Billboard JAPAN


Special

<連載>Da-iCE×インフルエンサー対談第3弾 花村想太&和田颯×ローカルカンピオーネ――“ダンス”を軸にTikTokで話題を仕掛けていくための工夫

インタビューバナー

Interview & Text:高橋梓
Photo:Yuma Totsuka

 5月24日、Da-iCEが7thアルバム『SCENE』をリリースした。同作品はDa-iCEの様々な「SCENE=場面」が詰まっているというもの。結成から約12年半、デビューから約9年半経った今の彼らをじっくり味わえる作品となっている。そんなDa-iCEにとって欠かせない“SCENE”のひとつはインターネット上のプラットフォームだろう。「CITRUS」や「スターマイン」といった代表曲はTikTokやTwitter、InstagramなどのSNSやサブスクリプションで大きな広がりを見せている。そこでBillboard JAPANではDa-iCE×インフルエンサーの対談企画を連載。最後となる第3回では、「スターマイン」がTikTokで話題となった“仕掛け人”のクリエイターであるローカルカンピオーネ(YUKI、RYOMA)と、Da-iCEより花村想太、和田颯の対談をお届けする。

コラボの裏話

――みなさんは、2022年にDa-iCEの冠番組『Da-iCE music Lab』(日本テレビ系)で共演されています。

和田颯:濃い共演でしたよね。コラボパフォーマンスのコーナーで披露する曲は決まっていたけど、その曲でどういうパフォーマンスをするのかはほぼ決まっていない状態でリハーサルが始まりました。お互い、「どうします?」「どうする?」みたいな(笑)。

YUKI:お会いしたのもその時が初めてでしたしね。コラボするのは決まっていたけど、どういうパフォーマンスをするのか僕らも把握していなくて。その場で決めていったのが印象的でした。

和田:だからこそ、一瞬で仲が深まった感じがしましたよね。

花村想太:何も決まってなさすぎて、僕、まず「スターマイン、踊りたいですか?」って聞いた気がしますもん。

YUKI:そうですよね。僕らは普段手振りだけでやっているので。

花村:ダンスをされていたという情報は持っていたので、踊れる方々なのは知っていたんですけど、手振りだけでやる美学があって踊りたくなかったらどうしようって(笑)。

YUKI:全然! 出だしとサビは僕らも踊ったんですけど、途中のかっこいいパートも踊ればよかったなって後から思いました。

RYOMA:グループ内でもみんな言ってたよね。

花村:かっこいいところも踊ってみてほしかった~!

和田:ね。でもいい感じに混ざりましたよね。途中で3人になって、手振りをやってもらったりとかして。


――その「スターマイン」ですが、あれだけバズった要因はどこにあると考えていらっしゃいますか?

RYOMA:まず「スターマイン」がリリースされる前に、仕掛けとして僕らのアカウントで振りをつけて、「誰が歌っているでしょうか?」ってDa-iCEさんの名前を出さずに投稿したんです。それでリリース日に答えを出したんですけど、その前からDa-iCEのファンの方が「Da-iCEの声だ!」ってたくさんコメントをくださって。すごく盛り上がっていたのが要因のひとつかなと思います。

YUKI:「絶対想太くんの声だ」とか「雄大くんだ」とか当てている人がたくさんいたよね。リリース前からかなりコメント欄が盛り上がっていました。

和田:僕らもこういう試みが初めてだったので、やった意味があったなと思います。

花村:まさに〈類を見ないような手順でスタンバイ〉していましたね(笑)。


――さすが(笑)!

RYOMA:うまい(笑)。それと、振りは僕が考えさせてもらったんですけど、「スターマイン」を聴いた時期ってTikTokの中で音ハメがすごく流行っていたんですよ。「数字も歌詞に入っているし、『スターマイン』は絶対音ハメしたら面白くなる!」って思って、そういう振りを作ったら広がったという。なので、音ハメをしたこともひとつの要因かもしれません。

花村:なるほど。タイミング的にもよかったんですね。

和田:すごいなぁ。僕、TikTokで何が流行っているかって全然ついていけてないですもん。

YUKI:時期によって全然変わるんです。洋楽が流行ったり、歌モノが流行ったり。



Photo: Yuma Totsuka

――移り変わりが激しいんですね。花村さん、和田さんも積極的にTikTokに動画を上げていらっしゃいますよね。

和田:僕はたま~に。

花村:僕は上げてますけど、踊りたいものを踊っているって感じです。もちろんバズったらいいなとは思いますけど、一種の腕試しというか。一応プロとしてやらせてもらっている僕の視点で、この振付を捉えるとこう見えているよ、みたいな。歌をカバーしているのとほぼ一緒。僕が踊ったものもいいよねって思ってもらえたら嬉しい、という気持ちでやっています。「よっしゃ、これ流行ってるから今すぐ踊らな!」みたいな気持ちになりきれていないのは、もったいないかもしれないですね。

和田:しかもさ、振りを覚えている間にその流行りが去っていくこともあるしね(笑)。

花村:そう! 颯は振り覚えが早いので、流行っているものをすぐ覚えてすぐ撮れるんですけど、あんまり撮らないんですよ。

和田:あはは!

花村:後でスタッフさんに撮ってもらうかぁ、くらいな感じ。逆に僕は覚えるのが遅いので、覚えたら速攻自分で撮ってアップしてます。地面にiPhoneを置いて、内カメですぐ撮っちゃう。

YUKI:たしかに下からの画角が多いですよね。しかも、毎回難しいのを踊ってません?

花村:そうなんです。難しいのを踊りたくって。

和田:そのほうがやりがい感じますね。

@da_ice_sotahanamura 颯がD.U.N.K頑張ってくれたようなので、今日楽屋で舞台RENTのマークの格好で踊ってみた #da_ice #bbbチャレンジ #dunk #dance @和田颯【Da-iCE】 ♬ Boom Boom Back - BE:FIRST

花村:それも颯が教えてくれるんですけど……。

和田:僕、教えるの得意じゃないので、こうしてこうしてこうっす、みたいな(笑)。

花村:逆に、おふたりはどれくらい(のタイム感)で撮ってるんですか? めっちゃ頭使うからしんどそうやなって印象なんですけど。

RYOMA:慣れもあると思うんですけど、上半身に関してはそうでもないかもしれない。想太さんが踊っているような全身のダンスのほうが、僕たちは全然覚えるのが遅いと思います。

YUKI:TikTokを始めた時から、脳みそを切り替えたんです。昔は全身のほうができたと思うんですけど、今は全身のダンスは多分踊れないですね。しかも最近は新しい動きがどんどん出てきているんで、なおさらかもしれないです。

和田:たしかに、時代とともに新しい動きがどんどん出てきてますね。

YUKI:「このシルエットどうやるの?」みたいなのが多いんですよ。

RYOMA:ある、ある!

花村:TikTok見てると、普通にドギー(ヒップホップ・ダンスの一種)が入っているダンスとかありません?

和田:たしかに! 10年前だったらドギーって最先端のダンスだったのにね。

花村:それが簡単な振付として入っていたりして。時代の移り変わりですよね。

YUKI:でも、ドギーってめっちゃ難しいですよね? もはやドギーになっていないようなものも見るので(笑)。

和田:めっちゃ難しいですよ! 「元はドギーだった」ってやつですよね、きっと。

花村:その音源をポンって押したら、海外のめっちゃうまい人が、めっちゃうまいドギーやってるとかありますもんね。


振付でのこだわり

――振りというところに注目すると、ローカルさんはオリジナルを作られていますよね。花村さん、和田さんは本家のカバーはもちろん、オリジナルの振りがあったりもするんですか?

花村:僕はBTSやBE:FIRSTのカバーとか、TikTokオリジナルのダンスとかいろいろですね。颯は昔、手振りを自分で作ってました。

和田:作っていた時もあったんですけど、ローカルさんに「手を口元に近づけると、カメラの加工が外れちゃう」って聞いて。僕、めっちゃ手を口とか顔に持っていきがちなので「どう作ればいいんだ!?」ってなってしまって、休憩中です(笑)。


――TikTokならではのお悩みですね。ちなみに、ローカルさんはどうやって振りを作っていくんですか?

和田:気になる。動画のアップ頻度も高いですもんね。1日で何個も作るんですか?

YUKI:そうですね。最近だとふたりで1日4個くらいですけど、前は3人で1日9個作ったりとか、多い時で12個作ったりとか。でもそこまでやっちゃうと楽しくないんです(笑)。なので、なるべくこまめに撮影して、1日2個くらい考えるのがちょうどいいかなって。

花村:撮影時間は週何時間って決めてるんですか?

YUKI:今は“TikTok日”を週3回設けています。でも3日フルで使うことはほぼないですね。今YouTubeに力を入れていて、その編集をみんなでやって、空いた時間でTikTokを作っている生活です。

花村:へぇ! 法人化されてるんですか?

RYOMA:会社みたいなもんですね。 裏方のメンバーのひとりがちょっと広めの家を借りていて、そこを事務所みたいにしています。

YUKI:だいぶ質問から逸れちゃいました(笑)。えっと、振りの作り方ですよね。僕らはダンスをやったことがない人にも踊ってほしいので、ふたつ以上の動きを同時にしないことは心がけています。たとえば、手を広げるっていう動きに首を傾げる動きが加わるとふたつになっちゃう、みたいな。

和田:なるほど。ひとつずつ。

YUKI:そうです。多分、見ている人も頭が追いつかなくなっちゃうから、何をやっているかわかる程度にはしています。


Photo: Yuma Totsuka

――ダンスをやっているとつい、複数の動きをしちゃいそうになりますもんね。

YUKI:そうなんです。全身のダンスは2個どころじゃなくて、3個も4個も一緒に体を動かすんですけど、手振りは1個だけにしてます。

和田:勉強になります! 僕も作ってみようかな。

YUKI:それで言うと、Da-iCEさんは複数の動きを一緒にする全身のダンスに加えて、歌っているのがすごいですよね。

花村:でも、よーく見てもらったら僕はあんまり踊ってないです。(大野)雄大くんは、もともと歌を優先するタイプで、ちょっとでも無理があると思ったら止まって歌うって決めているんですね。でも僕までそれをやっちゃって、ボーカルが踊っていないって見え方になるのが嫌だなって思って、昔は歌いながらめちゃくちゃ踊ることを意識していたんです。でもそうすると息が切れて、歌えたもんじゃない(笑)。ピッチも悪くなるし、声もブレるし。「これがどっちつかずってやつか」と思って、めちゃくちゃ踊ることを諦めました。歌を最重要視して、ダンスは踊れるところを最低限踊ろうって方向性に切り替えたら、歌も安定したし、ダンスも損なわれすぎずにいけるかなって。あと、たとえば手を上げるとか、そういったタイミングさえ合えばセーフかなと思っています。

YUKI:揃って見えますもんね。

花村:はい。その程度に抑えているので、実際ボーカルだけ見るとそこまで踊ってないんです。周りが踊ってくれているから成り立ってるんですよね。

RYOMA:そう見せてるフォーメーションもすごいですよね。

花村:僕らの楽曲の8割くらい(の振付で)お世話になっているs**t kingzさんは、メンバー一人ひとりがそれぞれどれくらい踊れるかを完全に把握されていて。立ち位置や動くタイミング、止まるタイミングまで完璧に考えてくれるので、まるで踊っているように見えるんですよ。

和田:あれ、不思議だよね。

花村:「Answers」っていう曲は、僕、サビ以外踊ってないんですよ。ほぼ歩いてるだけ。でも、全体で見るとそう見えないんですよね。僕に目が行かないように作ってくださってるんです。


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ダンスに必要な「グルーヴ」

――マジックですね。

花村:まさに。

RYOMA:ボーカルふたりとパフォーマー3人が分かれているって感じもしないですよね。

花村:そうなんですよね。「CITRUS」なんかは僕、間奏くらいしか踊ってないですから。

和田:たしかに(笑)。しかもソロが入っているから余計踊っている風に見えるよね。

YUKI:最近、たくさんダンス&ボーカルグループがいるじゃないですか。Da-iCEさんもそうなんですけど、ダンスがしっかりしているグループってすぐわかります。

花村:わかる! ひと昔前って、グルーヴとか奥にあるノリが必要不可欠だったんですけど、ここ数年は振付が主流じゃないですか。そうなると、ダンスが苦手な人でも振りだけ覚えちゃえば馴染める。そうじゃなくて、きちんとグルーヴが出せている人はすぐわかりますよね。でも、今ってちょっとノリの部分が流行りだしてません?

和田:昔に戻りつつあるかもね。

花村:というのも、最新のヒップホップダンスは昔の動きを今風にアレンジした感じになっていて。そういう流れを考えると、ここ数年でダンス&ボーカルグループの振付は一新されると思っています。基礎をやっておかないと生き残れない。そうなったらオーディション組が強いですよね。勝ち抜いてきている人たちなので。

RYOMA:基礎練をしていないと、グルーヴはパッと出ないですもんね。

花村:そうですよね。彼(和田)なんかはすごいですよ。5歳からダンスをやっていると、ライフスタイルそのものがダンスなんですよ。パッと踊ってって言われてもすぐにノリが出る。僕は18歳からダンスを始めて、振付に特化して生きてきたから、颯との差が明白。振りを踊ればそこまでわからないと思うんですけど、フリースタイルやリズムトレーニングだと全く違うんです。ダンス未経験者が見てもわかると思います。それくらい基礎は大事ですね。しかも最近だと、どれだけ無骨に踊れるか、動きが派手に見えるかっていう部分にフィーチャーされつつありますしね。

和田:たしかに。僕、やったことない動きはないんですよ。なので最近は思い出し作業が多いかも。「あ、この動きあったな。でもかっこよくできない。どうやって動いてたっけ?」みたいな。ゴリゴリのヒップホップをやっていた小学6年生の自分を思い出しながらやることが多くなりましたね。

YUKI:その傾向はありますよね。この間、Stray Kidsのライブを観に行かせていただいたんですけど、ゴリゴリでした。髪も顔も揺らしながら踊る、みたいな。



Photo: Yuma Totsuka

――アーティストサイドとしては基礎力が試されるような激しいダンスに戻りつつも、一般的にはやはり、TikTokの影響もあって単純化されたダンスが広まっているという差も面白いですね。

和田:もう別物ですよね。手振りは手振り、ダンスはダンス。

花村:TikTokはTikTok。

YUKI:でも、ダンスに興味を持ってくれる人が増えていることはすごくいいことですよね。

和田:自己発信できることが大きいですよね。

花村:若い子たちって、発信する前提で見てるんじゃないですか。我々が若い頃って「自分もこんな風になりたい」っていう気持ちで見ていたけど、今はすぐになれちゃいますからね。それってすごくいいこと。僕らは「踊れている」って自己肯定感を上げることをこれまで必死にやってきましたけど、今は自分を愛するきっかけがすぐ側にありますからね。

RYOMA:それで、もっと海外みたいな雰囲気になればいいですよね。日本人って恥ずかしがるじゃないですか。ちょっとノるのも恥ずかしい、みたいな。それがダンスを習ったことがない人も踊るようになったことで、ライブでもみんなノれるようになれば、違う楽しみ方もできるんじゃないかなと思います。

YUKI:お客さんが変わると、アーティストも変わるかもしれないよね。

和田:LAで踊ってた時は自分も開花してたもんなぁ。ピックアップ(ダンスレッスン中、生徒を先生が選んでみんなの前で踊ってもらうこと)の時も「踊りたい人踊って」って言われたら、絶対みんな行くじゃないですか。でも日本だと「じゃ、じゃあ……」みたいな。

RYOMA:行かないですよね。

和田:その違いはあるかもね。でもTikTokでダンスが流行ったことで変わりそう。


ダンスと音楽の関係性

――TikTokからのダンスの広がりはローカルさんの力も大きいですよね。そして、ダンスの他に音楽も皆さんにとって欠かせないものです。

RYOMA:音楽は生活の一部になってますね。振り付けを考えるために毎日曲を聴いて、たまたま流れた曲で「あ、これいいかも」って見つけることもありますし。(音楽は)ふたりとも毎日聴いてます。


――聴き流しの中で見つけることもあるんですね。

RYOMA:そうですね。いろんなプレイリストを聴きながら、いいなと思う部分があったらそこを使ったりだとか。

花村:流行りに乗るほうじゃなくて、作る側ですもんね。聴いている脳が違いそう。我々は「どれが流行ってるかな」だけど、「どれを流行らせようかな」って。

和田:2歩先を行っている。

花村:すごくないですか!? お金もらったほうがいいですよ(笑)。

YUKI:(笑)。でも僕、その脳のせいで洋楽をあんまり聴かなくなっちゃって。前は洋楽ばっかり聴いてたんですけど、この活動を始めてまずに日本語ラップを聴くようになって、今はJ-POPも聴くようになりました。たぶん耳が振りを作りやすい曲を勝手に探しちゃうようになったんですよね。

和田:一緒、一緒。僕もDa-iCEを組んでから洋楽聴かなくなりました。振りを作るのも、振り入れするのも邦楽じゃないですか。気がついたら邦楽のほうがダンスしやすくなっちゃったんですよ。小学生の時なんて洋楽しか聴いていなかったのに。


――おしゃれな小学生……!

和田:そうなんです(笑)。

RYOMA:僕も一緒ですね。洋楽を聴かずに邦楽を聴くようになりました。昔の曲を漁ったり、普段なら聴かないようなボカロを聴いてみたり。

YUKI:間違いないね。ボカロってすごいですよね。Adoさんとかもボカロがあったからこそ出てきたのかなって思っていて。しかもいい曲が多いんです。

花村:そこでいうと、僕は極端に人の曲を聴かなくなりました。自分やDa-iCEの曲を聴いたり、デモを聴いたり作ったりっていう楽曲制作が主になっちゃいました。よっぽど歌いたい曲だけ聴き込んで練習します。Official髭男dismさんの「Subtitle」とか。



Photo: Yuma Totsuka

――Instagramに上がっている弾き語りのカバー曲たちは、花村さんが歌いたかった曲なんですね。

花村:そうです、そうです。僕は自分の曲しか歌わないので、練習しないと筋肉がきれいに動かないんですよ。雄大くんは地歌が上手くて、自分の発声方法を持っているのでどんな曲でも歌いこなせるんですけど、僕はどっちかと言うとハマりづらいというか。練習しないと思い描いた通りに歌えないんです。雄大くんみたいに、原曲やデモに寄せるんじゃなくて自分を出せればいいんですけど、「どうやったらこのニュアンスが出せるのかな」って試行錯誤するタイプで。なので歌いたい曲だけは聴き込みますね。


――その差もツインボーカルの良さですよね。では最後にお互い聞いてみたいことや、伝えたいことがあればお願いします。

YUKI:【東京ガールズコレクション】(TGC)での「スターマイン」のライブを見たんですけど、歌う前のショートコントみたいな部分が面白すぎました!

RYOMA:あれ、面白かった! 今、ライブでああいうことをするアーティストってあんまりいないのかなって思って。ファンが魅了されるというか、あれを観たいがためにライブに行く人もいますよね、きっと。そういったものを取り入れたのがすごいと思いました。

和田:ありがとうございます。TGCのスタッフさんに、「いつものですね」って言われたやつ(笑)。

花村:各地を回らせてもらったので、東京公演の時も「ここでちょっと音を……」って説明しようとすると、「いつもやるやつですよね?」って。でもあれは、ローカルさんが一緒に「スターマイン」を盛り上げてくれて、多くの人に知ってもらえたからできたこと。誰も知らない曲でやっても「何してんの?」ってなっちゃうんで(笑)。

YUKI:あのボケ、めっちゃ頭いいと思うんです。TikTokの作り方にちょっと似てるなとも思っていて、最初に面白いことをして、後でちゃんとかますってところは同じですよね。


――土台をちゃんと整えているからこそのボケ、ですよね。

YUKI:そうです。ちゃんとしているものがあって、それを見せるためにどうやって集客するか。

和田:たしかに、そういうタイプの動画がTikTokにあったら前のめりで見ちゃいますね。

花村:でも、TGCであれをやった時に、我々もおじさんになったなって思いましたね。あの空気に耐えられるから(笑)。昔は「かっこよさで勝つんだ」っていうスタンスだったけど、今はその場を楽しんでもらうことを最優先にしているからできるんでしょうね。

和田:ね。「あぁ、俺らTGCでこんなことできるようになっちゃったんだ……」って思ったもん。逆に僕もローカルさんすごいって思いますよ。さっきも言いましたけど、みんなの2歩先を見て、誰よりも音楽を聴き込んでなきゃできないことをやってますから。他人の何十倍も音楽に時間を費やして、ゼロからイチを作り出しているのは素晴らしいです。

YUKI:嬉しいです!

花村:羨ましいですもん。たくさんの方がローカルさんに振付をお願いするのって、結果が出ているからなんですよね。一緒にヒット曲を作ってもらえるって、音楽業界がいちばん欲しい能力だと思うんですよね。そろそろヘッドハンティングされるんじゃないかなって(笑)。

和田:ウチでやってくれ!

RYOMA:照れるっす(笑)。

花村:またどこかでご一緒したいです。オリジナル曲もやられてますもんね。

YUKI&RYOMA:はい! ぜひともお願いします!



Photo: Yuma Totsuka

Da-iCE「SCENE」

SCENE

2023/05/24 RELEASE
AVCD-63449 ¥ 3,500(税込)

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Disc01
  1. 01.Scene
  2. 02.Funky Jumping
  3. 03.ダンデライオン
  4. 04.Chase
  5. 05.Pioneer
  6. 06.スターマイン
  7. 07.絢爛なフィナーレ
  8. 08.H?NTO
  9. 09.濡れたバラード
  10. 10.コメディアン
  11. 11.ハイボールブギ
  12. 12.Answers

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