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<インタビュー>にじさんじ・不破湊×なとり、対談で解き明かす意外な共通点と化学反応

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Interview:ふくりゅう(音楽コンシェルジュ)

 ネットシーンで絶大な人気を誇るVTuberグループ“にじさんじ”所属のバーチャルホスト、不破湊が9月4日に1stミニアルバム『Persona』をリリースした。Xフォロワー数103万人、YouTubeチャンネル登録者数98万人を誇る人気表現者による音楽シーンへの来襲である。

 これまで、まふまふによる「ラストソング」(426万回再生)などオリジナルの人気曲に加え、syudou「コールボーイ」(1,656万回再生)、ツミキ「フォニイ」(933万回再生)などなどをカバーし、歌唱人気も折り紙付きの不破湊。バーチャルライバー/VTuberシーンを牽引するトップ表現者らしく、最新作の楽曲提供者には豪華制作陣として、なとり、Deu (PEOPLE 1)、FAKE TYPE.、 wotaku、D.watt (IOSYS)等を迎え、J-POP~邦ロックのシーンでもNo.1を目指すべく、ミステリアスかつダークポップな世界観を紡ぐアーティスティックな表現へと試みた。

 記事の前半は、人気VTuberである不破湊の音楽面についての本人インタビュー。後半は、キラーチューン「Violet!?」を提供したなとりとの対談という、2パートによって魅力を紐解いていきたい。そう、二人には“とある共通点”があったのだ。

インタビュー:不破湊

――まずは音楽を好きになったきっかけから教えてください。

不破:最初は兄の影響ですね。兄がギターをやっていたので、中学生の頃に音楽に興味を持ちました。その頃、兄がGACKTさんのCDを聴いていて、僕もなんとなく聴かせてもらって「いいなあ」と思ったんです。

――GACKTさんのどの辺の頃?

不破:『新・北斗の拳』というアニメの主題歌で、『Lu:na/OASIS』ですね。

――2003年ぐらいですね。

不破:他にはCHEMISTRYやRIP SLYMEとか、邦楽のアーティストをよく聴いていました。あとは友達の影響ですね。カラオケにハマるタイミングがあって。誘われてついていって「楽しい!」みたいな。

――自分がけっこう歌えるなって自覚したのは、カラオケがきっかけだったんですか?

不破:友人とのカラオケは音楽に触れるタイミングではあったんですけど、でも、恥ずかしくて最初は全然歌わず聴いているだけでした。

――へえ、それは意外です。

不破:それこそ兄がギターをやっていたので、中学生の頃、学祭で初めてエレキギターを演奏しました。徐々に音楽に触れる機会が増えてきて、途中で歌もやってみたいなって。

――ギターが先なんですね。

不破:ですね。バンドはカバーで、ほぼ弾けなかったんですけど(笑)。最初はORANGE RANGE「ラヴ・パレード」をカバーさせていただいて。初心者に優しい難易度で、かつカッコいいんですよ。それも友達の影響で。5月に行った、自分の3Dライブ【Shall We Dance ?】 でも「*~アスタリスク~」を歌っています。




【#不破湊3Dライブ】Shall We Dance ? ※重大発表アリ【にじさんじ】


――なるほど。

不破:あと、マキシマム ザ ホルモンも好きで、バンドでやっていました。

――ヘヴィなロック方面もなんですね。

不破:友達がやりたいからってやっていたんです。最初は歌詞も何を言っているかわからなかったんですけど...(笑)、演奏しているうちに、どんどん魅力がわかってきてカッコいいなってハマりました。

――カバーでのライブも盛り上がりそうです。

不破:ロックに対する自分の固定観念を取っ払ってくれるきっかけになりました。学祭でお披露目するためにギターを中高でやって。大学に入る頃にサークルでやりたいなって思ったんです。兄に「軽音とかいいよ」って勧められて軽音サークルに入りました。

――けっこうどっぷり音楽ライフなんですね。

不破:まぁでも、全然ちゃんとやっていなかったので。「モテるかな」みたいな感じでした(笑)。

――ちなみにどんなギターを使っていたんですか?

不破:ベース担当の子が貸してくれたエレキギターでした。

――あ、なるほど(笑)。

不破:大学に入ってからはボーカルになりました。その頃にはカラオケでも歌うようになっていたので。ちなみに、ボーカルになろうと思った理由は、サークルにギターを持っていくのが面倒くさいなって思うようになっちゃって(笑)。ひどいですよね。

――おもしろいなあ。

不破:学生の頃は盛り上がるのが楽しくて歌っていましたね。だけど、あらためて学生時代のライブ映像を観ると聴くに耐えないなって(笑)。




【MV】Violet!? / 不破湊


――そこではオリジナル曲をやるまではいかなかった?

不破:そうですね。でも、大学3年生の頃に中高のバンド仲間から「バンドやらない?」ってまた誘われて、ギターを再び弾くことになりました。そのときに少しオリジナルもやりましたね。結局、ギターがとても好きなんですよ。

――「バンドで食っていこう!」とはならなかったんですか?

不破:うちはすごく過保護な家庭だったので。そんな活動は親が黙ってないだろうなって(笑)。

――ははは(笑)。そこからよく配信者への道に進まれましたよね。

不破:そうですね。今はこんな感じなんですけど、すごく守られた家庭で育ちました。学生時代、あまり攻めたことはできなくて。親に「大学3年ぐらいまでは好きに音楽やってもいいけど、ちゃんと就活しろよ」と言われ。

――その流れからいうと、いろいろあると思いますが配信者の道へ進まれたのはどんな理由から?

不破:学生時代の頃からゲームはずっと好きで。軽音サークルにいながらもゲーム好きでした。任天堂さんのゲームが大好きで。もちろんゲーム実況などの動画を観るのも好きだったので、「いつかは!」なんて思ったりはしていました。

――そこからバーチャルの道へ進むのも、シーンの中では早かったほうだと思うのですが、きっかけは?

不破:もともと“にじさんじ”という存在は大先輩の月ノ美兎さんがいて知っていて。おもしろいな、楽しそうだなって応募したんです。

――なるほど。

不破:VTuberさんって好きなゲームもできるし、歌だって歌えるし。自分の好きをいろんな人たちに観てもらえるっていいなって。

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キーワードは、まさに“不破湊”

――そして、バーチャルライバー/VTuberシーンを牽引するトップ表現者、不破湊が生まれたと。そして、今日の主題となりますが、シンガー活動の集大成として、1stミニアルバム『Persona』が9月4日にリリースされました。

不破:やっと完成したなって感じで。ミニアルバムではあるんですけど7曲入ってるし、特典ではカバーで3曲あるので、アルバムという感触なんですよ。

――どんなアルバムにしたいと考えられていましたか?

不破:方向性は考えていて。バーチャルホストとしての不破湊のイメージをメインに打ち出せるアルバムにしたいなっていうのと、不破湊として出せる色というか表情を、アルバムなので曲によっていろんな側面として出せたらなって思っていました。

――結果、ダークポップかつミステリアスで多面的なペルソナがうかがえる作品へと仕上がりました。アルバムを作っていくにあたってキーワードなんてありましたか?

不破:アルバムタイトルの“Persona”になりますかね。あと、曲の色として不破湊らしい共通項を感じられるテイストがあると思っています。キーワードは、まさに“不破湊”そのものですね。

――そんな世界観を詞曲アレンジで表現してくれる豪華作家陣が参加となりました。

不破:基本的には僕がお願いしたいアーティスト、クリエイターの方にお願いさせていただきました。

――PEOPLE 1 メンバーによる1曲目「ディストーションと抱擁」は、心情をディストーションと表現したエモいデジタルなロックチューンへと仕上がりました。

不破:PEOPLE 1 さんが好きなので理想のサウンドになりました。ロックなんだけどお洒落な要素が入っていて、ならではの音作りになりました。楽しく歌わせていただきましたね。

――なとりさんによる2曲目「Violet!?」は、あやしいビートと雰囲気に包まれたポップソングとなりました。

不破:なとりさんなのでチルめな感じで来ると思いきや、いい意味でダークでじめっとした曲で大好きですね。イントロから好きなんですよ。

――そして、3曲目は「一旦ステイ TONIGHT」。これは、不破湊らしくホストがテーマのダンサブルチューンとなりました。

不破:普段の感じの不破湊ですね。キャラクターソングを作るのがIOSYSさんは本当にお上手で。コールがあって、歌詞も「あの時のアレが入ってる!」ってわかるような、おもしろい要素の入ったイメージ通りの曲になりました。呑み会とかで歌って盛り上がってほしいです(笑)。

――4曲目「エンデバー」は、wotakuさんによるビートの効いたハードポップですね。

不破:ボカロPさんが作る曲も好きなので、そんなダークな世界観が見事に表せた曲になりました。歌詞周りは、ホストの裏表のない側面を出したいなと思って作っていただいた曲ですね。




【MV】エンデバー / 不破湊


――5曲目「黄昏ラビリンス」は、レトロなピアノビートとリズムが大人めいたポップソングとなりました。

不破:サウンドの方向性が僕の好きなタイプで。歌っていて楽しい、お洒落なナンバーなんです。構成的にも王道感があって、聴いていて気持ちの良い楽曲となりました。

――6曲目は「4Count」。流行りの2ステップなビートで展開する踊れるラブソングですね。

不破:これもチルでお洒落な方向性で。夜のドライブにも似合う曲ですね。歌いやすいナンバーで、ぜひみなさんにも歌っていただきたい曲です。少しK-POPを意識した感じですね。

――7曲目「Mr.Sweetest」は、FAKE TYPE.らしい時代を超えていくミステリアスなポップソング。

不破:FAKE TYPE.さんが好きで依頼させていただきました。思ったよりバチバチなラップがきて、レコーディングではビビりましたね(笑)。ちなみに先日の3Dライブ【Shall We Dance ?】 で初披露した曲です。

――今後、音楽活動もより加速していきそうですが、どんなことになっていきそうですか?

不破:音楽活動ではバランスとか考えずに、自分のやりたいことをただ詰めていくことを意識しています。そんなこともあって、1stミニアルバム『Persona』は満足度の高い作品となりました。ファンが求めてくれているものと自分がやりたいことを込めています。

――ミニアルバムを引っ提げ、12月8日に武蔵野の森総合スポーツプラザメインアリーナにて【1st LIVE “Cheers with you”】 が開催されます。

不破:ライブの内容はまだまだ悩んでますね。オリジナルを軸にしながらカバーもやりつつ。3D ライブのときは普段やらないダンスにも挑戦したのですが、曲の華やかさを現地会場があるリアルライブならではの色、演出で魅せていきたいですね。曲の良さを存分に表現するライブにしていきたいです。音楽活動については、ライブもアルバムもファンの皆さんが寄せてくれる「見たい!」「聴きたい!」という想いが一番の原動力になっています。

――なるほど、より不破さんの解像度を高めていく音楽活動になっていきそうですね。今後も楽しみです。

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対談:不破湊×なとり

――レアな豪華対談になります。きっかけは、不破湊さんの1stミニアルバム『Persona』に、なとりさんが書き下ろしで「Violet!?」を提供したこと。見事に不破さんの魅力を作品に捉え、ダークポップなセンスで表現されていてさすがだなと。お二人はレコーディングの際に会えているんですか?

不破:はい、レコーディングのときに立ち会っていただき、最初から最後までがっつりディレクションしていただきました。

なとり:すごく楽しかったですね。「Violet!?」という楽曲は、不破さんの声ありきで生まれた曲だったので。レコーディングで声を聴けたことがまずうれしかったです。

――イントロの不破さんの声をサンプリングしたかのような魔法めいた「あーい あーい」というフレーズからインパクトがあって。

なとり:あれこそまさに不破さんの声で聴きたいなと思ったフレーズなんです。

不破:うれしいです。なとりさんは、それこそ「Overdose」を聴かせていただいたとき、ご自身で楽曲を作られて歌われているということを知って。しかも若くてすごいなって。昨今のアーティストは本当にすごいんだなって。

なとり:ありがとうございます。

不破:で、レコーディングのときに初めてお会いさせていただいて。ディレクションまでしていただき最高でした。

――なとりさんにとって不破さんはどんな存在でしたか?

なとり:これまであまりVTuberというカルチャーには触れてこなかった人間なんですけど、それでもお名前は存じ上げていて。配信などもオススメで流れてきて観ていました。イケボで、トークもすごく面白いし、それでいてカッコよくて。そんなイメージでした。

不破:僕、イケボからめっちゃ程遠いというか……。

なとり:いやいやいやいや(笑)。

――なとりさんへ楽曲提供を発注するきっかけは?

不破:今回、ミニアルバムを制作するにあたって、タイトルが『Persona』ということで、不破湊のいろいろな色というか側面を表現したいなと考えていて、そのひとつとして、なとりさんが作られる色っぽさ、夜っぽい要素がいいなって思ってお声がけさせていただきました。

――「Violet!?」の曲作りのとっかかりはどんな感じでしたか?

なとり:最初の打ち合わせのときに夜のイメージと、ホストなのでシャンパンと紫のイメージをお聞きして。それがしっくり来ましたし、自分が作りたいような曲と不破さんのイメージがぴったりハマりましたね。

――カラーはタイトルの「Violet!?」にも表れていると。歌詞の言葉を紡いでいくにあたって、なとりさんの中でこだわられたポイントは?

なとり:不破さんを意識しつつも、同時にまた別の目線として、不破さんのファンの方に限らず、いわゆる第三者の「ガチ恋のファン」としての心情を意識していて。それこそ僕も中高生の頃は画面上や舞台上の存在に「ガチ恋」的な感情を持ったこともありますし(笑)。

――なるほど、ガチ恋ファン視点の気持ちならわかるぞ、という。

なとり:そこを突き詰めた結果、ある種、不破さんに対してのラブソングというか(笑)、ファン目線を持った歌詞となりました。

不破:あああ、めちゃめちゃ嬉しいですね。それを聞いたうえで歌詞を見ると「たしかに」っていう(笑)。その側面、見えるなって。

――レコーディングではどんなやり取りが行われていたのですか?

なとり:不破さんの声が大事なので、声の特徴というか、セクシーな部分というか(笑)。「吐息の成分を多めに聴いてみたいです」ってざっくり伝えて。そうしたら不破さんが全部見事に歌で応えてくれて。

不破:ありがとうございます!

――その吐息の成分って2024年のポップ・ミュージックにおいて、今っぽい要素を表してくれる大事なポイントですね。そんな歌唱をされたと。

不破:寄り添っていただきまして、新しい不破湊をどんどん引っ張り出していただきました。

――お二人のあいだで何か共通点などあったりしましたか?

不破:レコーディングのとき、次に別の現場があってゆっくりお話ができなかったんですよ。

なとり:自分も自分で緊張していましたよ。「どんな方なんだろう?」って。

不破:純粋に僕が気になっていたのは「そもそもVTuberとかわかるのかな?」って。

なとり:音楽が好きなので、VTuberの方の音楽はたくさん聴いていました。でも、パーソナルな側面までちゃんと触れたことは少なかったんですが、最近、VTuberの方からいろんなお話をいただくことがあって。それからはチェックさせていただいています。

不破:うれしいですね。

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化学反応と共通点

――そういえば、なとりさんが第三者に楽曲提供するのって今回で何作目なんでしたっけ?

なとり:3曲目ですね。VTuberのKobo Kanaeruさんの「HELP!!」と、Adoさんの「MIRROR」、そして不破さんです。

――それはある種、貴重ですね。

不破:恐れ多いですね。

なとり:光栄ですし、僕も僕でめちゃくちゃ緊張してますから。

――不破さんもなとりさんもフィールドは異なりながらも、それぞれポジションを切り開いて確立された表現者ですから。そんな二人がコラボレーションされたシナジー効果は高そうですね。

不破:純粋にもっとなとりさんのことを知りたいなと思っています。

なとり:ありがとうございます。僕も知りたいです。

――あ、お二人はギターでつながるのかな?

不破:作品を創作されているアーティストとして、なとりさんの音楽ルーツが気になります。

なとり:ネット文化が好きなので、一人で制作が完結するアーティストに憧れたんです。キタニタツヤさんや米津玄師さんとかすごく好きで。学生の頃に出会えて、高校卒業のタイミングから影響を受けて自分でも曲作りを始めました。

不破:高校卒業からですか。吸収が早いですね。

なとり:いやいやいや。

――密度が濃い展開ですもんね。

不破:ジャンル的にはどんな方向性がお好きなんですか?

なとり:やっぱりロックがすごく好きなんです。なので、今回の「Violet!?」という曲はわりと挑戦的で、自分としても 新しさが見えた曲です。今はいろいろ吸収していて、聴く音楽としても幅広いジャンルが好きですね。

不破:最初に「Violet!?」を聴いたときに、良い意味で普段のなとりさんの感じとは別ベクトルの方向性でいただけたなと思って。

なとり:不破さんの曲はロックが多いじゃないですか。ある意味、「Violet!?」みたいなアプローチはないと思ったので、このテイストの曲を不破さんの声で聴きたいなって思いました。

不破:なとりさんにしか出せない音楽性、ありがたかったです。

――「Violet!?」はビート感にこだわられていますよね?

なとり:グルーヴを出したかったので 、レコーディングのディレクションでも「ここ、ちょっとハネて聴きたいです」って言ってましたね。

不破:なとりさんにしか出せない色っぽさを感じました。そうそう、なとりさんの仮歌をいただいて、それがいいな、好きだなって思えて。それを不破湊として、自分の曲としてどう歌いきるかは大変でしたね。

なとり:レコーディングのときに感じたんですけど、仮歌をたくさん聴いてくださったんだろうなと思いました。ちゃんと理想の形があったのでやりやすかったんですよ。

不破:なとりさんワールドにどう入ろうかなって考えていました。

――楽曲提供されることで、なとりさん自身にとっても刺激を受けたりするんじゃないですか?

なとり:そうですね。「Violet!?」は自分が歌うタイプの楽曲というよりは、むしろ他の方の声の成分で聴いてみたい曲なんですよ。これまで楽曲提供をさせていただいたのがどちらも女性だったのもあり、男性の歌声で自分の曲が聴けることは刺激的でした。こんな化学反応が起きるんだって。

不破:なとりさんがこういう曲を歌うのもめっちゃかっこいいですよ!

なとり:ははは(笑)

不破:仮歌の段階からめっちゃ良かったですから。

――いつかセルフカバーを(笑)。それこそ不破さんはなとりさんの曲を歌われてきてましたよね?

不破:「フライデー・ナイト」とかめっちゃオシャレで。なので、今回の「Violet!?」は繰り返しちゃいますが、いい意味でじっとりしている感じで驚きましたね。




なとり - フライデー・ナイト


――「Violet!?」を生み出すうえでリファレンスというか、影響を受けたアーティストなどはいますか?

なとり:ちょうどビリー・アイリッシュの新譜が出ていて。それが作品として良かったので、そういったアプローチをしたいなと思ったんです。プラス、最近アコースティック・ベースを手に入れて。いただきもので弦が錆びている状態だったんですけど、普通のベースの質感ではない音が出るので、逆にその音が良かったんですよ。

不破:へえ~、それがまた独特な感じを生み出しているんですね。

なとり:アコースティック・ベースにウィスパーな歌声が乗るのが新鮮だったかもしれませんね。

――なるほど。とてもいい話をうかがえた気がします。せっかくの出会いなので、今後もつながっていってほしいですね。

不破:僕的には普通にご飯行きたいです!

なとり:僕も行きたいです。

――あ、そういえば、なとりさんORANGE RANGEお好きでしたよね?

不破:お~。

なとり:初めて中学の頃にカバーしたのがORANGE RANGEの「ラヴ・パレード」だったんです。

不破:うっわ、めっちゃいいじゃないですか! 僕も好きなんです、ORANGE RANGE。

なとり:音楽を聴いて、「カッコいい!」って幼心に思ったのがORANGE RANGEだったので。

不破:僕もそうなんですよ。

なとり:すごくニッチなんですけど「キリキリマイ」のリミックスから入ったんです。めっちゃ良くて。お酒飲みながら話したいですね(笑)

――お二人にはORANGE RANGEという共通項があったと。というか、なんでなとりさんはリミックスから入ったのですか?

なとり:家族が全アルバム持っていて。リミックスを3歳ぐらいのときに聴いて、なんか不思議な音に感じたんでしょうね。そこから音楽にどっぷりのめり込んでいきました。これを究明するために音楽をやりたいなって。

不破:それはすごいなぁ。ちなみに僕は「Иatural Pop」が好きです。

なとり:大好きです! いいですよね。

不破:ボーカル3人というのが特に良くて。

なとり:そうですよね。兄弟でよく分担して歌ってました(笑)。僕は低音域のRYOさんパートを。

不破:聴きたいですね。

なとり:不破さん、声高いですよね?

不破:では、高音域なYAMATOさんパートを(笑)。

――なるほど、そこがつながっていくということで。

不破:呑み行きましょう!

なとり:ぜひです!あとは、不破さんには次曲ではロックをやっていただきたいですね。

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不破湊「Persona」

Persona

2024/09/04 RELEASE
ACN-10011 ¥ 2,530(税込)

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Disc01
  1. 01.ディストーションと抱擁
  2. 02.Violet!?
  3. 03.一旦ステイ TONIGHT
  4. 04.エンデバー
  5. 05.黄昏ラビリンス
  6. 06.4Count
  7. 07.Mr.Sweetest

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