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たむらぱん 『ハロウ』インタビュー
今ネット上で時の人になりつつあるアーティストがいる。その名は、たむらぱん。自分で作った曲を自由にアップできて、自由に聴いてもらうことが可能なサイト“myspace.com”で爆発的な反響が生まれたのがキッカケなのだが、ハッキリ言ってその音楽のクオリティは、かなり高い。実際に聴いたら「なんでこれまで無名だったの?」と驚かれること必至な音楽を作っている。その音楽をようやく正当に評価される状況に立った“たむらぱん”こと、田村歩美に今の心境を伺った。
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--ここに来て“myspace.com”での大きな反響もあり、ネットの中ではかなり時の人になりつつある印象はあるんですが、実際に自分の音楽に対して多くの意見をいろんな人からもらえたりはしているの?
たむらぱん:それは増えてると思います。自分が初めてネットというモノに触れたからこそ生まれた状況なんですけど、ちょっと前までは、パソコンすら持っていなかったんですよ。だからネット上でのやり取りの感覚なんて全く分からなくて。でもいざやり始めて、人からの意見とかをもらったときに「まだ自分の音楽を聴いてもらってない人は、いっぱいいるんだなぁ」って、あたりまえなんですけど(笑)思って。自分の音楽を聴いてもらえる人数って、ライブだけやっていても限られちゃうわけなんですけど、ネットに触れて「こんな場所があったんだ」って新鮮に驚きましたね。
--これまではごく身内のスタッフやライブを通して出逢う人たちの意見がすべてだったと思うんですけど、今こうして不特定多数の人から意見をもらえるのは、とても嬉しい状況ではありますか?
たむらぱん:そうですね。こうして曲を作ってCDを出したりしているってことは、やっぱりそれなりに人に聴いてほしくて、何か反応が欲しくてやっているわけで。だから「こういうところが良かった」とか、自分が拘ってる部分とかを見て言ってくれる人がいると、「ちゃんと見てくれてる人がいるんだ」「音楽やってて良かったな」って思ったり。「たむらぱんの音楽をみんなに広めます」って言ってくれる人もいたりすると、自分がそれまでいかに狭いところに居たかを気付かされるんですよね。狭いところに居ると、自分がやっていることに意味が感じられなくなったりするんですよ。でも今みたいにいろんな人に意見をもらえると、意味も見えてくるし、何より励みになります。モチベーションが上がりました。「だったらもっと喜んでもらいたい」って。
元々音楽を始めたのは、見返りを求めているわけじゃないですけど、やっぱり誰かに「楽しい」とか思ってもらいたいっていう気持ちがあったからで。今はその感想とかがもらえるので、「もっと頑張らなきゃ」とか「もっとやっていっていいんだ」とか思えて、すごく嬉しいんですよね。
--これは個人的な意見なんですが、たむらぱんの音楽ってファーストアルバム『ひとりあそび』の段階でかなりのクオリティの高さを誇っていたと思うんですよ。ただそれに対してのリアクションが決して多くはなかったと思うんですね。それに対するジレンマや焦りみたいなモノって正直ありました?
たむらぱん:そうですね。「どうしたらもっといろんな人に聴いてもらえるのか?」とか「どうしたら私の音楽に対して思ってることをもっと聞けるようになるのか?」とか、やっぱりそれはすごく思ってました。「音楽やってていいんだよ」みたいな返しが欲しいと思っていた期間、それは絶対あったと思うんですよね。「誰かに聴いてもらいたいと思ってやっているんだから、これはよくない状況なんだろうな」とか、そういうことはすごく考えたし。で、曲調や歌詞においていろんなことを試したりするんだけど、それでも状況が変わらないからイライラしたり(笑)。
--ただ今の状況って、二年三ヶ月前のインタビューで田村さんが言っていたことでもあるんですけど、「人に聴いてほしい意欲が出てきた」そのひとつの結果なのかなって。そこを求めずにここ数年の楽曲はなかったと感じるし、そこを求めたからこその「良い曲だな」っていう反応だと思うんですが、自分ではどう思いますか?
たむらぱん:そうだと思います。一枚目の作品とかは、自分に起きたこと、ひとつのことを10通りぐらいにして10曲にするっていう感覚で作っていたと思うんですよ。でも最近は、友達とか身近な人とかパって見た人とか、自分以外の人をモデルにして作ることも増えてきていて。そういうのも自分の中の変化だと思うんですけど、「自分が!自分が!」じゃなくて、「みんなでたむらぱんの音楽作ってます」みたいな。「誰かのおかげでこの曲が出来ました」みたいなことが増えていて。それは、みんなが聴いていろんなことを考えたり思ったりする音楽を作ろうと思ったからなんですよ。
--ただ「人に聴いてほしい意欲」以前に自分の曲はもっと多くの人に響いていくはずだっていう自信があったこそ、消去法で目指した夢とは言え(笑)、音楽活動をずっと続けてこれた感覚ってありますか?
たむらぱん:とりあえずウチのレーベルのテーマが“根拠のない自信”なんですよ(笑)。もちろん良いモノを作らないと、自信もただの自惚れになっちゃうからダメなんですけど、そうならないように音楽を作っていこうとは、当時から思っていましたね。
--あの、極端な質問をしたいんですけど、やっぱり売れたい?
たむらぱん:そうですね。最近は特になんですけど、すごくいろんな人にお世話になってきているわけなんですよ。こういうインタビューしてくれる人もそうだし、音楽活動のメンバーとかスタッフとか、親とかもそうだけど、そうした人たちに「恩返しはしたいな」ってすごく思っていて。そういう気持ちだけでやるのも変なのかもしれないけど、でも、恩返しができたときの気持ちがまた自分が良いモノを作ることに繋がると思うんですよ。だから「売れる」っていうのは、分かりやすく良い展開を生むと思うんですよね。私は特に実家が田舎だからよっぽどしっかり売れないと、「何やってんの?この子」って感じなんですよ(笑)。ネットとかも把握してないくらいだから。だから売れるのは夢っていうか、目標。松坂選手が夢だとダメって言ってたから、目標(笑)。
--また純粋にもっと多くの人に自分の音楽を聴いてほしい気持ちも強いんじゃないんですか?
たむらぱん:売れるっていうことは、それだけたくさんの人が聴いてるってことだから、すごく良いことですよね!売れるって(笑)。すべて理に適ってる。自分の恩返しをしたい気持ちも昇華され、更に多くの人に聴いてもらえる機会にも繋がるって思うから、大事ですね、売れるって(笑)。
--それは、最近芽生えた意識?
たむらぱん:多分ね、本当はずっと思っていたんですよ。でもなんか、あんまり「売れたい、売れたい」って言っててもやらしいかなと思ってて。でも最近はすべて口にしていこうと(笑)。なんか、言えば叶うんじゃないか?みたいな。逆に言っていかないと叶わないこともあると思うんですよ。実家に居るときとかは「音楽をやりたい」ってことも言えないぐらいな感じだったんですけどね。自分の中に「音楽を作ってそれを聴いてもらいたい」っていう気持ちがあるくせにそれを人に上手く言えなかったんですよね。でもそれが最近は上手く言えるようになっている感覚がありますね。歳を取ったせいかもしれないけど(笑)。
--まぁなんで「売れたい?」なんて極端な質問をしたかと言うと、今回のアルバム『ハロウ』、もうアートワークにも現れてますけど、人と繋がるための作品というか、人と繋がって初めて意味を持つ作品だと強く感じたからなんですよ。自分ではどう思います?
たむらぱん:自分の中で『ハロウ』は、新しい区切りだなと思っていて。だからタイトルも「はじめまして」みたいな雰囲気にしたいと思ったし、ジャケットも正にそういう雰囲気なんですけど、人がいっぱい居て。それでパッケージもCDっぽいっていうより、本とかポストカードみたいな雰囲気にして。それは音楽じゃないところで興味を持ってくれる人もきっといるんじゃないかと思ったからで、そうやって「誰がどこに興味を持つか分からないから!」みたいな楽しみを持ちながら作ったところはありますね。曲もそうだし、ジャケットもそうだし。
また曲や歌詞の表現の仕方も、分かりやすいって言うと変なんですけど、「自分さえ分かっていればいい」とは思わないように書いたりしたんです。でもその中で自分がいつも書いている雰囲気とか言葉の選び方とかは、もちろんキープしたいところだから、そこを保ちながらも聴いてもらえる人としっかりコミュニケーションを取れる作品にしようと思って作っていきました。
Interviewer:平賀哲雄
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--その心がオープンになっていってる感じって言うのは、1曲目の『ヘイヨーメイヨー』から現れてますよね?何が正しいのか分からないし、世の中分からないことだらけだけど、明日を見て生きていくっていう。
たむらぱん:「明るい曲を作ろう」と思っていたんですけど、詞に関しては、どうしても全部が前向きにはならないというか(笑)。「まぁいいか」とか「なんとかなるさ」みたいなところが出てきていて。でもこれはもう自分の色だから仕方ないと思いつつ、だけどどこかに最終的には光が見えるモノにしたいなと思って、『ヘイヨーメイヨー』みたいな曲は作っていきましたね。
--そこの部分の描写にリアルを感じるんですよね、「いや、分からないけれど」みたいなフレーズに。そこはすごく日常と地繋ぎになってる気がするんですよ。
たむらぱん:やっぱり日常がすごく大事だから。すごく身近に置いてもらえる作品にしたかったし、そこはリアルに出したかったというか、出ちゃったのかなっていう感じなんですけど(笑)。
--嘘のない前向きさを示そうとすると、たむらぱんのような表現に自然となると思うんですよ。例えば、結婚式とかで「永遠の愛を誓います」みたいなことを言い合うわけじゃないですか。でもあれ嘘ですよね?「もしかしたらこの先、あなたのこと嫌いになるかもしれないけど、今この瞬間は一生一緒にいたいと思ってるよ」っていう表現が本当はリアルじゃないですか(笑)。
たむらぱん:そうですね(笑)。だから「絶対」っていうのは言えなくて。その「絶対」ということに抵抗があるのかトラウマがあるのか分からないですけど(笑)、なかなか難しいじゃないですか、「絶対こうだ!」とか「絶対大丈夫!」って。だからそういうことは書けないんですよね。というか、今の私には書けない(笑)。音楽ってまずは一方的に投げかけるモノじゃないですか。だから押しつけるような雰囲気になるのは嫌なんですよね。
--ちなみにそんなリアルなポジティブに溢れた今作『ハロウ』なんですけど、中村さん(マネージャーさん)から「地獄のような日々から生まれた、血と汗と涙の結晶」と伺ってるんですが、実際そんな感じだったんですか?
たむらぱん:地獄ッスよ(笑)。今作は二回レコーディングする期間があったんですけど、一回目のときなんかは、昼の12時に始まって、帰るのが次の日のお昼の2時とかあって。で、地下にいるから、外出ると「眩しい!」「でもさっきと変わってない景色」みたいな、なんかもうよく分からない感じで(笑)。そんなんだから寝るタイミングもよく分からないし、大変でした。
あと今回初めてストリングスアレンジを私がしたんですよ、イチから譜面を書いて。それで、ストリングス奏者の方々と一回ぐらいしか合わせるタイミングがなかったんですけど、私はすごく知識不足だから、どれぐらいまで感覚でやっちゃっていいのか分からないんです。で、案の定、奏者の方々から「ちょっと違う」みたいな反応が感じられると、すごく落ちたりとかしちゃって。それでも強引に作業を進めて行かなきゃいけない状況もあったし。何だったんでしょうね?あの頃の私は。
--(笑)。
たむらぱん:なんか、一回、すごくキレたんですよ、私。レコーディングの途中で。でも自分が何に怒ったのか全然分からなくて。それぐらいギリギリな感じもありましたね。なんかもうとにかく「うるさいっ!」みたいな(笑)。
で、二回目のレコーディング期間の方は、環境が大変だったんです。ドラムとかはスタジオで録ったんですけど、ピアノ系は機材の持っている人の家で録ったんですよ。それがちょうど12月とかの冬の時期だったんですけど、家のヒーターの電源を入れると、音にノイズが入っちゃうっていう問題が起きて、多分電力の問題とかだったと思うんですけど。だから暖房なしでピアノを弾くわけなんですけど、弾けないんですよ!寒くて、指が動かなくて。でも弾けないと、またピリピリし出すじゃないですか。寒くて指が動かないのに「弾けよ!」みたいな感じになって。で、その家の人がアワアワして、お茶沸かしてくれてりして(笑)。あれは過酷でしたね。強引に乗り越えられないところじゃないですか、指が動かないとかって。あと、猫が鳴いちゃうとか(笑)。
--(笑)。
たむらぱん:歌入れもノイズが入っちゃうからヒーターを切るんですよ。そこはめちゃくちゃ厚着とかして。なんか、中なのに外みたいな。その様子をネットで流したりしていたんですけど、「なんでそんな厚着なの?」「そんな寒がりなの?」って聞かれたりして(笑)。ただそんな環境でも、ちょっと慣れたというか、だんだんレコーディングの大変さは緩和されていって、そんな苦には感じなくなっていきましたね。体力的にはずっとツラかったですけど。
--今の話を聞いていて思ったんですけど、だからこそこんなにも前や外に向いた曲や詞が次々と生まれたんじゃないですか(笑)?
たむらぱん:ツラさを経験することで伝わることもある(笑)。
--(笑)。でも確かに『お前ぶただな~送らぬ手紙』の「あたしが赤い靴選んで「似合わない」とか言われても」とか、『責めないデイ』の「誰かの期待に応えるためだけにやるなんてことやめて」とか、あの、苦しみから生まれた印象を受けるフレーズは今作多いですよね?
たむらぱん:そうですね。特にその2曲は、『人のいろは』をリリースしたすぐ後ぐらいに出来ていたと思うんですけど、だからちょうど「どういう風に自分は表現しよう?」って悩んでいた時期に出来た曲なんですよ。「自分はこうしたい」って貫きたい気持ちと貫けない気持ちがあったと思うんですよね。で、やっぱり自分のやることを誰かの責任にしがちになったりしていて。だからこんな曲になったと思うんですけど(笑)。
--でも最後はちゃんと開いていくっていう。
たむらぱん:そうそう。
Interviewer:平賀哲雄
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--ちなみに田村さんの中にある、たむらぱんとしての良い曲というのは、どんなモノだったりするんですか?
たむらぱん:今の自分の中の良い曲っていうのは、やっぱりみんなが共有できるモノ。みんなでおいしいご飯を食べるような感覚で楽しめるモノ。決して私だけのモノじゃないモノ。・・・明日になったら変わってるかもしれないけど(笑)。
--それが今作『ハロウ』には、思う存分収録できたと?
たむらぱん:そうですね。本当はもうちょっと曲を録っていたから、もうちょっと収録したかったぐらいなんですけど、今はこの形で良かったと思いますね。
--また今作『ハロウ』、前半はポジティブでキラキラしたナンバーが続くんですけど、後半は胸を締め付けるような切なさを持ったストーリーが目立ちますよね?
たむらぱん:きっとその辺に自分のエゴ的なモノが表れているのかもしれない。本来はそういう曲の方が得意なのかもしれないですね、自分は。だからそういう曲も聴いてほしいと思うし。今回、全部アップテンポでも良かったんですけど、“myspace.com”の影響もあって、初めて私のことを知る人が聴くアルバムでもあると意識していたので、これ一枚で自分のことを分かってもらいたいと思ったんですよ。だからいろんな曲調を収録しました。
--意識されたか分からないんですけど、今作の前半は、痛みから解放されるポジティブさを感じるんですよね。でも後半は、痛みを伴うポジティブさですよね?
たむらぱん:最初はそれを分かっていなかったんですよ。でもいろんな感想を頂く中で気付けていって。それは嬉しい気付きというか、意外な発見でしたね。
--あと単純に“どうしようもない切なさ”を描くのが好きなのかなって気もしたんですよ。『WARAW』とか『スクランブル街道』を聴いてると。
たむらぱん:やり場のない感覚って日常にも多いじゃないですか。だからそういう曲も自然と出てくるんですよ。やっぱり何事もすぐに結論って出せないじゃないですか、何かやるときとか思ったときって。それを書いてもいいのかなって思って。いつも答えを見つけようとしなくても、それも日常っぽいし、人間っぽいし。
--また今作の最後に持ってきた『まやかしの街』なんですが、この曲に込めた想いを聞かせてもらいたいんですが。
たむらぱん:私も上京してしばらくの時間が経って、改めて今の自分を見つめ直したんですよね。で、私もすごくいろんなことを思って上京してきたわけなんですけど、「なんでここだったんだろ?」って思ったんですよ。「ここに来なくても出来たこといっぱいあったんじゃないか?」って。そういう人っていると思うんですよね。なんとなく「何かがあるかもしれない」と思って来ちゃった人。で、東京はすごく人が多いし、人種もいっぱいだけど、「この一人一人の人たちがここに住む意味ってなんだろう?」って考えたりして。でも「行けば何かがあるかもしれない」と思わせるぐらい魅力的な街なわけじゃないですか。そういうことを新宿らへんに居るとよく思うんですよね(笑)。コマ劇場のあたりとかに居ると。そうした東京の歌を『まやかしの街』って表現してるんですけど、別に街を否定しているわけじゃなくて、「いろいろ思うことはあるけど、自分で選んだこの場所で頑張るぞ」っていう想いを最終的に込めちゃってるんですよ。だからこの曲は、自分でも励まされるんです(笑)。この先何があるか分からないけれども、ここで生きていこうって。
--あと、今作を引っ提げたワンマンライブが6/22に渋谷エッグマンで開催されるんですよね?ワンマンは初?
たむらぱん:初ですね。
--どうしましょう?初ワンマン。
たむらぱん:どうしましょうね(笑)。なんか、想像が付かなくて、困っているんですが、でも『ハロウ』の収録曲はほとんどやりたいなとは思っていて。で、最近は新しく来てくれるお客さんがいっぱいいるから、1枚目、2枚目の曲もせっかくだからライブで聴いてもらいたいなと思うし。いろいろ考えてますね、やり方を。私にとって大きなポイントになるライブだと思うので。その日以降、私が東京に居るか居ないかぐらい(笑)すごく重要な日になると思います。
--では、最後に、さっきの売れたい売れたくないの話じゃないですが、この先の音楽活動に向けての意気込みの方をよろしくお願いします。
たむらぱん:とにかくみんなに聴いてもらえる曲を作っていきたい。というか、一緒に作っていきたい。だから面白いネタがあったら教えてほしいし、それぐらい今は私自身も新しいモノを取り込んで、聴いてくれる人に届けたいと思ってるんで・・・よろしくお願いします(笑)。頑張ります。
Interviewer:平賀哲雄
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