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<年間チャート首位記念インタビュー>Mrs. GREEN APPLEと振り返る、感謝と愛に溢れた濃厚な2025年 「ライラック」から始まった“思い出の宝庫”

Text & Interview: Mariko Ikitake
2025年年間Billboard JAPAN総合ソング・チャート“JAPAN Hot 100”のトップをMrs. GREEN APPLE「ライラック」が獲得した。2024年4月発表曲ながら、集計期間(2024年11月25日~2025年11月23日)内で5回も週間トップに立ち、先日、史上2番目の速さとなるストリーミング8億回再生も記録したばかり。
ミセスは今年、全楽曲の国内累計ストリーミング数が100億回を超えた史上初のアーティストに。年間総合ソングのトップ10には、「ライラック」とともに「ダーリン」「クスシキ」「ビターバカンス」「ケセラセラ」が入っており、一年を通して新旧楽曲がたくさん聞かれた。総合ソングと総合アルバムの両チャートを合算し、アーティスト単位で集計したアーティスト・チャート“Artist 100”でも2年連続首位。大森元貴(Vo. / Gt.)はBillboard JAPAN初となる、作曲家チャート“Top Composers”と作詞家チャート“Top Lyricists”の両方を3年連続で獲得する快挙も達成した。
メジャーデビュー10周年を有終の美で締めくくったMrs. GREEN APPLEの3人にとって、“MGA MAGICAL 10 YEARS”はどんな時間になったのだろうか。
──2025年総合ソング・チャートで「ライラック」が年間1位に輝きました。ミセスさんは2024年年間、2025年上半期に続き、アーティスト・チャートでも1位です。おめでとうございます。それぞれご感想をお聞かせください。
大森元貴:嬉しいです。率直に嬉しいですし、重みを感じています。それに恥じないように今後も励んでいきます。でも、背負いすぎることなく、楽曲作りを楽しんでいけたらなと思っております。
若井滉斗:「ライラック」は2024年にリリースした曲なんですけども、こうして2025年に(年間首位を)受賞することができて、長く愛していただけていることに本当に感謝です。僕たち自身も大好きな曲なので嬉しいです。
藤澤涼架:大森が書く歌詞や楽曲を届けるために、Mrs. GREEN APPLEを頑張ってるところもあるので、「ライラック」がこんなに長く楽しんでもらっている、皆さんにしっかり届いていることを実感できて本当に嬉しいです。Mrs. GREEN APPLEとしていろんな楽曲をリリースして、楽しんでいただけていることが、とてもありがたいです。

──大森さんはBillboard JAPAN初となる、作詞家&作曲家チャートで3年連続1位です。今年は4年ぶりのソロ活動も話題になりました。“第一にご自身のための音楽”という点は、バンドでもソロでも変わらないと思いますが、異なる届き方にどのような発見や学びがありましたか?
大森:一人の同じ人間から出てくる音楽なので明確な違いを言葉にするのは難しいんですけど、ミセスありきの個人活動なので、(ソロ曲を)リリースさせてもらうことでそれが明確になった部分もあります。やっぱり創作をし続けることは僕の中でも重要なことなんだと、再発見というか、改めて気づける1年だったと思います。
──デビュー10周年を迎え、これまで以上にご自身の過去~現在を振り返る時間になったと思います。ターニングポイントや特に思い出に残っていることはなんでしょうか?
大森:ミセスを組んだことが大きなターニングポイントだと思います。結成したての頃、まだ全然種さえまけていなかった時期に、「忙しくなるべきだから、今からたくさん楽曲を合わせよう」みたいな夢物語を練習スタジオでしたときのことを、本当に昨日のことのように覚えています。変わらずにその野心を持ちながら活動できていることが、僕としてもすごく印象深いです。
若井:デビューした年の2015年にリリースした「StaRt」っていう楽曲がすごく大きかったなと思います。今年開催した10周年記念ライブ【FJORD】でも「StaRt」をやりましたけど、自分たちの中でも本当に色褪せないというか、デビュー当時を思い起こさせてくれます。初心を忘れずに頑張っていこうという気持ちになるので、僕は「StaRt」がやっぱり印象深いですね。
藤澤:ターニングポイントとはちょっと違った捉え方かもしれないんですけど、今年開催した10周年記念ライブ【FJORD】にファンの方々が2日間で10万人も集まってくださって、配信でもたくさんの方が見てくださって、あの日のことを喜びという言葉だけでは言い切れないです。「こんなにたくさんの方々がミセスを好きで聞いてくださっているんだ」っていう実感をどっと味わうことができて、今までとはまた違った大きなものを感じる瞬間でした。
──昨年同様に今年も濃い1年を過ごされたと思います。2025年を一言で表すとしたら?
大森:“感謝”ですね、僕は。
藤澤:藤澤は“愛”です。「10周年ありがとう!」っていう気持ちで愛を発信したいなと思っていましたけど、皆さんからもたくさんの愛を受け取った年でした。
若井:“濃厚”ですかね。一個一個の出来事が本当に思い出に残ってますし、大きい出来事ばかりで、それらがぎゅっと詰まった濃厚な1年でした。
──【"BABEL no TOH"】東京ドーム公演4日間や10周年イヤーを締めくくる展覧会【MGA MAGICAL 10 YEARS EXHIBITION『Wonder Museum』】、大晦日の『紅白』出場、そして年明けにはフェーズ3開幕と、楽しみはまだまだ続きます。ファンの方々へメッセージをお願いします。
藤澤:今年は大きな会場でたくさんの日数のツアーをやらせていただいたり、ありがたいことが多くありました。そういった数字だけではなく、バンド結成12年、デビュー10周年のMrs. GREEN APPLEに出会ってくださった皆さんが、日常生活の中で僕らの楽曲を聞いてくださったり、テレビ出演やライブを楽しみにしてくださったりするその気持ちが本当にありがたいです。フェーズ3はMrs. GREEN APPLEをもっと深く楽しんでもらえるような、もっと愛してもらえるような期間にしたいと思っています。楽しんでいただけるように僕たちも頑張ります。
Mrs. GREEN APPLEから年間1位獲得コメントが到着!
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