José Jamesが自身の来日公演に行くなら何を着る…？＜ファッションチェック＞

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ホセ・ジェイムス

コラム

　ジャズを拡張する独自のセンスでシーンを更新し続けているヴォーカリスト、ホセ・ジェイムズが、現代を代表するネオ・ソウル・シンガー、エリカ・バドゥの代表曲をカバーしたトリビュート・アルバム『On & On: Jose James Sings Badu』をパフォーマンスするプレミアムステージをビルボードライブ東京と大阪で開催する。2008年にアルバム『ザ・ドリーマー』でデビュー以来、常にその音楽性を進化させ続けるだけでなく、2018年には『リーン・オン・ミー』は伝説のR&Bシンガー・ソングライター、ビル・ウィザースへのトリビュート作を発表するなど、自身が影響を受けたアーティストへの敬意を込めつつも、自らのアーティスト性と音楽を愛する一人の人間としての視点から新しい解釈を与える作品作りには定評のあるホセ。そんな多彩なプロジェクトを展開する彼は、自由自在に行き来する音楽性とリンクするようにファッションでも私たちを魅了してくれる。ファッショニスタとしての評価も高い彼に、「もしホセ・ジェイムズがホセ・ジェイムズの来日公演に行くとしたら」という多少の無茶ぶりも含んだテーマでこだわりのコーディネートを紹介してもらった。

ホセ・ジェイムス：ライブに行く為のコーディネートを考えるときは、いつも自分がパフォーマンスをするのか、それとも他のアーティストを見に行くのかに限らず、そのときのフィーリングに任せるようにしているんだ。カラフルな気分の日もあれば、シンプルに黒と白の気分の日もある。ブーツにスーツで決めたいときもあれば、ジーンズにスニーカーの気分のときもあるよね。自分の感情と音楽が持つスピリットに、何を着るのかを委ねるんだ。エリカ・バドゥは、ハイファッションとストリート・ウェア、そして世界中のカルチャーを結び付けている存在だから、彼女の楽曲をパフォーマンスするのはすごく楽しいよ。彼女は真のファッション・アイコンで、それが彼女の音楽にも表れていると思う。

　これが今日、僕が着たいと思った服装：

1. Yohji Yamamoto

　Yohji Yamamotoは僕のオールタイム・フェイバリット・デザイナーの一人。レジェンドだよ。このコーディネートは、ブラック・ジーンズとお気に入りのJohn Varvatosのブーツ、そして友人でもあるデザイナーのClemente + Talaricoがメルボルンで僕の為に作ってくれたカスタム・シャツでちょっとロックンロールな感じだね。

2. Kapital

　Kapitalは好きな日本のブランドの一つ。エリカ・バドゥも彼らのファンだと思うよ。彼らは日本の伝統的なデザインと、カリフォルニアが持つボヘミアンでロックンロールなヴァイブスを掛け合わせているんだ。最高だよね。ペイントされたベルボトムはHudsonで、靴はNikeのSB。NikeのSBは、たくさんカラー展開があるし、ちょっと汚れてきたくらいがかっこいいからツアーのときに履くのが好き。

3. Jean-Michel Basquiat x Brooklyn

　このコーディネートはブラック・アンド・ホワイト・ヴァイヴだね。僕のお気に入りの一つであるこのTシャツは、IDEAのもので、大好きな画家、ジャン＝ミシェル・バスキアのレアな写真が使われているんだ。ジーンズはヴィンテージのLevi’sで、ツアーで南の方に行ったときに見つけたもの。Brooklyn Netsのジャケットは、ブルックリンに住んでいた時代を思い出させてくれる。靴は、レザーのディテールがあるハイトップのNike SB。