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<インタビュー後編>【オフコース・クラシックス・コンサート】が開催 その魅力とオフコースについて音楽監督・指揮の服部隆之に訊く



 オフコースの楽曲をクラシック・アレンジとともに演奏する【オフコース・クラシックス・コンサート】も、今年で3年目を数える。オフコースのデビュー50周年企画として2019年に制作されたアルバム『オフコース・クラシックス』の発売記念コンサートとしてスタートした【オフコース・クラシックス・コンサート】。デビュー50周年イヤー=2020年に予定されていたツアー形式での開催は、折しも新型コロナウイルス感染拡大の影響により、東京公演とその配信のみという形に変更となったが、3年目の今回は改めて、東京/福岡/名古屋/大阪/横浜の5都市を巡るツアーとして開催される。解散から30年あまりを経た今なお熱い支持を集め続けるオフコースの音楽を、最高のシンガーとともに「今」に響かせる【オフコース・クラシックス・コンサート2021】。その魅力について、音楽監督・指揮を務める服部隆之に訊いた。

前編はこちら

原曲のキーで歌うリスペクト

――今回は佐藤竹善さん/さかいゆうさん/Ms.OOJAさんに加え、稲垣潤一さん、辛島美登里さん、鈴木雅之さん、中川晃教さん、中島美嘉さん、NOKKOさん、三浦祐太朗さん、矢井田瞳さんと幅広い顔ぶれが初参加となります。

服部隆之(以下:服部):僕的には、女性のバリエーションが増えたことで、コンサートをより華やかに彩っていただけると思います。オフコースは男性バンドなので――キーは高いですけど(笑)――女性の方の歌が入ることで、キーも含めてガラッと変えていくことになりますから。NOKKOさんとか、いろんなキャラクターの方がいらっしゃいますし、どういうふうに仕上げていこうかな、って考えるのはやり甲斐がありますよね。今回のコンサートも、シンフォニック・コンサートのような体を為すわけですけど。シンガーが上手だと、オーケストラの鳴りが違うんです。演奏する側も人間なので、いい歌が聴こえてくると、いい伴奏で打ち返そう!と思うんです。ちょっとした機微なんですけど、伴奏していても気持ち良かったりするし。



――シンガーの方々の、オフコース愛あふれるパフォーマンスも楽しみですね。

服部:小田さんの曲って、とても音域が広いんですよね。でも、今回参加されるシンガーの中でも、男性陣に関して言えば、みなさんほとんど原曲のキーで行きたがるんです。下げる必要がない(笑)。そこも含めて、小田さんへのリスペクトなんです。それをキツいから1音下げるっていうのは、もう「僕らが聴いていたオフコースの音楽」じゃない、っていうことで。あと、メロディと音域のことで言えば、歌唱力がないと歌えないんです。歌唱力がないと音楽をやっちゃいけないとは言い切れないですけど、でもオフコースの曲を音楽としてきちっと届けようとすると、広い音域を持った「上手い」歌い手じゃないとダメなんです。このアルバムを作る上で「楽しいな」と思ったひとつの理由は、「素晴らしいシンガーと仕事ができる」ということもあったんですよね。今回参加してくださるシンガーのみなさんは第一線で活躍されている方々ですけども。若い頃にオフコースの音楽を聴いてきたことで、音楽的な栄養をしっかりと吸収して、歌手として花開いた今、オフコース愛をフィードバックしてくださるのは素晴らしいですよね。

――「NEXTのテーマ~僕等がいた~」をはじめ、今年のコンサートで新たに披露される楽曲もあります。「愛を止めないで」のジャズアレンジのような、新しいアプローチもあったりしますか?

服部:「NEXTのテーマ~僕等がいた~」はインストでやろうと思っているんですけど――1982年の日本武道館コンサートを想起させたい、っていうのが当然あるんですね。あのコンサートを疑似体験してもらいたい、っていうことも含めての選曲ですね。あの曲のイントロの、印象的なキックの部分は活かしつつ、コンサートの導入としてのスペシャルなスパイスを加えたいと思っていますね。



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絶対に来て損はなかった!と思えるものになる

――今はサブスクリプションも含め、何十年も前の楽曲も最近の楽曲も、アーカイブの中に並列に存在している状況です。その中で、オフコースの音楽が今でも愛され続ける理由は何だと思われます?

服部:やっぱり、ひとつの奇跡だと思うんですよね。「時代との親和性」と「アーティストとしての独自性」って、ともすれば相反してしまうわけじゃないですか。親和性を追い求めても、埋もれていってだんだん聴かれなくなるし。独自性を出し過ぎれば、なかなかリスナーに反応してもらえなくなる、っていうこともあるし。その両方のバランスが素晴らしくて。あのハイトーンのボーカルの美しさ、コーラスワークの色付けも含めて、それが天の配剤でうまくいった、ということなんじゃないですかね。それともうひとつ、ビートルズのポール・マッカートニーじゃないですけど、小田さんが現役で、しかも第一線で活躍されている、というのも大きいんじゃないですかね。



――僕も2019年の小田さんのツアーを拝見したんですけど、「YES-YES-YES」の最後のトップノートを、力強くロングトーンで歌い上げていました。

服部:すごいですよね。なんとなく顔を知ってる有名人としてじゃなく、シンガーとして、「あのオフコースの小田和正さん」として存在しているっていう。そこのパワーですよね。それをオーバー70になってもやってらっしゃるっていうのは大きいですよね。


▲【Kazumasa Oda Tour 2019 “ENCORE!! ENCORE!!”】TV SPOT

――最後に、「オフコース・クラシックス・コンサート2021」を楽しみにしていらっしゃる方へメッセージをお願いします。

服部:今回、新たに8名のシンガーの方に参加していただいて、去年までのコンサートよりもバリエーションも増えますし、みなさんオフコースへのリスペクトを掲げて、素晴らしいパフォーマンスをしてくださるので、どれも1曲1曲観逃せないくらいの興奮を届けることができると思いますね。シンフォニーという形を使いながらも、オフコースの楽曲の世界を演奏していくわけですから、バンドサウンドの雰囲気も味わっていただきながら、オフコースの曲の大きさや色合いをオーケストラで表現できると思うし。素晴らしいオケと、素晴らしいシンガーのみなさんがいるので、絶対に来て損はなかった!と思えるものになると思います。



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出演アーティストからのコメント


稲垣潤一
奇遇ですが、高校生の頃、僕がライトミュージックコンテスト仙台大会に出場した際、 オフコースも同大会に出場していました。つまり同じステージ(旧宮城県民会館)に立ち、楽屋もご一緒でした。ぼくのふるさと、仙台は、小田さんの大学時代の居住先でもありました。 そんなご縁のある小田さんが在籍されていたオフコースの楽曲を自分なりに咀嚼しどう歌えるか。楽しみでございます。

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辛島美登里
オフコースとの出会いは高校生。桜島の見える校舎で、クラスメートの女子から誕生日のお祝いにと、彼女お気に入りのオフコースの曲がセレクトされたカセットテープでした。ネットもゲームも携帯もなかった頃。オフコースの曲は先端を鼓舞するわけでもなく、少し憂いを帯びて、でもまっすぐ前を見つめていた。受験勉強しながら「東京に行ったらまず、『港の見える丘公園』に行こう!」と決めてました(神奈川ですね・笑)。憧れと切なさを抱いた楽曲たちは、今も世代を超えて人々の心に降り注ぎます。その一粒になれることを幸せに思います。

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さかいゆう
オフコースをリアルタイムで聴けなかった世代、小田さんを“「東京ラブストーリー」の美声の大人の人”という、好きだけどやや距離感のある認識からオフコースにのめり込んで行った世代の僕からすると、オフコースの、そのとんでもない人気ぶりや解散ライブがいかに熱狂的であったかなどの伝説を、当時を知る音楽ファンの諸先輩方から聞きます。行きつけのアナログバーなんかでオフコースのレコードを聴きながら、(ミュージシャンあるあるでしょうが)同業者として、そのコーラスワークやアレンジに感心させていただいたり(変な日本語。笑)、僕なりに、僕の世代なりに、楽しませていただいてますが、オフコースと同世代に生きてきた“当時の熱量を知る方々”を、後追いファンとして、いつも羨ましい気持ちでいっぱいです。

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佐藤竹善 (Sing Like Talking)
オフコースがクラシックとともにオーケストラで演奏される時代が来るんだぞ!と、中学生の頃のぼくに教えてあげたい。ぼくにとって、永遠に懐メロになることはないオフコース。今年も45年分の感慨を胸に、昨年以上に多彩な素晴らしい方々とともに歌いたいと思います。

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鈴木雅之
小田和正さんと初めてコラボレーションさせていただいたのは、奇しくもオフコースが解散した1989年「別れの街」という楽曲でした。その後「First Love」(91')「夢のまた夢」(94')と小田さんの楽曲を自分色に染め上げることで、ヴォーカリストとしてのスキルを学ばせて頂きました。小田さんの詞世界は、一本の映画を観ているような映像が浮かびます。メロディーを口ずさむと自然と優しくなれます。そんな小田さんはシンガーソングライターというよりは、LOVE SONGの達人という言葉が似合う。僕もそんな "達人" に魅せられた一人です。そしてもう一人の "音の達人" が服部隆之氏。ヴォーカリストなら誰もが彼の指揮とアレンジで一度は歌ってみたいと思うはず‼️隆之マジックでオフコースのサウンドがオーケストラで甦る。今から本当に楽しみです‼️そして、会場に足を運んでくれる皆さんもラグジュアリーで素敵な時間を過ごしていただけたら嬉しいです。

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中川晃教
オフコースクラシックスに出演させていただくことになり光栄に思います。オフコースのヒストリーにも想いを寄せ、想像を膨らませ、わくわくどきどきしているところです。素敵なシンガーの皆様と、服部隆之さん制作総指揮のもとオーケストラの皆様と一緒にお届けする〝音楽〟が主役の特別なコンサート、音楽のシャワーを全身に浴びに、ぜひ劇場にお越しください。お待ちしています!

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中島美嘉
たくさんの世代に受け継がれる名曲を生み出してこられたオフコースさん。今回このような素敵な企画に参加させていただけることをとても光栄に思います。オフコースさんの素晴らしい楽曲とともに、少しでも皆さんへ楽しい時間をお届けできたら嬉しいです。

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NOKKO
私が中学生の頃、街中で流れ、カセットテープで何度も聴いたオフコースの音楽。その記憶のまま現在も色褪せない小田和正さんの声は、僭越ながら同じくバンドのヴォーカリストとして、尊敬の念に堪えない目標とする存在です。

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三浦祐太朗
幼い頃からオフコースの楽曲は日常にあふれていました。春夏秋冬どんな季節にもそっと寄り添ってくれました。学生時代カラオケにおいて、いかなる曲も原曲キーで歌うことが格好いいと勘違いしていた私にとって、オフコースの楽曲はいくら頑張っても届かない音域でありました。今思えばお恥ずかしい限りです。優しくて切ない、それでいてとてつもなく太い。唯一無二の歌声に、おこがましくも憧れております。

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Ms.OOJA
オフコースの名曲をオーケストラで歌う、歌い手にとって贅沢の極みな企画。これまでレコーディングと、ライブ参加させていただき、神奈川県民ホール、薬師寺、オーチャードホール、服部隆之先生の指揮の元、そのどれもが思い出深い貴重な経験となりました。オフコースと音楽を愛するお客様の眼差しや拍手を受けながら、名曲というのは歌うことでさらに輝きを放つからこそ、愛され歌い継がれていくんだと、歌い終わった後のあの震えるような高揚感と共に身に染みて体感させていただきました。待ち望んだこのライブにまた参加出来ることを幸せに思います。皆さま、是非会場でお会いしましょう。

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矢井田 瞳
物心ついた頃には、自然と口ずさんでいたオフコースの音楽。沢山の人にとって大きな存在であるオフコースの楽曲をオーケストラの皆さんとご一緒できるなんて、とても光栄です。 ドキドキしていますが、楽しんで唄えたらと思います!

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