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ONE OK ROCK 『Deeper Deeper / Nothing Helps』特集

ONE OK ROCK 『Deeper Deeper / Nothing Helps』

世界を見据えるONE OK ROCKの2013年はここから始まる「2012年は世界51か国での配信に海外初ワンマンも」

ONE OK ROCK『Deeper Deeper / Nothing Helps』
8thシングル
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アルバム『残響リファレンス』レコ発ツアーのファイナル公演として開催した横浜アリーナ2DAYSで幕を開けたONE OK ROCKの2012年。新作CDのリリースは映画『るろうに剣心』主題歌に抜擢されたシングル『The Beginning』1枚に留まった(※1)が、その間にiTunesにて全世界51か国への楽曲配信スタートや、台湾での海外初ワンマンを皮切りに韓国、シンガポールと続いた他国でのライブなどなど。世界を視野に入れた動きも見せ始めていた。

一方、春から夏にかけては【PUNKSPRING 2012】や【SUMMER SONIC 2012】、【RISING SUN ROCK FESTIVAL 2012 in EZO】といった大型フェスに出演。秋からは3か月にも及んだ大規模ツアーと、1年を通して国内での精力的なライブ活動も続いていただけに、新曲を心待ちにしていたファンは多かっただろう。

海外プロデューサーを起用「Deeper Deeper」に予感する新たな幕開け

そんな中、まるで今年の活動を示唆するかのように、年明け早々にリリースされたニューシングル『Deeper Deeper / Nothing Helps』。タイトル曲の一つ「Deeper Deeper」は、先んじてYouTubeの公式チャンネルでショートバージョンの映像がアップされ、たった2日で35万再生超え。英語でのコメントも相次ぐなど、既に大きな話題を呼んでいた。

Ryota(B)とTomoya(Dr)の作曲したナンバーがシングル曲になるのは今回が初めてだが、ミックスエンジニアにはジョン・フェルドマンを起用。かつてポップでエモなパンクバンドのフロントマンとして活躍し、2000年代中期にザ・ユーズドを世界的な大ブレイクに導いた敏腕プロデューサーとしても知られる彼だ。ダンサブルなイントロのアレンジやグルーヴィンなギターリフ、Aメロのボーカルメロディに呼応するように表情を変えるトラックメイクなど。エレクトロの要素もエッセンスに、シンプルなのに展開性のある絶妙のサウンドを完成させている。

また、何より重要なのがONE OK ROCKの大きな武器である勢い、攻撃力の高い疾走感がまったく損なわれていない点だ。特にサビメロではTaka(Vo)が伸びやかな歌声を響かせており、それまでのリズミカルな展開との対比でより強烈なエネルギーを生み出している。英語詞と日本語詞を織り交ぜながら、“誰かの記憶に残るような人生をお薦めします”と聴き手を鼓舞させる歌詞も含め、新たな幕開けを予感させる痛快な1曲に仕上がった。

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Music Video

ONE OK ROCK「Deeper Deeper/Nothing Helps」

Deeper Deeper/Nothing Helps

2013/01/09 RELEASE
AZCS-2024 ¥ 1,320(税込)

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Disc01
  1. 01.Deeper Deeper
  2. 02.Nothing Helps
  3. 03.カサブタ

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