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女性は生きづらい?ジェンダーギャップ調査2024~Billboard JAPAN Women In Music



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 ビルボードジャパンが2022年よりスタートした【Billboard JAPAN Women In Music】。音楽業界のチャートやフェスなど、様々な場面においてジェンダーギャップが存在することに着目し、音楽業界そして社会全体のジェンダーギャップを是正していこうという取り組みだ。ワークショップや、インタビュー連載、ライブシリーズなど、様々なタッチポイントを設け、パートナー各社とともにブラッシュアップを続けている。

 前回ビルボードライブの来場者721人に実施したジェンダーギャップをテーマにしたアンケートに続いて、今回はJ-WAVEのリスナーズコミュニティ J-me会員に対して実施し、157名から回答を受け取った。

 まず、回答者のジェンダーと年代は以下の通り。なお、「その他・未回答」と回答した人数は充分ではないため、具体的な各設問の統計分析から除外した。



回答者ジェンダー比
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回答者年齢比
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 今回のアンケート結果は、前回と比べて大きな差は見られなかった。主な違いの一つは、「普段の生活の中で、ジェンダーギャップ(男女格差)を感じることはありますか?」という質問の選択肢を「はい」「いいえ」の2択から、「自分が格差を感じたことがある」「人から聞いたりニュースで見かけたことがある」「特にない」の3択に変更した。その結果は以下の通り。


普段の生活で、ジェンダーギャップを感じることはありますか?
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 ジェンダー問わず、ジェンダーギャップを何らかの形で感じたということが分かった。その中、18%の男性が直接に格差を体験したのに対し、格差を実感した女性は全体の43%を占めており、男性より25%多く感じる。

 また、今回は「職場・学校」「家庭・人間関係」「メディアでの扱い方」の3つの領域において「男女は平等になっていると思いますか?」という質問を入れた。

ご自身の職場や学校において、
男女は平等になっていると思いますか?

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ご自身の家庭や人間関係において、
男女は平等になっていると思いますか?

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メディアでの扱われ方において、
男女は平等になっていると思いますか?

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 「家庭・人間関係」において、ジェンダー問わず過半数の回答者は男女が平等だと感じていることに対し、「職場・学校」「メディアでの扱い方」において男性が優遇されていると回答した人が男女ともに多い結果となった。そのうちで、「メディア」のほうが、「男性が優遇されている」と感じる男性が多かった。

 そして、「“男性(女性)だから”“女性(男性)らしさ”という固定概念やプレッシャーにより、生きづらいと感じることはありますか?」と「普段の生活の中で、ジェンダーギャップ(男女格差)を感じることはありますか?」のクロス集計を実施した。

「男性(女性)だから」「女性(男性)らしさ」という固定概念やプレッシャーにより、生きづらいと感じることはありますか?
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 前回の調査で、ジェンダーギャップを感じている人の中、約半数はジェンダーに起因する固定観念による生きづらさを感じていることが分かった。今回では、自分自身が直接的にギャップを体験している人が、間接的にジェンダーギャップを認知している人もしくはジェンダーギャップを感じていない人より、生きづらさを感じていることが見られる。

 今回のアンケートで新たに分かったことをまとめると、まず、ジェンダー問わず、「ジェンダーギャップ」についての認知は一定程度に浸透してきたと考えられる。しかし、実際にジェンダーギャップを体験したのは女性のほうが多く、男性は間接的にジェンダーギャップを認識していることが言えるだろう。そして、実際にジェンダーギャップを体験した女性は、より生きづらさを感じているではないかと推測できる。次に、「メディアでの扱い方」において、男女とも男性のほうが優遇されていると感じていることが分かった。ビルボードジャパンは、メディアとしてこのような調査の発信も含めて、この問題に向き合い、様々な取り組みを行っていく。

 今回のアンケートの自由記述では97人の方から回答を受けることが出来た。最後に、その一部を紹介する。なお、筆者個人としては異論もあるご回答も頂いたが、あえて除外せずに取り上げさせて頂いた。ご協力頂いた皆様に心から御礼を申し上げます。

・メディアが、「女性初の〇〇」とか、「〇〇過ぎる女子」、「女社長」という報道や特集をしている時点でジェンダーギャップはなくならないと思っている。女性でも様々な職業の方はいるので、そういう企画を出している人達の意識改革をしてほしい。(40代・女性・パート・アルバイト)

・異なるものを均一に「平等」であると考えることと、異なるものを異なるものとして認めつつ機会を「平等」にすることは違う。世界的に見ても日本は圧倒的にジェンダーギャップが大きな文化圏なのは間違いなく、「平等」の意識も理解も遅れているので、それだけに今の状況は男性も女性もその言葉に振り回されているようで違和感を感じる。自分も含めて勉強不足だと思う。(40代・男性・会社員)

・私自身、ジェンダーギャップについては、かなりぼやっとした事しかわからないので、解決するという前に、ジェンダーギャップに悩む方々の話を聞いて何がどんなふうに不平等を感じるのか辛いのかを知りたいです。先ずは正しく理解する事ですね。(40代・女性・主婦)

・一人一人、性格や体格など様々な部分で違いがあるように、男女で異なる部分はたくさんあると思います。女らしく、男らしくなどではなく一人一人の個性をみんなが尊重し合えるような社会になれば良いと思います。一つの例を挙げると、幼少期のイメージが大人になっても残ってしまうことがあると思うので、小さい頃からおもちゃの種類や色など、女の子らしく、男の子らしくというふうに分けるのではなく、その子が本当に欲しいもの、使いたいものを選べる環境にしてあげることが大切だと思います。(20代・その他・未回答・会社員)

・ジェンダージェンダーと過敏にならないことが大事だと思う。個々が少し意識するだけでよくなる。(40代・その他・未回答・会社員)

・海外に比べ、企業の女性役員や国や地方の女性議員の割合が圧倒的に少ない原因を徹底的に掘り下げ、各プロセスの中で課題を設定し具体的な解決策を短期と中長期に分けて遂行していくことが必要だと思います。更に、マスコミも少ないという事実を伝えるだけでなく、どうしたら改善できるかを広く意見を求め伝える機会を増やしていくべきだと思います。(60代・男性・会社員)

・自分の周囲にいる人達に男女関係なく、優しく接する、平等に接することだと思います。政府が男女平等の法律を整備したとしても、人々の意識が伴っていないと意味がないように思えます。育休制度についても、世界で最も優れた内容であっても、使いづらい空気があっては制度の意味がないように思えます。時間がかかるとは思いますが、身近なところから自分のできる範囲で少しずつ変えていくしかないと思います。(40代・男性・会社員)

・テレビやSNSで、ちょっとした男女別の写真などを上げない。あげるなら、男女どっちも載せるか、敢えて、世の中が思い込んでいる性別とは逆の性別の写真を載せる。例えば、消防士の説明をするとして、男性の写真ではなく女性の写真を取り上げる。(20代・女性・会社員)

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