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<インタビュー>ピアニスト大林武司、夢のコラボレーショントリオ“TBN”による一期一会のグルーヴを語る

ホセ・ジェイムズ、黒田卓也とのコラボレーションや、MISIAのバンドマスターを務めるなど、ジャンルの枠を超えて世界で活躍するピアニスト、大林武司が2018年に結成した"TBN"トリオが、アルバム『The Big News』を6月2日にリリース。できたばかりの作品を引っ提げて、6月から待望のジャパンツアーをスタートさせる。大林武司は、5月21日にFMCOCOLOのジャズ専門プログラム「World Jazz Warehouse」に海外からリモートで出演。"TBN"トリオのメンバーで、国際的に活躍する実力派アーティスト、ベン・ウィリアムス(b)、ネイト・スミス(d)とのアルバム制作秘話やリリースツアーへの意気込みについて語った。 (Interview:CHRIS(FM COCOLO) Text:AsamiOkada)
改めて自分はピアノやジャズが大好きなんだ
DJクリス:こんばんは。こちらは夜です。大林さんは今どちらにいらっしゃいますか。
大林武司:オーストリアのザルツブルグにいます。明日はチェコのブルノという街でソロコンサートをする予定。レンタカーでヨーロッパのいろいろな国を回ってライブをしています。もう6000kmは走りました。
DJクリス:旅をしながらいろいろな景色を見て、演奏もできて…最高ですね!
大林武司:今までは空港からフェスティバル会場などに直接行くことが多かったのですが、今回は各地のジャズクラブで地元のミュージシャンと交流したり、田舎の景色を見て考え事をしたりと、楽しく旅をしています。
DJクリス:いい曲がたくさんできそうですね。日本にはいつ戻ってくるのですか。
大林武司:来週に戻って、トリオツアーの準備にはいります。
DJクリス:前回スタジオに来ていただいたのが、ソロアルバム『Visions In Silence』(2021年)発表後に全国47都道府県を制覇するツアーの直前でした。ソロツアーで、47都道府県を回ってみてどうでしたか。
大林武司:2ヶ月間、毎日演奏するという経験は今までなかったのですが、それが意外と心地よくて。ランナーズハイのような感じでした。改めて自分はピアノやジャズが大好きなんだと思いました。緊急事態宣言の中で、生演奏ができる場所を応援してくれる各地の人たちと交流できたことはすごく貴重な思い出です。
DJクリス:いろいろな場所で演奏ができたことがインスピレーションにつながったのでは。
大林武司:その場の雰囲気で曲を選んで演奏していました。小さな歴史あるジャズクラブから大きなコンサートホールまで回って、いろいろなインスピレーションがわいた旅でしたね。コロナ禍も落ち着いてきたので、トリオや管楽器入りのクインテット、セクステッドを始めたり、MISIAさんのライブに携わったりと、活動の幅が広がってきました。以前行っていたような海外でのライブ活動も復活させていきたいと思っていて、今久しぶりにヨーロッパに来ています。

すごくいいケミストリーを感じた
DJクリス:では、6月にビルボードライブでのライブに出演する"TBN"トリオについてお聞きします。国際的に活躍するアーティストによる夢のコラボレーションということなのですが、メンバーを紹介してください。
大林武司:"TBN"トリオは、(大林)武司、ベン(ウィリアムス)、ネイト(スミス)の頭文字からつけました。コロナ禍以前に、この3人でホセ・ジェイムズバンドに帯同して世界ツアーを回っていたのですが、そのときにこのトリオだけで演奏したことがあって。すごくいいケミストリーを感じたので、この3人でいつかアルバムを録りたいと思っていて、ようやく実現しました。
DJクリス:ホセ・ジェイムズを後ろで支えていた3人が、今度は前に出るということですね。
大林武司:ドラムのネイト・スミスは、以前のトリオ・プロジェクトで録音したアルバム『Manhattan』(2016年)でも共演したことがあります。その頃にベン・ウィリアムスがホセ・ジェイムズバンドに入って、3人で一緒に演奏し始めました。2人とも音楽性も人柄も素晴らしいので、いつか僕が作った曲を2人に演奏してもらいたいと思っていたんです。
DJクリス:2人ともジャズを問わず、いろいろなジャンルの音楽を演奏できますよね。このトリオが醸し出すグルーヴはほかにはないものだと思います。
大林武司:全員がバンドリーダーや作・編曲の経験があります。そんなメンバーとバンドを組めることがエキサイティングで。3人ががっぷりとアンサンブルを繰り広げるところがこのバンドの注目ポイントです。
DJクリス:大林さんが書いた曲のほかに、3人で書いた曲もあるんですよね。
大林武司:僕のアイディアを元に2人の意見を取り入れて完成させた曲や、スタジオでジャムセッションした曲にタイトルをつけた曲もあります。トリオの即興性もアルバムの中に入れたかったので。ベンもネイトもバランス感覚が素晴らしく、音楽にどういう展開を加えると面白くなるかというセンサーと行動力がずば抜けているので、セッションはとても楽しかったです。
DJクリス:ライブツアーでの演奏は、何が起こるかわかりませんね。
大林武司:3人ともホセ・ジェイムズバンド時代から、常に音楽を刷新していく姿勢で演奏しているので、今回のツアーでの演奏も毎日進化していくと思います。
DJクリス:レコーディングも楽しかったでしょう。
大林武司:楽しかったです。パンデミック以降、2人に会えてなかったのですが、久しぶりな感じは全くしなくて。終始和気あいあいかつエキサイティングなレコーディングでした。
DJクリス:その様子が音源からも伝わってきます。アルバムに収録されている「Konbini Confessions」という曲ですが、ベースとドラムが全く違うことやっているのに、不思議と(グルーヴが)あっているんですよ。
大林武司:グルーヴは、三者三様の演奏の違いから生まれるというのが持論で。独立独歩でグルーヴできる楽しいトリオです。
DJクリス:この大林武司"TBN"トリオは、6月にビルボードライブに出演します。楽しみですね。
大林武司:楽しみです!2017年の<大林武司トリオ“Manhattan”リリースツアー>以来のトリオ公演です。コロナ禍を経て、よりパワーアップしたトリオ演奏を楽しんでもらいたいです。
DJクリス:2ステージありますが、それぞれ全く違う演奏になりそうですね。
大林武司:僕たち3人の原点はジャズにあるので、ステージ毎にさまざまな進化があり、白熱のアンサンブルが繰り広げられると思います。大阪のオーディエンスの熱気と歓声に触発されて、演奏もとんでもないものになりそうです。
DJクリス:では、ご来場のみなさんにメッセージがあればお願いします。
大林武司:パンデミックを経て得た経験値を新しい曲たちに込めました。ベン・ウィリアムス、ネイト・スミスという素晴らしいアーティストが来日します。ぜひお越しいただけたらうれしいです。
DJクリス:まずは、6月2日リリースのニューアルバム『The Big News』を聴いて、ビルボードライブでどう変わるかを楽しみにしていただきたいですね。
大林武司:ライブではガラッと演奏が変わると思うので、CDを10回ぐらい聴いてから、ライブに来ていただけるとより楽しめると思います。
公演情報
大林武司"TBN"トリオ
featuring ベン・ウィリアムス & ネイト・スミス Japan Tour
-
2023年6月5日(月) ビルボードライブ東京
1st:Open 17:00 Start 18:00
2nd:Open 20:00 Start 21:00
-
2023年6月6日(火) ビルボードライブ横浜
1st:Open 17:00 Start 18:00
2nd:Open 20:00 Start 21:00
-
2023年6月8日(木) ビルボードライブ大阪
1st:Open 17:00 Start 18:00
2nd:Open 20:00 Start 21:00
- 2023/6/2 RELEASE
- 大林武司 公式サイト
リリース情報

『THE BIG NEWS』
Takeshi Ohbayashi Trio
feat. Ben Williams and Nate Smith
関連リンク
インタビュー協力:
FM COCOLO「World Jazz Warehouse」
EVERY SUNDAY
23:00-24:00 ONAIR
DJ:CHRIS
THE BIG NEWS
2023/06/02 RELEASE
EIRD-8007 ¥ 3,300(税込)
Disc01
- 01.The Big News
- 02.Black Label
- 03.Konbini Confessions
- 04.Stepfar 2feel
- 05.PP
- 06.Ngroove
- 07.La Mesha
- 08.Beyond Affinity
- 09.Bop Boom
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