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<インタビュー>SUPER★DRAGON、自分自身を見つめた先に完成したニューアルバム『mirror』
3月1日に5枚目のアルバム『mirror』をリリースする、SUPER★DRAGON。タイトルには「自分自身を深く知り、愛する事で自信や可能性に繋がり次の段階へと成長できる。まずは鏡に向かって自分と見つめ合え」という意味が込められている。前作『Force to Forth』から8作連続配信リリースを経て広がった音楽性から、さらに確信に満ちたSUPER★DRAGONとしてのポップスを提示する全12曲。個性豊かな歌声、ステージでのパフォーマンスも見据えた楽曲制作など、9人のクリエイティブ集団でもある彼らだからこそ生み出せた1枚。3月25日にはパシフィコ横浜でのSPECIAL LIVE【Persona】を控えたメンバーにアルバム制作の様子や今の想いをじっくりと語ってもらった。(Interview & Text:上野三樹 / Photo:池村隆司)
自分自身と向き合い、さらにステップアップするためのアルバム
――5枚目のアルバム『mirror』は、連続配信リリースを経たスパドラのひとつの集大成となる作品でもあると思います。グループの進化と、そこにある志の高さが感じられる素晴らしいものになりましたが、連続リリースからアルバム制作への流れはどういう感じだったのでしょうか。
松村和哉:昨年から8作連続の配信リリースがあって、その後にアルバムを出すという話は最初からあったんですけど、アルバム制作を始めるまでは特にビジョンとかはなく。昨年の12月にリリースする曲を書いていた9月か10月くらいからアルバムの制作が本格的に始まってレコーディング自体は年内に終わらせました。
古川毅:アルバムの内容やコンセプトをみんなで考え始めた時期は昨年の夏の終わりだったんですけど。その頃に僕は体調を崩して入院していたので、病院のベッドの上でみんなと電話でやり取りしたりして「こういうのやりたいよね」とかディスカッションしながらワクワクしていました。
――昨年秋の毅さんの入院中から制作が始まったんですね。
古川毅:その時は入院したばかりで手術前だったのでミーティングもできました。逆にワクワクすることを考えたかったし暇な時間を有効活用しようと、脳みそがめっちゃ働いていたので。もうみんなと連絡を取りまくってましたね。最終的にジャンが『mirror』というアルバムのタイトルを考えてくれたことで、このアルバムで何をすべきかがギュッとまとまりました。

――アルバムタイトルの『mirror』は自分自身と向き合うという意味があるそうですね。
ジャン海渡:2022年は連続リリースという形だからこそ色んな表現や挑戦ができて。そういう意味で今後のSUPER★DRAGONを作っていく上での判断材料が多かったんです。3月にはパシフィコ横浜でのライブもあって、2023年はさらに大きく出る年だからこそ自分たちがカッコいいと思う音楽だけをやりたかった。去年、鏡を見つめるように自分たちと音楽で対峙してきた僕たちが、さらにカッコいい音楽を着飾って鏡の前に立つようなアルバムにできたらという想いがありました。
――自分と向き合うと、弱さや欠点なども目についてしまいがちですが“自分自身を深く知り、愛することで自信や可能性に繋がり次の段階へと成長できる”というメッセージ性がいいなと思いました。
ジャン海渡:やっぱり自分たちの音楽を愛して、自分たちが1番カッコいいと信じることが表現する上で大事かなと思ったので。弱みを見つけても、後ろ向きになるより、それも踏まえた上でプラスに変えていくっていうのが今のタイミングでは大事かなと思いました。
――これまで連続配信リリースされた曲たちをまとめた作品にとどまることなく、新曲が7曲も入ったエネルギッシュで新鮮さを感じられるものになりました。アルバムの選曲や、新曲をプロデュースしていく時に考えたことはどんなことでしたか。
伊藤壮吾:連続リリースの曲たちの中からアルバムにどれを収録するかは悩みました。結局、5曲入れることになりました。
池田彪馬:ある意味、実験的なフェーズの中で連続リリースをしてきたので、今後の自分たちの活動や、アルバムの中でのバランス、いろんなことを考えながら精査した上での選択でした。曲順に関しても「Are U Ready?」というただの自己主張ではない問いかけから始まって、僕たちが掲げる未来像を歌ったような「Popstar」で終わるというのが、本当に上手くバランスが取れているなと思います。

――では新曲についてお訊きしていきたいんですが。まず1曲目の「Are U Ready?」はボーカル陣の声の個性を生かす構成が素晴らしいですね。
池田彪馬:歌割りは僕が考えさせてもらったんですけど、やっぱり8年も一緒にやっているからこそ、このパートは誰に歌って欲しいというアイデアが沸きます。メンバーにも相談しながら、最終的にはそれぞれに合ったパートで歌うことができて良かったです。
田中洸希:曲ができた段階から「ここのパートどう?」みたいな相談は彪馬からあったので、自分の中でも曲を落とし込みつつ。レコーディングでは彪馬が先に歌入れをしていたので、そのバトンを受け取って、他のメンバーの個性も壊さずに歌っていきました。大変さもあったけど楽しかったです。

――2曲目の「Revolution」はダンス映えしそうなドラマチックなナンバーに仕上がりました。
志村玲於:はい、この曲は振り付けも全部終わりました。連続配信リリースの時から、歌ってみた感じやみんなの意見を僕の方でまとめてコレオの方に投げさせていただいているんですけど。「Revolution」に関しては彪馬とも一緒にどんな世界観で表現したら面白いかなと考えていきました。コレオは「Not Enough」も担当してくださったAkanenさんに絶大な信頼を寄せてオファーさせてもらいました。
池田彪馬:「Revolution」は曲を作る段階から、振り付けやステージ上での見せ方、ミュージックビデオを撮るならこうしたいという自分が思い描いているビジョンがあったんです。

志村玲於:これはもうぜひ、期待しててください! 近いうちに面白いものが見れると思うんで。
スタッフ:(小声で)記事が出る頃にはミュージック・ビデオが公開されています。
志村玲於:もう出てるんで、見てください!
一同:(笑)
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