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<インタビュー>Galileo Galilei、初のビルボードライブ公演を前に語る――再始動から挑戦と成長を経て目指す『日本一』

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 北海道・稚内発のロックバンド、Galileo Galileiのビルボードライブ公演が、12月4日に横浜にて開催される。

 2008年、10代アーティストによる音楽の甲子園『閃光ライオット』初代グランプリを獲得。その後、メジャーデビューも果たし、『おおきく振りかぶって 〜夏の大会編〜』OPテーマの「夏空」、『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』OPテーマの「青い栞」などスマッシュ・ヒットを記録。2016年10月の日本武道館ワンマンをもって活動終了するも、2022年10月に再始動を発表し、今年はメンバーの尾崎雄貴(Vo/Gt)と尾崎和樹(Dr)も所属する別バンド、BBHFとの対バンイベントや全国7都市を巡るツアー【Galileo Galilei Tour 2024 Tour M】、さらには異なるテーマのフルアルバム『MANSTER』と『MANTRAL』を2枚同時リリースするなど、溢れる創作意欲とバイタリティで活動を続けている。【Galileo Galilei Tour 2024 Tour M】のツアーファイナルとなる東京公演では、3枚目のアルバムリリース、そして来年3月15日に東京ガーデンシアターで【Galileo Galilei "あおにもどる"】開催を発表し、来年の活動にも注目が集まっている。

 今回は、Galileo Galileiのメンバーに貴重なメール・インタビューを敢行。【Galileo Galilei Tour 2024 Tour M】について、そしてビルボードライブに向けた構想など話を聞いた。

ライブは進化の場、新たな挑戦と共にファンと紡ぐ特別な時間

――Galileo Galilei再始動から2年が経ちましたが、様々な活動を経て現在の皆さんの心境を教えてください。

Galileo Galilei:再始動してからもう2年が経ったなんて、本当に信じられない気持ちです。体感的にはまだ1年くらいしか経っていないようで、それだけ濃密な時間を過ごしてきたんだなと思います。今のメンバーでGalileo Galileiとしてライブをしたり曲を作ったりする日々が、あまりにも自然体すぎて、そもそもどこかのタイミングで再始動したんだっけ? と思うくらい、日常の一部になっている気がします。お客さんの中でも再始動の熱が少しずつ落ち着いてきていて、それが逆に僕たちにはいい意味で肩の力を抜かせてくれるような感覚ですね。

――今年9月にリリースされたフルアルバム『MANSTER』と『MANTRAL』の2枚を引っ提げ全国7ヶ所に渡るツアー【Galileo Galilei Tour 2024 Tour M】を開催されましたが、ツアーの感想、思い出を聞かせてください。

Galileo Galilei:今回、ライブに喜劇の要素を取り入れたんですが、これが初めての試みだったこともあり、とても新鮮な経験でした。それに、自分たちが好きなプログレ・バンドや劇的な要素をライブに組み込むことはずっとやりたかったことで、今回それを実現できたのがすごく嬉しかったですね。そして何より、劇の部分が濃密だったにも関わらず、演奏している時のライブとしての記憶がしっかり残っているんです。振り返ってみると、ちゃんとライブツアーとして形になったな、と改めて感じています。


――今回のツアー【Galileo Galilei Tour 2024 Tour M】は演劇とライブを融合させた特別な演出で、一体どんな展開になるのかと想像を膨らませながら鑑賞していたお客さんが多いと思います。皆さんが思うツアーの“ハイライト”を1つ挙げるとしたら?

Galileo Galilei:ツアーのハイライトは、今回初めて”劇”を取り入れたことです。特に初日の札幌公演は僕たちにとって勝負の公演でした。初めての試みだったので、1公演目でお客さんがどう反応するか次第では、最悪、劇をやめようとも話していたくらいです。つまり、お客さんの反応をとても大事に考えていたということです。そして、札幌公演で劇を始めた瞬間、お客さんの表情を見て、「あれ、受け入れてもらえているかも」と感じました。その後、楽曲と劇を繋げていく中で、観客の盛り上がりを強く感じることができました。特に札幌ではその反応が一番感じられたので、そのおかげで僕たちは勇気をもらい、「このツアーはこのままで進めていいんだ」と確信できました。だから、札幌公演が僕たちのハイライトだと思います。


――ツアー最終日に『MANSTER』(黒盤)、『MANTRAL』(白盤)に続く3枚目のアルバム(青盤)のリリース、そして来年3月15日に東京ガーデンシアターで【Galileo Galilei "あおにもどる"】開催の発表がありました。3枚目のアルバム(青盤)は東京ガーデンシアターでのライブと深く関連し、過去と未来を織り交ぜた作品になるとMCで話していましたが、リリース、ライブ開催に向けての今のお気持ちをお聞かせください。

Galileo Galilei:Galileo Galileiにとっても僕にとってもずっと続けてきたことなのですが、毎回のライブを大事にしています。新たな挑戦を続けている僕たちのことをみんなが好きでいてくれるのかな、なんて勝手に思っているので、毎回のライブに時間をかけて新しい試みをしたり、まだやったことのない曲を演奏したりしています。毎回違うものを作り上げていると思うので、これからもそのスタイルを続けていきたいですね。それが、お客さんとのコミュニケーションの一部だと思っています。ライブをするという気持ちよりも、Galileo Galileiの楽曲や僕たちに興味を持ってくれている人たちに会えることが、何より楽しみですね。

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