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<インタビュー>白石晴香×山根綺×福島潤×shallm×LEEVELLES『姫様“拷問”の時間です』について語る「共に屈しましょう(笑)」



<インタビュー>白石晴香×山根綺×福島潤×shallm×LEEVELLES『姫様“拷問”の時間です』について語る「共に屈しましょう(笑)」

 今春話題のアニメ『姫様“拷問”の時間です』(TOKYO MX、BS11、関西テレビにて絶賛放送中)。その主演・姫役を務める白石晴香、クロル役の山根綺、カナッジ役の福島潤、オープニングテーマ「まっさかさマジック!」を担当したshallmのlia、エンディングテーマ「明日は明日の風が吹く」を手掛けたLEEVELLESのメンバー4人が集結し、本作の魅力について語るスペシャルインタビューをここに実現!

 それぞれのファンや『姫様“拷問”の時間です』フリークはもちろん、まだ同アニメを観ていないもったいない皆さんも(各種サブスクでも1話から観返せますので)ぜひご覧ください!

参加メンバー:
白石晴香(姫役)
山根綺(クロル役)
福島潤(カナッジ役)
shallm・lia(オープニングテーマ担当)
LEEVELLES(エンディングテーマ担当)

Interviewer:平賀哲雄|Photo:Jumpei Yamada

シリアスよりコメディのほうが圧倒的に難しい

--アニメ『姫様“拷問”の時間です』への参加が決まったときの心境。そして、実際に演じてみて、テーマ曲を制作してみてどんなことを感じたか。それぞれ伺わせてもらえますでしょうか?


▲TVアニメ『姫様“拷問”の時間です』第1弾PV

白石晴香:はいっ!

福島潤:なんでそんなに元気なの!?

一同:(笑)

白石晴香:はいっ(笑)! 姫役の白石晴香です! アニメのオーディションを受けさせて頂く前から読んでいた作品だったので、まずオーディションのお話を頂けたことがすごく嬉しかったですし、「めちゃくちゃ面白い作品だから絶対に受かりたい!」と意気込んでいて。

--元々、原作のファンだったんですね。

白石晴香:そうなんです。姫役に決まったときはとにかく嬉しかったですね。ただ、作品のテイストとしてギャグの要素が強いじゃないですか。役者としてはコメディをやるときってかなり技量が問われるので……

福島潤:シリアスよりコメディのほうが圧倒的に難しいからね。

白石晴香:そういう意味では、すごくチャレンジではあったんですけど、それも含めて嬉しかったです。

<インタビュー>白石晴香×山根綺×福島潤×shallm×LEEVELLES『姫様“拷問”の時間です』について語る「共に屈しましょう(笑)」

▲左から髙木皓平/宮地正明/福島潤/山根綺/lia/小川紘輔/川﨑純

--巷で話題になっているので、お伺いしたいのですが……姫様の相方である聖剣エクスを小林親弘さんが演じられていて、白石さんはアニメ『ゴールデンカムイ』でもアシリパ役と杉元佐一役で主人公コンビを組まれているじゃないですか。これは偶然?

白石晴香:これは本当に偶然らしいです!

福島潤:偶然ってことにしておきましょう(笑)。

白石晴香:いやいや! 本当に何もそういうことを考えずに姫とエクスに合う人を選んだらこうなりましたと伺っております! だから、なおさら嬉しかったんですよ。今回も相棒的な立ち位置ではあるので、相棒ボイスなのかなって(笑)。お芝居の雰囲気だったり、お互いの声色がマッチするんだろうなとは思いました。

福島潤:バランスが良いんでしょうねぇ。相性が良い。

白石晴香:元々『ゴールデンカムイ』で掛け合いをずっと一緒にやらせて頂いていた小林親弘さんなので、今作における姫とエクスの掛け合いの中でも、姫が拷問に屈するか屈さないか戦っているところにエクスが解説を入れてくれたり、ツッコミを入れてくれることによってシーンが成り立っていくのが楽しくて。心地良いテンポ感と呼吸感で今回も掛け合いをやらせて頂けて、とてもしあわせです。

--続いて、山根さん。

山根綺:はいっ! クロル役の山根綺です!

白石晴香:みんな、元気に自己紹介していく(笑)。

山根綺:みんなで盛り上がっていこうかなと思って(笑)。

福島潤:俺は絶対にやらないからな!

白石晴香:もう手がうずいてるじゃないですか(笑)。

--クロルを演じてみていかがでしたか?

山根綺:クロルはもともとオーディションがなくて、私は姫様と陰鬼と陽鬼のオーディションを受けていたんですよ。それで「今回、お役が決まりませんでした」と言われて「すごく面白い作品だったから受かりたかったな。でも、しょうがいないかぁ……」と思っていたら、後々「クロル役に決まりました!」とご連絡を頂けて、クロルのような明るいギャルはすごくやりたかったので、とても嬉しかったです。ただただ「思いっきり楽しんで、大きい声出すぞ!」と臨んだ記憶があります。

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▲左から:山根綺/lia

--見事に猛獣使いの褐色ギャルを演じられていますよね。

山根綺:ただ、これまでギャグ要素満載の作品をあんまり経験したことがなかったので、「収録、どんな感じなんだろう?」と皆さんのお芝居を見て学んでいたんですが、セリフを結構かぶせながら、食い気味に進んでいくんですよね。大体、セリフとセリフがかぶりそうなときはそれぞれ別録りしていくんですけど、今作はそれが本当に多くて。それなのに、いざ放送を観てみると阿吽の呼吸のように綺麗な掛け合いになっているんですよね。それも白石さんと小林さんの信頼関係の成せる業なのかもしれません!

一同:(笑)

白石晴香:全体のチーム感が素晴らしいんですよ!

山根綺:それは本当に感じました。

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アニソンを歌うことが夢だったんです

--続いて、魔王様の側近・カナッジ役の福島さん。

福島潤:はぁぁいっ!

白石晴香:やったー!

--立ち上がっちゃった(笑)。

白石晴香:誰よりも元気(笑)!

福島潤:豚のような魔物のカナッジをやらせてもらっている福島です。僕は聖剣エクスのオーディションを受けていたんですよ。原作を読んで「もうコレは俺しかいない! ツッコミなら任せとけ!」とノリノリで受けて、絶対に受かると信じて、そしたら「受かりました! 豚です!」「ん? 俺が受けたやつと違う!」

一同:(爆笑)

福島潤:なんて思いながらも(笑)、魔王様へのツッコミ役みたいな感じのポジションを頂けたので、これはこれで楽しめるし、お役にも立てそうだなと思って挑ませて頂きました。さっき、姫様とエクス(白石晴香と小林親弘)のナイスバディ感が出てるという話もありましたけど、僕も魔王様とナイスバディ感をつくっていけたらなって思いながら。魔王様を演じられている玄田哲章さんは本当に大先輩のレジェンドなんですけど、玄田さんに対する僕の声優としての位置も魔王とカナッジの関係値とかぶさっているので、リアルな「御意」とか「はい、すみませんでした」を発することが出来るんですよ。だから、とてもラクです(笑)。

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▲福島潤

--中の人の上下関係をそのまま反映できるんですね(笑)。

福島潤:玄田哲章さんとジモチ役の大塚芳忠さんに挟まれたときは「どうこのふたりの中に入っていけばいいんだろう」と思いながら喋っていたんですけど(笑)、でもやっぱり作品が温かくて愛に溢れているじゃないですか。家族の話もあるし。なので、自然と現場もコミュニケーションを取りやすい空気になっているんです。先輩方から家族や友達の話がふいに出てきたり、作品の雰囲気が休憩中のみんなの会話とかにも良い影響を与えているのかなって。録り終わったあとも、みんな「良い作品だなぁ、良い話だなぁ」って言いながら帰っていくんですよ。

白石晴香:「あー、笑ったぁ!」って言いながら帰ったりしてましたもんね。

山根綺:たしかに!

福島潤:30分というより1時間アニメを録り終えたような満足感が毎回あるんですよね。だから、みんな笑顔で帰っていく。

--そんな心温まるアニメ『姫様“拷問”の時間です』のオープニングテーマ「まっさかさマジック!」を担当したshallmのliaさん。あの曲の制作にはどんな想いで臨まれたんでしょうか?


▲TVアニメ『姫様“拷問”の時間です』ノンクレジットオープニング映像|shallm「まっさかさマジック!」

lia:私はアニソンが元々好きで、アニソンを歌うことが夢だったんです。だから『姫様“拷問”の時間です』のオープニングテーマを歌えることが決まったときは「え?」みたいな。

--本作で夢が叶ったわけですね。おめでとうございます!

一同:(拍手)

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▲lia

lia:ありがとうございます! それで『姫様“拷問”の時間です』の原作を読もうとしたときに、最初「え、拷問? 怖い」と思っちゃって(笑)。

福島潤:最初はみんな思うんだよね(笑)。

lia:でも、蓋を開けて読んでみたら、優しすぎる魔王軍にあたたかい気持ちになって「こんな素敵な作品で夢が叶えられて嬉しい」と思いましたし、実際に『姫様“拷問”の時間です』のオープニングに「まっさかさマジック!」が流れてきたときは、「うわっ!クレジットに私の名前が!」みたいな。「声も私だし、曲も私がつくったやつだ……よね?」って思いました(笑)。

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胃袋にグッと来るという、かつてないアニメ体験

--続いて、エンディングテーマ「明日は明日の風が吹く」を担当したLEEVELLES。


▲TVアニメ『姫様“拷問”の時間です』ノンクレジットエンディング映像|LEEVELLES「明日は明日の風が吹く」

小川紘輔:liaさんも仰っていたんですけど、僕らもバンドとしてアニソンを手掛けるのはひとつの夢だったんですよ! なので、最初にコンペの話を頂いたときに、原作は元々読ませて頂いていて。特にウチのギターはめちゃくちゃ愛読していて。

川﨑純:連載開始時から読ませてもらってます!

白石晴香:最初から!?

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▲LEEVELLES(左から:小川紘輔/川﨑純)

小川紘輔:だから「このチャンスは絶対に掴みたい!」と思っていて。今までのLEEVELLESはクールめの楽曲が多かったんですけど、原作からして『姫様“拷問”の時間です』はすごく明るくてほっこりする、愛のある作品じゃないですか。それに合わせた楽曲をつくるというのは、僕らにとって初挑戦だったんですけど、メンバー間でいろいろ意見を出し合ってね。

宮地正明:どうやったら楽しい楽曲になるか、すごい話し合ったよね。その結果、すごくハートフルな楽曲に仕上がって。

小川紘輔:大団円というか、今作は僕らも人間味をテーマにして書かせてもらったんですけど、敵味方関係なくあったかい気持ちになる楽曲になったんじゃないかなって。今回『姫様“拷問”の時間です』で僕らも初めてアニソンを担当することが出来て、すごく嬉しかったです。ありがとうございます!

一同:(拍手)

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▲LEEVELLES(左から:小川紘輔/川﨑純/宮地正明/髙木皓平)

福島潤:僕もアニメ初出演ということで……

山根綺:誰よりもキャリア長いじゃないですか!

同:(爆笑)

福島潤:記事なら誤魔化せるかなと思って。

--難しいです(笑)。そんな皆さんの才能と想いが集結して完成したアニメ『姫様“拷問”の時間です』。実際にご覧になられてどんな感想や印象を持たれていますか?

白石晴香:最高ですよ。オープニングから作品が始まるときのワクワク感、そのテンションが一気に視聴者の皆さんを『姫様“拷問”の時間です』の世界へ連れて行ってくれるんですよね! shallmさんのオープニングテーマの曲調と合わせて、より一層、みんなが屈する準備をさせてもらえる。

一同:(笑)

白石晴香:そして、エンディングが明日に繋がるような優しい終わり方をしてくれることによって、この作品から溢れ出ているあったかい気持ちを持ったまま良い眠りにつける。だから、オープニングで屈する準備をして、本編でちゃんと屈しながら(笑)ほっこりした気持ちになって、エンディングで「今日も良い日だったな」と思わせてくれる、完璧な流れが出来ているんですよね。私、shallmさんのオープニングテーマもLEEVELLESさんのエンディングテーマも大好きなんですよ! 自分で「姫様」というプレイリストつくって2曲を毎日ずっと聴いてますもん!

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▲左から髙木皓平/宮地正明/福島潤/山根綺/lia/小川紘輔/川﨑純

--では、最後に、アニメ『姫様“拷問”の時間です』を観てほしい皆さんへメッセージをお願いいたします。

白石晴香:観始めたらその時間が楽しくなること間違いなしなので、とにかく一度観てほしいです。そして、日常の中にあるしあわせに気付かせてくれる作品でもあるので、観たあとに心がほっこりしていたら、ぜひお友達にも薦めてもらって、どんどんどんどん“屈し仲間”をつくってほしいです! 共に屈しましょう(笑)!

山根綺:何にも考えずに楽しめる作品なので、1日の終わりにちょうど良いというか、何も考えずに良い眠りにつけるアニメだと思うんですよね。そういう意味で、1週間の中の楽しみにしてほしいです。あと、私が本作の中で何より心を揺さぶられるのは、飯テロ・オブ・飯テロなところ! 放送される時間帯もそうですし、おなかが空いた状態で観たら本当にしんどくなっちゃうと思うので、晩ごはんを食べたあとに観て頂いたほうが良いんじゃないかなと思います(笑)。

福島潤:観たあとに食べても良いんじゃない?

山根綺:わぁー! 悪魔のささやき(笑)!

福島潤:観終わったあと、それこそご飯も食べたくなるし、家族に会いたくなるかもしれないし、友達に電話したくなるかもしれないし、そういう優しい気持ちになれる作品だと思うんですよね。オープニングから本編、エンディングまで素晴らしいコース料理なので、ぜひ味わってもらえたら嬉しいと思います!

lia:shallmとしてオープニングテーマ「まっさかさマジック!」の力で『姫様“拷問”の時間です』の魅力を伝えるお手伝いが出来たらいいなと思っております。ぜひおなかいっぱい堪能してください!

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▲lia

川﨑純:メンバー全員、毎週リアルタイムで観させてもらっているんですけど、毎回毎回優しさと飯テロといろんなエピソードがある中で、その全部が絶対に裏切らない平和で満ちているんですよね。なので、友達とかにもめちゃくちゃ薦めやすいですし、一緒に屈していく“屈し仲間”の輪がどんどん広がっていけばいいなと思っています。

髙木皓平:僕も毎週観させてもらっているんですけど……本当におなかが減ります(笑)! 心も動くんですけど、体というか胃袋にグッと来るという、かつてないアニメ体験をさせて頂いています。

一同:(笑)

髙木皓平:本当にハートフルで楽しいアニメなので、ぜひ皆さん観てください。そして、エンディングテーマ「明日は明日の風が吹く」も聴いて頂けたらと思っております!

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Interviewer:平賀哲雄|Photo:Jumpei Yamada

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