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<プレイリスト>I remember Jeff Beck... ~私たちの記憶に残る名曲プレイリスト
新年を迎え、浮き足だった世間も落ち着きを取り戻してきた頃、あまりにも突然すぎるニュースが全世界を悲しみの一日へと誘った。2023年1月10日──世界に愛されたギタリスト、ジェフ・ベックの訃報を目にした瞬間のことは今でも忘れられない。
ギター・ヒーローの不在から一年が経った今、日本の名プレイヤーが集結したトリビュートライブが、ビルボードライブをはじめとした全国各所のライブハウスで開催される。招集されたのは、日本のレジェンド・ギタリストの山本恭司を筆頭に、エレクトリック・ギターの超絶技巧プレイを得意とする安達久美とRie a.k.a. Suzaku.。リズム隊はベース須藤満とドラムス川口千里というサプライズな顔合わせだ。
日本の名プレイヤーが奏でるベックの音楽にはどんな思いが込められるのか…。出演者全員の“思い出に残るジェフ・ベックの名曲名盤”をそれぞれ5曲を選曲してもらった。会場へ足を運ぶ前のウォーミング・アップとして必聴必須のプレイリストをご紹介しよう。
ジェフ・ベック「Led boots」
・初めて聴いた時のギターメロの入り方は、衝撃的な程カッコ良かった。(山本恭司)
・ベック関係のライブやそれ以外でも、セッションといえば定番中の定番曲といえばLed Boots!何度弾いても発見があり楽しい曲だと思います☆(Rie a.k.a. Suzaku)
・内容的にはイントロと2つの印象的なモチーフだけのシンプルな構成だが、そのモチーフがいずれも演奏心を熱くさせる。(須藤満)
・定番中のド定番すぎるかもしれませんが、やはりこの楽曲は外せません。イントロのドラムパターンの解釈はもちろん、曲中の拍子の取り方など、其々の捉え方があり、今でも話題が尽きない一曲。(川口千里)
ジェフ・ベック「Blue Wind」
・イントロを耳コピして練習して弾けた時にとても嬉しくてテンション上がったのを思い出します。(安達久美)
・イントロ聴いた瞬間にキタァ〜! とテンションの上がる曲! ギターとキーボードの掛け合いソロバトルはセッションでやってもとてもスリリングで楽しいです!(Rie a.k.a. Suzaku)
・『Wired』版ももちろん好きですが、ヴィニー・カリウタさんがテーマ間の7拍を叩きまくっているライブバージョンもたまらなく好きです。ドラマーとしては、この曲が演奏していて一番楽しいですね!(川口千里)
ジェフ・ベック「Where were you」
・ハーモニクスとアーミングによる世にも美しいギターサウンドを編み出した。(山本恭司)
・幻想的な楽曲、美しい音色での繊細なプレイに涙が出ます。(安達久美)
・アームの使い方、そしてそのピッチの正確性、そしてなんと言っても極上のサウンド、これぞベックの真骨頂と言うべき名曲だと思っています! 同アルバムに入っている「Two Rivers」も同じようにアームを自由自在に操り、ピッチを上手く合わせてメロディーを奏でる手法を取っている名曲で、この2曲はアルバム『Jeff Beck's Guitar Shop』の中でも特に衝撃を受けた曲です! (Rie a.k.a. Suzaku)
ジェフ・ベック「Nadia」
・スライドの新たな可能性を広げ、インド音楽との融合が見事。(山本恭司)
・ここまで人の声のようにギターを操れるなんて。音楽のスタイルもプレイもチャレンジをし続け、ずっと進化してきたジェフ・ベックはやっぱり凄すぎる。(安達久美)
・この曲を聴いた時に、イントロのギターから鳥肌が立ちました。ベックならではの表現力が詰まっていて、音階も民族音楽的な不思議なメロディーで、でもちょっとテクノ風な打ち込み的なサウンドとうまく融合していて、ベックは常に色々なサウンドに挑戦し続けていたという事がこの曲からも伝わってきます! (Rie a.k.a. Suzaku)
ジェフ・ベック「Cause We've Ended As Lovers」
・私もよく演奏する機会がありますが、シンプルなメロディーを色々な弾き方や色々な音色で奏でていて、同じメロディーでも毎回表情が変わる表現力の凄さにハッとさせられます。(安達久美)
・言わずと知れた名曲。ベックの指から生み出される様々な音色とニュアンスを楽しみたい。(須藤満)
ジェフ・ベック/ロッド・スチュアート「People Get Ready」
・ロッド・スチュアートと共演したPVを初めて見た時、なんて素敵な曲だろうと思いました! このメロディーの美しさ、ベックのギターはベーシックながら歌っており、またロッド・スチュアートのハスキーな歌声も全てが素晴らしいです! 一度聴いたら忘れられない印象に残る名曲だと思います!(Rie a.k.a. Suzaku)
・こういった曲を自身のアルバムで取り上げる辺りもベックの魅力なのでは。(須藤満)
ジェフ・ベック・グループ「Definitely maybe」
・優しく切なく且つ力強くギターを歌わせている。(山本恭司)
エリック・クラプトン/ジェフ・ベック「Moon River」
生声を超える程の歌心を感じる。(山本恭司)
バディ・ガイ/ジェフ・ベック「Mustang Sally」
バディ・ガイも好きなのでこの組み合わせはとても大好き。(安達久美)
ベック・ボガート & アピス「Superstition」
・50年前とは思えないクオリティの高さ、3人の生み出すグルーヴ感に圧倒される。(須藤満)
ジェフ・ベック「Star Cycle」
高校生くらいの頃に誰かがこの曲に出逢わせてくれていたら、ベックの音楽にどハマりしたかもしれないなぁ。(須藤満)
ジェフ・ベック「Freeway Jam」
・この曲も何かとセッションで活躍する、大人気の楽曲ですよね! 原曲に近い落ち着いたテンポでやるも良し、ライブ版(私は特にサイモン・フィリップスさんが叩いているバージョンが好きです)のようなアップテンポなアレンジでやるも良し! (川口千里)
ジェフ・ベック「Sling Shot」
・このアルバム全体が大好きなのですが、特にこの曲がスリリングでドライブ感溢れる楽曲でお気に入り。テリー・ボジオさんのドラムを頑張ってコピーしようとした学生時代が懐かしいです。(川口千里)
ジェフ・ベック「Scatterbrain (Live)」
・このスローなテーマから始まるライブアレンジが大好き。ドラマーからリズムを出してテンポを決めることになるので、どのくらい攻めていくか、いつもドキドキしながら叩き始めています(笑)。(川口千里)
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