Special

<インタビュー>COMIQ ON! マンガみたいなアイドルグループ 第一巻完成までの冒険活劇と夢をめちゃくちゃ語る



COMIQ ON!『COMIQ ON! 第一巻』インタビュー

 マンガのようにバラエティ豊かなメンバーと楽曲で人気を博す、エイジアプロモーション第三のアイドルグループ・COMIQ ON!(コミッキュオン)。昨年秋に「続きが読みたい! しゅうかん少女(アイドル)」なるコンセプトでデビューした彼女たちが、待望の1stアルバム『COMIQ ON! 第一巻』をリリースする。

 今回のインタビューは(メンバー5人のエピソードゼロ含む)第一巻完成までの冒険活劇的ストーリー。それをデビュー1年目のアイドルグループとしては異例の約1万6000字にわたるテキストにまとめた──COMIQ ON!の過去・現在・未来のほとんどが分かるガイドブック的な内容となっている。

 彼女たちはなぜアイドルになったのか。そして、何を目指すのか。メンバーの加入、脱退、デビュー1年目での【TIF(TOKYO IDOL FESTIVAL 2023)】出演など象徴的なトピックについてもすべて語ってくれているので、ぜひ最初から最後まで余すことなくご覧頂きたい。

(※仰々しい冒頭分になりましたが、コメディ要素多めです。それゆえにここまでボリューミーになったと言っても過言ではありません)

メンバー(メンバーカラー)
花咲みゆ(赤)
四宮るな(黄色)
彩瀬ゆる(水色)
松永すみな(緑)
公野舞華(オレンジ)

Interviewer:平賀哲雄

「ずっとここに居たいな!」って思える場所

--昨年10月1日のデビューから約8ヶ月。COMIQ ON!は今どんなアイドルグループになっているか。また、自分にとってCOMIQ ON!がどんな存在や居場所になっているか教えて下さい。

彩瀬ゆる:明るくて、可愛くて、仲の良いグループです! 私にとっては……家族みたいな存在。ありのままの自分でいれる場所、自分が「ずっとここに居たいな!」って思える場所になっています。


▲COMIQ ON ! / 拝啓さまざまSUMMER / MUSIC VIDEO

--デビュー8ヶ月でそこまで思える場所になっているのはすごい。

彩瀬ゆる:家よりも居たいです(笑)。

四宮るな:COMIQ ON!はみんな個性豊かだから、一緒にいると面白いんですよ! 性格も全然違うから、ファンの皆さんにとっても誰かしら性格の合うメンバーが見つかりやすいと思うし。私的には、性格がバラバラだからこそ「この子は今どんなことを考えているんだろう?」ってどのメンバーにも興味を持てるし、自然と接し方も変わってくるんですよね。例えば、舞華ちゃんやすみなちゃんはお姉さんだからすごく頼れるし、ゆるちゃんは同い年なのでお友達のように何でも話すし、私にとってはそういうところも含めて面白い居場所になっています。

花咲みゆ:あと、COMIQ ON!は楽曲も個性豊かなんです。いろんなジャンルを取り入れているから、アイドルらしい元気で可愛い曲もあれば、例えば「NEO WORLD ORDER」とか「JUMP」みたいな格好良い曲もあって。なので、あらゆる面でバラエティに富んだグループだと思います。あと、私にとってCOMIQ ON!はすごく安心できる居場所ですね。人に心を開くのに時間がかかるタイプだったんですけど、みんな優しいから心を開きやすくて。特に4月の初ワンマン以降は団結力も高まって、絆がより深まったと思います。

COMIQ ON!「好きになってくれてありがとう」マンガみたいなアイドルグループの初ワンマンライブ大成功! どんな坂道も駆け上がっていく物語へ
https://www.billboard-japan.com/d_news/detail/124423

--今の話を聞いていて、ラジオ番組『アイドル第四会議室』のひでっきーさんが「みゆちゃんは初ワンマンに向けてもぐもぐ動画を毎日公開していて、あれから変わったんですよ」と話していたことを思い出しました。

花咲みゆ:たしかに、それまで自分のキャラとかを確立できていなくて悩んでいたんですけど、スタッフさんが「みゆちゃんはお米とかをもぐもぐ食べているところが可愛いから、表に出していったらいいと思う」とアドバイスしてくれて。それからもぐもぐ動画を毎日公開してみたら「みゆちゃんのもぐもぐ良いね」と喜んでくれる人たちが増えていって、少し自信を持てるようになったので、それがパフォーマンスにも繋がったのかなと思ったりしております。

--続いて、すみなちゃん。

松永すみな:私にとってCOMIQ ON!は、刺激をもらえる場所。自分を高められる場所だなと思っていて。私はひとりで暮らしているので、アイドルになる前はずっとひとりでいることが多かったんですよ。なので、誰かと一緒に何かに熱くなることもなかったし、なんでもひとりで考えて、ひとりで行動することがほとんど。でも、COMIQ ON!に入ってからはみんなに頼ったり、みんなから刺激を受けたり、いろんな影響を受けて成長できるようになったから、もう21歳だけど、まだまだ頑張れるというか「熱くなれるな」って。それが嬉しくて。なので、今はみんなで夢に向かって進んでいけることがとにかく楽しいんです。

--今の話、掘り下げたらもっと劇的なストーリーになると思うので、またどこかで詳しく聞かせて下さい。で、舞華ちゃんはちょっと質問を変えたいんですけど、4月に途中加入する前はCOMIQ ON!にどんな印象を持たれていたんですか?

公野舞華:実はCOMIQ ON!の結成時にもお声がけはいただいていて、でも色々なグループにチャレンジしてみたい気持ちもあって、そのタイミングではお断りをさせてもらっていたんです。そのあとCOMIQ ON!が始動してからはYouTubeで動画を観ていたので、歌とかダンスの雰囲気だけは知っていて。そこからライブを初めて観させてもらって色々考えた末、加入の決断をしました。もう一度アイドルをやろうと決心してから、いろんなオーディションを受けていたので、「本当にここでいいのかな」と揺らいだりもしたんですが、そのライブを観て「このグループだったらもっと大きくなれる。私もここで頑張りたい」と決断できたんです。

--そう思えた要因は何だったんですか?

公野舞華:なんでそう思えたかと言うと、私が前に所属していたアイドルグループで長い期間積み重ねて出来るようになっていったことを、COMIQ ON!のみんなはデビューから間もないのにすでに出来ていたんですよね。ちょっと嫉妬しちゃうぐらい(笑)。ということは、吸収力がめちゃくちゃ凄いってことだし、これからもっともっと伸びていく可能性が高いわけじゃないですか。であれば、もう入らない理由はないなって。

--実際に入ってみてどうでした?

公野舞華:みんなの向上心が本当に高くて「もっと良いグループにさせよう」という意思がちゃんとある。パフォーマンスに関しても、みんなでライブの動画を観返して「ここ、ちょっとズレてるね」と気付いたらすぐ直したりしているし、自分たちでどうにか頑張ろうとする力があるなと思いました。だから、自然と団結力が深まっていっているんだと思います。

--ちなみに、新メンバーは誰しも「このグループの一員にちゃんとなれたな」と実感するタイミングがあると思うんですけど、舞華ちゃんの場合はどんな瞬間にそう感じました?

公野舞華:特典会で私の推しではない方がわざわざ来てくれて「入ってくれて本当にありがとう」と言いに来てくれたんですよ。そのときに「認めてもらえたのかなぁ」と思いましたね。あと、私はみんなよりアイドル歴が長いこともあってメンバーが頼ってくれたりもするから、そういう瞬間に「少しでもグループの力になれているのかな」って嬉しく思ったりします。

松永すみな:舞華ちゃんのファンはみんな素敵なんですよ。いつでも優しいし、グループのこともちゃんと好きでいてくれて。

花咲みゆ:まだ舞華ちゃんが加入する前に、舞華ちゃんのファンの方々が挨拶しに来てくれたんですよ!

--「今度、ウチの舞華がお世話になります」みたいな感じで?

花咲みゆ:そうなんです! だから「舞華ちゃんの教育がこんなにも行き届いているんだな」とビックリしちゃって(笑)。

公野舞華:みんな優しいんですよ。私のファンの人たちのことは、本当に誇れますね。

--では、ここからは各々の魅力と個性を掘り下げていきたいんですけど、まず彩瀬ゆるはみんなから見てどんなメンバーですか?

松永すみな:自分がゆるちゃんの年齢のときよりも、すごくしっかりしていて大人だなって思います。

公野舞華:ただ、抜けているところもあるんですよ(笑)。そこが可愛いなって思うところでもあるんですけど。

四宮るな:同い年なのに「すごくしっかりしているな」と思うところもあるし、抜けてるところもある。私に言われたくないかもだけど(笑)。

彩瀬ゆる:自分自身では抜けているところしかないと思っています。歌やダンスのレッスンとか、私はいちばん出来ていないところがめちゃめちゃ多くて。憶えるスピードも遅いし。

松永すみな:でも、それを超越するぐらいの魅力もたくさんあるから、出来ないところがあれば「助けてあげたいな」と自然と思えちゃうんですよ。

四宮るな:ゆるちゃんは「これがゆるちゃん!」と思わせるキャラクターをいちばんちゃんと持っているんですよ。私はそこをすごく尊敬していて。

--ゆるちゃんは元々アイドルが好きだったんですか?

彩瀬ゆる:好きでした。お姉ちゃんがアイドルだったので、それでアイドルに興味を持ち始めて、いろんなアイドルさんの動画を観たりしていくうちに「良いなぁ」と憧れるようになって。ただ、自分がアイドルになるなんて夢のまた夢だと思っていたんです。そしたらまさかの「アイドルやってみない?」ってお声がけがプロデューサーさんからあって今に至るっていう。

--アイドルになる前はどんな女の子だったの?

彩瀬ゆる:今とはまったく違うと思います。めちゃくちゃ暗かったんですよ。学校もまともに通えなかったし……

--それはなんで?

彩瀬ゆる:学校であんまり人間関係がうまくいかなくって(笑)。

--満面の笑みで言わないでよ(笑)。

彩瀬ゆる:学校生活でよくある感じですね。それであまり学校に通わない時期が続いて、そのまま中学を卒業することになっちゃったんですけど、高校生になっても暗い性格のままで……なので、アイドルグループに入る上で不安だったのが「こんな私に集団行動ができるのか?」というところで。学校でちゃんと習わなきゃいけなかったことも学べてなかったから、社会に適応できないんじゃないかと思っていたんです。でも、COMIQ ON!は逆にそういう社会的なことも含めていろいろ学ばせてくれたんですよ。それで成長することも出来たから、私にとって「ずっとここに居たい」と本当に思える居場所になっているんですよね。

NEXT PAGE
  1. 花咲みゆ/四宮るな/彩瀬ゆる/松永すみな/公野舞華の物語
  2. Next >

関連キーワード

TAG