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<インタビュー>神はサイコロを振らない バンドの縮図となるアルバム『事象の地平線』で受け取ってほしいもの

神はサイコロを振らないインタビュー

 2020年7月のメジャーデビュー以降、数々の話題曲を発表し続けている神はサイコロを振らないが、待望のメジャー1stフル・アルバム『事象の地平線』をリリースした。インディーズ時代に発表した楽曲「夜永唄」のロングヒットを筆頭に、さまざまなメディアで彼らの楽曲を耳にする機会が増え続けている中、結成以来初となるフル・アルバムにはそういった人気の楽曲や新曲、そして「夜永唄」のアンプラグド・バージョンを含む全20曲が収録。バンドの1年半の軌跡が凝縮された、非常に聴き応えのある作品に仕上がった。

 今回のインタビューではメンバー4人にキャリア初のフル・アルバムへの思いや制作過程、この春以降に予定されているライブやツアーへの意気込みをたっぷり語ってもらった。

左から:黒川亮介(Dr.)、柳田周作(Vo.)、吉田喜一(Gt.)、桐木岳貢(Ba.)

――ついにフル・アルバム完成ですね。以前、柳田さんにお話を伺ったときは「フル・アルバムって出すタイミングが結構重要だなと思っていて。特に1stフル・アルバムは一生“バンドの顔”になり続けるだろうし」とおっしゃっていましたが、ここにきて機は熟したということなんでしょうか?

柳田周作:それもありますし、特に2020年の夏以降は単曲配信を中心に続けてきたので、1曲1曲すべてに魂を注ぎ込んで作ってきた楽曲たちが置き去りになっているような感覚もあって。これだけいろいろチャレンジして、音楽を作る波に乗れていたので、このタイミングに今まで大切に作ってきた曲たちと新たに制作した曲を含めた20曲入りの超大作を一度作っておきたいなという気持ちになったのが大きいですね。

――メジャー移籍から1年半強になりますが、常にレコーディングを行っていた印象もあります。実際、スタジオに入っていた期間も相当長かったんですか?

柳田:実は、メンバーと一緒にスタジオに入る機会はそんなになくて。僕らはPC上でデモ音源を作ることが多いのでデータのやり取りが中心で、スタジオにはそんなに入っていないですね。

――それはコロナという要因もあって?

柳田:いや、ベーシックとして僕らの楽曲はセッションで作っていくわけじゃなくて、基本的にはDAWソフトでアレンジまでほぼ固めているので、それに慣れてしまっているのもあります。例えば、ドラムのちょっとしたフィルを口でどうこう説明するよりもデータを提出したほうがよっぽど伝わりやすいですし、ギターのサウンド感も前もってちゃんと作り込めるのもデカイので、神サイはずっとこのやり方なんです。

吉田喜一:神サイは初期段階からDAWでデモを作ってきたけど、むしろスタジオセッションで作っているバンドのほうが今は珍しいかもしれないですよね。

桐木岳貢:逆にDAWを使えないと始まらないというか。

柳田:自分が学生の頃はDAWソフトを使って「弾いてみた」動画とかアップしていたんですけど、最近の高校生とかクオリティが違いすぎて、マジでヤバいですからね。「音楽をやるならDAWソフトが使えるのは当たり前」というところまできてますよ。

――なるほど。アルバムの話題に戻りますが、フル・アルバムというと十数曲収録されている印象が強いですが、皆さんはフル・アルバムというものにどういった印象を持っていますか?

柳田:僕はコンセプト・アルバムのイメージが強いかな。

黒川亮介:自分は音楽を聴くとなると、やっぱりフル・アルバムで聴くことが多かったので、そのバンドがどういう音楽をやっているのかという代名詞になるものだなという印象があります。

桐木:高校生の頃はレンタル屋さんに行って、ジャケだけでどれを借りるか決めたりしていました。そのときは大体アルバムで、選りすぐりの十数曲というイメージがありましたね。

吉田:自分もそうですね。CD1枚レンタルして、それが自分の指標になるというか。でも、今考えると20曲収録っていいですね。高校生の頃だったらレンタルしたCDに20曲入っていたらお得だなと思うので。

――今作はメジャー1stフル・アルバムであると同時に、ベスト・アルバムなボリューム感/内容ですからね。特にCDだと2枚組仕様なので、人によってはどっちのディスクが好きという声もあるかもしれませんし。

柳田:ただ、神サイとしては10曲/10曲と分けて考えてほしくなくて、あくまでも1曲目から20曲目までという流れを想定して作っています。だから、DISC 1の10曲目「徒夢の中で」とDISC 2の1曲目「あなただけ」が流れるようにつながっているのもそうだし、20曲入りのフル・アルバムを前提に「僕だけが失敗作みたいで」でフィナーレを迎える。サブスクで聴く人は必然的に1曲目から20曲目と続けて聴くと思うんですけど、CDで聴くとなると(PCなどにデータを)取り込まない限り、どうしてもDISC 1/DISC 2と分かれちゃうものの、僕らとしては1曲目から20曲目までをひとつの物語として聴いてほしいところはあります。



――なるほど。そういう意味では、「イリーガル・ゲーム」で幕を開けて「僕だけが失敗作みたいで」で締め括るライブのような構成でもあると。

柳田:そうですね。曲順を決めるとき、「イリーガル・ゲーム」から始まり、「僕だけが失敗作みたいで」で終わることだけは最初から自分の中で決まっていて。その結末がわかっているから、結末に向けてどう組み立ていったらいいかと逆算式に考えたんですけど、それでもあっという間に曲順が組めて、この20曲をまとめるのに全然時間がかからなかったんですよ。そもそも単曲としてそれぞれの楽曲のポテンシャルが高くて、全部がリード曲級なものだから、聴き飽きることもなければ良い意味でおなか一杯になることもないし。それでいて、神サイが今できる表現のすべてが詰まった作品だと思うので、「夜永唄」をきっかけに名前を知った人にももちろん聴いてほしいし、ファンのみんなにも何回も聴いた曲も含めて今一度この流れで聴いてほしいし、いろいろ発見もあるはずです。僕たちですらマスタリングのときにいろいろ気づいたことがあったので。僕は「徒夢の中で」や「目蓋」に改めてグッときました。

――実際、これまでEPなどの流れで聴いてきた既存曲も、新たにアルバムの流れで聴くことで印象や響き方が違いましたし。あと、おっしゃるようにすべてがリード曲のクオリティだから、置きにいくような感覚の曲もないのも特徴的だなと。

柳田:これはコロナ禍だったことも関係しているのかもしれないですけど、ライブが全然できなくて制作することしか僕らには音楽家として生きていく手段がなかったので、コンスタントに楽曲をリリースしていたから、結果として「アルバムを作る」という感覚ではなかったアルバムというか。1曲1曲と向き合う自分たちのモチベーションの高さを毎回維持し続けられたからこそ、そこがちょっと変な感覚なんです。

――アルバムというゴールを想定して楽曲制作をしていないわけですものね。

柳田:そう。例えば、コンセプト・アルバムを作る場合、そのアルバムの色を考えながら曲を作っていくと思うんですけど、このアルバムの曲たちはその1曲1曲が何を呼んでいるかというところに焦点を当てて作っているんです。だからこそこんなに色鮮やかだし、結果として神サイはなんでもできちゃうことを提示できた、すごいアルバムになったんじゃないかなと思います。

――楽曲がこれだけカラフルということは、同時に演奏面でも曲ごとに異なるテクニックや味付け、向き合い方が求められるわけですよね?

吉田:その1曲1曲で全力を出そうという気持ちはもちろんあったんですけど、それ以上に今までの自分を取り壊して新しく作る作業がすごく多かったのかなと。その作業はめちゃくちゃしんどいし、根気が必要なんですけど、それができないと自分がちゃんと作品の中に味を残せないような気がしていました。特にギターソロは何回も作り直しましたし、キタニ(タツヤ)と作った曲(「愛のけだもの」)もキタニにソロを10個くらい投げて、「ここからどうしていこう?」とディスカッションを重ねました。だからこそ納得いくものができたし、尊敬しているギタリストから「これ、やべえよ!」と褒めてもらえたことは自信につながりました。

桐木:曲ごとに一球入魂できたことで、音楽的な成長と同時にひとりの人間としても成長できたと思います。特にこの2年はいろんな方とご一緒しているので、外部からの刺激は間違いなく成長につながっていますし、「少年よ永遠に」では一発録りしたりと、このタイミングだからこそできたこともありました。

黒川:自分の場合は引き出しにないものを曲の中で求められることが多かった気がするんですけど、それを自分のものにすることが大変な作業でしたし、特にドラムの音色で曲のイメージもだいぶ変わってしまうので、正解を見つける作業は本当に難しかったです。

――確かに、アルバムを通して聴いているとドラムの音色も非常にカラフルですし。

黒川:同じドラムセットで録った曲もあるんですけど、基本的にはほぼ違うセットが多いですね。それこそ「目蓋」ではドラムスティックの代わりにブラシを使っていますし、そういう挑戦ができたのはドラマーとして表現の幅を広げられたと思います。


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「あなただけ」は個人的にもメロディに自信がある曲です(柳田)

――柳田さんの目から見て、この1年半のプレイヤー陣の成長はどのように映っていますか?

柳田:みんなもがいていたと思うんですよね。僕が求めるものってすごく振り幅があって、それこそミドルテンポの神サイらしい曲からファンクっぽい刻みまでいろいろある。特にファンクはプレイするのと聴くのとではまったく違うので、それぞれが自分のものにする作業が大変だったと思うし、作るからには妥協はしたくなかったと思うので、本当によう頑張ってくれたなと思います。

――こうして20曲のタイトルを眺めると、タイアップ曲の多さにも改めて驚かされます。タイアップ曲の制作に関して、柳田さんはどこまで意識的に向き合っているんでしょうか?

柳田:僕のスタンスとして、テーマにちゃんと寄り添いたいという気持ちと、それと相反して自分の歌を書きたいというジレンマの中でずっと曲を作っています。ドラマやアニメ、CMに対していかに自分の表現を食い込ませていくか、リンクさせるか。そこに重きを置いて毎回書き下ろしていた記憶があります。例えば「未来永劫」だったら、本当に僕ら『ワールドトリガー』が大好きなので、当初は『ワートリ』のメインキャラクターたちに向けた詞を書いていたんですけど、次第に自分のことを書いている僕がいたり、桐木から「バンドのことを言っているように聞こえた」と自然と自分たちにリンクしてきたりするのがまた作詞の面白いところだなと、書き下ろしを通して気づきました。あとは何が一番大きいかって、“ゼロイチ”の作業がないこと。曲をゼロからイチにする作業が制作の中で一番大変なんですけど、タイアップの場合はテーマが最初からあるので、イチがある状態でそれをどう100まで持っていくかという作業がすごく楽しいし、純粋に音を楽しみながら作れていました。


――では、メンバーの皆さんにはストーリーテラー/作詞家としての柳田さんは、どのように映りますか?

吉田:アルバムタイトルのスケールに対して、柳田の歌詞は非常に等身大じゃないですか。そんな神サイの曲に対してリスナーさんが「すごく距離が近い歌詞」だと言ってくれたり、みんなが共感してくれたりするのはそういうことなんでしょうね。

黒川:きっと柳田が自身の体験をもとに書いている歌詞が多いんでしょうけど、似たような経験をした人も多いでしょうし、僕自身も柳田が書いた歌詞が刺さったことも少なくないので、そういう嘘がないところがいいんだろうなと思いますね。

桐木:そんなに表に出てこないような、奥底に潜んでいる部分が歌詞になっているんでしょうね。そういう意味では、俺には二重人格的に見えているかもしれないです(笑)。

吉田:確かに。女いるしね。

柳田:えっ?

吉田:あ、柳田の中に女性的な面があるという意味で。

柳田:いきなり何を言い出したのかと思った(笑)!

吉田:完全に女が存在してるやん、みたいな。その二面性を感じる歌詞が多いんですよ。

桐木:確かに、そういうイメージですね。

――以前インビューしたときも「自分の中にもうひとりの自分がいるんじゃないか」と、柳田さんご自身でおっしゃっていましたし。

柳田:そういう意味では躁鬱気味なのかも(笑)。最近も家に帰りたくなさすぎて……旅に出たいなって。そんな思いが「僕だけが失敗作みたいで」終盤の<夜に乗っかって 最果てまで逃避行>の歌詞につながるのかな。基本的に躁なんですけど、突如鬱が訪れる瞬間があって。でも、そもそも人間生きていたらみんなそうじゃないかなと思っているし、気分の浮き沈みなんて誰にでもあることですよね(笑)。

――タイアップの話題に戻りますが、現在放送中のテレビドラマ『愛しい嘘〜優しい闇〜』に主題歌「イリーガル・ゲーム」と劇中歌「あなただけ」という、タイプの異なる2曲を提供しています。

柳田:これは純粋にサスペンスというテーマだったので、まずは「イリーガル・ゲーム」というバンドでちゃんと演奏できて、ライブでも映えるアッパーで踊れる曲を作りたいという希望が当初からありました。こちらはデモの段階から世界観が完成されていたんですけど、対して「あなただけ」は作り方がまるで違っていて、ピアノの弾き語りで作ったんですよ。究極を言うと、弾き語りで成立する曲ってどうアレンジしても最強だと思うんです。そういう、歌の力だけで持っていけるような曲を作りたいと思って作ったのが「あなただけ」。神サイはロックバンドではあるものの、僕自身はもともとポップスや歌謡曲が好きなので、そういうタイプの曲をひとつは作りたいという思いもあったし。この曲は夜中に作り始めて朝方にデモが完成したんですけど、黒川に送ったら「すげえいいじゃん!」と盛り上がったので、個人的にもメロディに自信がある曲です。

黒川:最初のデモでは、終盤に出てくるメロディラインがサビにあったんですけど、「Dメロにしたほうがいいと思うよ?」って話したら、今の構成に変わって。聴いたときはめちゃめちゃ感動しましたね。

柳田:「イリーガル・ゲーム」ではどっぷりドラマの世界観に入り込み、「あなただけ」は「目蓋」や「僕だけが失敗作みたいで」みたいに自分の心の奥底にあるものを歌に乗せることにフォーカスを当てた曲なので、今のところこの曲がドラマにどうハマるのかがまったく想像できないんですよね(※取材は「あなただけ」がオンエアされる前の2月初頭に実施)。

――そうですよね。また、「徒夢の中で」「あなただけ」というバラード2曲がアルバム中盤に置かれているのも象徴的なポイントだなと思いました。この2曲でエモーショナルな世界観をしっかり作り上げるからこそ、続く「クロノグラフ彗星」がより映えますし。

柳田:僕も聴いていてそう思いました。「クロノグラフ彗星」も今ではライブに欠かせない曲になっていますし、このパワーを感じる流れは最強だなと感じています。


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お客さんとの距離感は離したくない(吉田)

――そんな今回のアルバムでは、バンドにとってブレイクのきっかけを作った「夜永唄」を新たなアンプラグド・バージョンで収録しています。新たなアレンジでレコーディングしようと決めたきっかけは?

柳田:「夜永唄」がすごくたくさんの人に聴かれ、その人によってこの曲の受け取り方、捉えられ方がさまざまな形になっていて。ただ、「夜永唄」は誰かのためではなく自分のために書いた曲なので、一回見つめ直したかったというのもあったんです。当時の自分と今の僕はまったく別モノだし、ここであえてアンプラグド・バージョンとしてピアノとストリングス・カルテットだけで成立させてみるのもチャレンジとして面白いかなと思いました。実際にやってみたらすごく面白いことができて。僕自身の歌い方が変わっていたのもそうなんですけど、イントロのリフやアレンジのおかげで全然違う曲に聴こえて。僕にとって「夜永唄」はオレンジとか茶色とか、秋を感じさせる色だったんですけど、今回のアンプラグド・バージョンは春を感じさせるというか、桜の花びらが思い浮かぶんです。音の使い方ひとつでこんなにも曲の印象って変わるんだと驚いたし、そのあとの「プラトニック・ラブ」とのつながりも新鮮で、すごく良い流れになりました。

――感覚的には新曲に等しいですよね。

柳田:本当にそういう感じがします。

――そういう流れを経て、「僕だけが失敗作みたいで」でアルバムが締め括られるのも、非常にグッとくるものがありました。

柳田:「僕だけが失敗作みたいで」は自分の中で答え合わせみたいな曲になっていて。自分が詞を書いてメロディを作って、それを4人で演奏していくうちに、ライブハウスでもそうだし、最近だとサブスクでいろんな音楽に触れる機会が増えれば増えるほど、周りに対する劣等感が日に日に肥大していたんです。そんな中、毎回「自分なんか」で終わっていたものが、この曲を書いたことで自分を認めてあげること、肯定することができた。何者でもない自分には「何もない」ということがあると気づけたことが、自分の中では大きくて。そういう生々しい楽曲を書けることがこのバンドの強みであり、何も隠さず赤裸々に歌えることは神サイらしさにつながっていると思うんです。加えて、ギターのサウンド感やフレージング含めて、昔の神サイを感じる瞬間がたくさん散りばめられているし、歌い方はまた新しいところに行けた気がするので、今と昔の神サイをギュッとひとつに詰め込んだアルバムの最後にふさわしい楽曲になっています。

――この曲、歌はもちろんなんですが、特にギターがグッとくるんですよ。

吉田:ありがとうございます。自分たちにはポストロックが土台にあると思うんですよね。初期はそういう楽曲ばかりやっていたし。そういう自分たちのルーツみたいなものをここで改めて昇華して出せたことは、バンドとしてもよかったなと思います。

――この大作を携え、3月20日には日比谷野外大音楽堂、4月10日には大阪城音楽堂にて野外ライブ【最下層からの観測】を開催。さらに、5月21日からは全国13都市・14公演にわたる全国ツアー【事象の地平線】もスタートします。アルバム収録曲の多くがライブで披露されることになるかと思いますが、改めてライブへの意気込みはいかがでしょう?

吉田:単純に再現できるのかなというのがあります(笑)。バラエティに富んだことをやっているので、それを表現し切る、ライブでお客さんに届けることはすごく難しいものがあるんです。でも、コロナ禍というのもありますけど、お客さんとの距離感は離したくないし、自分たちが何をもってこのツアーをするかを明確にした状態で、ライブに臨みたいです。

桐木:野音で新曲を披露することになると思いますけど、曲ってライブを重ねることで磨かれていきますし、「お客さんはこんな風に受け取っているんだ」と気づくこともあるし、その初々しさが野音で見つけられるんじゃないかなと思います。そのあとのツアーでは、もっと磨かれた状態で披露できると思うので、どっちも見に来てほしいですね。

黒川:コロナで配信ライブが増えたことによってライブを簡単に見られるようにはなったんですけど、そのぶん、生で聴くことのハードルも高くもなっていて。だからこそ、生で聴くことを選択してくれた人たちに向けて何かを残せるライブにできたらと思っています。

柳田:僕は野音ライブがめっちゃ楽しみだし、「全国をまわるのはリアルにいつぶりだ?」ってぐらい久しぶりで。特にここ2~3年は東名阪福の規模だったので、北海道や地方に行けるのもうれしいし、俺と桐木の地元の宮崎と島根にバンドで行くのは今回が初めてなんですよ。かつ、ツアー・ファイナル(7月16日・17日)がLINE CUBE SHIBUYAの2デイズで、2日目は神サイのメジャー2周年記念日。せっかくなので、LINE CUBEの1日目まではツアーの流れでライブして、2日目だけは昔の曲も交えたプレミアな日にしようと考えています。演出や見せ方も含めて特別感を出したいと思っているので、ぜひ2日間来てほしいです。

【東阪野音Live 2022「最下層からの観測」】

2022年3月20日(日)東京・日比谷野外大音楽堂
2022年4月10日(日)大阪・大阪城音楽堂

【Live Tour 2022「事象の地平線」】

2022年5月21日(土)福岡・福岡UNITED LAB
2022年5月22日(日)宮崎・宮崎LAZARUS
2022年5月28日(土)山口・周南RISING HALL
2022年5月29日(日)島根・松江B1
2022年6月4日(土)宮城・仙台Rensa
2022年6月11日(土)北海道・札幌PENNY LANE 24
2022年6月18日(土)広島・BLUE LIVE広島
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2022年6月25日(土)新潟・新潟LOTS
2022年6月26日(日)石川・金沢EIGHT HALL
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2022年7月10日(日)大阪・Namba Hatch
2022年7月16日(土)東京・LINE CUBE SHIBUYA
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