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<インタビュー>≠MEが発する「自分は自分でいい」のメッセージ、攻めの一手としての6thシングル『天使は何処へ』を語る

インタビューバナー

 ≠MEが通算6枚目のシングル『天使は何処へ』をリリースする。

 ノイミーの愛称で親しまれる≠MEは、指原莉乃のプロデュースによって2019年から活動開始。今年3月31日に行った4周年ライブ【≠ME 4th ANNIVERSARY PREMIUM CONCERT】では、いよいよファンの声出し解禁も果たした。さらには休養中だった川中子奈月心(一部活動再開)と活動休止中だった永田詩央里もこのタイミングで復帰を果たすなど、節目にふさわしい再スタートを切ったばかりだ。

 グループの新たな一歩を刻み込む最新曲「天使は何処へ」は、力強い自己肯定のメッセージを発する本格的なダンスナンバー。活動を通して“青春”を体現してきた≠MEのさらなる成長、成熟を感じさせる「自分は自分でいい」のメッセージ、とにかくエネルギッシュで高難度のダンス・パフォーマンスで魅せる本作について、菅波美玲、谷崎早耶、冨田菜々風の3人に語ってもらった。(Interview & Text: Takuto Ueda / Photo: Yuma Totsuka)

デビューから4年を迎えて

――今年で4周年を迎えた≠ME。あらためて今、自分たちではどんなグループになったと感じていますか?

冨田菜々風:これまで爽やかで青春感のあふれる楽曲をたくさん歌わせていただいてきました。ダンスもそういう振り付けになっているので、今の≠MEは“青春”をすごく感じられるグループなんじゃないかなと思います。それぞれの曲にも疾走感のあるストーリーがあって、聴き終わると一つのお話を見ていたような気持ちになれます。今回の楽曲もこれまでとはちょっと違った青春の曲になっていると私は捉えていて。


――青春を感じる場面はいろいろありますよね。

冨田:そうですよね。学生の青春もあれば、大人になってから感じる青春もある。そうやっていろんな青春をたくさん感じていただけるグループなんじゃないかなと思います。



冨田菜々風

――皆さん自身も「自分たち、青春しているな」という実感がある?

谷崎早耶:あります! 活動をしていくなかで、ファンの皆さんと一緒に駆け上がっているなと感じることがすごく多くて。メジャーデビューが決まった瞬間や、単独のコンサートが決まった瞬間、会場が大きくなっていく過程に、皆さんと一緒にステップアップしているような気がします。成長を見守っていただいているなと感じて、それがすごくうれしいし、いつも感動しています。


――菅波さんはいかがですか?

菅波美玲:みんなで一緒に過ごす時間が一番「青春だな」と感じます。レッスンやリハーサルなどを通して、みんなで高め合っている時間や、その成果を披露している時間、ファンの皆さんと過ごす時間とか。まさに今、取材していただいているときもそうだし、全部が青春だなって。学生時代とは違った青春をこうして感じられていることが幸せです。


――皆さんはデビュー時期がコロナ禍と重なりますよね。活動がいろいろと制限されてきたからこそ、ともに逆境を戦い抜いてきた一体感みたいなものがありそうです。

冨田:コロナ禍によって当たり前が当たり前じゃなくなってしまって。でも、そうやってファンの皆さんと会えない期間や、思うように活動できなくなったからこそ、一つひとつのお仕事にありがたみを感じることができる期間でもあったのかなと思います。メンバー内でも「やれることはやろう」という話になって、電話でミーティングしてみたり、みんなで通話しながら筋トレやってみたり。



菅波美玲

――通話しながら筋トレ…?

谷崎:電話しながらミュージックビデオを流すんですよ。誰かが再生ボタンを押して、そこから4分間ぐらい筋トレするっていう。

菅波:「○○時に集合ね」みたいな感じで。

冨田:先輩の=LOVEさんとの合同曲「次に会えた時 何を話そうかな」に参加させていただいたことも、きっとこの期間がなかったら実現しなかったことだと思うし。会えない期間のおかげで得るものもありました。そのなかで徐々に皆さんに会えるようにもなってきて、うれしさも倍になっています。


――まさに青春を体現している≠MEですが、先ほど冨田さんが仰ったように楽曲にもそういった要素が多いですよね。

菅波:やっぱり最初は、学生の頃を思い出させるような青春のイメージが強かったと思うんです。でも、最近は曲調や歌詞も含めて、大人になっていく私たちを見ていただいているという実感があります。今回のシングルも今までにないリズムやダンスになっていて、すごくエネルギッシュな楽曲です。


――まさしく3年で学校を卒業して、4年目は次のステップに進んだような。

冨田:まさにそうですね。

谷崎:最近、ミュージックビデオでも制服をあまり着なくなったんですよ。

菅波:たしかに。

谷崎:でも、私はまた着たいなと思います(笑)。



谷崎早耶

――では、この4年間を振り返って、特に思い入れの深い曲を挙げるとすれば?

冨田:最初にチャレンジだと感じた楽曲は「P.I.C.」。蟹沢萌子ちゃんと私でダブルセンターを務めさせていただきました。私たちにとって初めてのダンス曲で、少しイメージが変わった楽曲だったと思います。ステッキを使うパフォーマンスも挑戦でした。振り返ると、この曲はひとつのターニング・ポイントだったのかなって。

菅波:まさしくコロナ禍で会えない時期のに発売された楽曲だったので、おうちで練習していたことが生かされているんじゃないかな。

谷崎:筋トレの成果が(笑)。


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「『自分は自分でいい』という強い気持ちになれて」


――今作「天使は何処へ」もかなりのダンスナンバーです。楽曲の第一印象はいかがでしたか?

谷崎:「今までと違うな、新しい感じだな」と思いました。初めて聴いたときから「絶対にダンスが難しいだろうな」って。その予想が的中しましたね。それこそ「P.I.C.」ともまた違ったダンスナンバーで、新しいノイミーの一面を見ていただけるんじゃないかなって、すごく楽しみでした。

冨田:私は「今回すごく攻めているな」という印象でした。4周年を迎えて、活動が5年目に入るこのタイミングにこの楽曲をいただけたことにきっと意味があるなって。私もあらためて気を引き締めて、攻めの姿勢でこの楽曲と向き合おうと思いました。


――「攻めろ」という指原さんからのメッセージかもしれませんね(笑)。

冨田:実は今年の年始、指原さんに「明けましておめでとうございます」のメッセージを送らせていただいたとき、「私は今年、攻める年にします」みたいなことも伝えていたんです。なので、この曲を聴いて鳥肌が立ちました。

谷崎:つながったんだ。


――歌詞に関してはいかがですか?

菅波:普通のこと、いつものことをしている自分が天使で、そうではない自分が悪魔。その二つが対比していて、「悪魔になってみるのはどう?」「挑戦してみなよ」と言ってくれるような曲です。





――リスナーをエンパワーするような活力のある言葉が並んでいます。

菅波:自分に自信がない人も、この楽曲を聴けば自信があふれて、どこまでも行けそうだと思えるというか。強くて聡明な人のイメージ。私自身はわりと真逆で、サビを聴くと賢い気持ちになれます(笑)。

谷崎:あらためて「指原さんってすごいな」と思いました。=LOVEさんも≒JOYちゃんも含めて、全部の作詞を手掛けてくださっているなかで、自分が聞いたこともないような言葉を組み込んでいて。それを自分で調べて解釈する時間がすごく楽しいんです。ノイミーの楽曲は学生とか恋愛をテーマにした歌詞が多かったけど、今回は“私は私”という強い意志を歌っていて、すごく自信をもらいました。

冨田:「ノイミーに入った当初の自分だったら分からなかっただろうな」と思うところもたくさんあって。色々なことを経験したからこそ湧き出てくる自分というか。指原さんはずっとアイドルをされていて、芸能活動も長いかたなので、もしかしたら私たちにヒントをくださったのかなと思いました。


――何かを託されたような。

冨田:はい。なので、この楽曲を踊って歌っているときは、「自分は自分でいい」という強い気持ちになれて、背中を押してもらっている気がします。


――派手なEDMサウンドも印象的です。

菅波:永田詩央里ちゃんがセンターの「ワタシアクセント」に近しいリズム感だなって。

谷崎:私は王道のアイドルソングや可愛らしい楽曲を聴くことが多いので、普段聴くジャンルとはまた違ったテイストで。だからこそ、歌やダンスの練習を重ねていくうちにどんどん好きになれたし、もっともっと表現を磨きたいなと思いました。


――ミュージックビデオはどんな仕上がりですか?(※取材は公開前)

谷崎:ダンスナンバーなので、とにかくダンスを踊りました。衣装は今着ているのを含めて、全部で3種類あります。ノイミー初のパンツスタイルなので新鮮です。「ワタシアクセント」のときも頑張りましが、今回も本当にダンスは練習しました。なので、今までとはまた違ったダンスの見せ方を楽しんでいただけると思います。





「天使は何処へ」ミュージックビデオ


――見どころ的なシーンは?

冨田:2番のサビが終わったあと、ダンスブレイクがあって。「ワタシアクセント」のときはソロダンスと縦の動きが中心だったんですけど、今回は団体で見せている感じです。なので、より迫力を感じていただけるんじゃないかなと思います。

菅波:首の角度から手の動きまで、細かく揃えたダンスを見てほしいです。


――ライブ・パフォーマンスも楽しみです。また新しいアクセントになってくれそうな。

谷崎:みんなどうノッてくれるんだろう?

冨田:ダンスの大会みたいな感じになるのかな?

菅波:「いえーい!」「ふー!」って(笑)。

谷崎:どんな反応をしてくださるのか楽しみです。


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「諦めなければ夢は叶うと証明したい」


――記事公開時点では終了していると思いますが、4周年ライブ【≠ME 4th ANNIVERSARY PREMIUM CONCERT】も間近ですね。ノイミーにとっては待望の声出し解禁でもあります。

冨田:2019年から活動を始めて、その翌年からコロナ禍になってしまったので、ちょっと想像がつかないです…。

谷崎:コロナ前のライブで自分の名前を呼んでもらえたとき、すごくうれしくて。その声がまた聞けるんだと思うと今からわくわくします。

冨田:なんか泣いちゃいそう。

菅波:ね。感動する。



――4周年ライブ【≠ME 4th ANNIVERSARY PREMIUM CONCERT】はどんな内容になりそうですか?

冨田:それこそ攻めていると思います。ノイミーらしいエモーショナルな時間もあると思うので、いろいろ楽しんでいただけるんじゃないかなって。

谷崎:ノイミーはかわいい楽曲からかっこいい楽曲まで、色々なタイプの楽曲をいただいていて。私は普段、歌声がわりと低めなんですけど、例えば鈴木瞳美ちゃんとのユニット曲「サマーチョコレート」では、苦戦しながらもかわいい歌声にアプローチしてみたんです。そうやって色々な楽曲に合ったパフォーマンスができたらいいなと思います。

菅波:「天使は何処へ」でたくさんダンスを踊ったので、ライブでもダンスの表現力を爆発させたいなと思います。あとは、今回の4周年ライブを見て、3周年のときよりもパフォーマンス力が上がったなと思ってもらえるように頑張りたいです。

冨田:やっぱりノイミーはダンスが強みだと思うので、今までのパフォーマンスを見てくださっていた方々にも「まだできるのか」と思っていただけるような、驚きをたくさん与えられたらいいなと思います。それこそ「天使は何処へ」でステップアップできたので、ほかの曲でもまた違った見せ方ができるようになったんじゃないかなって。みなさんの驚いた顔が見られたらいいなと思います。



――では最後に。4周年という節目を迎える≠MEですが、来年の5周年目にはどんなグループになっていたいですか?

谷崎:2021年6月に中野サンプラザで1stライブ「≠ME 1stコンサート 〜初めまして、≠MEです。〜」をやらせていただいたとき、私はMCで「諦めなければ夢は叶うと証明したい」と公言したんです。ノイミーには東京ドームに立つというすごく大きな夢があるんですけど、5周年を迎える頃にはちょっとでも「夢に近づけたね」とみんなで言い合えるぐらい、この1年で急加速して大きくなりたいと思っています。


――しっかり前に進み続けているんだと。

谷崎:そうですね。ちゃんと階段を駆け上がっているなと実感できる出来事がたくさんあったらいいなと思います。

菅波:≠MEというグループ名を世界中の方に知っていただいて、ランキングの1位になったり、誰かのベストソングに選んでもらえるようなグループになれていたらいいなと思います。

冨田:この4年間、色々な経験をさせていただいて、できるようになったことがメンバーそれぞれあると思うので、その一つひとつの輝きが磨かれていったらいいなって。≠MEのロゴがダイヤモンドなんですけど、5周年を迎えたときにとびきり輝く12個のダイヤモンドができあがっていたらいいなと思います。



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≠ME「天使は何処へ」

天使は何処へ

2023/04/12 RELEASE
KIZM-769/70 ¥ 1,800(税込)

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Disc01
  1. 01.天使は何処へ
  2. 02.今日も君の夢を見たんだ
  3. 03.天使は何処へ (off vocal ver.)
  4. 04.今日も君の夢を見たんだ (off vocal ver.)

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