:30 start 20:30
公演詳細>>
2026年1月15日(木)-18(日)
東京・ビルボードライブ東京
1月15日(木)-16(金)
1st stage open 16:30 start 17:30
2nd stage open 19:30 start 20:30
1月17日(土)-18(日)
1st stage open 15:00 start 16:00
2nd stage open 18:00 start 19:00
1/15-17 公演詳細>>
1/18 公演詳細>>
2026年1月20日(火)
神奈川・ビルボードライブ横浜
1st stage open 16:30 start 17:30
2nd stage open 19:30 start 20:30
公演詳細>>
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