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中川翔子 『ストロベリmelody』インタビュー
しょこたん再臨!!!!11111
という訳で、2007年のバレンタイン、2月14日に待望のセカンドシングル『ストロベリmelody』を発売、さらに2月26日付のオリコンシングルウィークリーチャートにて初登場15位(!)を記録した、しょこたんこと中川翔子が約半年ぶりに登場です!
彼女にとって非常に重要な1年となった2006年の想い出から、代名詞とも言うべきブログについて。さらには今年の目標や挑戦したい事など、多岐に渡り色々と伺ってきました!日々貪欲に、次々に夢を叶えていく彼女の、エネルギッシュな魅力が凝縮された今回のインタビュー。これは必見です!
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--しょこたんにとって2006年はかなり印象的な一年だったと思うのですが。
中川翔子:はい!毎日ぎっしり何かして、動いてって、今までの人生に無かった事ばかりの毎日だったので、ゆとりがもてないままバタバタしてしまった所もあって、ゲームが貯まって貯まって………(笑)。
毎日夜12時くらいまで仕事して、そこから帰って朝までパソコンとかゲームやって、それでまた仕事行ってって生活を続けていたんで、一番しゃべったのがマミタスだった(笑)。だからあまり分からないですね。
--では一番成長した部分や変化した部分は?
中川翔子:変わったと思う所は、体調を崩したら自分も周りも大変な事になっちゃうって日々になってきたって気づいたので、なるべくビタミンCの粉を飲むように(笑)。風邪引かなくなりました。
--例えば「24時間テレビ」に出演する事で、お父さんと向き合う機会になりましたよね?
中川翔子:本当に10何年間、お父さんの事を考えないように、考えてもしょうがないとか、「お父さんの事、嫌いだし!」とか、そんな事ばっかり思ってたんですけど、あんな形でお父さんの事を放送してもらえて、知らなかった事とかも色々ドッときたので、「ど、どうしよう!?」って涙もろくなっちゃって。
なんですけど、やっぱり考えようと思ってどうにかなる事でもないし、前よりもちゃんとポジティブに向き合うようになって。去年の出来事で一番印象的だったのが「24時間テレビ」ですね。
--「しょこたん ブログ」のアクセスも更に高まり、最近では“4億ヒット”を突破したとか。
中川翔子:妄想ですよソレ!そんな訳ないと思います、4億って訳わかんないから(笑)。
だって個人的に完全なストレス発散で、面白い事や書きたい事があったら書いてるから、人が見ているって事が信じられない。だからマミタスや家族を知っている方に会うと「何で知ってるんだろう?」って(笑)。
--これだけの人気になってきているのに、始めた当初から何ら変わらないスタンスで、ペースを落とさずに続けられているのが凄いですよね。
中川翔子:たまに見ている人を意識したりもするんですけど、普段は大抵独り言をずっと書き込んでいる感じ。やっぱり面白くしたいとは思うんですけど、結局毎日「マミタス ギザカワユス」は絶対言ってたりとか(笑)。
でもたくさん書くとマンネリに繋がると思うので、ちょっとずつ変えていきたいなとは思うし、面白くしたいですね。
--ただ、テレビをはじめ、仕事が増えるとその分だけブログの更新をするのが大変になっていったりもしますよね?
中川翔子:もっとオタ活動を増やしたいですね!(笑) 漫画を読んだり買ったりパソコンやったりとか、趣味をしている時が一番癒されるし、それはすなわちブログに繋がる。ゆとりも生まれるので上手く両立させたいですね。
--自分の事が書かれているサイトや書き込みなどは見ます?
中川翔子:超見てますっ!とりあえず検索しまくって。ワクワクしますね、「この人も見てるのか~」って。
--そういう情報は全てプラスに転じられる?
中川翔子:全部プラスにしちゃいますね。良い事が書いてあると素直に嬉しいし、ちょっと悪く書いてあると「よし、今度はこうしよう!」って思うので、ネット書き込みはどれも全部楽しいですね。
--また、最近は芸能活動において「キョドらない」という目標を………。
中川翔子:2007年最大の目標ですね!(笑) 2006年最大の反省でもあるんですけど、本当に自分の中で一番ダメな所で、人前に出たり、凄いよくしゃべる目立つ人に話し掛けられるとキョドるんです。大勢も苦手だし………。
でもそれって今の仕事において一番ダメな事ですよね? 昔よりもバラエティなどに出演させてもらう機会も増えたので、もっとゆとりを持つために、今年はもっとアウトドアになろうって(笑)。いつも「どうせ自分なんか」とか「何でココにいるんだろう?」って方に行ってしまいがちなんで、もうちょっと冷静になりたいですね。
--ちょっと大人なしょこたん?
中川翔子:はい(笑)。あと、今年は料理と中国語の勉強をしたいです。料理は進んでやろうと思った事が一切なくて、うちの親も全然しないんですけど、このままじゃいけないなって思うので。今まで好きな事ばっかりやってきたんですけど、これから苦手にも挑戦しようと思います。
………とか口だけで言って、結局毎日ゲームしてますけど(笑)。
Interviewer:杉岡祐樹|Photo:齋藤卓侑
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--ではそろそろ本題の音楽について伺っていきたいと思いますが、2月14日に発売のセカンドシングル『ストロベリmelody』は、前作以上にしょこたんワールド全開のシングルになりました。
中川翔子:本当に100%って感じですね。しかも大好きなSOUL'd OUTのshinnosukeさんが作曲してくれるという夢の1曲に。 今って歌謡曲があんまりないですよね。でも普段iPodで聴いているのが歌謡曲とかばっかりなんで、やっぱりそういう世界に入ってみたいなって。そうしたら今回、shinnosukeさんがリクエストに応えてくれて、ちょっと懐かしい歌謡曲っぽさもあり、SOUL'd OUTっぽくスクラッチなんかも入っていたりして。古すぎない雰囲気にもして頂きました。
--イントロの入りなんか正にSOUL'd OUTですよね。
中川翔子:そうそう!本当にSOUL'd OUTを聴きまくってるから、同じ音が入ってるとか「ウワーーーーーーっっっ!!!!」って。もう鼻血ですね、信じられないっていうか。なんか「アイドルは苺が好きです☆」ってイメージがあるので、こんな可愛い曲に巡り逢えて………。
--さらに作詞にはしょこたんの名前もクレジットされています。
中川翔子:いやいやいや、作詞というか、「もうちょっと80年代っぽく」とか「2月の空気が伝わると嬉しいです」とか、「“何とかのプリズム”って単語が好きなんですけど、入りませんかね?」とか、そういうイメージを伝えるだけで(笑)。
--でもそうしてできた詞だけに、愛着も大きいのでは?
中川翔子:歌詞は思いっきり懐かしい感じだと思うんですね。「好きよ」とか「ダメね」とか、今時言わない言葉が入っているんですが、自分はそういう世界の歌謡曲、アイドル歌謡をずっと聴いてきたので、凄いしっくりきたというか。ストレートに女の子の恋する歌なのが嬉しいです。
--では今回、歌う上で意識した事は?
中川翔子:緊張していっぱいいっぱいで、何もなかったですね。実はこの曲、めちゃめちゃ難しかったんですよ。ボイトレした事ないっていうのもあるんですけど、19時から録音を始めたのに4時半までかかっちゃって………。これはヤバい、って。ガラスの向こうでshinnosukeさんが腕組んで見てるから、余計に緊張してしまって(笑)。
--音楽番組などでもこの曲を歌われてますよね?
中川翔子:まずアイドル揺れがまったくできないのに歌番組出ちゃっていいんでしょうか?って感じだったんですけど、ある番組でハート型のステージの上で歌わせて頂いて、さらにPVもそうなんですけど「好きよ」のところで80年代風の、カメラをガッと見る演出をやらせて頂いて。
--振り付けもバッチリ決まってました(笑)。
中川翔子:たまに入るんですよね(笑)。でも歌番組で歌えるなんて本当にありがたい事だったんで、最初は「怖いぃぃ!」って事ばっかりだったんですけど、やらせて頂いたら嬉しかったとか楽しかったって感情の方が大きくなって。でも歌っている時は真っ白で何にも覚えてなかったですね。
--ブログではリアルタイムで放送を見ている風景も掲載されていましたが、その感想というのは?
中川翔子:恥かしかったですねー。歌番組に出ている自分というのが想像つかなかったし、見ても実感湧かなかったですね。あと、せっかくの機会だったのに前髪を切りすぎたのが気になっちゃって(笑)。お母さんも一緒に見ていたんですけど、「何かちょっと見るの恥かしいよ!」って言いながらも、凄い嬉しそうに見ていたので良かったと思いましたね。
--しょこたんを見ていて何より凄いと思うのが、やりたい事、やりたかった事を正に貪欲に、次々に実現させていくじゃないですか。
中川翔子:2006年が本当にそうで、野沢雅子さんにお会いした事とかもそうですし………。楳図かずおさんにお会いできた事から始まり、どんどん夢が叶っていきましたね。アニソンも歌えたし、本当に数え切れない程、良い事がありましたし、でもまだまだストップしたくないので、今この瞬間しかできない事を、ね。
--例えばDVD『しょこファンタジー』や『ときめき☆しょこたん』もアイドルのグラビアDVDながら、何故かゲーム仕立ての内容で………。
中川翔子:楽しかったですねー!『しょこファンタジー』が本当に楽しくて、完全にアイドルDVDの括りのハズなのに、ドラクエ形式で勇者や王様に扮して、観ている方と一緒に旅をするようなストーリーになってるんですよ。
--マントのシーンは秀逸でした(笑)。
(一同笑)
中川翔子:爆笑しちゃったんですよ、アレ!本当に素晴らしいですよね!(笑) 攻撃をマントでガードするんだけど、30ずつダメージを喰らっていくっていう。「何なんだろうコレ!」って感じなんですけど、でもグラビアDVD(笑)。
Interviewer:杉岡祐樹|Photo:齋藤卓侑
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--で、今回のCDでも思うんですが、「実現したら楽しいんじゃないか」「面白いんじゃないか」、しょこたんは周囲にそう想わせる魅力的な夢をたくさん持っている方なんじゃないかって想うんですよ。
中川翔子:いやいやいやそんなそんなそんな………。でも本当にありがたいですね。ひとつひとつが全て、日々出会う方々やブログを観てくれている方々のお陰ですし、全部が積み重なってミラクルが起きてたりとかするし。マミタスから元気をもらったりもしているし、全部が無駄じゃないんですよね。嫌な事があっても「ちくしょー!」って想えるようにしなければいけないし。
--ネガティブな状況もポジティブに転化できる?
中川翔子:し切れてはないんですけど、無理矢理ですね。でも、すぐ忘れるようになりました。昔はウジウジウジウジ、「どうせ嫌な事しか起きないんだ、この人生………」とか想ってたんですけど、やっぱりブログが凄いストレス発散になってるみたいで。けっこう無意識に書いてるんですけど、「ギザー!!!」とか書いてるとスカッとするし、落ち込んでも「ギザカナシス」で終わるから(笑)。書くとそこ止まりで、自分の悲しみもそこまでしか落ちないから、ケロッと忘れられるんです。逆に嬉しかった事を「ギザウレシスーーー!」って書くと、余計盛り上がったり。
--ブログの中で感情のコントロールをする所もあるんですね。
中川翔子:ぜ、全然そんな事ないですよ(笑)。でもでも!凄い嬉しいし楽しいですよね。ブログをきっかけに友達になった人もいるし。色んな役割を果たしてますよね、ストレス発散から日々の楽しかった記録を刻む場所でもあり、マミタスの可愛さを刻む場でもある(笑)。
--なるほど。では少し話を戻しますが、M-02『ポケモンなりきりサンデー』では冒頭でラップにも挑戦しています。
中川翔子:収録時にいきなり紙を渡されて、「このラップも歌って」って言われて。「そんな無茶苦茶な………」と思ったんですけど、「よし、今から私はSOUL'd OUTだ!」と言い聞かせて歌ったら、2回くらいでOKを頂いて。
--では歌入れもかなり楽しくやれた?
中川翔子:でもラップの内容が「ハムタマゴサンドえ?」とか「空気をヨンデー」とか、なんだそりゃ!って(笑)。 前にあるイベントに出演した時、1,500人くらいの子供たちの前で、ポケモンの世界に出てくるキャラの恰好をしたダンサーと一緒に歌ったんですけど、全然楽しくやれましたね。縦ノリしてました(笑)。全編ラップでもいいかも!
--そして亜伊林こと三浦徳子さんが作詞を担当したM-03『Dear my saint-girl』は、しょこたんの歌手としての原点でもある松田聖子さんへの愛情が込められた楽曲になりました。
中川翔子:最初の原題が「聖子マニア」ってなってたくらいで、「どんだけだよwwwwwwww」みたいな(笑)。異常な聖子愛ですよ、異常です。
ハマり始めた13歳の時から、多分一日たりとも聴かなかった日はないくらい、毎日聖子さんで生きてきてから、リスペクトソングを歌って良いっていうのが本当に嬉しいですよね。
--またこの曲の特徴として、初めてバラード調の楽曲に挑戦し、見事に歌い上げています。
中川翔子:難しかったです~!でも高浪敬太郎さんが作曲・編曲して下さって、しかも三浦さんが聖子さんの作品のタイトルなどをふんだんに使った詞を作ってくれましたし、これはしっかりしないといけない!って。
--もう鼻血ソングですね。
中川翔子:自己マンソングでもありつつ、本当に愛していますって。こんなに聖子さんのタイトルが詰まってるんだからなりきりたい!って思って、拳をココにこうしながら歌ったんですけど、そうしたら気持ち悪かったんですよ、念がこもりすぎてて(笑)。なので録り直しさせてもらって、最後はその2テイクを混ぜて中和してもらいました(笑)。
--なるほど(笑)。こうして夢や想いがふんだんに盛り込まれた3曲を収録したシングル『ストロベリmelody』は、しょこたんにとってどんな1枚になりましたか?
中川翔子:3曲ともバラバラの世界だし、でもSOUL'd OUT、アニメ、聖子ちゃんって自分の人生の中でも重要な3本柱なので、やっぱり“貪欲CD”ですね!どれもこれも大好き世界なので。
--ジャケットデザインも可愛いですよね。
中川翔子:可愛いですよね!苺とかお花とかもあって。録っている時とかは緊張したりバタバタしたりして、冷静になれてなかったんですけど、今日、実際に作品をもらって、改めて驚きと喜びとが沸き起こって、混乱しました(笑)。人生でこの曲たちに出会えて、そして歌わせて頂けて、本当にありがとうございます!って感じです。是非聴いて下さい!
--では今後についても少し伺いたいのですが、何でも既に新しい曲のレコーディングもしているとか?
中川翔子:そうですね。どんどん夢が実現していったらいいなって想うんですけど、歌は凄い難しい世界だし、アイドル揺れもできなければいけないとも思うし(笑)。でもいつかアルバムに向かえたらいいなって思います。
--では最後になりますが2007年の目標は?
中川翔子:プライベートではお料理や中国語を習うとか、もっと社交的になるとか、苦手にチャレンジしたいと思います。お仕事の面ではバラエティで緊張しないコになる!(笑)
あとは、やっぱりまた歌がうたえたらいいなっていうはあります。バラエティももちろんなんですけど、CDなら声がはっきり残るし、さらにお芝居とか映画のお仕事とかで姿を残したい、とも思いますので。
--出演中の「ワナゴナ」では特殊メイクなんかにも挑戦してますよね?
中川翔子:はい(笑)。一度、死体になる役をやりたいですね、死んでみたいです!
(一同笑)
Interviewer:杉岡祐樹|Photo:齋藤卓侑
ストロベリmelody
2007/02/14 RELEASE
SRCL-6475 ¥ 1,282(税込)
Disc01
- 01.ストロベリmelody
- 02.ポケモンなりきりサンデー
- 03.Dear my saint-girl
- 04.ストロベリmelody(オリジナルカラオケ)
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