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<コラム>年間約40本のライブを駆け抜けたTREASUREの、「ライブ型アーティスト」ともいわれるパフォーマンスの魅力とは?



コラム

Text:高橋梓

 4月23日より、グローバル・ボーイズグループ、TREASUREが【2025 TREASURE FAN CONCERT [SPECIAL MOMENT] IN JAPAN】をスタートさせる。TREASUREはBIGBANGやBLACKPINKなどが所属するYGエンターテインメントに所属し、2020年8月にデビュー。『2020 Asia Artist Awards』新人賞や『Mnet Asian Music Awards』新人男性賞、『第35回ゴールデンディスクアワード』新人賞など、数々の賞を受賞して大きな注目を集めて以降、精力的な楽曲リリースとライブの開催によって、韓国や日本などアジア圏でも人気を博しているグループだ。日本国内のバラエティ番組や音楽番組にも度々出演しており、2024年12月4日放送の『2024 FNS 歌謡祭 第1夜』(フジテレビ系)ではジフン、ジュンギュ、ジェヒョク、ドヨン、ジョンファンのユニット・T5が倖田來未とコラボレーションをして話題になったのは記憶に新しい。

 そんな彼らは、これまで多くのライブ活動を行なってきた。韓国国内はもちろん、日本でも2022年11月から7都市を回る【TREASURE JAPAN ARENA TOUR 2022-23~HELLO~】を皮切りに、2023年1月28日、29日には大阪・京セラドーム大阪で同ツアーの追加公演【TREASURE JAPAN TOUR 2022-23 ~HELLO~ SPECIAL in KYOCERA DOME OSAKA】、そして2024年1月から【2024 TREASURE TOUR[REBOOT]IN JAPAN】、7月からはファンミーティングツアー【2024 TREASURE FAN MEETING~WONDERLAND~】と、コンスタントにライブを行なっている。それだけでなく、2023年3月4日からは自身初のアジアツアー【TREASURE ASIA TOUR 2023 HELLO】も完走。ワールドワイドにTREASURE MAKER(TREASUREのファンの呼称)を増やしてきた。

 これだけ多くのライブをやっているからこそ、ライブ動員数もかなりのものだ。例えば、2024年12月4日に発売された『日経エンタテインメント!』に掲載された「ライブ動員力ランキング」では、TREASUREが6位にランクイン。同ランキングは2024年1月1日から12月31日までの単独公演を対象にしており、【2024 TREASURE TOUR[REBOOT]IN JAPAN】と【2024 TREASURE FAN MEETING〜WONDERLAND〜】の計39公演が対象になっている。同ランキングのK-POPアーティストに限って言えば、SEVENTEENに次ぐ63.6万人の動員数という結果になったのだ。この順位と動員数からは、2024年だけでもどれだけ多くの人々をライブ・パフォーマンスで楽しませてきたかがわかる。そして、コンスタントにファンの前でパフォーマンスをしてきている彼らは、まさに「ライブ型アーティスト」と言えるだろう。

 こうして数々の舞台に立ってきたTREASUREだからこそ、ライブ・パフォーマンス力は言わずもがな高い。ダンスはカル群舞で見せることも、数人ずつのフォーメーションで見せることもでき、イントロ部分のダンスでオーディエンスを一気に自分たちの世界観に引っ張り込むパフォーマンスはさすがだ。歌唱力も確かなもので、芯の通った力強い歌声、爽やかで伸びやかな歌声、攻撃力の高いラップ、テクニックが詰まったラップ……とメンバーごとに歌いこなしており、なんでもござれだ。それだけではなく、オーディエンスを巻き込む力も凄まじい。例えば、初登場となった『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)の2023年9月29日放送回。初登場にもかかわらずのびのびと自分たちらしいパフォーマンスを見せており、チェ・ヒョンソクが途中観客を煽るような素振りも。こうしたオーディエンスも一体となるパフォーマンスは彼らの十八番とも言える。2024年11月22日に大阪・京セラドーム大阪で開催された【2024 MAMA AWARDS】でのパフォーマンスでも、観客を声で煽るだけではなく、客席に降りて会場中を巻き込んでいた。この一体感があるからこそ、観客も一緒にステージを作り上げている気持ちになり、彼らのライブで高揚感と満足感を得ることができるのだろう。


[#2024MAMA] PERFORMANCE COMPILATION | TREASURE (수상자 역대 마마 무대 모아보기)


 さらに、セットリストの幅広さもTREASUREのライブ・パフォーマンスの完成度の高さの要因の一つだ。いわゆる王道のK-POPソングはもちろん、EDM、ヒップホップ、バラードのほか、日本人メンバーが楽曲制作に携わっている「病」や「THANK YOU」などのJ-POPらしさを感じるナンバー、「MY TREASURE」などの希望を感じる明るいナンバー、「BEAUTIFUL」などの爽やかさを感じるナンバー、「DARARI」や「COME TO ME」などどこか可愛らしさを感じるナンバーなど、どんなジャンルの楽曲もある。そして、それらを様々な歌い方ができるメンバーたちが歌うことで、TREASUREの音楽が出来上がるというわけだ。つまり、頻繁にTREASUREのライブに参加しても毎回違った魅力を見ることができるのではないだろうか。さらに「ライブ型アーティスト」として場数を踏むことで、一つひとつのスキルが伸び続けている。久しぶりに彼らのライブに足を運んだ人は、「成長」という視点でも彼らのライブを楽しめるはずだ。

 そんな彼らは2024年12月5日に配信シングル「LAST NIGHT」をリリース。同曲はエネルギッシュな明るいダンスナンバーで、作詞にはメンバーのアサヒ、チェ・ヒョンソク、ヨシ、ハルトが参加している。青春のときめく気持ちを歌っており、その気持ちを表したかのようなダンスも見ていて心が弾む。【2025 TREASURE FAN CONCERT [SPECIAL MOMENT] IN JAPAN】では同曲のパフォーマンスも楽しめるのではないだろうか。


TREASURE - 'LAST NIGHT' M/V


 1月22日には【2025 TREASURE FAN CONCERT [SPECIAL MOMENT] IN JAPAN】の4月24日の神戸公演、5月18日の埼玉公演の追加公演も発表され、「待ってました!絶対に当選したい!」「追加公演嬉しすぎる!早くTREASUREに会いたい」「即申し込んだ!」という反応もSNSで多く見られた。彼らに注目と期待が寄せられている証拠だろう。そんなTREASUREのパフォーマンスをぜひ生で体験してみてはいかがだろうか。

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