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東京女子流 『Limited addiction』インタビュー
噂の女子流 ハマッていく2ndアルバム完成
今、ガールズユニットシーンで絶大な人気を誇り、ネクストブレイクの大本命と目されている東京女子流が、2ndアルバム『Limited addiction』を完成! ももクロとの対決やバニビとのコラボも踏まえつつ、この半年を振り返ってもらいながら、最新作の充実感を語ってもらいました。
ももクロさんは、一言でいえば凄いグループ
--それにしても忙しい日々が続いてますね。
新井ひとみ(ひーちゃん):この前、横浜BLITZでリリース記念の大握手会をやったんですけど、そんな大きい会場での握手会って今までなかったから、凄いなーって思います。
小西彩乃(あぁちゃん):今までの中で一番、イベントやサイン会が詰め込まれてるなって!(笑) 去年の夏休みにリリースした時は毎日イベントをやっていたけど、一日の中にここまでスケジュールが詰まってることはあんまりなかったです。
中江友梨(ゆり):あと、たま~に。本当にたま~~~っにですよ!?(笑) 声かけられたりすると、「あ、知ってるんだ!」って思います。
--女子流の人気は、昨年夏にシングル『Limited addiction / We Will Win! -ココロのバトンでポ・ポンのポ~ン☆-』を出した辺りから、徐々に高まってきましたよね。
山邊未夢(みゆ):今まで出したCDの中で一番高い順位だったし、その後に大きい会場でホールコンサートとかをやれるようになったので、メンバーも実感はちょっとあります。
--そういう意味では、今回のアルバムタイトルが『Limited addiction』になったのも納得できる?
みゆ:“Limited addiction”は“ハマッていく”って意味なんですけど、このアルバムを聴いてもっと女子流にハマッて欲しいって想いが込められています。女子流の名前を知ってもらえるようになったのも、このシングル辺りからだし……
ゆり:それに、『Limited addiction』からかっこよくて大人っぽい曲が増えてきたと思います。
あぁちゃん:高いキーとかファルセットも使うようになったので、難しくなってきましたね。でも、難しい方が女子流のスタイルっていうか、らしいと思っているので、歌い甲斐があります。
庄司芽生(めい):1stアルバム『鼓動の秘密』を今聴き返してみると、幼いというか「アレ、これって女子流?」って思うような歌声も多いんですよ。今の歌い方の方が聴き慣れているっていうのはあるんですけど、かっこいい曲調も歌えるように成長したんだなって思います。
--『Liar』では、めいさんとリーダーのキスシーンもありますしね。
めいてぃん:最初は恥ずかしくて笑っちゃったり、みゆちゃんと目が合って「あ……」って照れちゃうことがあったんですけど(笑)、最近は集中してできるようになりました。
--昨年秋のシングル『Liar / W.M.A.D』のリリースタイミングでは、ももいろクローバーZとの対決もありました。
ひーちゃん:ももクロさんは、一言でいえば凄いグループだと思います。パフォーマンスもトークもパワフルだし、お客さんを楽しませる力があるなって。あの時は、1曲ずつ交互に歌う展開だったので、曲を意識して丁寧に歌うことができたし、他のグループと一緒のステージだと、心が燃えてくるようになってきました。女子流が変わったんだなって思うようになりましたね。
ゆり:やるからには負けたくないなって思うようになりました!
--そしてクリスマスイブには、中野サンプラザでのワンマン公演がありました。
あぁちゃん:夢のようなライブだったなって、終わった後の感激が凄かったんですよ。ステージに立つまでは本当に緊張していたんですけど、あんなにたくさんのお客さんの前で踊ったことは、今思い返しても本当にもの凄いことだなって!
ゆり:クリスマスイブっていう大切な時間を、女子流と一緒にすごしてくれたことを本当に感謝してます。
みゆ:それは自分たちでも分かるし、ダンスでも前より激しかったり初めて挑戦することが増えてきたんです。地元に帰ったらレッスンを受けたりするんですけど、もっと集中しないとダメだなって。
めいてぃん:本番前にメンバー同士で確認し合うことが増えてきました。よりステージに集中することができるようになったし、デビュー当時よりはまとまりのあるMCもできるようになってきたと思います。
ゆり:MCって、ファンの方が「あぁ……」って反応をしているのかも分かるんですよ。しんどそうな感じとか、顔を見ていると分かるので(笑)。話題を考えることもあるんですけど、どうやったらアドリブでも楽しんでもらえるか、……難しいですね。
Interviewer:杉岡祐樹|Photo:佐藤恵
こんな大人っぽくて深い曲を女子流が歌える
--一方、年明けに行った公演では、それぞれのソロステージも披露されました。
みゆ:いつもは5人でやっているので、ひとりやふたりとかでステージに出るのは心細いんですけど、後ろからメンバーが応援してくれるし、会場のお客さんもあたたかいく見守ってくれたので、やり切ることができました。
ひーちゃん:10年に初めて渋谷 SPACE SHOWER TV THE DINERでやった時は、あぁちゃんだけソロがあったんですけど、今回はメンバー全員にソロがあったので、同じ……おんなじキモチ?(笑)
--今年のあぁちゃんは、ボサノバ調にアレンジされた『Bomb A Head!』をギター演奏で歌うという、不思議な組み合わせもありましたね。
あぁちゃん:ビックリしましたよ! まさか本当に歌うことになるとは、まさかギターとパーカッションの方まで来てくれるとは思わなくて。あの時の緊張はヤバかったです。でも、すっごい楽しかったです!
ゆり:デビュー当時は、ずっと5人でパフォーマンスしていくんだって思っていたし、皆さんがお食事している中でソロステージをやるなんて想像してなかったです(笑)。
--では、いつか東京女子流のソロ曲を歌うとしたら、どんな曲が欲しいですか?
ゆり:私はいきものがかりさんが好きなんですけど、中でも『ブルーバード』みたいな力強い曲を歌ってみたいです。
ひーちゃん:ひとみは浜崎あゆみさんが大好きなので、浜崎さんの『Love song』を歌ってみたいです。あと、女子流のオーディションの時に歌ったいきものがかりさんの『気まぐれロマンティック』とか、ポッキーのCMで歌っていた『じょいふる』みたいに、明るくてノリノリなんだけど聴いた人の耳に残るような曲を歌ってみたいです。
みゆ:かわいい曲とかも盛り上がれていいと思うんですけど、みゆはかっこいい系? 少女時代さんの……ミディアム系とか、クールな曲を歌いたいです!
めいてぃん:誰の何っていうのはないんですけど、ライブで盛り上がる楽しい楽曲をやってみたいです。自分のテンションが上がってくるし、ファンの皆さんとも楽しめる元気な曲がいいです。
あぁちゃん:私は絢香さんみたいな、めっちゃバラード系が良いです! 歌い上げるのが好きです! やっぱり絢香さんは凄い憧れだから、ひとりで「うぉぉぉおおおおおお!」って歌ってみたいです!(笑)
--皆さん違いがあって面白いですね。例えば、今回のアルバムでも、それぞれに好きな曲は違うのでしょうか?
めいてぃん:めいは『眩暈 feat. バニラビーンズ』と『追憶』がきてます!
ゆり:私も『追憶』です。歌詞が大人っぽいし、物語を想像できるような感じだし、歌詞の主人公の女の人がかっこよくて潔いし。こんな大人っぽくて深い曲を女子流が歌えるっていう、新たな一面も見てもらえるだろうなって。
ひーちゃん:『Rock you!』が好きです。今までやったことのないダンスに挑戦してるし、「1! 2! 3!」っていうかけ声でファンの皆さんと一緒に盛り上がれますよね。あと、『Regret.』は中野サンプラザでも披露したんですけど、最後の“君が一番大切なのは私じゃない”っていう歌詞が切ないし心に残りますよね。
みゆ:『Sparkle』です。かっこいい系が好きだからっていうのもあるんですけど、初めて聴いた時から力強い感じがしたし、思わず口ずさんじゃうんです。あと、こういう人になりたいっていうのが『追憶』の主人公で、潔くなれない自分もいるんですけど、将来はこんな大人になっていきたいなって思います。
あぁちゃん:あぁちゃんは元々バラード系が好きなので『追憶』はしっくりくるし、最近はiPodでずっと聴いてるんですけど、ひとりで聴くとより心に沁みてくる、ハマッてくると思います! それに『Don't Be Curel』は、みんなの歌い方が好きなんですよ。ちょっとツンデレっていうのかな、歌詞が分かりやすいのでお気に入りです!
--先ほど『眩暈 feat. バニラビーンズ』の話がありましたが、バニビとの初共演はいかがでしたか?
みゆ:コラボは初めてだったし、バニビさんはスタンドマイクを使ってポージングする曲が多いので、どんな感じになるのかなって思ってたんです。でも、女子流らしさがありつつもバニラビーンズさんっぽい雰囲気もあるので、良い曲ができたなって!
Interviewer:杉岡祐樹|Photo:佐藤恵
この半年は試練というか、女子流に与えられた使命
--話を半年の軌跡に戻しますが、2月にはあぁちゃんの怪我があり、4人でのステージが続きました。
みゆ:あぁちゃんは女子流の歌姫だから、「歌、どうしよう……」って思ってたんですけど、「4人で東京女子流を守っていこう」ってスタッフさんから言われて、頑張ろうって決めました。しかも、2月の終わりに今度は3人がインフルエンザにかかって、ひとりになってしまったんですけど、その時はバニラビーンズさんが助けに来てくれたんです。本当に感謝してます!
ひーちゃん:あれは緊急事態だったね。
みゆ:実はその週、みゆも捻挫したんですよ! その時は本当にヤバいと思ったんですけど、3日で治っちゃったんです。不思議でした!
ゆり:私は代わりに歌う機会が多かったので、改めてあぁちゃんの大変さを実感しました。私にあぁちゃんの代わりができるのかなって思ったし、やっぱり本人が歌わないとしっくりこないなって感じたので、「一刻も早く戻ってきてぇ!」って(笑)。
ひーちゃん:『Limited addiction』とか、あぁちゃんが歌ってからのひとみ、っていう流れが多いので、長期間いなくなるって聞いた時は不安な気持ちでいっぱいでした。初めて4人で定期ライブをやった時は、4人の立ち位置とかも前日に決めたので、頭がパンパンになっちゃうくらい大変で(笑)。
--確かにダンスは難しいですよね。
めいてぃん:『鼓動の秘密』の間奏で、いつもあぁちゃんが踊っている所を担当することになったんですけど、いつもめいが踊ってからあぁちゃんって流れだったので、変な感じはありましたね。
--その期間は、あぁちゃんにとっても苦しかったですよね?
あぁちゃん:週末はいつも東京に行ってたからみんなが恋しくなったし、家にいてUSTREAMで4人のステージを見てても「うわー! 踊りたい! 本当に早く戻りたい!」って(笑)。でも、みんなが頑張っている姿を見ていたから、「今は4人に任せて早く治そう。そして自分が戻ったら、任せた分を取り戻すくらい頑張らなければいけないな」って思ってました。
--……それにしても、本当に盛りだくさんな半年でしたよね。
ゆり:この半年は試練というか、女子流に与えられた使命「次は○○をクリアせよ!」みたいな感じでした(笑)。その分、今回のアルバムは完成度が高いというか、1stアルバムよりも確実に成長してるなって。
みゆ:忙しくて時間がない中で、新しい曲をレコーディングしたんですけど、それでも良い作品に仕上がっているし、色んな曲にチャレンジしました。かっこいい系だったり、皆さんと盛り上がれる曲だったり、聴かせるバラードだったり。前のアルバムより成長していると思います。
--そうした成長も刻まれた今回のアルバム、ずばり何位を目指しますか?
めいてぃん:TOP10も目指したいんですけど、前より枚数が増えてたらいいな~って思います。女子流は他のグループさんとか、avexの先輩方に比べたらまだまだ下の方なので、もっともっとレベルアップをして、女子流のパフォーマンスをたくさんの人に見せられたら。女子流は素晴らしい楽曲を頂けているので、たくさんの方に聴いて頂けるように頑張っていきたいと思います!
--そしてアルバムリリース後は、ツアーも予定されています。
みゆ:やっぱり女子流らしく歌って踊って、魅せる時は魅せる、一緒に盛り上がる時は煽ったりもして、1曲1曲集中して切り換えて、ひとつのステージを作っていきたいなって思います!
ゆり:やっぱりパワーアップした女子流を見せていきたいし、アジア進出を目標にしているので、そこに近づけるようなパフォーマンスをしていきたいと思います。
ひーちゃん:リリースということでいっぱいイベントがあるので、当たり前のことなんですけど、ひとつひとつ大切にパフォーマンスしていきたいです。
あぁちゃん:5月のツアーは前回よりも行く場所の数も増えてるし、東から西まで行ったことのない会場もあるので、各土地のファンの方々にもっと女子流を知ってもらえるチャンスですよね。楽しいツアーにしたいと思ってるので、みんなで練習を頑張ります!
--では最後に、今年の目標をめいさん、お願いします!
めいてぃん:まずは身近な所でレベルアップしていきたいです。それに少しずつでも会場を大きくしていきたいですし、「女子流は大きいステージが似合うね」って言われるような素晴らしいパフォーマンスができるようになりたいし、ひとみの目標でもある紅白!
ひーちゃん:そう!
めいてぃん:あと、海外でもライブをやってみたいです!
--それを全て今年中に!?
めいてぃん:あ……。えっと、少しずつで(笑)。
Interviewer:杉岡祐樹|Photo:佐藤恵
Limited addiction
2012/03/14 RELEASE
AVCD-38437 ¥ 3,300(税込)
Disc01
- 01.Intro
- 02.Sparkle
- 03.W.M.A.D
- 04.Regret.
- 05.僕の手紙
- 06.Don’t Be Cruel
- 07.Liar
- 08.Rock you!
- 09.眩暈 feat.バニラビーンズ
- 10.Limited addiction
- 11.追憶
- 12.Outro
- 13.Sparkle -Royal Mirrorball Mix-
- 14.We Will Win! -ココロのバトンでポ・ポンのポ~ン☆-
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