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<CASIO×Billboard Live>BONNIE PINKが語る、音楽の存在と出産を経て改めて感じたこと

インタビューバナー

 「すべての人に音楽を奏でる喜びを」という想いから、新しい生活スタイルに寄り添う電子楽器を展開するCASIOがBillboard Liveとコラボレーション。Billboard Liveの出演者にリレー形式で「音楽の楽しみ方」を語ってもらう。

 国際派シンガーソングライター、BONNIE PINKが、3年ぶりの単独公演でBillboard Liveにカムバック。ガーディガンズを始めとするスウェディッシュ・ポップの火付け役であるスウェーデン人プロデューサーのトーレ・ヨハンソン、そしてイギリス出身で数々のヒットソングを生み出してきたクレイグ・デイヴィッドなど、国境を越え、様々なアーティストたちとコラボを果たし、シンガー、作曲家、作詞家として多彩な才能を発揮してきたBONNIE PINK。そんな彼女と音楽の関係性とは?出産を経て改めて感じたこととは何だったのだろうか。 (Interview: Miho Haraguchi)

私にとって音楽は、一歩前に踏み出すためのツールのような存在

――最初に、BONNIE PINKさんと音楽の出会いについて聞かせて下さい。音楽を最初に聴き始めたのはいつでしたか?

BONNIE PINK:保育園の頃ですね。ドリフとかでピンク・レディーとか歌手の方たちが出てくるのを見て、歌詞を覚えて歌ったりしてました。おもちゃのマイクを持って、こたつの上で歌ったり(笑)楽器は、小学2年生の時にピアノを習い始めたんですけど、引っ越しがきっかけで4、5年後にはやめてしまいました。そこで私の楽器人生は一旦終わるんです。高校になってバンド活動を始めるまでは、リスナーとして音楽と繋がっていました。あとは兄が洋楽が好きで、それを真似して聴いたりしていましたね。


――その後、また楽器を弾くようになったのは、高校でバンドに入ってからなんですか?

BP:いや、ボーカルだったので、私は楽器は触らずで。楽器をまた演奏するようになったのは、今の事務所に入ってから。事務所にも、シンガーとして入ったんです。デビューが決まり、アルバムの制作に入った時に、頂いていた曲に自分がしっくりくる歌詞を載せることができなかったんですよね。それで、自分で曲を書くことを勧められて、キーボードを使ってコードを作り、そこに歌ってメロディを乗せたのが曲作りを始めるようになったきっかけでした。


――ギターを演奏し始めたのはいつから?

BP:セカンドアルバムを作る前あたりに、出版会社の方からギターをプレゼントしていただいて。それで、弾けるようになりたいと思って、独学で練習するようになったんです。


――リスナーとしても、アーティストとしても深く音楽に関わっているBONNIE PINKさんですが、自分にとって音楽とはどのような存在ですか?

BP:若い時は、良いリスナーでありたいとしか考えていなくて、表現者になりたいという願望は全くなかったんです。世の中には素晴らしい音楽が溢れてるから、とにかく素敵な音楽に出会いたいと思っていたので、音楽にはすごく救われましたね。私は自分の悩みなんかを自己処理しがちだったんですけど、音楽を聴くことで、ほっこりしたり、涙を流すことができたんです。私にとって音楽は、一歩前に踏み出すためのツールのような存在でした。


――なるほど。今でも音楽は結構聴きますか?

BP:それが、全然聴かないんですよ(笑)若い時に聴き倒しちゃって。でも、5歳になる娘が最近保育園で鍵盤ハーモニカを習っていて、それを家で練習するようになったので、久々に私も鍵盤にもっと触れようと思うようになってきたんです。鍵盤を身近な位置に構えて、日々演奏できる人になりたいなと最近やっと思い始めました。もう何年も、娘が生まれてからは育児でそれどころではなかった。今は余裕ができてきたので、これからまた楽器に触れる時間を増やしたいと思っています。


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