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女性は生きづらい?ジェンダーギャップ調査2024年12月~Billboard JAPAN Women In Music



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 ビルボードジャパンが2022年よりスタートした【Billboard JAPAN Women In Music】。音楽業界のチャートやフェスなど、様々な場面においてジェンダーギャップが存在することに着目し、音楽業界そして社会全体のジェンダーギャップを是正していこうという取り組みだ。ワークショップや、インタビュー連載、ライブシリーズなど、様々なタッチポイントを設け、パートナー各社とともにブラッシュアップを続けている。

 J-WAVEのリスナーズコミュニティ J-me会員157人に実施したジェンダーギャップをテーマにしたアンケートに続いて、今回は音楽業界の従業者に対して実施し、122名から回答を受け取った。

 最初に、回答者のジェンダーと年代は以下の通り。なお、「その他・未回答」と回答した人数は充分ではないため、具体的な各設問の統計分析から除外した。



あなたのジェンダーを教えてください。


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あなたの年齢を教えてください。


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社内など、業務中に自身の性別が不利になると感じることはありますか?


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 まず、10%未満の男性回答者が業務中に自身の性別が不利に感じないのに対して、64%の女性が業務中に自身の性別を不利に感じていることが分かった。

どの場面で感じますか?


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 不利を感じる具体的な場面については、待遇面や業務内が最も多かった。また、「周囲が男性ばかりで、ミーティングや情報共有の際に男性が中心になる」といった社内外のジェンダー構成に差を感じていたり、「重い荷物を運ぶ時どうしても男性の力を借りた方が早い」といった身体的な違いに差を感じているという回答もあった。

 そして、家庭内においても、女性の方がより自身の性別が不利と感じる傾向が見られた。

家庭内で、自分の性別が不利になると
感じることはありますか?


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どの場面で感じますか?(家庭内)


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 そのなかで、「家事の分担が不平等だと感じる」割合が61%と最も大きく、「自由に使える時間」や「子育てへの向き合い方」に不平等を感じる割合も約40%あった。また、「戸籍のありかた」や「男性親戚の意見が重要視される」などの回答も見られた。


社会全体でジェンダーギャップを感じることはありますか?


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 範囲を社会全体に拡げると、男性も女性も過半数でジェンダーギャップを感じていることがわかった。具体的な項目を見ると、「メディアでの報じられ方に不平等を感じる」割合が男女とも高く(女性64%、男性69%)、女性は男性より「学校など教育の場で不平等を感じる」(女性35%、男性21%)「行政などからのサポートで不平等を感じる」(女性42%、男性21%)の割合が高かった。女性がより学校や行政など自ら経験する場で不平等を感じていることから、前回の調査の結論の一つである「実際にジェンダーギャップを体験したのは女性のほうが多く、男性は間接的にジェンダーギャップを認識している」ということを反映していると考えられるだろう。


ジェンダーギャップ解消に向けた動きを感じることはありますか?


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 そして、男性も女性も大半はジェンダーギャップ解消に向けた動きを感じていた。男性は83%、女性は70%で、男性の方がよりジェンダーギャップ解消に向けた動きを感じる結果になっているように見えるが、サンプル数に応じて統計的に相関性の有無を調べたところ、性別との相関はないことが分かった。そして、解消に向けた動きを感じると回答した人のうち、社会全体で感じている人が65%と最も多く、会社内や家庭内といったより身近な範囲で感じる人が比較的に少ない結果となかった。

 最後に、今回のアンケートの自由記述、「ジェンダーギャップ解消に向けて必要なことは何だと思いますか」という質問に対して、83人の方から回答を受けることが出来たので、その一部を紹介する。なお、筆者個人としては異論もあるご回答も頂いたが、あえて除外せずに取り上げさせて頂いた。ご協力頂いた皆様に心から御礼を申し上げます。

・男女の役割は体の作りの違いから生まれるため、特に解消の必要性は感じてません。『やりたい』と思った時に男女問わずできる環境が作れればいいと考えます。

・男と女しかいないし、そもそも役割が違うのだから、お互いを尊重することが大事だと思う。

・男性の意識の改革と同じレベルで女性が不平等に感じるべき場面で気がついていないことが多いと感じるので、女性も男性もジャンダーギャップを深く知ることが必要だと思う。また、子育てなどの支援と同じように賛成にも支援しないと家庭内でも不平等が生じると感じます。まずは、日本の社会全体にジェンダーギャップに対する意識篦改革と認識が必要だと感じます。

・ざっくりではありますが、女性リーダーの企業やチームが圧倒的に少ないのでそこをしっかりと評価軸でチーム作りを行なっていくことが大切かと思いました。 女性は強すぎるなどの考えを感じますが、強くならざるを得ないチームや社会が多いなと思ってしまいます。

・ジェンダーギャップや政治など、これまでタブーとされてきた内容を話し合っても大丈夫な雰囲気を、テレビやメディアがうまく持っていくこと(そういうことが上手にできるプロダクション・チームやプロデューサーがいそうな気がします)

・スポーツの面では遺伝子的な違いがあるので、男女の区別はして欲しい。

・正しい知識の共有、社会的な意識の向上、教育、文化レベルの向上。

・他人に干渉しすぎない。自分の実力を他人のせいにしない。ギャップを感じてストレスなら、身を置く場所を検討する。

・男と女、というように2つに分けられるものでもないと思うので、とにかくさまざまなバックグラウンドをもった方や年齢の人たち同士がコミュニケーションを取って理解をしあっていくということに尽きると思います。

・社会や行政が制度を作ることから始めるのではなく、性差ではなく、その人個人の資質に目を向ける、そんな習慣を身につけるようまず自分が変わっていくことが大切だと思う。

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