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倖田來未 『BEST~first things~』インタビュー

倖田來未 『BEST~first things~』 インタビュー

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--今めちゃくちゃ忙しいんじゃないですか?

倖田來未:デビュー当時もめちゃくちゃ注目していただいて忙しかったんですけど、今は確かに一番すごいです(笑)。嬉しいことに!

--それだけ2005年は倖田來未にとって飛躍の年になっているってことですよね。アルバム『secret』の大ヒットがあったり、初の新木場STUDIO COASTでのワンマンライブがあったり。

倖田來未:そうなんですよ!とにかく今年は冴えていたというか、「自分はこれがやりたいかも!」とか「あれがやりたいかも!」とか「これってどう!?」ってことがすごくいっぱいあったから。それをしかも具現化してくれるスタッフの誠意がすごーい伝わる一年になってますね。

--アルバム『secret』は制作段階から大ヒットする予感みたいなものは感じていたんですか?

倖田來未:ヒットするかしないかはね、本当五分五分だと思ってましたね。ただとにかく楽曲は、自分の一番やりたいことを3割で、あとはインターネットでファンのサイトを見たりして、“どういう曲が今までの曲の中で人気があったのか”っていうのをすごく自分なりにリサーチして、それで7割はみんなが求めているものを作ったつもりで。それと『secret』はジャケ写気に入ってます。女の子が手に取りやすかったのかなって。今時はケータイとかインターネットの時代なんで、そういう部分でCDの売り上げとかなかなか伸びなかったりする中でね、「可愛いから家に持って帰ってそばに置いておきたい!」というものじゃないと意味がなかったりするじゃないですか。そういった意味でもすごく良いモノが出来たと思いましたね。でもまさか50万枚も売れるとは思わなかったです!それはやっぱりビックリしましたね、正直。

--確かに『secret』は内容的にも女性ファンの心をしっかり掴める作品でしたよね。

倖田來未:やっぱりライブやっても前列がほとんど女性だったりとか、『secret』以降、そういうのはすごく感じますね。「もっともっと女性ファンも大事にしていかなきゃな」って思います。

--そんなアルバム『secret』を引っさげた新木場STUDIO COASTでの初ワンマン、僕も観させていただいたんですが。

倖田來未:ありがとうございます!!

--女性が倖田來未に惹かれる理由があの日のライブには凝縮されていた気がするんですよね。実にセクシーな演出やダンスが満載で、すごく色っぽかったんですけど、ある種男っぽいなって。

倖田來未:あ~なるほどね!

--男性はもちろんセクシーなところに惹かれる部分はあると思うんですけど、女性は女性でそういう格好良さに魅力を感じているのかなと、個人的には感じて。そんな初ワンマン、実際にやってみてどうでした?

倖田來未:とにかく倖田來未のライブって、男の人にも女の人にも、そうでない人にも楽しんでいただけるように、同性愛をテーマにしてる振りがあったりとか、やっぱり“愛を表現する”っていうことがすごく多くて。それが“セックス”についてなのか、“愛してる人のために歌う”楽曲なのか、“愛している人を想いながら歌う”とか、自分の中でも色々あるんですけど、そんな愛を表現する上での潔さみたいな、やっぱり「格好良い!」って、男の人から見ても思ってもらえるような女性像にうまくなれたらなって思います。そこは自分自身をいちプロデューサーとして見てるんですよね。でもやっぱりエロというか、セクシーは外さない。それで女の子から見てもグロくない、格好良い、やっぱり目指したいのはそこなんですよね。

--その辺のバランスって難しいですよね。

倖田來未:ほんと!紙一重ですから!そこはやっぱ難しいぃ~。

--“振り切っちゃったから格好良い”とかってやっぱりあるじゃないですか。そこを抑えると中途半端にエロいだけで終わっちゃったり。その逆とかっていうのも曲によってあったりすると思うんですけど。

倖田來未:そうなんですよね~。だからそういう意味でも、ダンスとかをセクシーにする分、ボーカル力も上げなきゃいけないからボイトレ行ってみたりっていうのは実際ありましたね。

--でもやっぱ、そうやって磨かれた歌声とダンス自体に魅力があるから出来るアプローチだと思うんですよ。ていうかね、僕はあの日の倖田來未のライブを見て“マドンナ”を思ったんですよ!

倖田來未:嬉しいぃ!やっぱり倖田來未は、マドンナとか、ジャネット、今時で言ったらビヨンセとか、アギレラとか、女性から見たときに付いていきたくなる、そういった支持を受ける女性アーティストになりたいなって思うんですよね。だから嬉しい!本当に。

--いわゆるセックスシンボル的な存在感をあの日のライブからは感じましたよ。楽しかった。2005年ベスト3には入るライブでしたよ。

倖田來未:あ~嬉しい!ありがとうございます!

--あらゆる面で良かったんですよね。パッと見のインパクトももちろんそうですけど、歌一つとっても、構成一つとっても・・・『キューティーハニー』に入る前に失敗したのも逆にドラマティックだったし、絶対忘れないんですよね、ああいうのって。で、次はしっかり演出がキマる『キューティーハニー』が見たいなって思うから、次に繋がるし。

倖田來未:衣装が破れちゃってね、早着替えが出来なかったんですけど、でもあれがライブの面白さかなって。生ならではの。ただ5分ぐらい待たせちゃったのは申し訳なかったです。「え?休憩?終わり!?」みたいな感じにしちゃったと思うんですけど、スタッフも慌てちゃって、「アナウンス流しますか?「ちょっと休憩です」って」みたいな(笑)。で、ブワーって全部安全ピンで止めて出ていったんですよ。ただヘアメイクさんが言ってて、某アーティストさんも1時間ぐらいお客さんを待たせて出ていったことがあるって。しかも普通に「どうも♪」って(笑)。それ聞いて、「分かった!」って元気になって(笑)。

--あの数分間の中で色んなアレがあったわけですね。

倖田來未:そうなんですよ。「最悪~!!」っていうのと、「どうやって次繋げよう?」みたいな気持ちでいっぱいになって。でもあそこが本当に『キューティーハニー』で良かった!あれがアルバムの中のしっとりとした一曲だったりしたら危なかった。

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