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<インタビュー>来日間近のハワード・ジョーンズ デビュー40周年記念作や80'sリバイバル、日本愛を語る



Howard Jonesインタビュー

Interview & Text: 油納将志

 今こそ聴きたい、観たいミュージシャンのひとり、ハワード・ジョーンズが4年ぶりにBillboard Liveに帰ってくる。ザ・ウィークエンドやハリー・スタイルズ、そして『ストレンジャー・シングス 未知の世界』などに象徴される80'sリバイバルのオリジネイターであり、シンセ・ポップのイノヴェイターであるハワードが8月30日リリースの『ジャパニーズ・シングル・コレクション -グレイテスト・ヒッツ-』を基に当時を興味深く振り返ってくれた。

 同時発売となる最新作『ダイアログ <デビュー40周年×来日記念スペシャル・エディション>』を携えて行われる来日公演への意気込みや日本への深い愛も含めて、たっぷりと彼のインタビューをお届けする。

――9月の来日公演を記念して、日本でリリースされた全シングルを網羅した『ジャパニーズ・シングル・コレクション』が8月30日にリリースされます。今年はデビューから40周年でもありますし、あなたにとっても最適なタイミングでのベスト盤になったのではないでしょうか?

ハワード・ジョーンズ:そうだね。僕は日本サイドからアイデアを持ちかけられて「シングルを出し始めて40年を祝うのにクールで楽しいやり方だな」と思ったよ。同時に昨年リリースした最新アルバム『ダイアログ』も発売されるということでとても嬉しいよ。

――『ジャパニーズ・シングル・コレクション』のアートワークはご覧になりましたか?

ハワード:うん、見たよ。まだ実物大では見てないけど、とてもいい感じだね。

――日本語が入ったジャケットはあなたにとっては新鮮に映るかもしれませんが、我々にとっては懐かしいジャケットばかりです。

ハワード:そうだね。ああやって全部をコラージュするのはとてもいいアイデアだと思う。

――中でもあなたの中で特別な曲がありましたら、教えてください。

ハワード:選ぶのは本当に難しいけど、どうしたってまずは「ニュー・ソング」かな。僕を世界に送り出してくれた曲だから、これからもずっと特別な曲であり続ける。そして次に出た「ホワット・イズ・ラヴ?」はいまだに僕のファンの間でもとても人気が高い曲だ。この2曲は当然ながら大ヒットしたわけだけど、もう少しキャリアの後になって出した曲「エヴァーラスティング・ラヴ」「ザ・プリズナー」といった曲とか、「リフト・ミー・アップ」も大ヒットはしなかったもののすごくいいシングルだったし、ファンのお気に入り曲の一つだ。フィル・コリンズがプロデュースした「悲しき願い」は『Dream Into Action』に入っていたものとは別ヴァージョンだったが、アメリカ、そして日本でも最も売れたヒットになった。他にも“知る人ぞ知る”というような曲はあるかな?……ないな。あげるとしたら、僕が薬を断っていた時期に書いた「リフト・ミー・アップ」かな。


▲「ニュー・ソング」MV


▲「悲しき願い」MV

――シングル曲が発表順に並べられた『ジャパニーズ・シングル・コレクション』を聴いていて気付かされるのは、シンセ・ポップの完成度の高さに感嘆させられる一方で、ソウル・ミュージックへの傾倒も見せているということですね。例えば「パールと貝がら」や「オンリー・ゲット・ベター」、そしてアリフ・マーディンを迎えた「オール・アイ・ウォント」。無機質とされたエレクトリックなシンセ・サウンドにソウル・ミュージックのぬくもりやエモーションを加えることが、あなたの命題であったのでないかと考えますがいかがでしょうか?

ハワード:ああ、そうだと言えるよ。なぜかと言うと、僕自身が単にプログラムするだけでなく、プレイヤーだからだ。7歳から弾き始めたピアノは12年間学び、音楽大学にも行った。演奏する、という部分が重要なんだ。例えば1stアルバムでプログラムされていたのはドラムだけ。シンセはすべて生で演奏し、それが基盤になった。だからこそ、当時のもっとエレクトロニック寄りなバンドとは違う手触りがあったんだと思う。最終的に重要なのは楽曲だ。「ピアノ1台で弾いても、曲の想いを伝えられるか?」――それが僕の曲を選ぶ判断基準だったんだと思う。幸いにも、どの曲もピアノで弾ける曲だった。だからエレクトロニックでも、ロックバンドでも、どんなフレームワークでもやれるとわかったんだ。そうやっていろんな要素をミックスさせるのが僕は好きなんだ、特にライブでは。

――『ソウル・トレイン』に出演したときはいかがでしたか? 自分がやってきたことが認められたというような気持ちだったのでしょうか?

ハワード:もちろんさ。『ソウル・トレイン』から出演を依頼されるなんて、最高の気分だったよ。ちょうどアメリカのツアー中だったので、ツアーバスで収録スタジオに乗り付けたんだ。中に入ると、スタジオの中は本当にご機嫌な雰囲気だった。僕の音楽にソウルの要素があることを認めてもらえたみたいで、それはとても嬉しかった。確か「オンリー・ゲット・ベター」を演奏したと思う。アメリカでの最大のヒット曲だったからね。とても楽しかったよ。


▲「オンリー・ゲット・ベター」MV

――スクリッティ・ポリッティの『キューピッド&サイケ85』と、あなたの『ワン・トゥ・ワン』はアリフ・マーディンという共通項があり、2枚並べて語られるべき作品だと思いますが、当時あなたは『キューピッド&サイケ85』を聴いてから『One To One』の制作に臨んだのでしょうか?

ハワード:自分が好きでよく聴く音楽からはそれがなんであれ、絶対に影響を受けていると思う。アリフがあのアルバムでやっていたことが僕はすごく好きだった。彼ら自身でプロデュースしたものもよかったが、アリフは彼らにプラスアルファのサウンドを与えたと思う。スクリッティ・ポリッティは間違いなく、80年代の中でも大好きなバンドだったよ。最近、マイルス・デイヴィスのドキュメンタリー映画を観ていたら、スタジオでスクリッティ・ポリッティの曲を演奏しているシーンが出てきた。マイルスもスクリッティ・ポリッティが好きだったのさ。当然、僕は僕らしいサウンドでしかないわけだけど、優れた音楽からは影響を取り入れる。だからアリフともずっと仕事をしたかったんだ。当時、ちょうど僕はフェアライトを手に入れたばかりだったから、それでサンプリングをし、アリフがスティーヴ・フェローンやナイル・ロジャースといった一流アメリカ人ミュージシャンたちを集めてくれた。彼らと仕事ができたことは本当に大きな学びだったよ。まさに、“生演奏”と“先端テクノロジー”の融合だった。楽しかったよ。


▲「ユー・ノウ・アイ・ラヴ・ユー」MV

――ラストにはドナルド・フェイゲンの「アイ・ジー・ワイ」が収められていますが、これもあなたの音楽背景を知るのに最適なカヴァーですね。オリジナルに忠実にカヴァーしていますが、そうすることがベストだと考えたのでしょうか?

ハワード:スティーリー・ダンの、中でもドナルドのソロのファンである僕としては、彼の曲をカヴァーしたいなと思った時に……当然、全曲知っているよ……純粋に確信を持って歌える曲にしたかったんだ。その中で「アイ・ジー・ワイ」はドナルド自身が皮肉をこめて歌っていることも知った上で、<What a wonderful world this could be, what a glorious time to be free>と歌われるあの曲のポジティヴな面にフォーカスしたいと思ったんだ。そういった楽観主義自体を彼は茶化していたわけだけど、僕は茶化すのではなく、歌いたいと思ったんだ。彼の書く歌詞はどれも大好きなんだが、とても僕には歌えない。僕はシニカルな人間じゃないんでね(笑)。

――イギリス人のあなたからそういう発言が出るのは面白いですね。

ハワード:当然、僕の中にもシニシズムはあるよ。イギリス人としてのDNAの一部だからね! でも音楽には持ち込みたくない。音楽で人を励ますような、未来に希望を持てるようなものにしたい。あの曲は【One To One】ツアーでやったんだ。もしあの時に戻ってやり直せるなら、本物のブラス・セクションを使ってやりたいね。そうでなかったことだけが、唯一自分としては後悔してるんだ。最高のブラス・セクションとも仕事をした経験からも、やり直せるならそこを直したい。それでもすごくスウィングした、いいグルーヴを持つ曲になったと思うよ。ドナルドがどう思ったかはわからないけど、僕はとても気に入ってる。

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――80年代は毎年のように日本を訪れていましたが、中でも印象に残っていることはありますか?

ハワード:全てが印象に残っているし、その言葉に嘘はないんだ。僕はみんなも知っての通り、日本の全てが大好きだ。初めて日本を訪れた時は別世界に来たみたいだった。すべてが初体験。武道館でのライブも、ものすごく熱狂的だった。ところが曲が終わって拍手がワァッと上がったかと思うと、シーンと静まるもんだからビックリしたよ。ずっと騒ぎまくるアメリカの客に慣れていたから、「なんて律儀なんだろう」って。でも終演後に会場を出ようとするとファンが待ってくれていて……会場の外で熱狂してるんだよ(笑)。楽しかった! 長男を日本に連れてきた時は、(ファンが)息子のために着物とかプレゼントを持ってきてくれたし、新幹線で移動したり……話し出したらキリがないよ。あらゆる口実を使って日本には来るようにしてる! 今回の来日では、普段以上に旅行がしたいと思い、広島を訪れることにした。僕自身、核には反対だから、この目で見たいと思っている。日本風な旅館に泊まり、温泉とか、伝統的な日本を体験しようと思ってるんだ。

――最新スタジオ作の『ダイアログ』(2022)も同時にリリースされます。この作品は4部作のうちの3作目で「互いに語り合うことの大切さ」がテーマになっていると聞きました。まさにアフター・コロナの時代にとって重要とされることにも重なりますが、このテーマは新型コロナに関係なく決められていたものでしょうか?

ハワード:うん。4部作のアルバムを作ろうと決めた時にタイトルも決めたんだ。実際の作業をコロナ禍に行ったのは全くの偶然だった。人間がお互いに顔を見て、目を見て、話し合うことがどれほど重要なのかということを改めて知らされたし、それができないのは人間性を奪われるようなものだとわかったんだよ。人間であることの一番の素晴らしさは、互いに話をし、意思を疎通させ、アイデアをシェアし合うことだと僕は思う。それを奪われた人生は実に味気ないものになる。コロナがそのことを証明したと、多くの人が感じていると思う。だから、コロナを生き延びて、今ある人生を祝い、未来に目を向ける曲が書きたかった。人と話したり、励ましあったり、互いから学び合えるんだ、と。携帯やメールの時代だからこそ感じる、本当の意味での対話の大切さ。対話というのは、喋るだけでなく、相手の話を聞くという意味でさ。

――4部作の楽曲は、最初に書かれていたわけじゃないんですね。

ハワード:違うよ。テーマを先に決めていて、それぞれのアルバムを作る時期になったら、そのテーマに沿って曲を書く……という感じだった。

――『エンゲイジ』が2015年、『トランスフォーム』が2019年、と少し時間を経ましたが、この『ダイアログ』につながる作品として、この2作を今現在でどのように評価していますか?

ハワード:つながるという意味では、『エンゲイジ』では人生が過ぎていくのをただ見過ごすのではなく、関わっていく、ということを歌っていた。自分の住む世界を変えたいのならば、そこに向かおう、関わろう(engage)ということ。自らの人生や世界の傍観者になるのではなく、真っ只中に身を置こう……と。『トランスフォーム』では、世界の何かを変えたければ、まず自分が変わらなければならないと歌っていた。見方を変え、意識を持つ、思いやりを持つということ。より良い人間になれるよう、自分から働きかける。そして前に進むにはダイアログ(互いが話し合い)――アイデアを交換し、背中を押し合うことが大切。これから出る4枚目のアルバムのタイトルは『Global Citizen』。つまり人間はあらゆる面でお互いにつながっていることを認識しようということ。自国のことだけを考えていてはダメなわけで、すべての国はつながっている。僕らの行動が世界に影響を及ぼすのだから、グローバル・シチズンとしての責任感を持ち、地元だけでなく、世界の他の地域で起きていることにも関心を持たなきゃダメだということさ。

――前2作とソングライティングやレコーディングで違ったアプローチしたところはありますか?

ハワード:『ダイアログ』は一人で、家で、他人とコラボレートできない状況で作ったからパーソナルな作業だった。イギリスの自宅の真ん中にスタジオ部屋があるから、何かアイデアが浮かんだらスタジオに直行して作業ができた。寝るつもりで寝室に向かう途中でアイデアが浮かび、4時間仕事をしちゃったこともある。他にすることもなかったから、そんなふうに時間をかけられたのは良いことだったよ。

――アルバムの楽曲は懐かしくもあり、新しくも感じられました。『One To One』からずっとリアルタイムにあなたを聴いてきて、そう感じるのはなんだか不思議な感じがしますが……。90年代を除き、00年代以降、80年代の音楽はロールモデルとして最前線にいるアーティストたちに刺激を与え続けてきたと思います。その創造主のひとりであるあなたは80年代の音楽にどんな魔法がかかっていると考えますか?

ハワード:使える新しいテクノロジーが出てきたところだったことが、僕らは恵まれていた点だと思う。ミックスするにしても、スタジオにはフェーダー・オートメーションが搭載されたSSLデスクがあったし、サンプラー、新しいキーボード、シンセ、ドラムマシン……そういった新しい“おもちゃ”で僕らは遊ぶことができた。それまで誰も作ったことのない方法で音楽が作れたこと、そのこと自体が僕らのインスピレーションになった。新しい世界を切り開いているんだ、と感じられたし、それがエキサイティングな音楽を生んだのだと思う。僕らのように80年代に音楽を作っていたアーティストは、何を用いて音楽を作っていたかといえば、60年代だったり70年代……特に70年代の素晴らしい音楽の影響からだ。ボウイ、T.レックス、ピーター・ガブリエル、ジェネシス、ELP、スティーヴィー・ワンダー……そういった影響に先ほど話した“おもちゃ”が加わり、特別なものが生まれたのかなと思うよ。

――ザ・ウィークエンドの「ブラインディング・ライツ」とハリー・スタイルズの「アズ・イット・ワズ」に象徴されるように、その80年代サウンドの影響はさらに拡大しています。『ストレンジャー・シングス 未知の世界』のサントラもそうですね。この現象について、あなたはどう感じていますか?

ハワード:僕らにとっては良いことだよ。今、カルチャー・クラブと僕とベルリンとでツアーをやっているんだけど、客席を見ると、リアルタイムで僕らを聴いてた世代だけじゃなく、若い子も大勢いるんだ。それはとても嬉しい。エルトン・ジョンのような幅広いファンを持つ人を僕はずっと尊敬してきた。彼のファンはそれこそ“全員”だろう? 80’sの音楽はそうなれると僕は思う。ものすごくソング・オリエンテッドだったから、お客さんが一緒に歌える曲なんだ。ツアーでもそれぞれが大ヒット曲を演奏すると、それがいかにオーディエンスのみんなの心と近い所にあったかがわかる。それを再び彼らも楽しんでいるんだよ、子供たちも連れてきてね! 僕らにとっても、いい時代だと思う、今は。

――シンセサイザーのプレイヤーとして、現在のシンセ・サウンドについて考えることを教えてください。

ハワード:今の若い子たちは驚くようなすごいことをやってると思う。彼らは、生まれた時からテクノロジーがあるから、それを使いこなすという意味では、何年も先を行ってる気がする。僕のアルバムでも仕事をしているBTがやっていることも驚きでしかない。でも彼は子供の時に僕とかを見て、そういうことに興味を持ったと言ってくれる。たくさんのプロデュースをしてるオリヴァーも、その耳の良さ、どうすればいいサウンドのレコードを作れるかという知識には脱帽する。どんな時代にもすごいことをやっている人間がいるよ。そうでない人間もいるけれど。今も、いいものはいっぱいあると思うよ。

――『ダイアログ』には84年の初来日公演の音源がボーナス・ディスクとして追加されていますね。音源を聞かれました?

ハワード:ああ、座って全部を聴いたけど、その音の良さと言ったら、信じられなかった。自分がやったことだからわかってはいたけど……僕はサウンドに関してはこだわりがあるほうでね。そんな僕が聴いても、あそこで感じたエネルギーはものすごかった。自分でも「あのエネルギーを思い出して、今自分がやっていることに取り入れなきゃ」と思わされたくらいだよ。すべてがうまく行ったコンサートだったと誇りに思えるよ。あの時、自分がやっていたことが本当によく捉えられているね。

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日本でやれるっていうだけで
僕は嬉しい

――2017年、19年とBillboard Liveで来日公演を行っていますが、印象に残っていることはありますか?

ハワード:ああ! 照明やプロダクションに凝った大きな会場でのコンサートというのも楽しみではあるんだけど、Billboard Liveでのライブはまた違う意味で楽しんだ。客席との距離が近くて、お客さんはすぐそこにいるし、ライブ後には会って話すこともできる。というか、日本でやれるっていうだけで、僕は嬉しいんでね。Billboard Liveは客席との近さもあるけれど、会場の音がとてもいいんだよ。その直前まで、アメリカでカルチャー・クラブとのツアーで8,000~1万人を相手にしているだけに、その変化がいいんじゃないかと。


▲2019年8月2日、ビルボードライブ東京にて
Photo by Yuma Sakata

――両方あるのがいいですね。

ハワード:ああ、そうなんだ。それぞれの良さがあるからね。

――セットリストは決めましたか?

ハワード:エレクトリック・バンドとやる時とでは違う曲になるよ。ヒット曲はもちろん全部やるけれど、アコースティックで演奏すると、違う感じに聴こえるものだ。『Dream Into Action』からは「Specialty」、『ダイアログ』からは「フォームド・バイ・ザ・スターズ」などをやるよ。あとは(カジャグーグーの)「君はTOO SHY」。ニック(・ベッグス)がいるからやらない手はないんでね! ファンキーなジャズ・ヴァージョンでやるよ。あとは……「City Song」をやることもあるし、ピアノで「かくれんぼ」、「トゥモロー・イズ・ナウ」、それとバンドではやらない「ユー・ノウ・アイ・ラヴ・ユー」をやったりする。バンドではやらないけど、アコースティックなトリオに合う曲が結構あるんだ。


Photo by Yuma Sakata

――また、日本滞在中に楽しみにしていることはありますか?

ハワード:日本ではステージ用の服を買うのがいつも楽しみなんだ。イギリスにはない素晴らしいデザイナーの服が日本にはいっぱいあるからね。三宅一生が亡くなったことは本当に悲しい。彼の服の大ファンで、たくさん持っているんだ。彼の店には絶対に行くよ。あとは原宿には若くておもしろいデザイナーの服がたくさんあるから、気になるものを見つけるのが好きだよ。ステージでは、ファッションもとても重要なのでね。あと、さっきも言ったように今回は広島に行く。あとは箱根で温泉にも行くよ。

――骨休みですね。

ハワード:ああ、イギリスに戻ったらまたバンドとシアターでのツアーが始まるからね。

――最後に当日楽しみにされているファンにメッセージをお願いします。

ハワード:日本でライブができるのは本当に嬉しいことだよ。ずっと応援し続けてくれる日本のファンに感謝したい。僕のSNSをフォローしてくれたり、Billboard Liveのショーにも来てくれたり、本当に嬉しい。終演後にも会えるのを楽しみにしている。普段、そういうことはあまりやらないんだけど、日本にはそうしょっちゅう行けるわけではないから、会ってみんなに挨拶するのが大事だなって思うんだ。待ち遠しいし、楽しみにしてるよ。口実はなんでもいいんだ、日本に行けるなら!

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