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<インタビュー>超特急の2021年は“本気でふざけるモード” 新曲「CARNAVAL」で夏を盛り上げる
超特急がデジタルニューシングル「CARNAVAL(カルナバル)」を、2021年7月21日にリリースした。これまでジャンルに囚われず様々な楽曲に挑戦してきた超特急だが、今回のテーマはなんと“サンバ”。なぜ“サンバ”なのか、「CARNAVAL」リリースの経緯から、現在の超特急のモードについて、メンバー5人にたっぷり話を訊いた。
――近況としては【Hoopla!】ツアーを終えたばかりのみなさんですが、改めて久しぶりの有観客ライブはいかがでしたか?
カイ:やっぱり楽しかったですね。1年4か月ぶりにみんなの顔を見ることができて。
タクヤ:楽屋に会場の様子を見ることができるモニターがあるんですけど、開場して8号車が入ってくるのをそこで見るということ自体が久しぶりでワクワクしました。「みんな来てくれるかな?」とか色々不安もありましたけど、いきなり登場する演出でお互いに顔が見えた瞬間、僕らも8号車も一気にボルテージを上げられました。
――タクヤさんはクールなイメージがありましたが、【Hoopla!】では情熱的な一面が垣間見えた気がします。
タクヤ:それはやはり7月21日リリースの「CARNAVAL」を先取りしてしまっていたのかもしれないですね。
カイ:ヒューヒュー!
――そんな「CARNAVAL」ですが、なぜサンバをテーマにした楽曲をリリースすることになったんですか?
タクヤ:8号車と会えない時期が続いて、みなさんと繋がるにはSNSの活動が大事だってときに、ビジュアルでもインパクトのあることをしたくて。結果的に8号車のおかげでLINE MUSICで上位にランクインできたり、TikTokで若干バズったりしたことを受けて「もっとインパクトのあることをしよう」という話から、今度は「サンバだ!」となりました。
――そこで「サンバをやろう」という発想になるのがすごいですね。
タクヤ:聴いたときにストレートに元気をもらえるし、大変な世の中だけど、明るくて情熱のある曲と考えたらサンバだったんです。
――現状、有観客ライブでは歓声がNGだったりしますが、サンバだったら声を出さなくても盛り上がれそうですね。
タカシ:たしかに、一緒に踊ったりできるのはいいですよね。曲が会場のテンションをグッと引き上げてくれると思います。
――振り付けはもう決まっているんですか?
ユーキ:そうですね、イントロやサビにサンバを感じられる振り付けを用意しています。
――ライブでのパフォーマンスもすでに予想されていますか?
ユーキ:ライブでこのド派手な衣装はちょっと難しいかなと思っています(笑)。衣装としては今までで一番苦労したかもしれないですね。
――やはり重たいんですか?
ユーキ:そうですね。あと、フォルムを綺麗に見せるためにずっと締め付けられていて、長時間になると身体に跡がつくぐらい。でも僕らだけでなく、MVを一緒に撮影したプロのダンサーの方でもキツイと言っていて「我慢との闘いだ」と仰っていました。でも、心は楽しくずっと笑顔でいるので、すごいなと思いました。
――そうですよね、大きな羽をつけてあんなに激しく踊っていますし。
ユーキ:そうなんです、間近で見ると本当に大きくて! 僕たちより目立ってるんじゃないかってくらいで(笑)。
――今回の衣装は流石にメンバーのプロデュースではないですよね?
カイ:さすがに今回は違います(笑)。衣装のパーツや羽はブラジルから輸入しました。
――本格的ですね!
ユーキ:超本格的です! 作ってくださった方も普段からサンバの衣装を作っている方に発注しました。
タクヤ:MVのセットも豪華で、そこにお金を使いすぎちゃったので、カメラは1台で撮影したんです(笑)。
リョウガ:こら、裏話やめなさい!
ユーキ:だから、今回のMVはほぼ定点なんですよね。
タクヤ:ドジしちゃいました。
リョウガ:言うなって! 黙っとけばバレないんだから!
――とはいえ、本気でサンバというジャンルに挑んだんですね。タカシさんはサンバを歌うというのはいかがでしたか?
タカシ:速くなったり遅くなったり、テンポが急に変わるという意味では超特急の楽曲に通ずる部分があるなと思いました。ノッていけば勝手に進んでいけて、波に乗れる感じもありますね。ただ、速い曲って速ければ速いほど、ノッていき過ぎて前のめりになってしまうというのはすごくダサいので、オンか少し遅らせるのかというのは、てこ入れのときに苦労しました。
――曲調に慣れているとはいえど、サンバを歌うことってあまりないですもんね。
ユーキ:マツケンサンバかタカシくらいですよ。
――今回はダンサーのみなさんも合いの手で参加されていて、最近声で参加することが増えたなと思いましたが、実際にレコーディングはいかがですか?
タクヤ:単純に歌うのは好きなので、カラオケに行きたいなと思います。
カイ:感想しょぼ!(笑)
リョウガ:もうちょっとあるでしょ!
タクヤ:だって俺、ボーカルじゃないからプライベートで歌えれば別にいいもん! けど、ラップをするのも歌うことも好きなので、レコーディングは楽しかったですよ。
――ラップといえば、ユーキさんのラップ・パートはすごく上手でした。
ユーキ:本当ですか!?「CARNAVAL」のラップ・パートはもともとオーディションだったので、めっちゃ練習していったんです。
タクヤ:ユーキはオーディションだとわかった途端、スタッフさんをブースの外に連れ出して練習に付き合ってもらっていました。
ユーキ:すごくよかったのが、ツアーでラップを披露していたんですよ。それが最終日に向けてどんどんうまくなっていっていたので、最終日の神戸公演がめちゃくちゃいい感じに終わった後だったこともあって、ちょっと自信になっていたんですよ。モチベーションが上がっていたときだったので、タイミングがよかったなって。
カイ:口がラップに慣れてたんだね。
ユーキ:そうそう、オーディションは受かるつもりでガチでやりました!
――【Hoopla!】でもラップを披露されてましたもんね。
タクヤ:「Booster」前の長尺でユーキがMC担当だったんですけど、「ユーキラップしちゃえばいいじゃん」って話になって。ノリで始まった話だから断ればよかったのに、数日後には歌詞を作ってきていて、「この人なんでやるんだろう」と思っていました(笑)。
リョウガ:しかも、誰もラップすることを知らなかったんですよ。舞台監督も「ここってユーキ、ラップするの…?」と言っていて「監督も知らないの!?」と思いました。
ユーキ:やるからには本気でやりたいなと思ったし、これは挑戦したほうがいいなって。
タクヤ:「毎公演、歌詞を変えていこうよ」と追い打ちをかけてみたんですけど、それは流石に無理だったみたいですね(笑)。
カイ:ライブが終わってステージ外にはけた後に、まずラップの感想から話してましたから。「いや、ダンスの反省はしないんかい!」ってなりました(笑)。アイシングしたりマッサージを受けていたときも常にラップの練習をしていたし。
タクヤ:どこ行っても聞こえたもん。
カイ:もう俺たちが覚えちゃった。
――では、今後はもっとラップに力を入れていくんですか?
ユーキ:いやいやそんな! でも、機会があればまたやりたいです。マイクを持つことがそんなになかったので楽しかったですし、歌は下手なのでラップでカバーできたらいいなと思います。
一同:……。
リョウガ:誰もカバーしないし、視線をそらしてる。
タクヤ:そこはタカシがカバーしてあげて。
タカシ:歌ウマイヨ。
ユーキ:嘘が下手か! 今もまったく目合わないし!
リョウガ:ユーキってイジれないくらい歌が下手なんですけど、色んな場面で歌う機会だけはあるんですよね。だから、段々と上手くなってきてはいるんですけど。でも、もう発声がおかしくて、声の出し方が変なんですよ。
――根本からイジってますよね(笑)。
タカシ:でも怖いんです。これでダンサーもボイトレに通うとかなったら…。
タクヤ:いつかライブ中にマイクを奪ってやる!
――今の超特急って、どういうモードなんですか?
ユーキ:今は“ドふざけの超特急”ですね。
カイ:曲でテンションを上げて、僕たちも含めてみんなを明るくしたいというモードです。
リョウガ:でも、人によって「ふざけている」と思う人と「真剣」と思う人がいると思います。。
――ふざけている中にも本気を感じますよね。
ユーキ:そうですね、ガチなんです。なんでも本気でやっていて、ふざけたことを真面目にやっているのが逆におもしろいと思ってもらえたら嬉しいです。それが元気に繋がればいいかなって。
――コントに挑戦されたりもしていますよね。
ユーキ:たしかに! そういった意味でもバラエティな感じが出ているかなと思いますね。
リョウガ:コロナ前から「コントやったことないね」というような話をしていたんですよね。番組のミニコントみたいなことはあったんですが、本格的なものはやったことがなかったので、そこから挑戦してみようと始まった企画です。
ユーキ:コントの内容はとある映画のパロディで、タクヤがヒロインの役だったんですけど、すごいと思ったのが、タクヤはちゃんとその映画を観に行っていたんです。プロ意識がすごいというか、僕らもタクヤがだんだん可愛い女の子に見えてきましたし。
タクヤ:観に行くのはちょっと大変でした。タイミング的にもちょうどドラマの撮影と被っていたんです。でも、どうしても行きたかったので、スケジュールを調整してもらって。ちゃんと観れたのは良かったです。
カイ:ていうか、主役なんだからリョウガも観ろよ! そんなスケジュールの中でタクヤは観てるんだから!
ユーキ:絶対観に行けただろ(笑)。
リョウガ:えっと、いや、僕はちょっと違うんですよ。タクヤは自分に役を落とし込むために観たと思うんですけど、僕としては何かを演じるときは自然体で演じたいんですよね。俳優業の中で個人的に大事にしていることに「嘘っぽくなりたくないな」というのがあるので、考えが固定されるのも嫌だなと思って、それを避けるためにも「俺は見ないよ」と伝えてありました。
タクヤ:いや聞いてないし!
ユーキ:(笑)。
――ともあれ、“真剣にふざける”というのが今の超特急なんですね。こんな状況下ですし、できるかできないかは置いておいて、今年の夏をどんなふうに過ごしたいですか?
ユーキ:僕は状況的にできるかどうかは別として、夏らしいことをしたいなとは思いますね。みんなでこの前、お仕事で河口湖に行ったんですけど、やっぱり自然の中で色んなことをするのって開放的で。今まで家の中でじっとしていないといけなかったけど、すごくリフレッシュできました。あとは、夏までに免許もとりたいな。
――ご自身の運転で山に行けたら素敵ですね。
ユーキ:それいいな! 高速に乗るのは怖いし、一人では行けないので、運転できるタクヤと一緒に…。
タクヤ:嫌です。
ユーキ:リョウガも一緒に…。
リョウガ:嫌です。俺の父親ならいいよ。
ユーキ:じゃあリョウガのパパを隣に乗せます。運転のアドバイスをくれると思うので!
リョウガ:僕は心霊ロケをしたいです。
――そうなると、皆さんも心霊ロケに付き合わなくてはいけないのでは…?
ユーキ:嫌ですよ。
リョウガ:車のときは「乗って」とか言ってきたくせに…。
ユーキ:こっちだって断られたんだから! もうリョウガパパと行きな!「パパと一緒に心霊スポット行ってみた」で決定!
リョウガ:気まず! 幽霊どころじゃないよ。
カイ:夏にしたいこと……プールとか海とか気持ちよさそうだし、夏らしいことがしたいですね。実際にはさすがに行けないですけどね(笑)。
――本来の夏を楽しみたいですよね。
カイ:うん。マスク暑いし…。この1年で出会った人の顔を覚えられないのも嫌ですよね。
タクヤ:勝手に想像しちゃうから、思っていた顔と全然違ったりするよね(笑)。
タカシ:マスク取ったらめっちゃ髭が濃かったりとかね!
タクヤ:そういう意味では面白かったりするよね。
タカシ:僕も今の状況を置いておいて、夏に何がしたいかと聞かれたら、花火大会とかいいなと思います。思えば東京の花火大会に行ったことがないので。
カイ:隅田川の花火大会に行ったことあるけど、人混みで大変だったよ?
タカシ:なるほど。じゃあ、お家でそうめん食べます。
タクヤ:僕はみんなでフェスに出て、アーティストとアーティストのあいだの数分間で「CARNAVAL」の衣装を着て「CARNAVAL」だけをやってみたい! そして「あいつらなんだった?」みたいな空気を作りたい。
リョウガ:自己紹介とかもなく、ただサンバだけして去っていく!
カイ:それめっちゃいいね!
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