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テイラー・スウィフト 『RED』合同来日インタビュー
米ビルボード・アルバム・チャートにて最新作『RED』が3週連続1位を記録した若き歌姫テイラー・スウィフトが、プロモーションの為に、1年半ぶり5回目の来日を果たし、合同インタビューが行われた。まずは、テイラーによる「今日は、来てくれてありがとうございます。ニッポンダイスキ!日本へ戻って来られて、光栄です。ちなみに、私はテイラーです(笑)。」というキュートな挨拶でスタートした。
新作『RED』について
??まず、グラミー賞を受賞し、この1、2年の間で、周辺が劇的に変化したとおもうのですが、前作と今作の間ではどのような部分がもっとも変わったと思いますか?
テイラー・スウィフト:変化はたくさんあったわ。中でも劇的なものは、世界中での1stシングル「私たちは絶対に絶対にヨリを戻したりしない」のエアプレイだと思うな。そして、曲のジャンルを超越したヒットね。このシングルが、ここまで成功したのは、とても素晴らしい事だと思うし、ファンのみんなが、私の新たな音楽的な試みを受け入れてくれていることをとても嬉しく思っているわ。
??今回のアルバム『RED』では、様々なことに初挑戦していますが、今、あなたを新しい経験へと導いている原動力は?
テイラー:新しいアルバムを制作する時は、常に新しいチャレンジだと考えているわ。新しいことを学びながら成長する、そして今まで聴いたことのないものを私のファンへ提供する機会だと思っている。すべての作曲を自分で手掛けた前作『スピーク・ナウ』を振り返り、今回のアルバムはどうしたら全く違うものに仕上がるか考えた。私の音楽界においてのヒーロー達とコラボレーションをして、どのような作品になるか試してみたかったの。もしかしたら、まったく新しいサウンドのアルバムに仕上がるんじゃないかと考えてね。
??今回のコラボレーションの中で、一番自分をハッとさせてくれた作曲のアイディアを披露してくれたのは?
テイラー:スタジオでクレイジーなアイディアが浮かぶことはあったわ。その時は、一緒に作曲していたマックス・マーティンとヨハン・シュスターに、怒りを爆発させていたら、マックスに「それって曲になるんじゃない?」って言われて、ギターを弾きながら「We are never ever ever getting back together!」と歌った。そしたらヨハンが「We-e-e-e」って言う部分を歌って、マックスが「ウーウウゥゥー」って言う部分を足してくれたの。一見変わった出来事でも、うまく曲になることがあるの。
??ライブのパフォーマンスで、会場全体を大きく見回すことがありますが、どんな気持ちで見回しているのでしょうか?
テイラー:よく見てくれていてありがとう!自分の人生についての曲を歌うのを観る為にチケットを買ってきてくれている大勢の観客を観ると、魔法にかかったようになってしまうことがあるの。みんなが叫んでいるのを、ステージから見ていると、これが私が成し遂げたかったことなのって思うの。こういう様々な感情が交差している時に、一瞬息をついて会場を見渡してすべてを吸収する。きっとそういう瞬間をおばあちゃんになったら思い出すと思うから。
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故郷のナッシュヴィル、ルーツであるカントリー・ミュージック
??カントリー・ミュージックへの想い、子供の頃に憧れていた歌手などを教えてください。
テイラー:私が幼い頃好きだったのは、シャナイア・トウェイン、フェイス・ヒル、ディクシー・チックスね。彼らは素晴らしいストリーテラーであって、もし自分が音楽を作れるのであれば、自分の人生のことを語りたいと思っていた。そこが、好きなところでもあるの。歴史的にみても、ストーリーが中心となって、リアルな人生の出来事を歌っているのがカントリー・ミュージック。だから、ナッシュヴィルへ引っ越して、より惹かれるようになった。カントリー・ミュージックは、とにかく心がこもっているの。
--今でも活動拠点をナッシュヴィルに置いていますが、ナッシュヴィルという場所が与えてくれるものは?
テイラー:ナッシュヴィルは、みんなフレンドリーでとにかく居心地がいいの。だから、日本のことも大好きなの。道で知らない人と目が合っても微笑んでくれる。ナッシュヴィルでも同じよ。他の大きな都市では、道で目が合ったら不快な感じだけど、だからナッシュヴィルは大好き。
??では、ナッシュヴィルで一番好きなスポットはどこですか?
テイラー:朝食で食べるようなものをメインとする「パンケーキ・パントリー」というところがあるんだけど、そこのパンケーキは格別よ!その通りには、コーヒー・ショップも色々あるし。街がのんびりしているから、ぶらぶらするのが好き。私は、コーヒーが大好きだから、カフェにも行くわ。
--来月地元のナッシュヴィルで行われるグラミー賞ノミネーション・コンサートにて司会を務める意気込みを教えてください。
テイラー:とても楽しみにしているわ。特に今回は、素晴らしい音楽が数多く生まれたナッシュヴィルで開催されるということで、街にとっても大きな意味があると思うの。世界で中継されている大きなイベントが開催されるということは、街に住んでいる人々にとっては、一大ニュースだし、私もそのイベントに参加できるというのはとってもクールなことよ。
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Photo: Emi Machiyama
同世代からの支持やファッションについて
??ステージ衣装でもワンピースが多いですが、こだわりはありますか?
テイラー:私は、女性らしいファッションが大好き。50年代や60年代のスタイルは、大好き。今日もヴィンテージの・ワンピースを着ているわ。ステージでも、ワンピースが多いけれど、最近は色々なスタイルを試していて、ショート・パンツを穿いたり、帽子なんかも被っているわ。でもやっぱりワンピースが好きだから、最終的にはそこに戻っちゃう。
--では、今日のファッションのポイントは?
テイラー:今日は、とてもガーリィ、フェミニンでクラシカルなファッションね。ワンピースも赤だし、ネイルも赤、唇も赤よ(笑)。
--若い女性からの支持が多いですが、どういう部分が一番共感を得ていると思いますか?
テイラー:私や私の友達の年代が、音楽を必要とする時っていうのは、失恋した時か恋に落ちるときなの。それが、私が多くの曲を作る時でもある。曲を書くのは、どこかのホテルで朝4時に一人ぼっちでいる時かもしれない。でも完成して、リリースされるとみんな一緒に歌詞を歌ってくれて、本当は一人じゃなかったんだっていう気持ちになる。それは、観客の女の子たちについても言えることね。そこでつながりが生まれて、お互いを理解しているような感覚になる。
今後の夢や挑戦
??先日ドイツで行われた【MTVヨーロッパ・ミュージック・アワード】で3冠に輝くなど、色々な夢を実現させてきましたが、今後はどのようなことを実現させて行きたいですか?
テイラー:EMAでの体験は、とても貴重だった。今回初めて出演して、一晩で3つの賞をもらえた上に、授賞式を締めくくるパフォーマンスまでした。昔からヨーロッパで成功することを夢見ていたから、私にとって大きな夢が叶った瞬間だったわ。次の夢は、前回より大きな規模のツアーをして、内容も充実させたい。出来る限り、成長したいと思っているから。
--歌手として成功を収め、女優、声優デビューも果たしましたが、今後チャレンジしてみたいことはありますか?
テイラー:将来的には、映画の主役を務めてみたいと思っているわ。私にとって大きな挑戦だと思うの。時間があれば、真っ先にチャレンジして、専念したいところね。私にとって自分以外の人を演じることは、最大のチャレンジだと思うわ。
--女優としてのキャリアを伸ばしたいと言っていましたが、今後女優として活動していく予定はありますか?
テイラー:今のところ、予定はないけれど、いい脚本に巡り会い、キャラクターに惹かれれば、是非出演したいわ。でも、映画に出るということは、2~3ヶ月スケジュールを空けないといけなくて、今の時点では残念ながらその時間が無いの。日本のファンにも会いに来たいし、ヨーロッパやオーストラリアでもツアーをしたい。色々やりたいことがたくさんあるから。私にとって一番大切なのは、いつでも音楽だから。
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Photo: Emi Machiyama
クリスマスの思い出、ファンへのメッセージ
??もうすぐクリスマス・シーズンですが、今までで最高のクリマスの思い出は?
テイラー:8、9歳の時に、念願だったギターを初めて買ってもらった時ね。すっごく興奮して、叫んでいるホーム・ビデオも残っているのよ。今でも色々なことで興奮する時は、同じ感じよ(笑)。
--今年欲しいクリスマス・プレゼントは?
テイラー:う~ん、何が欲しいかしら。考えてなかったから、訊いてもらえてよかったわ。ヴィンテージのエレクトリック・ギターかな。
--もし日本でゆっくり出来る時間があったら、何がしたいですか?
テイラー:断然ショッピングよ。中でも一番好きなのは、外国の観光客が買うような日本らしいもの。着物、シルクの羽織りもの、和紙や文房具も美しいし、後はお茶のセット。友達には、日本のものだってわかるようなものしか買わないわ。「これ、あなたの為に日本から買ってきたのよ!」って言うと、みんな「ワーオ!」って驚いてくれるから。
--最後に日本のファンへのメッセージをお願いします。
テイラー:とても感謝しています。アリガトウゴザイマス。日本へ戻って来れて嬉しい。次は、コンサートをする為に帰ってくるのが待ちきれない。だって日本の観客は、ホントに最高なんだもん!本当に夢みたい。ありがとうございます。
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レッド-デラックス・エディション
2012/10/24 RELEASE
POCS-24002/3 ¥ 2,934(税込)
Disc01
- 01.ステイト・オブ・グレイス
- 02.レッド
- 03.トレチャラス
- 04.トラブル
- 05.オール・トゥー・ウェル
- 06.22
- 07.アイ・オールモスト・ドゥ
- 08.私たちは絶対に絶対にヨリを戻したりしない
- 09.ステイ・ステイ・ステイ
- 10.ザ・ラスト・タイム featuring ギャリー・ライトボディ(スノウ・パトロール)
- 11.ホーリー・グラウンド
- 12.サッド・ビューティフル・トラジック
- 13.ザ・ラッキー・ワン
- 14.エヴリシング・ハズ・チェンジド featuring エド・シーラン
- 15.スターライト
- 16.ビギン・アゲイン
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