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ジャンク フジヤマ 『JUNK SCAPE』インタビュー

ジャンク フジヤマ 『JUNK SCAPE』 インタビュー

 「格好良い、新しい。そんなもの誰も求めてないと僕は思っている。それはもう歴史が物語っている。新しいものは古くなり消えていく。格好良いものも時代が経つとダサくなる。でも良いものはずっと残り続ける」
 今の時代、誰もが踏み出すことを諦めた世界で音楽を鳴らし、音楽超人とも言える先人達と対等に渡り歩く唯一のニューカマー JUNK FUJIYAMA(ジャンク フジヤマ)。シーンの期待を一身に背負う彼が、メジャー1stアルバム『JUNK SCAPE』の話を通じ、独自の音楽論を熱弁してくれた。

山下達郎とソウル~アイドルと自分「世代を叩き壊す」

ジャンク フジヤマ/あの空の向こうがわへ 【MUSIC VIDEO】
▲ジャンク フジヤマ/あの空の向こうがわへ 【MUSIC VIDEO】

--ずっと気になっていたことから質問させて下さい。何故にジャンクさんって村上“ポンタ”秀一さんや笹路正徳さん等々、錚々たる先輩ミュージシャンに可愛がられているんでしょう?

ジャンク:ポンタさんに関しては、僕が一番最初に作った『A color』っていうアルバムがあって、2009年にリリースしたんですけど、それを聴いてくれて「一緒にライブやろう」と。それでいろいろ話しているうちに、ポンタさんたちが作り上げてきた歴史の中に「組み込んでも良いんじゃないの?」っていう風に言われたんです。あと、笹路さんや井上鑑さんはまずライブを観に来て頂いて、僕の人となりも知った上で一緒に仕事するっていう流れで。

--要するに音楽的にも人間的にも魅力を感じてくれたと。そのジャンクさんの今の音楽は、どんなルーツを歩んだことで辿り着けたんでしょう?

ジャンク:子供の頃は布施明さんとか、歌謡曲を聴いていて。それも影響したのか、歌がしっかりしている音楽が好きなんですよね。で、90年代、Mr.Childrenとか安室奈美恵さんとか、みんなよく聴いていましたけど、僕は趣味が違うなと。そこで現れたのが、山下達郎さん。現れたって、ずっと前からいらっしゃった訳ですけど、僕の中にひゅんと入ってきたのが、96年ぐらいで。で、それから5,6年は達郎さんしか聴いてなかった。

ジャンク フジヤマ/「シェダル」 MUSIC CLIP (80sec. Ver)
▲ジャンク フジヤマ/「シェダル」 MUSIC CLIP (80sec. Ver)

--完全にファンだったんですね。

ジャンク:そうです。で、大学入ってバンド組むことになったときに「いろんなものを聴いた方がいい」と助言を受けたんですけど、ブラックミュージックだけは全然聴けなかったんです。濃すぎて「なんじゃこりゃ?」って。ライブ盤とか聴かせてもらった訳ですけれども、それが古めかしく聞こえる訳ですよ。で、いつのライブなのか訊ねたら「90年代だ」と。「90年代でこの音か!? 分からんな~!」と思って。ただ、友達ととあるファンクのライブを観に行ったら、全然変わっちゃったんです。その前日まで全然聴けなかったものが、そこを境に大好きなものに変わったんですよ。

--理由は?

ジャンク:理由は分かんないですよ。ライブでグルーヴというものを体感して、こういう気持ち良さが“グルーヴを楽しむ”ということだと分かってきたのか、何なのか。元々そういう血があるのか分かんないですけど、パッとスウィッチ入って。「こういうことやりたいな」と思ったことが、プロを目指すきっかけになったんです。で、ブラックミュージックからいろんなものを聴くようになって。でもやっぱり追うものは70年代。

--ジャンクさんの音楽は「シティ・ポップ・サウンド」と称されたり、山下達郎さんを引き合いに出されたりすることもありますけど、実際のところ、自分はどんな音楽を追求しているアーティストだと思いますか?

ジャンク:ポップスとソウルの融合。ポップスというのは、平たく言うと耳触りが良いように作り上げられている音楽、BGMとしても成立するし、仮にこのインタビュー中に流れていても問題ないぐらい、サラッと聴ける。そこに本当の意味でのソウルというものを吹き込んだらどうなるのか。僕は本当にブラックミュージックが大好きなので、あのソウルというか、厚ぼったい感じですよね。それを日本の中でやりたい。多分、そういうことやっている人はいっぱいいたと思いますけど、この年代で今世に出て来るという意味では居ないと思います。

ジャンク フジヤマ / EGAO MUSIC CLIP(90sec. Ver)
▲ジャンク フジヤマ / EGAO MUSIC CLIP(90sec. Ver)

--若手の中では唯一無二だと思います。故に孤立してますよね。

ジャンク:それは大学当時からずっとありました。でも逆にそれは利用すべき。居ないんだったら、スキマ産業ですから。

--例えばひとつのジャンルのイベントや特集を組む上で、ジャンクさんを軸にするとブッキングに困るというか、他に誰を呼んでいいか分からない(笑)。

ジャンク:ハハハハ! 他を呼ぶとしたら大先輩! もしくは中堅どころのハナレグミさんとか、そういう感じになるんでしょうね。

--そうした音楽を発信していく者として、年間ヒットチャートの1位から20位をアイドルが独占している現状。そこについてはどんなことを感じますか?

ジャンク:いや、それは昔からずっと変わってないんじゃないですか。特にシングルに関しては。アルバムになると変わってくると思いますけど。数字的には向こうがうわっと売れていても、10年後、20年後に残るアルバムは全然違いますから。それは昔から一緒だと思いますけど。1位から20位はアイドルがぐるぐる入れ替わってるんだけど、21位はずっと一緒だったりする訳ですよね。そこが重要だし、そこに僕は居たい訳です。

--ジャンクさんの音楽人生や視点からすると、昔も今もトップ20は席捲している人はみんなアイドルに見える訳ですね。

ジャンク:一緒だと思いますよ。別にミスチルさんとかがどうのこうのという訳じゃなくて、要するに同世代で聴く音楽じゃないですか。基本的に日本で売れる音楽というのは。僕はそれをぶち壊したかったんです。世代を叩き壊すっていうね。だから僕のやってる音楽って上の世代がやってきたことですよね。ただ、それは今の10代、20代が聴いても絶対感動できるはずだから。それを年代的に言ったら下の若いミュージシャンがやって、後ろは本物で固める。そのスタンスは今まで絶対になかったんで。

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ジャンク フジヤマ/「シェダル」 MUSIC CLIP (80sec. Ver)
▲ジャンク フジヤマ/「シェダル」 MUSIC CLIP (80sec. Ver)

--なるほど。

ジャンク:まぁハッキリ言って、若いミュージシャンでベテランクラスのことをやってくれる人がいくらでもいるんだったら、全然若い人とやるのも良いと思うんですけど、全然いないですからね。だから今は、我の強い「俺が、俺が」というスタンスで音楽やってきた人たちをバックに従えて、その人たちが「前に出ようと思ったけど、こいつの歌相手には無理だわ。ついていこう」みたいな感じになるのが理想的。そこで真ん中にいる僕がふわふわしてたら、好き勝手いじられますからね。

--決してラクじゃないですよね。ジャンクさんのスタンスって。

ジャンク:ラクではない。でもやっぱり続けることは力になってくるだろうし、メジャーデビューするまでの年月で培ってきたもので、ある程度戦えるということは証明されてきたので。自分の根拠ない自信が華開いてきてるとは思いますよ。

--この音楽を追究していくのは、単純に好きだからという理由はあると思うんですけど、それはそれとして使命感みたいなものもあったりします?

ジャンク:そこまで高尚なことは考えてないですけど、でも他にやっている人がいないんだったら自分でやればいいし。それにケチつける人もいるでしょうけど、ケチつけるなら自分でやればいいじゃんっていう話なので。やらないんだったら言われる筋合いもないと思うんで。僕がやっていることと勝負できるなら、やってくれればいい。同じミュージシャンでもいろいろいるんですよ。「なんだこいつ?」みたいな人が。でも僕は有言実行スタイルで、ただそれを実現させていくってことでやってきましたから、そこには自信を持って活動できるし、結果は後からついてくるはずです。

ジャンク フジヤマ/パズル(クリスマスLIVE スペシャル映像Vol.05)
▲ジャンク フジヤマ/パズル(クリスマスLIVE スペシャル映像Vol.05)

--ジャンクさんの登場。敢えてシティポップの復活って言いますけど、それって純然たる音楽の良さを追求していくことの肯定というか、音楽レベルの底上げ作業でもある訳じゃないですか。そこはどう思います?

ジャンク:レベルを上げるとかそういうことじゃなくて、要するに1曲1曲ちゃんと作るっていうことですよね。手抜きをしない。例えば「ありふれたメロディだね」って言われても、そこにちゃんとスパイスを利かせるとか、味付けというか、狙いというかね、そういうものをちゃんと持って作らないとポップスには成り得ないと思うし。そこをちゃんと追求する作業は、僕らより上の先輩方はあたりまえにやってきたんですよね。研究してきたことは、音を聴けば分かる。ただ、研究するという作業をわりと僕らの世代はおざなり。とあるジャンルだけうわーっと聴いて「あとは受け付けません」みたいな。聴く側だったら構わないですけど、作る側がそれではダメであって。だから出来るだけ間口を広く持って。僕は音楽を聴けること、受け入れられることも才能だと思ってますから。

--単純なところで、「もっと良い音楽はあるのに、他にも面白い音楽はあるのに」的なフラストレーションっていうのは、やっぱり抱えています?

ジャンク:まぁそこを言い出しちゃうと、完全な自己満足の人になっちゃう。そう思わないと言えば嘘になりますけど、基本的には言わないようにしています。自由ですから、聴く側は。ただ、圧倒的に想像力を欠如していると思います。リスナーも作る側も。僕らの世代は周りから見て絶対に想像力が欠如してる。耳も退化してるし、それを音楽のレベルと言うのであれば、圧倒的に上の世代に負けてますよね。「全然よくねぇな、これ」って言っても、何が悪いのか分からない訳ですから。

ジャンク フジヤマ/秘密(クリスマスLIVE スペシャル映像Vol.06)
▲ジャンク フジヤマ/秘密(クリスマスLIVE スペシャル映像Vol.06)

--具体的に言うと?

ジャンク:例えば、プレイヤーでもそうですけど、まぁ向き不向きはあるにしても呼ばれて来たんなら、普通はバチってやりますよね。ただ、歌声より余計に弾きすぎていたりとか、それはセンスの問題というか、野性の勘みたいなもの。「ここでは弾いちゃいけない」とか「ここで出なきゃいけない」とか。それをイチイチ説明しないと弾かなかったりする人もいる訳ですから。「この隙間を埋めるのが仕事だろ?」っていう。何もしなくても鳴ってくるのが、それは経験に裏打ちされたものだったりするでしょうけれども、そもそもは想像力ですよ。「この隙間にこんなフレーズを入れたらどうなるか」という想像力がない。だからライブやるときは、出来る人とやりますよね。育てるって言ったって、自分がまだまだなんだから、そんな余裕ないし。

--そんな暇があったら曲を作ると。

ジャンク:そうそう(笑)。あと、僕は格好良いのが嫌いなんです。格好良い音楽じゃなくて良い音楽を作りたい。だって自分が音楽聴いて何を好きになったかって言ったら、想像力を掻き立ててくる音楽なので。ジェームス・テイラー聴いてると、全然行ったこともないノースキャロライナの風景が(笑)何でか知らないけど浮かんでくる訳ですよね。僕が想像している風景と本物は絶対違うんだけれども、なんか広がってくる。そういう音楽を作りたいし、「格好良いッスよ~」なんて何ひとつ求めてない。それってわりと若手のミュージシャンが陥りやすい、一番危ないところなんですよ。格好良い、新しい。そんなもの誰も求めてないと僕は思っている。それはもう歴史が物語っている。新しいものは古くなり消えていく。格好良いものも時代が経つとダサくなる。でも良いものはずっと残り続ける。

--その点においても、メジャー1stアルバム『JUNK SCAPE』を聴かせて頂いた限り、ジャンクさんの音楽に妥協点はないですよね?

ジャンク:妥協はしない。せめぎ合いはありますよ。でもそれを僕は妥協とは呼ばないので。その中で最善のものを尽くす。「しょうがない」なんて一言は絶対言わない。

--プロになると〆切ができます。そことはどう対峙してるんでしょう?

ジャンク:これは笹路さんが仰っていたことなんですけど、〆切までに勤勉に何曲も作ってくる奴はろくなもんじゃねぇと。笹路さんがプロデュースしてて「曲を書いてこい」と言うと、数曲書いてくる人がいる。「俺は4曲も5曲も書けなんて言ってねぇ。良い曲を書いてこいと言ってるんだ。「選んでください」じゃなく、「これです!」って出せ」と。僕はそういうスタイルなんで、1曲だけ持っていく。それで「他にないです。これしかありません。いいから聴いて下さい」って聴かせると、「いいね」ってなる訳ですよね。

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ジャンク フジヤマ/Morning Kiss(クリスマスLIVE スペシャル映像Vol.03)
▲ジャンク フジヤマ/Morning Kiss(クリスマスLIVE スペシャル映像Vol.03)

--それがプロであると。

ジャンク:前日まで酒呑んでぐちゃぐちゃだろうが、見合った良い曲を持っていけばそれでいい訳で。そこに勤勉である必要は絶対にない。「勤勉なことが真摯だ」っていう風にならないんですよね、プロの世界って。良いものが出来てこないと全く認められないし、どんなに人間性が優れていたって曲に圧倒的な説得力を持っていないと、ふわっとしたものになる。僕はそういう先輩方と一緒にやってますから、圧倒的な説得力を持ってない人とは付き合いたくありません、という空気が蔓延している訳ですよ。そこに若手が入ってくるとけちょんけちょんですよ。「どうでした?」「え、誰だっけ?」ってなっちゃう(笑)。それはそいつの実力不足。

--今作『JUNK SCAPE』を制作する上で掲げていたテーマやコンセプト、目標などがあったら教えてください。

ジャンク:タイトルが物語るように“景色”ですね。音って空気ですから、実際には景色じゃない訳ですけれども、聴いて想像力を働かすことで見える景色がある訳です。で、今作も想像力を持って作ったアルバムですから、想像力を持って聴くといろんな場面がある。クソ暑い中でも「Lonely Days」を聴くと、窓に雪がちらほら降ってくる。その想像力を僕らの世代で復活させたい。音を聴いて景色を浮かべる、音楽の楽しみ方を。

--今作の仕上がりにどんな印象、感想を?

ジャンク:もう大満足です。いつも言ってますけど、曲を全部書くということに固執したくなくて、シンガーソングライターというよりはシンガー!ソングライター。8割方は歌。歌を最優先。曲の書き方もそうなんですけど“歌がどう気持ち良くなるか”で書く訳です。だからメロディそっちのけになったりするときがある訳ですね。そこのバランスを取る為に共作してみたり、人から曲を書いてもらう。そういうやり方をしてるんですね。やっぱり歌がもたれてくると、全部同じ曲になったりしちゃうから。メロディが一緒ということじゃなくて、持っていき方が全部一緒みたいな。それは危険なので、凝り固まらないようにいろんな人と一緒にやる。だからこんなにバラエティに富んだものが出来たのは、非常に嬉しいですね。

--今の時代にこうした作品をリリースできること自体には、どんな感慨を持っていたりしますか?

ジャンク:いやなんか、目に見える期待をズシズシと感じるので、肩が凝ってしょうがないです(笑)。毎日痛いですよ。首がまわらない、そういう想いはしてますね。ただ、その期待に応えられるだけのアルバムだと僕は思っているので、ぜひいろんな方々に聴いて頂いて。まぁいろんなこと言われるでしょうけど、自信を持ってどうぞ聴いて下さいと。何かあれば、ライブに来て下さいと。

--直接言いに来いと(笑)?

ジャンク:直接言いに来なさい。サイン会なんかよくやってるんでね。直接話す時間もちらっとありますから、ぜひ来て下さい。

--以前、ジャンクさんは「シェダル」について「壮大でエネルギッシュで前向きなサウンドが今必要なんだと思います。しかも美しくて力強くなくては、なりません。聴いてくれた方々を元気にしたい」「落ち込んだ時の明日への活力源としてどうぞ宜しくお願いします」と仰っていたんですけど、その想いってこのアルバム全体に対しても言えることですよね、きっと。

ジャンク:そうです、そこが中心にあります。絶対、元気になってほしい。やっぱり人を楽しまなせきゃプロじゃないんで。

--そうした意思を持って、この音楽を鳴らす人が、今の日本のメジャーシーンに登場した。ちょっとドラマティック過ぎますけど、必然性があると思えます。自分ではいかがですか?

ジャンク:まぁ僕がやりたいからやっているだけなんで、作品自体は誰かの為に作っている訳じゃないんですよ。でも世に出す以上、やっぱりより多くの人に聞いて頂いて、そのパイを広げていかないとプロジェクトが立ち行かなくなっちゃいますから。そうならない為には、自己満足で終わらないものを作る。そうやって僕はレコード会社も背負うし、プロダクションも背負うし、いろんなファンの方々の期待も背負うし、だから肩が凝る訳ですよ(笑)。絶対にコケられないし。でもこのアルバムは洋盤と比べたって戦える作品だと思います。

--たしかに。

ジャンク:海外の連中からすれば「何、演歌みたいなことやってんだ?」ってことになるんでしょうけれども。ただ、そこには日本人のちゃんとした魂がある訳ですよ。そこは絶対揺るがない。このサウンドが一番美しく力強く芯が通ってるものなんだと。振り返ってみると、70年代~80年代初頭ぐらいの音が一番生き残っている訳ですよね。圧倒的にあの時代のものが強い。影響力もあるし、聴いてる人口も圧倒的に多いんじゃないですかね。それにこの年代の日本人が誰も挑戦していない現実が目の前に転がっているなら、僕が掴んじゃうからねっていう。

--そこをジャンクさん以外がやらない理由って何なんですかね?

ジャンク:単純に勝てないと思ってるんじゃないですか。要は先人達がいくらでもいて、大現役で皆さん頑張っておられて。その中で自分が主流でやろうと思ったら……他の人たちがそれを目指さない理由も分かりますよね。だって、大変ですから(笑)。いろんな批判の矢面に立つことになるし、それに打ち勝つだけの精神力が必要だし、なおかつ実力も兼ね揃えてなきゃいけないし。例えば、サウンドだけこういう風にやる人はいくらでもいるんですよ。そうすると「表層の薄いところだけ切り取って、何かやってる」とか言われるし、歌だけ厚っぽくやっていても「わかってねぇ」って言われるし。だからそこに漕ぎ出す勇気、根拠のない自信がないと無理でしょうね。

--ちなみにジャンクさんには「来年までに武道館に立つ」とか、そういう明確な目標や夢ってありますか?

ジャンク:それはないです。全国津々浦々どんなハコでもいいんで、ライブをやってみたいとは思いますけどね。作品も大切ですけど、それ以上にライブは大切なので。だって、生でちゃんとできない人はミュージシャンとは言えないですから。そこはもう圧倒的にちゃんとしなきゃいけないところ。「なんだこれ?」ってなっちゃいけないので。全部100点である必要はないんですけど、30本ライブがあったら30本とも80点以上のライブがやれればいいなと。強いて言えばそれが目標ですかね。

Music Video

ジャンクフジヤマ「JUNK SCAPE」

JUNK SCAPE

2013/03/06 RELEASE
VICL-63992/3 ¥ 3,772(税込)

詳細・購入はこちら

Disc01
  1. 01.あの空の向こうがわへ (Long Ver.)
  2. 02.シェダル
  3. 03.誘惑
  4. 04.Wandering Again
  5. 05.パズル (Calm Ver.)
  6. 06.魅惑の唇 (Album Ver.)
  7. 07.BRAND-NEW DAY
  8. 08.EGAO
  9. 09.Lonely Days
  10. 10.PROUD
  11. 11.聖夜の微笑み
  12. 12.ありふれた午後

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