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<インタビュー>ao ~15にまつわる話 Vol.1「15歳の等身大」~



aoインタビュー

ビルボードライブ東京・大阪の15周年を記念して、連載企画「15にまつわる話」がスタートしました。その第一弾としてご登場いただくのが、シンガーソングライターのao。
2006年生まれ、中学3年生の15歳でメジャーデビューした気鋭のニューカマー。ティーンの日常を瑞々しく切り取ったリアリティとセンスに満ちた歌詞と、重厚感のあるビートミュージックをポップに昇華する歌の表現力で、たちまち音楽シーンをざわつかせている。今年3月にリリースされた1st EP『LOOK』にも、聴く者に希望を与えるような、大きな可能性がギュッと詰まっていた。この春、高校生になったばかりの彼女に、音楽と向き合う15歳(※取材時の年齢)のピュアな想いを語ってもらった。

――小学6年生で曲作りを始めたそうですが、15歳でメジャーデビューすることはご自身にとって思っていたより早かったですか、それとも思い描いていたものでしたか。

ao:私は曲作りを始めてから3年でデビューしたので、自分の体感としては早かったなと思います。でも、だんだん音楽で表現したいことが掴めてきた時期だったので、嬉しかったです。中学3年生で学校に通いながらデビューするなんて思ってもみないことでしたが、中2の時に曲をたくさん作って、中3では受験勉強に集中して早めに受験を終えることができたので、音楽活動とも両立することができたかなと思います。

――サウンドやソングライティングや歌い方まで、洗練されたスタイルを持ってデビューされました。色んな楽器も弾けるそうですが、今の音楽スタイルを形にするまでに、どんな変遷がありましたか。

ao:もともと4歳からピアノを習っていて、夢はピアニストでした。クラリネットを始めたのは小学校の授業でリコーダーを習ったことをきっかけに、何か他にも笛をやりたいという気持ちになって色々探していたんです。そしたら親にクラリネットが綺麗な音色だからいいんじゃない?ということで買ってもらって、自分で練習しました。吹けるって言っていいレベルかはわからないですけど(笑)。 今も曲作りをする時の打ち込みを鍵盤でするので、ピアノを習っていることは活かされています。

――声質もオリジナリティがあって素敵ですが、ご自身の声を意識するようになったのはいつでしたか。

ao:小学3年生くらいでK-POPにハマって聴いていたんですけど、みんなすごく綺麗な声をしていて、私の声は低いのでK-POPは上手く歌えないなと思ったところから、自分の声を意識するようになりました。そこから洋楽の女性アーティストの曲を聴いて、私はこっちのテイストの方が合ってるかもと思いました。特にグレース・ヴァンダーウォールやビリー・アイリッシュがかっこいいなって。影響を受けました。

――オーディションを受けたのが、小学6年生の時だそうですね。

ao:はい。そのオーディションをきっかけに今の事務所の音楽スクールに通い始めて、そこでDTMを使った曲作りにも挑戦しました。私は洋楽ばかり聴いていたので、これはちょっと突き詰めていったら、いいんじゃないかなと思い、英語の発音も自分で勉強していきました。実際に学校でも英語は得意なんです(笑)。

――いいですね(笑)。曲作りを始めたばかりの頃はどんな感覚でしたか。

ao:DTMを使った作曲は、いきなり世界が広がりすぎて私には難しかったので、まずはメロディやコードをピアノで弾いたものをボイスメモで録音してから、DTMでトラック制作をするというやり方から始めました。まだ音楽を作るという経験が浅いので、探りながら少しずつ今の自分になっていった感じです。自分の理想像があって、そこに向かったというよりは、色んなことを少しずつ吸収しながら遊び感覚で形にしていったんです。スクールにいた時は歌手になりたい友達がたくさんいて、DTMができる子もたくさんいたので、刺激を受けました。

――3月にリリースされた1st EP『LOOK』はaoさんにとって、どんな作品ですか。

ao:EP『LOOK』はまず最初の一歩として出せた1枚です。人生で初めてちゃんとレコーディングしたのが今作の最後に収録されている『kekka(first recording ver.)』なんです。初めてのレコーディングはたくさんの方が外で自分の歌を聴いているという環境が、ちょっと恥ずかしかったんですけど。マイクってこうなってるんだ……とか(笑)、全てが新鮮で楽しめましたし、自分の歌を初めて客観的に聴けた経験になりました。

――「already」、「I know」、「with you」は失恋3部作だそうですね。

ao:はい、その3曲は中2が終わる頃から中3頃までに作りました。実体験であったことを、自分の感情が高まった時に書き留めておいて、後からそれを膨らませながら書いていくことが多いです。友達との関係を描いた「kekka」もそうですけど、感情が揺れ動く最中だと頭がパンパンで曲作りまで手が回らないことも多いので、後で振り返った時に見えた感情を曲にしています。その方が客観的な目線で書けるので。

――曲作りを始めてから、日常生活にも変化はありましたか。

ao:やっぱり、曲を作るために何か起こらないかな?とか思うことはあります(笑)。普段、音楽を聴く時もオケを中心に聴いて「今度こういう曲を作りたいな」とか考えることも増えました。

――aoさんにとっての15歳は、この先の人生においても大きな1年間だったのではないかなと思いますが。振り返ってみてどんなことが一番、印象に残っていますか。

ao:小学6年生から少しずつ音楽活動を始めて、周りの人たちもそれを知ってくれていたんですけど。15歳の中学卒業時には、同じ学校の人たちや、身近な人たちが『YouTubeで見たよ』とか『テレビに出てたね』なんて言ってくれることを想像していなかったので不思議な感じでした。そうして声をかけてもらうことでデビューしたことを実感したことが私の中で大きかったです。

――この春も大きな変化があったと思いますが。今、どんな想いを歌いたいと思っていますか。

ao:今は高校に入学したばかりで、これから色んな経験があると思うので、そのこともたくさん曲に書いていきたいです。実体験だけではなく自分でストーリーを考えて曲作りをするようなことにも挑戦して、音楽の幅をどんどん広げていきたいです。

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