Text & Interview: Mariko Ikitake
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　2024年はLE SSERAFIMにとって忘れられない1年になったはずだ。韓国や日本の活動に加え、世界有数の音楽イベントへの出演が相次ぎ、その名を世界に知らしめた。数多くのステージを重ねてきた彼女たち自身、グループの成長を肌で感じていることだろう。

　日本時間12月13日に開催された【2024 Billboard Music Awards】（BBMAs）では、2023年に新設された＜トップ・グローバル・K-POP・ソング賞（Top Global K-Pop Song）＞に「Perfect Night」がノミネートされ大きな注目を集めるなか、LE SSERAFIMは日本3rdシングル『CRAZY』をリリース。約1年4か月ぶりの日本作品には、2024年を大いに彩った同名曲と「EASY」の日本語バージョン、シティポップ要素溢れる日本オリジナル曲「Star Signs」と、どれもジャンルが異なる3曲が収録されている。LE SSERAFIMの5人に、激動の1年を振り返ってもらった。

──【BBMAs】のノミネート、おめでとうございます。【MTV Europe Music Awards】や【2024 MTV Video Music Awards】など、世界中のアーティストが憧れる夢の舞台に立った感想から聞かせてください。また、大きな舞台だからこそ掴んだ自信や見えてきた課題もあると思います。出演を経て、チーム内でどんなことを話し合っていますか？

KIM CHAEWON：素敵なアーティストの方々と同じステージに立てたことが今もまだ実感できていません。本当に光栄なことですし、あのステージを通して、多くのことを学ぶことができました。これからもたくさんの方々にLE SSERAFIMのステージをもっともっと見せたいという希望や欲望といったものが生まれましたし、これからも頑張りたいと思ったことを覚えています。

HUH YUNJIN：あのような舞台に招待されたということは、私たちに可能性を見出してくださった方が多かったからなのかなと感じました。そういう意味で、あの大きな舞台からたくさんの刺激をもらえたと思っています。今回の出演を通して、私たちのことを知ってくれた方が多いと思うんです。そういった方々が私たちに期待できるような素敵な姿を見せていきたいですし、そういった場所に見合うアーティストになるために頑張りたいと思います。もっと頑張らないとですね。私たちが尊敬し大好きなアーティストの方々やファンの皆さんから多くの愛情をもらって、それが私たちの大きな力になりました。

SAKURA：今は特に、年末の大きなステージに向けて練習を毎日やっているところです。私たちにしかできないパフォーマンスがあることに確信を持っていますし、カッコいいステージや気迫あふれる姿こそ私たちならではだと思っているので、そこは絶対に失いたくない部分だということをみんなでよく話しています。

KIM CHAEWON

SAKURA

HUH YUNJIN

──今年はグローバルな活動が印象的でしたが、夏には【LE SSERAFIM FAN MEETING 'FEARNADA' 2024 S/S - JAPAN】でFEARNOTに会う時間がたくさんありました。熱気を肌で感じたと思いますが、いま振り返ってみて、どういったことが思い浮かびますか？

SAKURA：LE SSERAFIMとして日本でファンミーティングをするのも福岡で単独公演をするのも今回が初めてだったので、すごく嬉しくて。ソロやユニットで自分たちの曲以外をカバーしたりして、コンサートとは違う、一人一人の魅力や普段の姿を見せられるファンミーティングだったのでFEARNOTとの距離がより縮まったと思います。

KAZUHA：ファンミーティングでは会場にいるFEARNOTとの一体感を感じる瞬間がすごく多かったので、私たちにとってもすごく意味のある時間でした。

KAZUHA

──「CRAZY」のHONG EUNCHAEさんのパートがTikTokでヒットしたことが記憶に新しいです。

HONG EUNCHAE：私自身、予想もしていませんでした。とても流行ったと聞いて、すごく不思議な気分でもあります。その流行ったパートは実は私が練習をしながら一番難しいと思った部分なんです。でも、これからはそのパートを歌うたびにさらに嬉しい気持ちで歌えるし、楽しくなると思います。予想しない部分が話題になることもあることを今回学び、これからは自分が受け持ったパートをより一層一生懸命、頑張っていかなければいけないとも思います。

──この曲を披露する機会がまだまだあると思うので、たくさん反響が来そうですね。

HONG EUNCHAE：（日本語で）がんばります。

HONG EUNCHAE

──日本3rdシングル『CRAZY』には「CRAZY」と「EASY」の日本語バージョンが収録。歌詞やダンス、曲が持つメッセージなど、CHAEWONさんが個人的に好きなところを教えてください。

KIM CHAEWON：「CRAZY」に〈十万ボルト電気 it’s pumping〉という歌詞があって、とても可愛らしくて好きです。「CRAZY」にもぴったりな歌詞だと思います。この曲をファンの皆さんが一緒に歌ってくれたり、喜んでくれたりしてすごく嬉しいです。「EASY」は「CRAZY」と全く違うスタイルで、私自身が好きな曲でもあります。フックパートのダンスの雰囲気を出すのがすごく難しくて集中しなければいけないんですけど、そのダンスパートが私のお気に入りです。

──「CRAZY」といえば、SAKURAさんのヴォーギング・ダンス（モデルのようなポーズや歩き方、しゃがんで歩くなど独特なダンスのジャンル）もかなり大変ですよね。

SAKURA：はい、私も頑張ります。

──先行配信曲「Star Signs」もメロディが素敵でした。この曲ではどんなことを表現していますか？

SAKURA：絆や縁、つながりが描かれていて、それにはファンの方々、メンバー同士の縁も含まれます。出会うべくして出会った仲間なので、この曲を聴いてFEARNOTもLE SSERAFIMとつながっているとポジティブに感じてもらえる曲になっていると思います。

HUH YUNJIN：私は個人的に宇宙に関することが好きなので、星座について触れることができて、すごくいいなと思っています。英語にも「運命はすべてあらかじめ決まっている」ということを星で表現するフレーズがあるんですね。運命的な出会いを今回歌うことができて、すごくよかったです。2番の星座について歌うパートで私は天秤座について話していまして、そのパートがすごく好きです。

──皆さんの星座を調べたところ、YUNJINさんの星座である天秤座はとても社交的な面があるようです。

全員：おおーー！

SAKURA：魚座はどうですか？

──SAKURAさんの魚座は甘えん坊で、人との深いつながりを求める傾向があるようです。

全員：ええ～?!

HUH YUNJIN：全然違います（笑）！　いつも一人でいるもんね。

──魚座には柔軟性の高さから適応力が抜群という面もあるそうですね。

全員：（納得の）ああ〜。

SAKURA：それは合っていると思います（笑）。

──獅子座のCHAEWONさんとKAZUHAさんは明るくポジティブな面があり、EUNCHAEさんの蠍座は強い意志を持つ頑張り屋さんだそうです。

HUH YUNJIN：合っていますね。

HONG EUNCHAE：（日本語で）ありがとうございます。がんばります！

──星座ですべてがあてはまるわけではないということですね（笑）。今回のコンセプト・ビジュアルは可愛いらしさとクールの二面性が魅力的ですが、撮影時のエピソードはありますか？

KAZUHA：作品のジャケットが公開されるたびにファンの皆さんもすごく気に入ってくださることが多くて、今回の撮影中もメンバー全員、FEARNOTが絶対に気に入ってくれるっていう確信を持ちながら撮影しました。

HONG EUNCHAE：このようなかわいいコンセプトで撮るのは本当に久しぶりで、FEARNOTの皆さんが毎回喜んでくださるので、とてもワクワクしながら撮影したのを覚えています。モンスターと撮影したのですが、「CRAZY」のコンセプトとすごく合っていて楽しかったですし、やっぱりクールなビジュアルも私たちによく似合うなって思いました。

HUH YUNJIN：モンスターとの撮影は楽しかったよね。

SAKURA：実際には中に人が入っていて、その方との掛け合いが楽しかったんです。

KAZUHA：お友達みたいな感じでお互い演技して、不思議な感覚でした。

──そして、『紅白歌合戦』に3年連続出場というビッグニュースもあります。『紅白』やショーケースなども含めて、12月もFEARNOTを喜ばせる機会がたくさんあると思います。皆さんの活動を楽しみにされている方々へメッセージをお願いします。

KIM CHAEWON：本当にこの一年間、FEARNOTの皆さんからたくさんの愛をもらいました。FEARNOTに真っ先にありがとうございますと感謝を伝えたいです。FEARNOTの皆さんのおかげで叶えることができたことも素晴らしい機会もたくさん訪れたと思っているので、これからもFEARNOTの皆さんが喜んでくれそうな活動をすることで、そういった思いに応えていきたいです。直接会える機会がもっともっと増えたらいいですね。

SAKURA：ファンミーティングで各地をまわったときに、私たちの音楽の音が聞こえなくなるぐらい、大きな歓声でFEARNOTの皆さんが応援してくれているのを肌で感じとることができてすごく嬉しかったです。来年はもっともっと大きなステージでライブをしたいと思っているので、来年の活動も楽しみにしていてください。

HUH YUNJIN：FEARNOTの皆さんと同じ時間を過ごしながら、一緒に成長している、一緒に前に進んでいるという感覚を持っていました。お互いにいい影響を与えながら、それぞれの場所で成長し、お互いに力を与え合う、そういった感じです。この一年もFEARNOTの皆さんから多くのパワーをいただきました。皆さんの期待に応えられるように、そういった姿を見せられるように頑張る原動力をFEARNOTの皆さんからもらったと思っています。本当にありがとうございますと感謝の気持ちを伝えたいです。皆さんからもらったパワーに応えるために、これからも一生懸命、頑張っていくので、これからもずっと一緒にいてください。そして、いつまでも元気でいてください。

KAZUHA：年末に向けて私たちのパフォーマンスや出演の機会がたくさんあることにすごく感謝しています。そういった機会を通して、年末や新年に向けて皆さんの力になるようなポジティブなエネルギーを私たちが届けられたらいいなと思います。

HONG EUNCHAE：FEARNOTの皆さんが喜ぶ活動をたくさんすることができたのは、ひとえにFEARNOTの皆さんのおかげでもありますし、そういった素晴らしい機会に恵まれたことに感謝の気持ちを伝えたいです。今年もそろそろ終わりが近づいていますが、この一年間、私たちと過ごしてくださってありがとうございました。皆さんに誇らしいと思ってもらえるアーティストになるべく、これからもずっと頑張っていきます。