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predia ラストシングル『DRESS』解散発表後全員インタビュー
predia、解散。いつまでも続くと思われた大人アイドルの活動にピリオドが打たれることになった。しかし、この解散は今や家族と化したメンバーたちが自立する為の、それぞれの新しい未来へ歩む為の前向きな通過儀礼であり、2022年6月5日のファイナルライブに向けての6人の想いは実に前向きだ。ゆえに今回のラストシングル『DRESS』リリースタイミングでのインタビューは、解散を悔やんだり悲しんだりするのではなく、最高の花火を打ち上げる最終章を明るく楽しく美しく彩る内容となった。
という訳で、いつにも増して笑いあり、涙あり、ツッコミどころ満載の(?)prediaらしいインタビューをご堪能あれ!
まえだゆう/ちゃんころぴー
村上瑠美奈/るみな
湊あかね/あかねん
水野まい/まいまい
沢口けいこ/けいたん
桜子/らちょ
いざ解散が決まったら心にぽっかり穴があいてしまって
--今回はまずこの質問をしないわけにはいきませんね。なんで解散することになったんでしょう?
沢口けいこ:オフィシャルサイトを観てください。一同:(笑)
沢口けいこ:そこに書いてあることが真実というか、嘘偽りのない想いなんですけど、何かひとつの理由で解散することになったというよりは、いろんなことが積み重なって、みんなで話し合って解散を決意したんですよね。で、メンバー全員の総意としては「格好良くprediaを終わろう」という。--「解散」の二文字が頭の中に過ぎり出したのはいつだったんですか?
桜子:凄いことを聞きますね(笑)。 沢口けいこ:個人個人で違うと思うんですけど、私はここ1年ぐらいで「卒業したい」とは思っていないものの、一生このままprediaで活動していくんじゃなくて、いつかはここを巣立つ日が来るかもしれないなと意識し始めました。具体的に「これがあったから辞めよう」とか「目標が叶ったから卒業したいと思った」とかではないんですけど、ただただ進むだけじゃ意味がないから、いつか卒業することも考えながら歩んでいこうかなと思ってはいたんですよね。ただ、解散する未来までは想像していなかったです。 桜子:30歳になったときぐらいから、別にいつとかは決めていないですけど、自分も「prediaとは別の道も考えていかなきゃいけないんじゃないかな」と思うようにはなっていました。そんなに強く意識していたわけではないんですけど、そういうことを考える瞬間もありましたね。それは30代になったことが大きかったんだと思います。--気付いたらどんどん延長していたんですね(笑)。
まえだゆう:しかし、違う道というか、prediaから旅立つことをしっかり考え出したのは、コロナ禍になってからだと思います。ライブをすることがいちばん大好きで、でもそのライブがなかなか出来なくなってしまって、家にいる時間が増えていく中でそういうことを考えるようになりました。--水野さんは?
水野まい:……………… 桜子:めっちゃ泣いてる!--過去最速ですね。
沢口けいこ:最速号泣。--寂しい?
水野まい:そうですね……。毎回この話をする度に泣いちゃうから、たぶんまだ受け入れられていないのかなって。でも、刻々と時は過ぎていくし…… 桜子:誰か死んじゃったみたいな感じになってますけど(笑)。--未亡人的な(笑)。
水野まい:これから未亡人になるんだと思います(笑)。--prediaが旦那みたいな存在だったという。続いて、湊さん。
湊あかね:私は……解散するときはいつか来るものだと思うんですけど、踏ん切りがつかないというか、prediaは続けようと思えばいつまでも続けられちゃうなと思っていたんですよ。これはprediaの良いところでもあると思うんですけど、居心地が良すぎちゃう。だからどこかで踏ん切りをつけないと、おばあちゃんになっても居座っちゃうんです(笑)。で、私はそこに甘えているなと思ったんですよ。このままこの6人で一緒にずっと続けていたら、本当に堕落した女になっちゃうなと思って。--甘え過ぎてしまって?
湊あかね:そう。prediaは「あれはこのメンバーがやって、これはこのメンバーがやって」みたいな感じで役割分担もちゃんと出来ているから、任せられちゃう部分が多いんですよね。そうなってくると「じゃあ、私はこの仕事だけしていればいいや」と思ってしまう。私はダメな奴なんで(笑)。なので、自分のことを叩き直すというか、ひとりでもやっていけるように……もちろん寂しいは寂しいですけど、どこかでお別れはやってくるものだから。結婚できないし。--このままだと結婚できない?
沢口けいこ:結婚するから辞めるみたいに思われちゃうじゃん(笑)。 湊あかね:いや、そういう意味じゃなくて(笑)、prediaのメンバー同士で結婚できるわけじゃないから。本当の家族になれるわけじゃないから、いつかは別れなきゃいけないんですよね。- これまでのファン全員集まって「さよなら」を言いに来てほしい
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リリース情報
DRESS
- 2022/2/23
- TYPE-A[CRCP-10474(CD)]
- 定価:2,000円(tax in.)
- 詳細・購入はこちらから>>
- TYPE-Bの詳細・購入はこちらから>>
- TYPE-Cの詳細・購入はこちらから>>
ライブ情報
prediaファイナルライブ(仮)
2022年06月05日(日)立川ステージガーデン
※詳細は後日発表となります
関連リンク
Interviewer:平賀哲雄|Photo:白井絢香
これまでのファン全員集まって「さよなら」を言いに来てほしい
--ちなみに、前回のインタビューでこの6人を家族に見立てたんですけど、その答えが「本当の家族になれなかった」は切なくありませんか?
一同:(爆笑)
沢口けいこ:寂しい、寂しい(笑)。 まえだゆう:いや、この6人はprediaのことが大好き過ぎるんですよ! それこそ家族みたいに! でも、だからこそ、いちばん美しい形でprediaを終わらせたかったんですよね。体力とかもいずれは無くなっていってしまうんで、そう考えると「今が解散するタイミングなのかな」って。--安室奈美恵の引退と近しい発想かもしれないですね。それに加えて、みんなそれぞれが自立していく為の解散なのかなと。
湊あかね:そうですね。独り立ちというか。 まえだゆう:ただ、解散しても、この6人はプライベートで全然関わっていくと思うんで! だから「バラバラになっちゃうな」という感覚はないです!--今の6人の話を聞いて、前向きな解散であることは改めてよく分かりました。では、ファイナルライブに向けたこの最終章。どんなモードで日々活動しているのか伺わせてください。
湊あかね:モード的には、今まで出逢ってくれたファンの人たちに「ありがとう」を伝えていきたいなと思っています。11年間、本当に支えてくれてありがとうと思っているし、私たちを応援してくれたすべての人に会いたいと思っているし、だから6月5日のファイナルライブにはぜひ来てもらいたいです。これまでのファン全員集まって「さよなら」を言いに来てほしい。--全員集合してほしいですよね。
水野まい:解散することが決まった話し合いのときに「早めにファンの方たちに伝えて、1日でも多くリリイベなどにみんなに来てもらえるようにしたいね」と思って、6月5日のファイナルライブの半年以上前に解散を発表させてもらったんですよね。そしたら、インディーズ時代に支えて下さっていた方とかも来てくれて。いったん来なくなってしまったけど、気にかけてくれていたんだなって思ったら、その気持ちがすごく嬉しくって。そういう久々の方もいらっしゃれば、ずっと応援して下さっている方もいるから、全力で6月5日まで楽しんで、最高な状態でファイナルライブをできたらなという気持ちでいます。--解散ライブと言うと寂しいけれど、最後にビッグイベントを用意したわけですから、predia史上最高に楽しい日にしたいですよね。
一同:(笑)
桜子:最近よくもらい泣きするようになっちゃって、このあいだのライブもファンの皆さんに向けた気持ちを歌うバラードで、ファンの人たちの涙を見たときに……私も涙が止まらなくなっちゃってヤバかったんですよ! 泣いて歌えないぐらい。そんな感じでファイナルライブも歌えなくなっちゃったらイヤじゃないですか。だから最近はリリイベで客席を見ない練習をしているんですよ!--だったら、泣いてもいいから客席見ましょうよ。
桜子:綺麗に泣けるんなら良いんですけど、声出して泣いちゃうから(笑)。最後、絶対にそれで終わりたくないし! 涙って悔いがあるように見えちゃうし、悲しいお別れに思われちゃうじゃないですか。でも、そうではないし、ここまで続けて来れたことは嬉しいし、正直11年も続けていたら、いつ会社から「君たち、そろそろ解散です」と言われてもおかしくないと思うんですけど、私たちはそんなこともなく続けられて、終わりも自分たちで決められたんだから、最後は綺麗なprediaで締め括りたいんですよ。でも、ファイナルライブなのに客席を一切見ないで終えるのもイヤじゃないですか。だから「どうしよう?」と思って(笑)。 まえだゆう:リハーサルで涙かれるまで泣いちゃえば? 桜子:でも、もらい泣きなんだよなぁ。 沢口けいこ:まいまいにはもうもらい泣きしないでしょ? 桜子:うん。もう見慣れた。一同:(笑)
リリース情報
DRESS
- 2022/2/23
- TYPE-A[CRCP-10474(CD)]
- 定価:2,000円(tax in.)
- 詳細・購入はこちらから>>
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- TYPE-Cの詳細・購入はこちらから>>
ライブ情報
prediaファイナルライブ(仮)
2022年06月05日(日)立川ステージガーデン
※詳細は後日発表となります
関連リンク
Interviewer:平賀哲雄|Photo:白井絢香
一生懸命受け止めようとしてくれているその姿にもらい泣き
--沢口さんはいかがですか?
沢口けいこ:解散するって発表したものの、解散をあんまり自分の中で噛み砕けてないというか……しばらく実感できていなかったんですよね。解散したあともどうなるのか想像つかないし。なので、わりとふわふわした状態だったんですけど、最近はラストシングルのリリースタイミングでインタビューとかラジオとかで解散への気持ちを言葉にする機会が多いので、だんだん自分の中に落とし込めてきたというか、実感がちょい湧き状態みたいな。たぶん、これからもっともっと慌しい日々になっていくと思うんですけど、その中でどんどん実感も増していくんだろうなって。--凄まじいスケジュールになっていますよね。
沢口けいこ:「めちゃくちゃ忙しくしてください」とお願いしたら、実際にたくさんイベントも入れてくれて良かったです。ファンの人にもいっぱい会えて、メンバーとも毎日一緒にいれて。--ここまでの話を聞いていると、本当にメンバーとファンと一丸になって駆け抜ける日々になりそうですよね。ちなみに、prediaのファンってどんな人たちだと思いますか?
村上瑠美奈:やさしいし、良い人たち。 まえだゆう:本当に良い人たちだよね! あったかい! 水野まい:prediaのファンの人たちって、昔に他のアイドルグループを推していて、まわってまわってprediaに辿り着いた人も多いので。だから私たちが解散を発表しても「ありがとう」と言ってくれるのは、まわりにまわって送り出す気持ちになっているのかなって。 桜子:そういう涙を見せてくるんですよ!一同:(笑)
--おじさんって言っちゃった(笑)。
村上瑠美奈:一生懸命応援してくれて、でも「あとちょっとで終わりなんだな」っていう、なんかこう……グッとした涙を流すんですよ! prediaの現場は玄人の集まりみたいな感じなので(笑)。それは心に来ちゃいますよ。若い子だったら「泣かないで。これからもいろんな未来はあるよ!」みたいな感じで明るく振る舞えるんですけど、おじさんが多いから一生懸命受け止めようとしてくれているその姿にもらい泣きしちゃうんですよね。 まえだゆう:本当に「愛されてるグループなんだな」って実感します。 湊あかね:11年間やってきて、ファンと私たちでprediaを作り上げた感覚なんですよね。「一緒にステージ立ってたよね?」みたいな気持ちなんで(笑)。苦しい時期も知ってくれているし、それでも応援してくれたことは本当に有り難いし、ファンの人たちがいなかったら、ウチらはこんなに長く続けられなかったし……「歌を聴いて元気もらっているんだよ」といつも言ってくれていたから、ここまで「頑張ろう」と思い続けることが出来たんです。解散は寂しいけど、「解散後もみんなが何かするんだったら、絶対に僕たちは応援していくし」と言ってくれているから、まだ芸能の仕事を続けていこうかなとも思えたし……本当にかけがえのない存在です。なので、私はディナーショーでも開こうかなと思っています(笑)。--そんなファンの皆さんへ贈る『DRESS』がリリースされます。prediaにしか表現できない、predia史上最もキャッチーな作品になっているなと感じました。どのような流れでこの曲をラストシングルに選んだんでしょう?
沢口けいこ:今回も楽曲会議にメンバーみんなで参加して決めていったんですけど、その前に「ラストシングルをどういう路線にするか」会議がありまして。今までやってきたスタイリッシュ歌謡みたいな、歌謡曲テイスト強めの感じでいくのか、今流行っている感じの楽曲にするのか。いろんなパターンがあって、いろんな考えがあったんですけど、やっぱりprediaは歌謡曲テイストが評価されていたところもあったので、それは残しつつ、でもそれだけだと守りになっちゃうから攻めのサウンドを入れた楽曲にしようと。そのイメージでいろんな方に発注させていただいて、楽曲会議で50曲ぐらい集まったモノの中に『DRESS』があったんですけど、今回は圧倒的に「この曲が歌いたい」と思って。そしたら、私以外のメンバーも全員この曲を選んでいて、満場一致で『DRESS』になったんですよね。--これ以外には考えられなかったわけですね。
沢口けいこ:楽曲会議では、先入観を持たないように誰が作った曲か伏せた状態で聴くんですけど、あとからJazzin'parkさんの曲だと知って。prediaはJazzinさんの曲が多いんですけど、運命的だなと思いました。 村上瑠美奈:Jazzinさんとはレコーディングもたくさんさせて頂きましたし、prediaのことをいちばん知ってくれていて、そんなJazzinさんからの私たちへのメッセージも込められている曲だなと感じていて。いつも面白い歌詞を書いてくれていて、頭に残るワードをいっぱい散りばめてくれていたんですけど、今回の『DRESS』はどの一文を取っても本当に素敵で。強さもあるし、とっても前向きで、未来に向かってこれからも進んでいく私たちの気持ちを代弁してくれていて、今のprediaにもちろんピッタリだし、聴いて下さる方たちも共感して頂ける部分がたくさんあるんじゃないかなと思っています。--そんな『DRESS』と共にファイナルライブまで駆け抜けていくprediaに注目してほしい皆さんへ、毎度恒例ですが、最後にちゃんさんからメッセージをお願いします!
まえだゆう:タイムリミットができてしまいましたが、6人で一致団結して最後まで走り抜けるので、その期間をprediaにぜひください! 全力で楽しませる準備はバッチリしておきますので、1日でも観に行ける日があったらぜひ駆け付けてください!--ちゃんさんの未来がいちばん心配です(笑)。
リリース情報
DRESS
- 2022/2/23
- TYPE-A[CRCP-10474(CD)]
- 定価:2,000円(tax in.)
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ライブ情報
prediaファイナルライブ(仮)
2022年06月05日(日)立川ステージガーデン
※詳細は後日発表となります
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Interviewer:平賀哲雄|Photo:白井絢香
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