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ONE N' ONLY、Billboard JAPAN初インタビュー│自分を肯定し、前に進む勇気をくれる新曲「We Just Don’t Care」



 J-POPとK-POPを融合したハイブリットジャンル「JK-POP」を掲げるボーイズグループ=ONE N' ONLYが、12月15日に新曲「We Just Don’t Care」をリリースする。〈自分を愛せば 強くなれるさ〉〈大丈夫 ゆっくり歩いても〉と強く優しく語りかける本曲は、自分自身の弱さや不安を肯定し、一歩前に進む勇気をくれる、リスナーの背中をそっと押してくれるような一曲となっている。

 今回、Billboard JAPANでは初めてのインタビューとなることから、前半はグループの強みやSNSを通じたボーダーレスな活動について、たっぷり語ってもらった。そして後半では、これまで抱えていた葛藤や、だからこそ表現できる「We Just Don’t Care」の歌やダンスについて、真剣な表情を見せながら語ってくれた。

Interview:吉田可奈 / Photo:Yuma Totsuka

「BTSじゃない方だろ?」誰も予想していなかった南米人気
メンバーが考えるグループの強みとは

――YouTubeで公開されているMVのコメント欄は、日本語のほかに、英語やポルトガル語など、様々な言語が溢れていることに驚きました。いま、ボーイズグループが乱立するなかで、みなさんのいまの立ち位置とは、どんなものだと感じているのでしょうか。

REI:僕たちの名前であるONE N’ ONLYは、唯一無二という意味なんです。その言葉通り、J-POPとK-POPを混ぜ合わせたJK-POPを売りにしていることもあり、1stシングルから、海外の方からもコメントを頂いていたんです。

KENSHIN:最近ではSNSに力を入れていて、TikTokで様々な国の曲でダンス動画をアップし始めたら、南米や東南アジアなどいろいろな国の方たちにも知っていただくことができたんです。それこそ、唯一無二のことが出来ているんじゃないかなと思っています。


▲左からKENSHIN、HAYATO、TETTA、EIKU、NAOYA、REI

――いまは南米でかなりの人気となっていますが、そこは予測していましたか?

一同:してないです!

――あはは。これだけ揃うということは本当に意外だったんですね。

KENSHIN:はい。いろいろな国の曲で踊っていたんですが、南米でものすごく引きがあり、多い時は一日10万人くらいフォロワーが増えたんです。でも、まずコメントが読めないんですよ。

――ポルトガル語はあまりなじみがないですよね。

KENSHIN:そうなんです。そこで僕たちも少しずつ勉強をして、さらにその反応に応えるように動画をどんどんアップしていったら、さらにフォロワーが増えていったので、より応援していただいている実感が持てたんです。

REI:実際にブラジルやスペイン語圏の国の方とは、オンラインチャット会もしたんです。実際に顔を見て、反響を知ると、僕たちが楽しんで歌っていること、パフォーマンスしていることが、たとえ言語がわからなくても伝わることが分かったんです。

NAOYA:最初のうちは、海外からのコメントを見ても、本当にファンの方がいるのかなと不安になっていたんです。でも、実際にオンラインチャット会をしたときに、すごく喜んでくれて、本当にいることを実感できて。

――どんな反応でしたか?

NAOYA:皆さんすごく喜んでくれていて! 壁にも僕たちのポスターや、グッズTシャツを着ていたりして、「どこで買ったの!?」とビックリしました。不思議だったのが、みなさんまったく緊張をしていなくて、「一緒に歌おう!」と言ってくれたりするんです。

――素敵ですね。オンラインチャット会は、通訳を挟んで何分くらいですか?

NAOYA:4分です。ただ、何枚も買ってくれた方はプラス8分とか、16分とかの方もいて。

――海外にも積む文化があるんですね! 推し文化は世界共通ですね。

NAOYA:本当にありがたいですね。

――みなさん、海外はよく行かれていたんですか?

TETTA:ないんですよ。

KENSHIN:僕は何回か行ったことはありますね。

――となると、コロナ禍が明けて、海外公演ができるようになれば、より世界が広がりそうですね。

REI:海外に行ったことがないのに、最初の公演がブラジルになったら面白いですよね。地球の反対側から、グローバルな活動を広げるのは、僕たちくらいだと思うんです(笑)。

――たしかに、聞いたことがないですね……(笑)。もしかしたら空港に降り立った時に、ものすごい囲まれるかもしれないですね。

KENSHIN:期待していいのかな!?

EIKU:でもそれで居なかったらすごい悲しくなりそう(笑)。

HAYATO:そこはあまり期待しないで行こう(笑)。でも、どうしてもネガティブになりがちなコロナ禍という環境、状況を、上手く逆手にとれた気がしていて。SNSにこれだけ力を入れることで、より多くの方に知ってもらえたのは、嬉しいですね。それにいま世界でK-POPがブームとなっていますよね。TikTokをきっかけに、南米のメディアからインタビュー依頼が届くようになったんです。南米のメディアの方が現地のアーティストにONE N’ ONLYというグループを知っているか聞いたら「もちろん知ってるよ、BTSじゃない方だろ?」と言われたとスタッフさんから言われてめっちゃビックリしましたね。現地のアーティストの方にも知られているとは思ってもいなかったので。

――最高の褒め言葉ですね!

HAYATO:すごいですよね。そういう話を聞いたりすると、いまはどのくらいの認知度があるのかはわからないですが、夢が広がるんです。早く南米でライブがしたいですね。

TETTA:僕たちの曲が海外の方に聴いてもらえるのは、僕たちの音楽プロデューサーでもあるJUNEさんのおかげなんです。日本人って、普段は母音を強く発音するんですが、K-POPサウンドで母音を強く歌うと、リズムが立体的にならないんですよね。なので、子音を強くして、強弱をつけることを教えてくれたんです。そういった細やかなことをたくさん教えていただくことで、より海外の方に届くような歌が歌えるようになったのかなと思うんです。

――たしかに、EBiDANが集まるライブでも、ONE N’ ONLYはよりカラーが異なって聴こえるのは、そういったところもあるのかもしれないですね。

TETTA:そこはすごく意識しています。ちゃんと区別化することで、僕たちは僕たちだということを証明したいんです。

――みなさんにとって、JUNEさんはどんな方ですか?

TETTA:優しいお兄ちゃんのような感覚ですね。普段はすごく優しいけど、レコーディングとなると熱く指導してくださるんです。ボイトレのように細やかに教えてくれて毎回吸収することが多いのですごく感謝しています。JUNEさんがいなかったら、僕たちの攻撃的でカッコいいイメージは確立できなかったと思います。

――いつかライブで共演も……?

KENSHIN:JUNEさんはめっちゃ歌が上手いので、共演出来たら一気に持っていかれそう!

TETTA:持っていかれるね。それに、デモはJUNEさんが歌ってくれているんですが、もうJUNEさんがアルバムを作った方がいいんじゃないかって思うくらいなんです! 早くJUNEさんのアルバムが聴きたいですね。

――尊敬できる方と一緒に作り上げることができているのは素敵なことですよね。

EIKU:あと、僕らの強みはめちゃくちゃ仲が良いところなんです。チームワークはどのグループにも負けないと思っているんですよ。毎日家族よりも会っているからこそだとは思うんですが、プライベートでも一緒に行動したり、遊んだりするんです。

――そう言えばEIKUさんが諸事情でいない、他のメンバーがゲーセンで遊んでいる楽しそうな動画※も上がっていましたね。

EIKU:諸事情~! 僕が飛行機に乗り遅れちゃったヤツですね(笑)。

TETTA:みんなでめっちゃ楽しみながら、EIKUを待っていたヤツですね(笑)。

※YouTubeチャンネル【ONE N' ONLY TV】より
「EIKUが飛行機乗り遅れたから緊急企画!ゲーセン三本勝負!in 北海道」

――あそこでもワチャワチャしている感じに、すごく仲の良さを感じました。

EIKU:そういった動画も海外の方に届いているんですよ。

KENSHIN:SNSもインターファン(注:インターナショナルファンの略)の方が、有志で字幕を付けてくれるんです。

EIKU:日本のSWAGもそうですけど、海外のSWAGもワンエンを広めてくれるのですごくありがたいなと思っています。

――ということは、飛行機に乗れなかった動画にも字幕がつきそうですね(笑)。

EIKU:それはちょっと……恥ずかしいですね…(笑)。

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    新曲「We Just Don’t Care」に込められた思い
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「本音をさらけ出して、みんなと一緒に乗り越えていきたい」
新曲「We Just Don’t Care」に込められた思い

――さて、そんな注目を浴びる中、「We Just Don’t Care」の配信が決定しました。この曲はすでに【ONE N’ LIVE ~Supreme One 2021~】にて初披露された新曲となりますが、どんな曲になりましたか?

TETTA:この曲は、不安を抱えながらも、前に進もうという歌詞がすごく沁みる曲になっているんです。作詞したJUNEさんは、僕たちのことを分かっているからこそ、本当に共感できるフレーズが多かったですね。

KENSHIN:僕もこの曲と自分が重なる部分がすごく多かったんです。最初は自信を持ってこの世界に入ったけど、たくさんの挫折があって、自信もなくなって、もう挑戦をすることを辞めようかなって思うことが何度もあったんです。きっと、そういう経験をした人って多いと思うんですよね。挑戦し続けることって、どうしても怖いからこそ、安定を求めてしまうんです。それでも、勇気を出して、ゆっくりでも良いから前に進んでいけばいいよと伝えてくれるようなこの曲は、すごく元気をもらえるんですよね。特に〈大丈夫/ゆっくり歩いても〉という歌詞はすごく好きですね。ここはTETTAくんが歌っていて、上を向く振り付けになっているんです。さらに、うずくまっていて自信がないところを、HAYATOが助けてくれるパフォーマンスもあったりと、とてもストーリー性があるんです。みんなにとっても大事な曲になったんじゃないかなと思います。歌、ダンス、構成すべてに意味があるので、たくさん聴いてもらいたいですね。

TETTA:僕自身も、最初は自信に溢れていたんです。でもやっていくうちに、いろんな壁にぶつかって、難しさにも気づき、自分の足りない部分も見えてきたんです。上手くできない自分に苛立ったり、家でも悔しくて仕方なかった時もありましたが、この曲を聴いたときに、そんな自分も愛してあげて、しっかりと受け止めるのが大事だと気づいたんです。ダメな部分も理解した上で、進化していきたいって思ったんです。これまでの曲と違って、サビをファルセットで歌っているので、人間らしい温かさをうまく表現できたのかなと思っています。

▲「We Just Don't Care」

REI:さらにこの曲は、人を励ます意味もありますが、自分の弱さも受け止めた、二面性のある曲になっているんです。EIKUのパートに〈掴めそうな全てが思うよりも遠くて/見れない夢になってく〉というフレーズがあるんですが、その後、僕のパートで〈自分を愛せば強くなれるさ〉って、励ます言葉に変わるんです。弱さを知ったうえで相手を励ます歌詞に変わっていくのは、より心に訴えかけるものになると思うんですよね。ライブ中に、この世界に浸りながら聴いてもらいたいですね。

EIKU:僕もそのフレーズがすごく好きです。あと、この曲にはため息が入っているんですが、日々、選択の連続で、ため息をついていたとしても、やればできるという前向きな気持ちで歌っているので、不安があったとしても、勇気や希望を持ってもらえたらいいなという気持ちが伝わったら嬉しいですね。

HAYATO:これまでの僕らの曲は、激しくて、強くて、自信に満ち溢れているものが多かったんです。でも、今回は、夢がぼやけていったり、夢を聞かれるのも怖くてと、ものすごく本音の部分を歌っているんです。いつもなら、そういった気持ちを押し殺して、カッコいい姿を見せ続けていきたいと思っていたんですが、一度本音をさらけ出した上で、共有して、みんなと一緒に乗り越えていきたいと思ったんです。きっと、みんなも生きていく中で、不安や辛いことってあると思うんですよね。そういった気持ちを僕たちが歌うことによって、みんなも勇気を出してくれたら嬉しいですね。

――辛いことを分かち合ったなかでの新しい一歩はより強くなりますよね。

HAYATO:本当にそう思います。

――この曲は、ライブで聴いたら泣いてしまいそうですね。

TETTA:泣きますね!(即答) イントロからウルっとしちゃうんです。構成が一列に重なってからのスタートなんですが、その段階で泣けてきてしまうんです。

NAOYA:初披露のライブでは、真っ白なこの衣装で登場して、会場がざわついたんです。それまで真っ黒な衣装が多かったからこそ、意外だったと思うんですよね。そんな僕たちが、さらに意外な、本音を歌った曲を歌うことで、よりメッセージが伝わる気がしたんです。僕も、みんなと一緒にいると笑っている方が多いんですよ。きっとみなさんにも、悩んだときに、ふと周りを見れば絶対に助けてくれる人たちがいると思うので、ひとりじゃないということが伝わったら嬉しいです。

――さて、2022年はさらに飛躍の年となりそうですが、どんなことをしたいですか?

TETTA:やっぱり、海外公演がしたいですね!

HAYATO:そこで遊びつつ、写真集も撮影したい!

REI:まず、ポルトガル語かつサンパウロで歌う日本人グループっていないと思うんですよ。その初めてが実現できるようになりたいですね。

EIKU:日本でもたくさんライブをしたいですね!

KENSHIN:ぜひ楽しみにしていてください!

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・応募締め切り:2021年12月31日(金)23:59
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