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<インタビュー>GOOD BYE APRIL×ヒグチアイ「幼馴染み感がある」盟友対談公開! 稀有な関係性やコラボ作『ニュアンスで伝えて』について語る



<インタビュー>GOOD BYE APRIL×ヒグチアイ「幼馴染み感がある」盟友対談公開! 稀有な関係性やコラボ作『ニュアンスで伝えて』について語る

 GOOD BYE APRIL×ヒグチアイ。実は長い付き合いとなる「幼馴染み感がある」盟友同士であるこの2組が『ニュアンスで伝えて feat. ヒグチアイ』にて初の音源コラボレーションを実現した。心地良いシティポップサウンドと“自分らしさ”をそっと後押ししてくれる歌詞に、春から初夏にかけての潤いを感じるこの1曲が完成するまでのストーリーに加え、双方の魅力や個性を掘り下げながら、その稀有な関係性についても和気藹々と語ってもらった。ぜひご覧頂きたい。

<参加メンバー>

・GOOD BYE APRIL
倉品翔(vo,g,key)
吉田卓史(g)
延本文音 (b)
つのけん(dr)

・ヒグチアイ

<インタビュー>GOOD BYE APRIL×ヒグチアイ「幼馴染み感がある」盟友対談公開! 稀有な関係性やコラボ作『ニュアンスで伝えて』について語る

▲左から:吉田卓史/延本文音/ヒグチアイ/倉品翔/つのけん

Interviewer:平賀哲雄|Photo:白井絢香

GOOD BYE APRIL×ヒグチアイの出逢い「私がナンパしたんだよ!」

--今回『ニュアンスで伝えて feat. ヒグチアイ』でコラボレーションを実現したこの2組。まずはいつどのようにして出逢ったのか、教えてもらえますか?

ヒグチアイ:えーっと……遠征?

延本文音:私がナンパしたんだよ!

一同:(笑)

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▲左から:延本文音/倉品翔/ヒグチアイ

延本文音:アイちゃんと倉品ともう1組仲良いアーティストの弾き語りスリーマンライブがあって、私は遊びに行っていて。そこで初めてアイちゃんのライブを観て「同じ歳だと思えないぐらい説得力があるな。凄いなぁ」と思って。たぶん、まだ21歳ぐらいだったと思うんですけど。で、私、人見知りなんですけど、話しかけたんですよね。それで知り合いになって、そのあとバンドでアイちゃんと対バンを重ねていくようになったんです。

倉品翔:MAPLE HOUSE?(※学芸大学のライブハウス)

延本文音:そう!

ヒグチアイ:なつかし~!

倉品翔:どうやら過去に10回ほど対バンさせて頂いているらしい。

ヒグチアイ:うそ? やりすぎじゃない?

一同:(笑)

延本文音:定番のライブばっかりじゃなくてさ、長野の駒ヶ根のフェスで一緒になって、大雨の中でそれぞれライブしたこともあったよね。雨が降りすぎてさ、お客さんが3人ぐらいしかいなくて「何に向かってライブしているんだろう?」みたいな(笑)。

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▲延本文音

ヒグチアイ:10000人ぐらい入るところだったのに。ゆるキャラが全員屋根の下に入っていったりしてたよね?

延本文音:そうそう(笑)! で、寒すぎて風呂入って帰ったよね?

吉田卓史:あ、そうや! 風呂入った!

つのけん:ペンションみたいなところで飯食ったよね?

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▲左から:つのけん/吉田卓史

ヒグチアイ:ごはんも食べた。量が凄く多くなかったっけ?

倉品翔:多かった! ソースカツ丼とか食べた!

ヒグチアイ:あれって一緒に行ったんだよね。車で連れて行ってもらったんだよね?

延本文音:そう!

倉品翔:それが2015年ぐらいの話で。どうやら2013年の時点で僕らの企画ライブにお誘いしていて、そのあともライブを重ねているので、もう10年以上の付き合いになるんですよ。

ヒグチアイ:長いですね。

--吉田さんは出逢った頃のヒグチさんに対してどんな印象を抱いていましたか?

吉田卓史:そもそも僕がしっかりしていない人なので(笑)、こんなにしっかり芯のあるアーティストがいるんだなって。格好良い印象でしたね。「誰もこの人のマネはできへんな」感が凄かった。強いイメージ。

ヒグチアイ:恥ずかしい……

吉田卓史:俺もこんなん言うの恥ずかしいわ(笑)。

ヒグチアイ:こういう話をしたことないもんね。

吉田卓史:たしかにないね。

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▲ヒグチアイ

ヒグチアイ:(吉田は)街で見かける人でしかなかった(笑)。

吉田卓史:近所にたまたま住んでいた時期があったんですよ(笑)。あと、レコーディングのときに「私が歌っているときにどうせ喋ってたんでしょ?」みたいな。

ヒグチアイ:そうそう。「どうせ聴いてもないんでしょ」みたいな。

一同:(笑)

吉田卓史:それぐらいの感じの会話しかしてきてないんで(笑)。

延本文音:あんまりマジメな話をする機会ないもんね。

吉田卓史:だから、めっちゃ照れる!

ヒグチアイ:それぐらい幼馴染み感がある。

--ヒグチさんは、出逢った頃のGOOD BYE APRILにどんな印象を持たれていたんですか?

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▲GOOD BYE APRIL(左から:つのけん/吉田卓史/延本文音/倉品翔)

ヒグチアイ:「みんな、仲良くていいなぁ」って。自分はバンドという道を選べなかった人なので、それぞれに考えていることはあるんだろうけど、みんなでおんなじ方向を向いておんなじ音楽をやっている。それって凄いことだなって。あと、バンドって「あのバンドのベースの人、ギターの人」みたいな感じで、なかなかバンド名以外憶えられないんですけど、GOOD BYE APRILは唯一全員の名前を知ってるバンド。ちなみに、私、16年ぐらい音楽をやっているんですけど、他の人たちとはあんまり仲良くなれなかったんです。

一同:(笑)

--では、GOOD BYE APRILは希少な音楽仲間なんですね。

ヒグチアイ:なぜ仲良くしてくれているのか分からないんですけど。

吉田卓史:逆にこっちが知りたい(笑)。

--なんでこんなに仲良くなれたんですかね?

延本文音:まずアイちゃんの音楽がすごく好きなんですよ。それスタートですね、やっぱり。ミュージシャン同士が仲良くなるケースってよっぽど波長が合いまくるか「音楽が好きだから」っていう理由しかないと思うんですけど、私もアイちゃんのライブを観てすごく感動したからナンパしたわけで。人見知りなのに。

倉品翔:僕らも陰キャバンドなんで、全然友達がいないんですよ。

ヒグチアイ:うそじゃん!

倉品翔:いや、ほんとほんと。

ヒグチアイ:ライブの感じから見たら全然うそじゃん。

吉田卓史:でも、打ち上げはめっちゃ苦手(笑)!

つのけん:大体、端っこにいるよね。

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▲つのけん

延本文音:この4人が仲良いから、楽屋でもまわりがオシャレなバンドとか売れてるバンドとかになってくると、4人で固まっちゃうんだよね。だから、打ち上げも4人でずっと呑んでる(笑)。

倉品翔:そういうバンドなので、やっぱり音楽ありきじゃないと仲良くなれなくて。で、僕らは「歌モノバンドであろう」という意識が最初からあったんで、シンガーソングライターの方とライブで一緒になる機会が多かったんですよ。その中でアイちゃんの音楽を好きになったから仲良くなれたんじゃないかなと。

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