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<インタビュー>TVアニメ3期を経て、ついに“11人”が集結――『ラブライブ!スーパースター!!』発のLiella!、バラエティ豊かな主題歌&挿入歌を携えて6thライブツアーへ
Interview:Takuto Ueda
Photo:Shintaro Oki(fort)
“みんなで叶える物語”をキーワードにオールメディア展開するラブライブ!シリーズ。そのシリーズ4作目で、私立結ヶ丘女子高等学校で活動するスクールアイドルグループ、Liella!の物語を描く『ラブライブ!スーパースター!!』のTVアニメ3期が、10月よりNHK Eテレにて放送開始された。これに伴い、主題歌や挿入歌を収録したシングルも続々とリリースされている。
10月23日にリリースされた『Let's be ONE』と『DAISUKI FULL POWER』は、3期のOP主題歌およびED主題歌を表題としたシングル。カップリングには、ファンキーで荒々しいギターと高速ビートが交錯する「青春HOPPERS」、その名の通り夢心地の浮遊感が漂うミドルバラード「Within a Dream」と、対象的な楽曲がそれぞれ収録されている。
また、11月13日には第2話挿入歌/第3話挿入歌を収録した『Bubble Rise / Special Color』、12月11日には第6話挿入歌/第8話挿入歌を収録した『絶対的LOVER/ Dazzling Game』がリリース。TVアニメ3期のストーリーを振り返りながら、それぞれの楽曲について、1期生の伊達さゆり(澁谷かのん役)、青山なぎさ(葉月 恋役)、2期生の薮島朱音(米女メイ役)、大熊和奏(若菜四季役)、そして3期生の坂倉 花(鬼塚冬毬役)に語ってもらった。
TVアニメ3期のLiella!について
――TVアニメ『ラブライブ!スーパースター!!』の3期は、冒頭から視聴者を驚かせる展開が待っていました。澁谷かのんの海外留学が白紙となり、Liella!に復帰するかと思いきや、1年生として入学してきたウィーン・マルガレーテ、鬼塚冬毬とともに新スクールアイドル部として活動を始めていきます。
伊達:まったく想像していなかった展開なので「そうきたか」と思いました。かのんにとってLiella!は大事なものだし、人生を変えてくれたメンバーたちもいるので、あえてそこを離れるという決断を彼女がしたとき、最初は「なんでだろう?」と理解が追いつかなかったところもあって…。でも、お話が進んでいったら「なるほど」となりました。かのんはすごく先のことを考えながら動いている子なんだって、また新しい一面を知ることができてうれしかったです。
――同じ初期メンバーの葉月 恋を担当する立場として、青山さんはどんな心境でしたか?
青山:恋ちゃんは1期で最初、スクールアイドルに反対していた子だったんです。そのときにかのんちゃんが言ってくれたように、今度は恋ちゃんがマルガレーテちゃんに対して「同じ結ヶ丘の生徒なんだ」ということを諭していて。そうやって物語を通じて、どんどん成長していく姿を見られることに私もすごくうれしくなりました。
――彼女のいまのグループ内での立ち位置が伝わってくるワンシーンでした。
青山:そうですね。生徒会長として活動している恋ちゃんもいるんですけど、Liella!に出会ってから、どんどん心が柔らかくなっている。みんなと打ち解けてから笑顔も増えていった子なので、もしかしたら印象が一番変わったメンバーなんじゃないかと思っています。


伊達さゆり(澁谷かのん役)、坂倉 花(鬼塚冬毬役)
――1年生から2年生となった米女メイと若菜四季も、3期でさらに成長していく姿が描かれています。
薮島:2期生の4人は最初、1年生として登場したので、それぞれ自分自身と戦っている印象がすごく強かったんです。自分の気持ちに素直になれなかったり、落ち込んだりネガティブになることが多かった。でも、2年生になった3期では、先輩としての自覚が芽生えて、どうやったら自分がLiella!に貢献できるか、Liella!を良くしていくためにはどうしたらいいか、という考え方をするようになっていって。そこから行動に移す子もいたりして、成長をすごく感じられましたし、キャストにも通ずるところはあるのかなと思います。
――中間の世代だからこそ、背中を追う立場でもあるし、背中を見せる立場でもある。
薮島:そうですね。先輩たちが走り続けてくれているからこそ、その背中を見て、自分たちもやらなきゃって気持ちになっているんだと思います。
大熊:四季とメイに関しては、ずっとコンビのような関係ではいたんですけど、だからといって二人だけで活動しているわけではなくて。2期生4人の関係性だったり、先輩や後輩とどう向き合っていくかについては、私たちのあいだでも話していたんです。


――3期の第3話「白色のセンター」では、四季が初めてLiella!のセンターを務めることに。
大熊:もともと四季は、自分がスクールアイドルをやりたいと思って加入した子ではなかったので、その人物像をなかなか私自身の中に落とし込むことが難しくて。でも3期になって、メイちゃんとの絡みだったりを通して、彼女の性格や原動力がより分かるようになってきたし、第3話では自分でそれに気づいてくれたことがうれしかったです。高校時代ってそういうことが大事だと思うので、これからの四季につながっていくんじゃないかと思います。
――四季のセンター曲「Special Color」ですが、作中ではメイが作詞を担当している描写がありました。
薮島:確かにメイちゃんにしか書けない歌詞だと思ったし、もちろんメンバーの中で四季ちゃんと一番近いのはメイちゃんなんですけど、二人だけじゃなく、きっと四季ちゃんがLiella!に出会えたからこそ見せられた顔だったり、気持ちの変化だったりもすごく反映されているんだろうなと思いました。Liella!という存在があったからこそ、二人の仲がより深まったとも思いますし、二人にとっての世界がさらに広がって、より良い方向に向かっているんじゃないかなって。
【限定公開】Special Color / Liella!【TVアニメ『ラブライブ!スーパースター!!』3期 第3話挿入歌】
青山:私は最初、曲名も歌詞を見ず、インストだけの音源をまずは聴くようにしていて。それで「どんな物語で流れるのかな」と想像するのが好きなんですけど、「Special Color」はすごく透明感のある楽曲だったので、四季ちゃんのセンター曲だと聞いたとき、すごくぴったりだなと思いました。
薮島:〈私、最強 ただいま言い聞かせ中〉という歌詞を、四季ちゃんが一人で歌っているというのは、やっぱり心にくるものがあるというか。それを四季ちゃんに向けて書いたメイちゃんに対しても、すごく思い切ったなと思いました。言い方が難しいんですけど、なかなか誰かに歌わせようと思って書ける歌詞ではないように感じていて。それぐらい強い気持ちでこの歌詞を書いたんだろうなと思います。すごく好きなフレーズです。
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リリース情報
シングル『絶対的LOVER / Dazzling Game』
- 2024/12/11 RELEASE
関連リンク
絶対的LOVER/Dazzling Game
2024/12/11 RELEASE
LACM-24664 ¥ 1,870(税込)
Disc01
- 01.絶対的LOVER
- 02.Dazzling Game
- 03.真っ赤。
- 04.絶対的LOVER (Off Vocal)
- 05.Dazzling Game (Off Vocal)
- 06.真っ赤。 (Off Vocal)
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