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<インタビュー>GLIM SPANKYが目指したのは“10年間のベストであり新しいアルバム”『All the Greatest Dudes』に込めた思い

インタビューバナー

Text & Interview: 岡本貴之

 GLIM SPANKYがメジャーデビュー10周年を記念して、初のベストアルバム『All the Greatest Dudes』を発売した。デビュー以来、コンスタントに楽曲を発表して7枚のアルバムをリリース、ツアー、コンセプトライブ【Velvet Theater】、フェスへの出演、タイアップ曲やメディア露出も多い彼ら。常に話題を振りまきつつも、多様化した音楽シーンにおいてロックバンドとして、ゆるぎない存在感を確立した10年間と言える。

 ベストアルバムには、数々の人気曲・代表曲だけでなく、これまでにない境地に挑んだ新曲も収録されている。そこから浮かんでくるのは、あくなき創作への意欲と、確固たる信念と共に放たれる音楽への情熱だ。松尾レミ(Vo. / Gt.)、亀本寛貴(Gt.)にこれまでの足跡を振り返りつつ、いくつかの曲について詳しく聞かせてもらった。2人はこの先、どんな未来を思い描いているのだろうか。

──メジャーデビュー10周年にしては濃すぎるぐらいの活動内容のような気がするんですけど、おふたりはどう感じていますか?

亀本寛貴:ありがたいことに前半の5年間は本当に考える暇もないぐらいにいろんなことにチャレンジさせていただけたんですけど、(2020年の)コロナ禍に入って3年間ぐらい、逆にあんまり動けないまま過ぎちゃったので、10年が一瞬のように感じている部分もあります。

松尾レミ:アルバムを作ったあとにツアーを回ることで1つのアルバムが完成するっていうサイクルで動いていたので、コロナでツアーができなかったこともあって、そこまで濃密に感じていないかもしれないです。ただ、こうやって自分たちの曲を並べるとやり続けてきた実感はわきましたし、10年間やれた達成感と「まだまだこれからだな」っていう気持ちがいい感じに両立しています。結成から17年って考えると結構長いように思えますけど、全然、ナチュラルで新鮮な気持ちです。


──ずっと動き続けてきた足跡がこのアルバムに詰まっていますけど、タイアップ曲もすごく多いですね。

松尾:お話をいただくだけでも嬉しいんですけど、ただのタイアップにしたくないと思って全部に全力投球で臨んできました。デビュー当時に書いた曲も今でも新鮮な気持ちで歌うことができているので、当時の感覚を信じてきてよかったと初めて思いました。

──ベストアルバムという形で俯瞰したときに初めてそう思った?

松尾:そうですね。今回、このアルバム用にマスタリングをしたんですけど、10年前の曲をスタジオでちゃんとしたスピーカーを通して聴くことって普段なくて、最新曲と一番古い曲を一緒に並べて聴くことで「進化してきたんだな」ってわかりました。マスタリングやミックスの仕方にしても、今は自分たちがアイデアを出してやっていますけど、デビュー当時はどうすればいいかわからず、エンジニアさんに任せていたんです。当時から自分がいいなって思える音源にできていたのは、周りの人たちが支えてくれたからだって改めて思いましたし、信念を持ってやってきてよかったという達成感もあります。

──ベストアルバムのマスタリングというのは、その時々で出してきた曲の音圧とかを合わせないといけないということですか?

亀本:そういうことが必要なんですけど、DISC 2の7曲目以降の曲は配信でしか出していないので、まずその曲たちを完全な“盤”にするつもりでマスタリングしました。DISC 2の収録曲は最近出した曲で音の傾向もそんなに離れていないので、新曲に合わせてマスタリングしたんです。DISC 1は、最新曲と音像があまりにも違うアプローチで作られた楽曲だったので、合わせることがほとんどできない状態のものが多かったんですよね。なので、新しく変えたほうがいいと思ってマスタリングしなおした曲と、元々のダーティーすぎるヤバい感じを残したほうが曲のよさが出ると判断して元のマスタリングのまんまのものが、じつはかなり入り混じっています。

松尾:全曲試して、最善を尽くした結果ですね。

亀本:サウンドのレンジ感とか、10年前と今では全く違うじゃないですか。レンジを引き伸ばせば今風になると思ったんですけど、アナログで録音して真空管のあたたかみのある歪みを入れたサウンドを引き伸ばしても、いい感じにならなかったんですよ。1曲目の「焦燥」はまさにそれで、もうバカみたいに歪んでるというか(笑)。でもミックス音源を聴いたら、じつはそんなに歪んでなかったんです。

松尾:なにか魔法がかかってるんじゃないかって思うくらい、(当時の)エンジニアさんがおもしろいことをしてくれたと思うんです。新人だった私たちの爆発力と、エンジニアさんのパンク精神が掛け合わされて生まれた「焦燥」だったんですよ。最新の機材でマスタリングしても、その輝きはやっぱり出せないので、そういう曲はそのまま入れました。

亀本:「サンライズジャーニー」とか「話をしよう」とか、空間のスペースを広くしてあげることによって、今までよりもちょっと壮大になったりサウンドが整理されたりして聴きやすくなった曲もありました。


──選曲はファンからのリクエストを参考にしたそうですね。音楽ファンの視点から、おふたりはベストアルバムをどう見ていますか?

松尾:私はベストアルバムを聴かないっていうポリシーがあるんですよ。

亀本:ハハハハハ(笑)。

松尾:でも、ロックを聴き始めたときは、なにから聴き始めればいいかわからなくて、サザンロック集みたいなコンピレーションを聴いて、好きな音像や好きな曲のミュージシャンをピックアップしてからアルバムを聴くようにしていたので、ベストアルバムを否定はしないです。ビートルズだって、私が最初に聴いたのも『赤盤』『青盤』だった気がするし。今はサブスクでよく聴かれてる曲のランキングが出てくるし、それってもうベストアルバムじゃないですか? だから今の時代にベストアルバムを発表する理由として、新しい作品であることが大事だと思ったんです。それで(DISC 2)7曲目の「Fighter」から12曲目「愛が満ちるまで feat. LOVE PSYCHEDELICO」までは、今年ベストを出すことを前提に書きました。ベストであり、新しいアルバムであるっていうテーマを持った作品で、だからこそタイトルも『GLIM SPANKY BEST』とかじゃなくて、ベストでも新しいアルバムとしても通用する『All the Greatest Dudes』(すべての最高な野郎ども)にしました。

──モット・ザ・フープルの『All the Young Dudes』(邦題:すべての若き野郎ども)のオマージュですね。

松尾:そうです。曲も私たちの仲間だし、お客さんもスタッフもバンドメンバーも仲間だし、GLIM SPANKYを聴いてくれるみんなが“最高な野郎ども”っていう意味と、過去のロックへのリスペクトも込めてつけました。

亀本:僕はGLAYが好きでギターを始めて、『REVIEW ~BEST OF GLAY~』っていうベストアルバムが天文学的な数字ぐらい大ヒットしてたのと、洋楽の入口としては『グレイテスト・ヒッツ』とかめちゃくちゃ出ていたのを聴いていたので、ある意味、ベストには「めっちゃ売れた人の称号」みたいなイメージが強いです。自分たちもベストを出すことになって、初めて聞く人たちに知ってもらう機会になったらいいなと思いつつ、それに対してただ過去のヒット曲を並べるのは通用しないから、松尾さんが言った通り、ベストであり新しいアルバムにもなる作品にしようと思いました。

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上手くないからカッコイイ
それがロックミュージックのおもしろいところ

──収録曲について、いくつか訊かせてください。先ほどお話にも出ました「話をしよう」は、野音ライブで披露したときもファンから反響が大きかったようですね。

松尾:この曲は人気があって、「『話をしよう』が好きです」とか「ライブでやってください!」ってメッセージがいっぱい届くんですよ。それでこの曲が好かれていることを知って、ライブでもやりましたし、アンケートでもかなり上位だったので、すごく嬉しかったです。シンプルなメッセージだからこそ、魂を込めて歌うことによってクサくならないというか。そこをすごくこだわった曲なので、老若男女関係なく届いているのかなと思います。

亀本:書き下ろしだったんですけど、かなり気軽な気持ちで作り始めた気がします。いい意味で「単純でちょっとクサくてもいいや」っていう気持ち。マスタリングのときにこの曲を聴いたら、平面的な音源になってたんですよ。その分、情報量として歌がすんなり入ってきやすいところもこの曲の良さかなって。曲自体も仕上がりも、肩の力が抜けていてわかりやすいものになっていると思います。

松尾:私はタイアップがあろうとなかろうと、自分の曲として何十年も歌い続けられる曲を書きたいし、それを一番大事にしていて、この曲を作ったときの思い出がいろいろあるんです。主人公とヒロインの気持ちが通じ合わないところがあって、自分の生活でそういうことがあるか考えたときに、「リアクションが大きいね」って言われることを思い浮かべたんですね。マネージャーからよく言われるんですよ(笑)。無自覚なんですけど、例えば「ありがとう」とすごく思っていても、言葉だけだと(気持ちの)70%ぐらいしか伝わっていない気がして、大げさなぐらいに言って、やっとその気持ちが伝わるんじゃないかなって。それがアニメの主人公とリンクして歌詞ができました。


──タイアップ以外の曲としては、「吹き抜く風のように」があります。これは本当に名曲だと思いますし、ライブでもイントロが鳴るとドッと盛り上がりますよね。それはまさにGLIM SPANKYの揺るぎない信念が歌われているからなんじゃないでしょうか。

松尾:ありがとうございます。この曲もかなり上位でした。亀が先にイントロとコードを考えて、あとから私がメロディーと歌詞を作ったんですけど、ちょうど祖父が他界したときで、個人的には祖父の信念を歌っている曲なんです。無口な祖父だったけど、じつはいろんな人たちから感謝された人生を歩んでいたことをお葬式のときに知って、吹き抜く風のように、転がる石のように突き進む美しさを感じたというか。歌詞の中に〈宗教や戦争も 僕にはないのさ〉という言葉があるんですけど、祖父は無宗教だったから、お葬式もめっちゃ自由で私がライブをしたり、バレンタインが近かったので、棺にみんなでチョコを入れちゃったり(笑)。祖父は戦争も体験していたこともあってこの歌詞が出てきたんですけど、私も戦争は嫌だし、自分の中の輝きを信じることがあたりまえにできない人生で自分に言い聞かせたいがために作ったような曲です。すごく大事な曲だし、GLIM SPANKYの信念とも重なるメッセージ性がある曲なので、いまだに大事に歌っています。

亀本:僕は昔、本当に歌詞を聴いてなかったんですよね。僕が作ったサウンドに松尾さんがメロディーと歌詞を乗せて「どう?」って聞かれても、「なんでもいいよ」って感じで、あんまり気にしてなかった(笑)。

松尾:そのほうが自由に自分の本心を歌えたし、ちゃんといいものを作ろうと思えたからこそ、こういう信念の部分を書けたって思います。


──初期の曲「夜風の街」では、これから音楽をやっていく気持ちを歌っていると思ったんですけど、こういう部分は2人で共有しているのでは?

亀本:いや、何も知らなかった(笑)。当然、メロディーとか言葉の美しさは意識していましたけど、そこまで考えてなかったです。

松尾:私が「はい、これやりますよ」みたいな感じだったので(笑)。「夜風の街」は大学の頃の曲で、下北沢の風景を歌っていて、亀も一緒にいたから別に説明しなくてもわかるというか。古着屋さんの近くを歩いていてもどこかから美味しそうな匂いがしたり、ちょっと路地を入れば温かい家庭の光が灯っていたりする、あの家と都会がごっちゃになっている日常風景に憧れもありつつ、ギターを背負ってライブハウスを行き来する道すがら下北の街を吸い込んでいた、当時のリアルな私たちの風景を曲にしたんです。

──洋楽ロックの影響がある一方で、ロックとも違うし、昭和歌謡曲でもJ-POPでもない日本人特有の哀愁漂うこういう音楽も、GLIM SPANKYが持っている特徴のひとつですよね。こういう雰囲気はどこから生まれてくるのでしょうか?

松尾:そこをすごく大事にしてきたので嬉しいです。ありがとうございます。

亀本:純粋に、自分たちがインプットしてきたものを素直にアウトプットしているからだと思います。もちろん洋楽も大好きだけど、どうしたって日本人的な感覚があって、それとは別に海外のロックとかポップスのカッコよさも通っているから、そこが混ざり合っているのかな。

松尾:洋楽でもなく歌謡曲でもなく、J-POPでもなく昔のJ-POPフォークでもないっていう、その絶妙なラインが、自分としてすごく重要なんです。父が昔からベルウッド・レコードや、はっぴいえんど周り、アングラな音楽を聴いていて、友部正人さんや加川良さんを地元に呼んでイベントをやったりしていたので、そういう音楽が身近にある生活でした。幼少期からそういう音楽を聴いていたから、それが自分のメロディーになっている意識はあります。あとは天井桟敷とか寺山修司さん、横尾忠則さんといった日本のアートカルチャー、文学からかなり影響を受けているので、それが音として「夜風の街」とか「大人になったら」などに反映されてると思います。

──そこに亀本さんの王道ロック的なテイストのギターサウンドを掛け合わせてできるものが、他にはないGLIM SPANKYの音楽なんじゃないかと思います。結成からこれまでの間に、「これがGLIM SPANKYの音だ」っていう感触を見つけたのっていつ頃だったんですか?

松尾:「ダミーロックとブルース」じゃない?

亀本:松尾さんが上京したいって言ったときに、「こういうビンテージっぽいギターロックのアプローチをしたい」って言っていて、それをやり出したのがこの曲です。それが得意っていうか、それしかできないみたいなところもあったんですけど。例えば、ローリング・ストーンズって超カッコよくてめっちゃ最高だけど、あんまり上手くないからマジでカッコイイんだよね。逆にギターが超上手かったら、カッコよくないよね。

松尾:わかる! それだとちょっとダサいよね。

亀本:自分をストーンズと比べるのはおこがましいけど、あんまり上手くないからカッコイイっていうのはあると思っていて。特に1枚目のアルバムのプレイをマスタリングで聴いて、「これが上手かったらちょっとダサいよな」って思ったんですよ。それがロックミュージックのおもしろいところだし、独特のポップネスに繋がってる部分だと思うんです。複雑にしないほうがよかったり、ちょっとズレてるほうがポップになったりするのは、まさにストーンズとかビートルズの話なんですけど、そういう部分を僕らも持ってるなって。で、それが意図的じゃないんですよ。上手いやつが頑張ってそれを作ろうとするとダメで、ナチュラルに下手だからそうなるっていう(笑)。

松尾:単純にフィーリングでやってるから成り立ってたんだよね。私はレコーディングのとき、亀に「下手に弾いてくれ」って、よく言うんですよ。

亀本:正直なところ、めっちゃ上手く弾こうと思って一生懸命やってるんだけどね(笑)。

松尾:ハハハハ(笑)! でも、その“上手く弾かない煌めき”みたいなものが、私が好きなロックの大半を占めるんですよ。

亀本:うん、それがまさに王道のロック感に繋がってるんだよね。

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11年目も「やるぜ!」

──一方で、DISC 2の新曲「ひみつを君に feat.花譜」では、バーチャルシンガーの花譜さんと共演していますね。

亀本:花譜さんに楽曲提供したとき(2021年「鏡よ鏡」)、自分たちもこういうことができるんだってわかって、おもしろかったんです。バーチャルシンガーの中でも、花譜さんはかなりクリエイティブな作品や表現をされていて、ファンもたくさんいて、僕らはすごくリスペクトしているし、自分たちの表現においてもフレッシュな刺激を与えてくれた存在だったので、ご一緒できたら嬉しいなと思ってお声がけしました。

松尾:花譜ちゃんはGLIMについて本当に詳しくて、カバーしてくれるほどずっと聴いてくれていたので、安心してコラボできました。


──2人の歌声とか歌い回しの違いもあって、すごく新鮮でした。

松尾:ヤバイですよ。花譜ちゃんはほぼウィスパーで、私の歌い方と全然違うので、もうミックスが大変で(笑)。その違いが楽しかったし、いいフィーチャリングができたと思います。

──アルバムを締めくくるのは、LOVE PSYCHEDELICOとのコラボ曲「愛が満ちるまで」です。

亀本:これはもう完全に一緒に作った曲です。

松尾:実質、サビ前まではGLIMで作ったんですけど、さらに開けたサビを作ろうっていうことで一緒に作り始めました。それがきっかけとなって、どんどん広がっていって。

亀本:いろいろと付け足されて、長い曲になったよね。


──ちょっとエレクトロな雰囲気もあって、「この2組でこうなるんだ?」と思えるユニークな曲ですね。

松尾:そうなんですよ。デュエットにするのはやめようってデリコとは話していて。デュエットだと、カラオケでハートとスペードが交互に出るみたいに、私が歌うところ、KUMIさんが歌うところ、NAOKIさんが弾くところ、亀が弾くところ、みたいになっちゃうから、そうじゃなくて完全に2組が一緒に作る曲にしようってことで、常に2人で歌ってるし、亀が弾いてる後ろでNAOKIさんも弾いていて。本当にGLIMとデリコの究極のコラボレーションができたと思います。

亀本:サウンドを全部NAOKIさんが作ったので、他の曲とはかなり違うところも聴きどころです。

──ライブでいつも演奏する「大人になったら」も収録されていますが、10周年を経た今、どんな思いで「大人になったら」を歌い演奏しているのか、これから先に思い描いている未来についても聞かせてください。

松尾:「大人になったら」を歌う気持ちは全く変わってなくて、あのコードを弾くと当時の自分になります。大人になることは今もよくわからないし、今後もわかるかどうかもわからないけど、自分の中でひとつ感じたことがあるんです。いろんなことを経験することで、経験しないとわからない感情や、全然響かなかった曲も響くときが来る。それは、知識が増えて、自分が広がって深くなったからだと思うし、大人になるということはそういうことなのかもしれないなって。これからも尖り続けていくし、自分の成長を新たに歌にするときに、「大人になったら」や「焦燥」と同じ煌めきを持つ曲が生まれたらいいなと思っています。

亀本:「大人になったら」はライブで毎回やるんですけど、お客さんにどんなライブを届けたいか考えたときに、もちろんいつも来てくれる人に最高って思ってほしいけど、GLIM SPANKYを初めて見る人にも絶対に聴いてほしい曲だから、やらない選択肢はないというか。今回選抜された曲たちと新曲のクオリティを同じにするのはそんな簡単じゃなかったけど、あたりまえに作ればベストクオリティの曲が全部揃う自信のもと入れた6曲の新曲だし、それができた手応えがすごくあるので、その自信を持って、11年目も「やるぜ!」っていう感じです。

松尾:うん、「やるぜ!」って感じですね。まだまだこれからです。

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