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<インタビュー>SawanoHiroyuki[nZk]の歴史は“ボーダーをこえる”ことの連続――ベスト『bLACKbLUE』とともに振り返る10年
Interview & Text:柴那典
SawanoHiroyuki[nZk]が、プロジェクト始動10周年を記念したベストアルバム『bLACKbLUE』をリリースした。
SawanoHiroyuki[nZk]は、『進撃の巨人』『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』など、数々の映像作品の劇伴音楽を手掛ける作曲家、澤野弘之によるボーカル・プロジェクト。2枚組全38曲のベスト盤には、数々のゲストボーカルを迎え独自の道を切り拓いてきたその足跡が刻み込まれている。
2025年には作家活動20周年を迎える澤野弘之。海外のリスナーも多いそのキャリアを振り返ってもらった。
[nZk]としての10年、劇伴作家としての10年
――SawanoHiroyuki[nZk]の10年は、どういうものだったと感じていますか。
澤野弘之:気付けばあっという間に10年経ったなという感じはします。特に[nZk]プロジェクトがスタートした時は「どれだけ続けていけるんだろう」という気持ちがあったので。このプロジェクトは、主題歌などいろんな作品とのコラボがあるからこそ続けられる部分があったので、アルバム1枚出したからといって、「次もあるんだ」と当たり前には思えなかったんです。結果として、10年で5枚のアルバムをリリースしましたけれど、その中で広がっていったことや、いろんなアーティストの方とコラボさせてもらえる機会もあって。そういう風にやってこられたのは、この10年間という時間がすごく重要だったのかなと思っていますね。ただ、僕の場合、[nZk]とは別に“劇伴作家”としての10年もあって。
――作家活動としてのキャリアは2025年で20周年になりますね。
澤野:だから不思議な感覚はありますね。[nZk]は音楽活動を始めて10年くらい経ってからスタートしたので。アーティストとしてデビューしての10年とは、またちょっと感覚が違う。ただ、作家活動と[nZk]というアーティストとしての活動の見え方を差別化してこられたからこそ、常にモチベーションを上げてやってこられた部分もある気がします。
――作家活動と[nZk]としての活動って、どういう違いがあって、どういうふうに重なっている感じですか?
澤野:結局は複合されている感覚ではありますけどね。[nZk]の活動が、作曲家として、プロデューサーとしての活動にも影響していると思うので。ただ、[nZk]がなかったら作曲家としての20年も全然違っていたと思います。[nZk]としてのアーティスト活動があったから、いろいろなことがスピーディーで、常にやることがあって、あっという間だった。劇伴作家1本だけでやっていたのと[nZk]があるのとでは、自分の感覚も違っていたし、業界とかいろんなアーティストの方たちからの見え方も違っていただろうなと思います。
――ベスト盤は2枚組で、セレクトの意図を感じる選曲になっていますが、これはどういう風に進めていったんでしょうか?
澤野:最初はこの分け方にしていなかったんです。2枚組になる前提ではあったんですけれど、アルバム5枚をそれぞれブロックに分けたような構成にしていました。でも、もっとわかりやすくしたほうがいいかなと思って。DISC1はコラボをメインにして、DISC2はレギュラーメンバーというか、一緒にやってきた人たちとの個人的に気に入っている曲というふうにして、曲の並びを変えました。そうやって差別化したほうが手に取る人にもわかりやすいし、見てもらった時に面白いと思ったので。
――DISC1にはたくさんの、しかも歌声の個性が非常に強い人たちとコラボしてきた楽曲が並んでいます。振り返って、どういう経験だったと感じていますか?
澤野:もちろん、それぞれの方の楽曲に対するアプローチの仕方とか音楽への向き合い方を見られたことは、自分にも刺激になりましたし、感謝していますね。あとは、もちろん自分のサウンド的に求めていた声というところもあるんですけど、ロックやJ-POPのフィールドの方たちとコラボしてきたことによって、「澤野弘之」という作曲家としての見え方にも影響を与えてもらえたんじゃないかと思います。アニメの音楽をメインに作っているのとはまた違った見え方になったのも、参加していただいたアーティストの方々のおかげかなと思っています。
――いろんなコラボの中でも、澤野さんにとってターニングポイントになったものは?
澤野:まず大きいのは、ASKAさんとのコラボですね。自分が音楽を始めるきっかけになった方と一緒にやれたという。ただ、ターニングポイントと言うと、『R∃/MEMBER』というアルバムに入っている「EVERCHiLD」という曲で岡野(昭仁/ポルノグラフィティ)さんとやったのが、自分としては大きかったです。
EVERCHiLD / SawanoHiroyuki[nZk]:Akihito Okano(ポルノグラフィティ)
――それはどういうところで?
澤野:『R∃/MEMBER』に参加してもらったコラボアーティストは、ほとんどの方は「はじめまして」ではなかったんです。たとえば、西川貴教さんには楽曲を提供していたし、スキマスイッチにはリアレンジ・アルバムにプロデュースで参加していたり、そういう流れがあってお願いしていました。でも岡野さんは一切そういうのがなく、こちらがオファーして、引き受けてくださって、「EVERCHiLD」ができた。この曲でそれができたのが重要だったと思います。(それ以前の)流れや関係性がなくても、自分の音楽に興味を持ってくれて、参加してくれるアーティストの方がいるんだということを実感できたので。だったら、面識はなくても声がいいなと思った人にどんどんお願いしてみようかなと、トライしていこうという気持ちになれたのはこの曲がきっかけだったかもしれないですね。
――初回限定盤の映像作品には、6月に東京・NHKホールで開催された【澤野弘之 LIVE [nZk]008】の模様も収録されています。こちらではASKAさんとステージでもご一緒されたわけですが、どういう感慨がありましたか。
澤野:ASKAさんとは、最初は対談をお願いしたところからお会いできたんですけれども。自分が音楽を聴いて、初めてひとりのアーティストを追いかけてみたいと思ったのがASKAさんでしたし、そこから自分が音楽の道に行きたいとなったのも、ASKAさんの音楽との出会いがあったからです。プロの音楽家になって、「いつかASKAさんと何か一緒にやれることがあったらいいな」という気持ちはずっと持ち続けていたので、それが実現できたというのは、続けてきたからこそ貰えた機会だと思いますし、ものすごく感慨深いものがありました。ライブも、僕はCHAGE and ASKAのライブを子供の頃に観客席から憧れの眼差しで観ていたわけで。そんな方と一緒に同じステージに立って、ASKAさんの背中を見ながらピアノを演奏しているというのは幸せを感じましたし、とにかく楽しかったです。「こんな機会は滅多にないだろうから楽しもう」と思いながらやることができました。
――ここ最近では、ボーイズグループや海外のアーティストとのコラボも増えてきていると思うんですが、そういうところで新しく得る刺激はありましたか?
澤野:たとえば、JO1やTOMORROW X TOGETHERは、音楽性ももちろんかっこいいことを追求していると思うんですけれども、ダンスとか“魅せる要素”も大事だし、エンターテイナーだなって思うんです。特にJO1の河野(純喜)さんと與那城(奨)さんとは一緒にミュージックビデオの撮影もできたんですが、その映像の中で自分たちがどういう動きをするかを熱心に話されていて、音楽をより楽しんでもらうためにどう視覚的に伝えるか、ということを考えているのが伝わった。それはやっぱり重要な要素だなって改めて思いましたね。僕は踊ることはできないけれど、自分だったら楽曲にどんな付加価値をつけて、より楽しんでもらえるようにできるだろうか?と考えるきっかけにもなりました。
――アルバムにはAwichさんとのコラボ楽曲「Twin Fates」も収録されています。これはマジック:ザ・ギャザリング『エルドレインの森』アニメーショントレーラー起用楽曲として書き下ろされた曲でしたが、このコラボはどういう風に進んでいったんでしょうか?
澤野:Awichさんにオファーが届いて、「コラボみたいな形にしたい」という提案があり、そこからトレーラーがアニメーション映像であるということもあって、僕に声をかけてくださった。僕もそういうきっかけがなければAwichさんとコラボする機会なんてなかったと思うので、「ぜひやりたいです」と楽曲提供する流れになりました。
――フィールドの違うアーティストのコラボでしたが、この曲は振り返ってどういう捉えていますか。
澤野:もちろんAwichさんが参加されるので、ラップが強い武器になる曲なんですけども。「作品に寄せて曲を作ってもらえれば」というオファーだったので、全編ラップにする必要はなく、Awichさんサイドも「歌で表現するものにももっと挑戦していきたい」っていうところもあったので、メロディーをある程度入れて作っていってもいいんだ、と解釈して作っていきました。Awichさんと、作品の“間”を考えながら作っていった感じです。
『エルドレインの森』アニメトレーラー フルver. “Twin Fates” / マジック:ザ・ギャザリング
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新しいものを取り入れて、挑戦するエネルギーは
忘れちゃいけないと思っている
――DISC2はライブなどでお馴染みのボーカリストの方々が参加した楽曲が中心ですが、こういった曲には[nZk]のどういう側面がより顕著に出ていると思いますか?
澤野:こっちはアルバムの曲メインで選曲していたんですが、それにも理由があって。2020年に、作家活動15周年のタイミングで『BEST OF VOCAL WORKS [nZk] 2』というアルバムを出したので、今回はそこに入れたシングル曲はなるべく外そうと思っていました。アルバムの曲には、自分も思い入れがあるものが多いんです。[nZk]のシングルに関して言うと、タイアップ楽曲は“お題に縛られる”とは言いたくないですけれど、たとえばオープニングだったら勇ましいもの、かっこいいものを求められるとか、エンディングだったらバラードを求められるとか、そういう傾向があるんですが、アルバムの曲は特にタイアップがない(ことが多い)ので、その時に自分が好きなサウンドを落とし込んだり、単純に自分が作りたいものを作ったりしている。その時の自分が熱中していたサウンドが散りばめられているなと思います。
――より自身の作家性みたいなものが、ピュアに明らかになる。
澤野:そう思います。たとえば初期の頃は海外のロックバンドの影響を受けていたから、ロックサウンドが多くて、でも途中からだんだんEDMが増えていき、自分もそれを意識したサウンドを取り入れるようになっていって。そういうのも、DISC2のほうがよりわかりやすいのかなという気がします。
――この十数年、主に北米のメインストリームのロックバンドがエレクトロニック・ミュージックの要素を取り入れてサウンドを変化させてきた流れがありますよね。そういうものが刺激になってきた。
澤野:その影響が特に大きかったと思いますね。たとえば、マルーン5も最初はバンドサウンドだったのがだんだん打ち込みサウンドにシフトしていったし、いろんなアーティストが、新しい要素を取り入れて、時代に合わせてサウンドを変化させていった。その柔軟性はバンドに限らず、劇伴作家にもあると思うんですよね。たとえばハンス・ジマーはオーケストラだけにこだわらず、常に斬新なエレクトロなどを取り入れたりして自分をアップデートしていった。そこは自分も言い訳せず、追いかけていけるうちは追いかけていたい、という精神があるんですよね。ベテランになればなるほど、シンプルな編成に戻っていく人たちが多いイメージがあるんですよ。もちろんそれも重要な事だと思うのですが、僕は年齢を重ねても新しいものを自分の中に取り入れて、それをどうかっこよく表現できるか?っていうところに挑戦するエネルギーは忘れちゃいけないと思っていて。ちゃんとアンテナを張ってやっていくような作家でありたいなと思っています。
――たとえば、ルドウィグ・ゴランソンがチャイルディッシュ・ガンビーノとコラボしていたり、劇伴作家の第一線にいる人たちがポップ・ミュージックのアーティストと共作する流れも目立つようになっていると思うのですが、そういう動きに刺激を受けたりはしていますか?
澤野:確かに、ハンス・ジマーがファレル・ウィリアムスと一緒にやったりもしていますよね。それはやっぱり、ハンス・ジマーのファンがアーティストの周囲にいっぱいいるからだと思います。彼のことが好きなミュージシャンが多いし、だからこそ彼に影響力があって、そういうコラボも実現できているんだと思うんです。すごく面白いことをやっているなと思うし、[nZk]でコラボをするにあたっても、直接意識したわけではないですけれど、どこかしら影響はあったかもしれないですね。劇伴の制作においても、全然違うジャンルの人と一緒に連名でやるというのも面白いと思っていますし。新しく来年やるアニメ作品で、ケンモチヒデフミさんと一緒にやるプロジェクト(2025年放送予定のTVアニメ『TO BE HERO X』)があるんですよ。それも、やってみてものすごい刺激になったんです。劇伴でも、新しい風を吹かせてくれる人、面白いことをやってくれるような人と一緒にやったりするのは面白いんじゃないかなと思います。
ライブをやっていなかったら
[nZk]も始まらなかったかも
――澤野さんの作家性って、とてもユニークだと思うんです。[nZk]もあるし、劇伴作家もあるし、SennaRinさんなどのプロデューサーとしての立ち位置もある。これを全部やっている人はなかなか先例がない。それは誰でもないものを目指してきたという感じなのか、それとも結果的にそうなったのか。どうでしょう?
澤野:結果的に振り返ってみたらいろんなことをやれてきたな、というのがほとんどです。作曲家として尊敬している人は、久石譲さんとか、菅野よう子さんとか、小室哲哉さんとか、ASKAさんとか、いろいろいるんですけど、かといってその人たちと同じことをやるよりも、自分で開拓していかなきゃいけないなという気持ちは常にあって、でもそのことを具体的に考えて動いてきたというよりかは、たまたま流れとしてそういう風になっていったというか。自分がその時に興味があったからやってみた、ということだったり、偶然に選んでいったものだったり……そういうものの連続でここまで来ている、というところはあるかもしれないです。
――キャリアを振り返って、ライブを積極的にやるようになったことは、澤野さんの作家性としてのターニングポイントになったという感じがありますか? もしライブをやっていなかったとしたらどうだったと思いますか?
澤野:たぶん、ライブをやっていなかったら[nZk]というプロジェクトの話も始まらなかったかもしれないですね。ライブをやったことで、「自分から発信してパフォーマンスする作家なんだ」っていうところに興味を持ってもらった、というのが始まりだったとも思うので。もしライブをやっていなかったら劇伴作家1本だけでやっていたのかもしれないし、プロデュースにも結びついてなかったかもしれないと思います。
――劇伴は作品を輝かせる仕事、プロデューサーはシンガーを輝かせる仕事と言えますが、ステージに立つとなると、自分が主役にならないといけないですよね。その世界に自分が没頭して、自分自身をかっこよく見せないとお客さんは満足して帰ってくれない。そういうところを引き受ける感覚は、ライブを重ねるごとに増えていったんじゃないかなと思います。
澤野:もちろんそういう部分はあったと思います。あとは、そもそも自分自身がASKAさんに憧れて音楽を始めたというのもあるし、小室さんも久石さんも、自分が憧れている人の多くは「ライブ」をしているんです。音楽をやる理由って、自分の音楽をいろんな人に感じてもらいたいというのがスタートだと思うんですよ。僕は劇伴を作るにしても、もちろん作品のための音楽であるけれども、それを「澤野弘之が作っているんだ」ということが伝わる存在になりたいというのが理想としてあって。プロデュースも、もちろんSennaRinのためのプロジェクトであるけれど、それと同時に自分が“プロデューサー・澤野弘之”としてどう感じてもらえるか、ということも重要視しているんですよね。だから、結局自分の音楽を感じてもらうことに意識が向いているという。
――いい意味で、自分の音楽の主人公が自分である、という感覚がある。
澤野:そうですね。憧れている人たちを見て、自分もこういう風になっていきたいと思っていたので。その感覚は音楽をやり始めた時からずっと強くあると思います。
海外の方たちの反応も嬉しい
――DISC2の「B-Cuz」はSennaRinさんがボーカルを担当していますが、これはどういう風にしてできた曲なんですか?
澤野:これはもともと、2014年に『機動戦士ガンダムUC』とAimerさんとのコラボで作った『UnChild』というアルバムがあって、そこに収録していた「Because we are tiny in this world」という曲を気に入っていて、(アルバムの)ここに入れたいなと思っていたんです。でも、せっかくだったら新しいバージョンに作り変えたいし、SennaRinはここ最近「SennaRin from SawanoHiroyuki[nZk]」という名義で、[nZk]の曲や劇伴の曲を海外でパフォーマンスしてもらってきた流れがあったんですが、彼女を[nZk]としてフィーチャーしたことが今までなくて。なので、このタイミングでSennaRinをちゃんと[nZk]としてフィーチャーしたいなと思いました。それで[nZk]の最初、第0弾くらいのタイミングで作った曲を、彼女に新しく詞を書き直してもらって、サウンドもちょっと作り変えて表現したいなと思って作った曲です。
――「SennaRin from SawanoHiroyuki[nZk]」の海外でのライブの反響については、どんな風に感じていますか?
澤野:僕、飛行機が苦手なので、あんまり頻繁には海外へ行けないんです。でも、(ライブの模様を)映像で見せてもらって、曲を求めてくれる、楽しんでくれている様子は感じています。海外の方たちの反応も嬉しいですし、そういう経験を通して彼女が楽曲に対してどんな表現ができるのかが見えたのもとても大きかったです。プロデュースする上で、どんな曲を作っていけばいいかも模索できた気がしたので、すごく重要なイベントになったんじゃないかと思いますね。
――分析サービス「LUMINATE」のデータによると、澤野さんは特に海外におけるリスナーの割合が大きいということですけれども。このあたりの実感に関してはどうでしょうか。
澤野:確実に『進撃の巨人』の影響はあると思います。海外のアニメファンの人たちが興味を持つような作品に運よく携わることができたのが大きかったんじゃないかな。
――ただ、それだけでなく、先程話していただいたように劇伴作家としてもアーティスト活動としても、どちらにも自分の作品としての主張があるのが大きいのではないかと思います。なので、アニメをきっかけに“澤野弘之”という名前を知った人も、[nZk]を通してその世界観を味わうことができるし、ファンになるという。そういう現象が、ある種の国境を越えて成立しているんだろうなと思いました。
澤野:ありがとうございます。少しでもそうだといいですね。
――あとは、これも先程話していただいたように、澤野さんのルーツだけでなく、海外のポップ・ミュージックの動きにアンテナを張っていることによってもたらされているサウンドも大きな要素になっていると思います。R&Bやヒップホップよりも、ロックがひとつの軸になっている。それも統一感のひとつだなと思いました。
澤野:そうだと思います。自分の好きなサウンド、アンテナを張っているサウンドというのはひとつのポイントですね。
――ちなみに、澤野さんが最近ハマっているアーティスト、聴いて最近よかったと思った曲にはどんなものがありますか?
澤野:すでに人気ですけれど、テイト・マクレーは好きですね。後から知ったんですけれど、アルバム『Think Later』はほとんどの曲をワンリパブリックのライアン・テダーがプロデュースしていて。彼の曲が好きなので、それに反応したのかなと思ったりしました。ほかにも、ダブ・キャメロンのサウンドがクールで格好よくて。特に新しく出た『Alchemical: Volume 1』というアルバムがダークでいいなと思います。
――この先についても聞かせてください。飛行機が苦手というのはありますが、海外でのライブへのモチベーションについてはどうでしょうか?
澤野:たくさんは行けないですけれども、海外の人たちに興味を持って聴いてもらえていることはありがたいことなので。以前には中国でライブをやったこともありましたし、今までやったことのないところで表現する楽しさや刺激もあるので、機会があったら、また行けるタイミングで行こうかなという気持ちです。
『bLACKbLUE』DIGEST / SawanoHiroyuki[nZk]
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